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西武車両

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社西武車両
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 西武車両
本社所在地 日本の旗 日本
350-1253
埼玉県日高市台462-1
設立 1996年平成8年)3月
代表者 代表取締役社長 遠山毅
資本金 3,000万円
主要株主 西武鉄道 100%
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株式会社西武車両(せいぶしゃりょう)は、1996年平成8年)から2010年(平成22年)まで存在した[1]、主に西武鉄道に在籍する鉄道車両の保守改良業務を行う企業である。

概要

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車内銘板(下)
西武4000系電車

従来西武鉄道の車両の保守管理を行ってきた所沢車両工場の閉鎖、および保守管理業務の武蔵丘車両検修場への移転に伴って、同検修場において保守改良業務を実施する企業として1996年(平成8年)3月に設立され、2000年(平成12年)6月15日の同検修場開設に際して操業を開始した[2]。さらに翌2001年(平成13年)3月16日付[3]で実施された組織改組に伴って、武蔵丘車両検修場に配属された西武鉄道の社員は全員西武車両へ移籍し、西武車両は同検修場における全ての検修業務を担当するに至った。

主要な業務を西武所沢車両工場より継承したものの、車両製造業務については継承されず、全般検査重要部検査といった車両保守業務のほか、西武鉄道において廃車となった車両の地方私鉄への譲渡に際して、譲渡先の要望に応じた各種改造業務を担当した[3]

2010年(平成22年)に実施された再度の組織改組に伴い、西武車両は同年4月1日付で西武鉄道へ吸収合併され[1]、西武鉄道直系の業務組織へ組み込まれる形で、企業としての西武車両は消滅した。

業務

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西武鉄道以外にも、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス)および多摩都市モノレールの車両保守業務を請け負った。その他、前述の通り地方私鉄への車両譲渡に際しての各種改造業務を担当し、流鉄秩父鉄道上信電鉄伊豆箱根鉄道三岐鉄道の各社へ納入したほか、西武鉄道に在籍する従来車の大掛かりな改造工事(4000系電車ワンマン運転対応化改造・2000系電車の車体修繕工事[注釈 1]9000系電車VVVFインバータ制御化改造[注釈 2]新101系電車のワンマン運転対応改造ならびに車体修繕工事など)も担当した。

脚注

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注釈

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  1. ^ 新2000系の車体修繕工事については東急車輛製造へ外注された。
  2. ^ 当初の2編成(9106・9107編成)のみ西武車両にて施工。以降はいずれも東急車輛製造へ外注された。

出典

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  1. ^ a b 第6回定時株主総会招集ご通知 (PDF) - 西武ホールディングス (p.14) 2012年7月13日閲覧
  2. ^ 畠山 (2002) p.50
  3. ^ a b 岡崎 (2002) p.223

参考文献

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  • 鉄道ピクトリアル鉄道図書刊行会
    • 畠山国平 「武蔵丘車両検修場の概要」 2002年4月(通巻716)号 pp.50 - 52
    • 岡崎利生 「西武所沢車両工場出身の電車たち(譲渡車両の現況)」 2002年4月(通巻716)号 pp.214 - 223
    • 鳥居武徳 「西武鉄道における近年の車両譲渡」 2006年9月(通巻779)号 pp.22 - 24
    • 編集部 「秩父鉄道の譲渡車両 改造作業を見る」 2006年9月(通巻779)号 pp.25 - 31
  • 西尾恵介 『RM LIBRARY31 所沢車両工場ものがたり(下)』 ネコ・パブリッシング 2002年2月 ISBN 4-87366-266-4

関連項目

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西武車両において改造の上、他社へ譲渡・納入された鉄道車両(いずれも新101系電車を種車とする)