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西遊馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西遊馬
西遊馬側の上江橋
西遊馬側の上江橋
■西遊馬の位置(埼玉県内)
■西遊馬
西遊馬
西遊馬の位置
北緯35度54分20.15秒 東経139度33分48.1秒 / 北緯35.9055972度 東経139.563361度 / 35.9055972; 139.563361
日本の旗 日本
都道府県 埼玉県
市町村 さいたま市
西区
地域 大宮地区
人口
2017年平成29年)9月1日時点)[1]
 • 合計 4,348人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
331-0061[2]
市外局番 048[3]
ナンバープレート 大宮

西遊馬(にしあすま)は、埼玉県さいたま市西区大字郵便番号は331-0061[2]。さいたま市の難読地名の一つに数えられる[4]

地理

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さいたま市西区西部の沖積平野に位置する。地区の中央を2本の自然堤防が南北に見られる。荒川堤防沿いに位置し、西約半分が堤外の河川敷となっている。一部は荒川右岸側にあり、これは荒川がかつて現在よりも西を流れていた名残である。指扇周辺は西遊馬団地など住宅地となっているが、南部は専ら農地となっている。新川が流れ、水田の余水を排水していた。北部は滝沼川が流れる。荒川堤防では堤防の嵩上げ工事としてさいたま築堤事業が進行している。地内に防災ステーションも建設する予定となっている[5]

歴史

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もとは江戸期より存在した武蔵国足立郡植田谷領に属する遊馬村で、古くは内野郷水判土荘に属していたと云われている[6][7]。さらに古くは室町期より見出せる遊馬郷であった。遊馬は『武蔵田園簿』では遊間とも書かれた。村高は正保年間の『武蔵田園簿』では775余(田45町余、畑27町余)、『元禄郷帳』では887石余、『天保郷帳』では874石余であった[6]助郷中山道大宮宿に出役していたが、正徳安永年間は日光御成街道大門宿にも加助郷していた。化政期の戸数は190軒で、村の規模は東西3、南北10町であった[6][7]

地名の起源は湿地帯(アソ)の狭間に位置することに由来する[6]。当地は荒川や古入間川に近い低湿な後背湿地で、至る所に沼沢地があった。

遊馬村に存在していた小字

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  • 金山[17]
  • 宿
  • 氷川下
  • 田向
  • 井戸尻
  • 寺の下
  • 東間(あづま)
  • 茶の木
  • 本村
  • 合土道下
  • 合土道上
  • 上サ(かみさ)
  • 前田道上
  • 前田道下
  • 押切
  • 会の谷
  • 高木
  • 谷向
  • 俵ヶ戸
  • 五庵
  • 浄蓮坊
  • 湯木
  • 角野
  • 谷中道下
  • 谷中道上
  • 東間前(あづままえ)
  • 西の脇
  • 渋の谷
  • 土屋後

世帯数と人口

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2017年平成29年)9月1日時点の世帯数と人口は以下の通りである[1]

大字 世帯数 人口
西遊馬 1,936世帯 4,348人

小・中学校の学区

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市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[18]

区域 小学校 中学校
406 - 478番地 さいたま市立栄小学校
上記以外(小学校) さいたま市立馬宮東小学校
206 - 234番地、405 - 454番地、479 - 3534番地、4321番地
4336 - 4345番地1、4366・4367番地、4369 - 4373番地1
4373番地3 - 4374番地1、4413番地2、4414・4414番地1
4415・4415番地1、4416番地2、4432 - 4574番地
4580 - 4600番地、5041 - 5045番地
さいたま市立土屋中学校
上記以外(中学校) さいたま市立馬宮中学校

交通

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鉄道

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道路

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バス

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いずれも西武バス大宮営業所が管轄・受託

一般路線バス

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大宮駅西口 - 三橋五丁目 - 西遊馬線
大宮駅西口 - 三橋五丁目 - 西遊馬 - 川越グリーンパーク線
大宮駅西口 - 水判土 - 西遊馬 - 指扇線

コミュニティバス

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さいたま市西区コミュニティバス

寺社

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施設

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脚注

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  1. ^ a b さいたま市の人口・世帯(時系列結果)”. さいたま市 (2017年9月5日). 2017年9月20日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2017年9月18日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
  4. ^ さいたま来ぶらり通信 第20号” (PDF). さいたま市役所. pp. 1-2 (2012年11月15日). 2019年7月22日閲覧。
  5. ^ さいたま築堤〜さいたま地区の暮らしを守る荒川の一大プロジェクト〜” (PDF). 国土交通省関東地方整備局荒川上流河川事務所. 2017年5月20日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 73-74頁。
  7. ^ a b c 新編武蔵風土記稿 遊馬村.
  8. ^ 「旧高旧領取調帳データベース」の検索結果も参照。
  9. ^ 『大宮のむかしといま』 資料26頁。
  10. ^ 学校沿革史 - さいたま市立馬宮東小学校.2019年8月9日閲覧。
  11. ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 651頁。
  12. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1420頁。
  13. ^ 『大宮のむかしといま』 資料30頁。
  14. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 963頁。
  15. ^ 『大宮のむかしといま』 資料28頁。
  16. ^ 馬宮コミュニティセンター”. さいたま市役所 (2016年11月17日). 2019年8月9日閲覧。
  17. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1388頁。
  18. ^ さいたま市立小・中学校通学区域一覧”. さいたま市 (2017年8月23日). 2017年9月20日閲覧。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104 
  • 「馬宮のあゆみ」刊行委員会『馬宮のあゆみ〜荒川の流れとともに〜』「馬宮のあゆみ」刊行委員会、1992年11月5日。 
  • 『大宮のむかしといま』大宮市、1980年11月3日。全国書誌番号:81007009NCID BN03449939 
  • 植田谷領 遊馬村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ154足立郡ノ20、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:764000/73 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

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外部リンク

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