西室蘭駅
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西室蘭駅 | |
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1976年の西室蘭駅と周囲約1.5km範囲。下が室蘭駅方面。上から西1号、西2号、西3号の各埠頭で、2本から3本の引込み線が埠頭端まで敷かれている。右下に見えるのが中央埠頭。左上は函館ドック(当時)室蘭製作所とその下に楢崎造船所(現在は造船部門が函館どつくに吸収合併)。写真中央やや下に、上屋を持つ貨物ホームがある。その北に上屋のない貨物積卸し場、さらにその北側に細長い貯炭場を有する。その脇を通って直進し、楢崎造船所の敷地界を抜けて函館ドックへ引きこまれている専用線が微かに確認できる。[1] | |
にしむろらん Nishi-Muroran | |
◄室蘭 (1.4 km) | |
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所在地 | 北海道室蘭市小橋内町 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 室蘭本線貨物支線 |
キロ程 | 1.4 km(室蘭起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1960年(昭和35年)5月10日[2] |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)3月14日[2] |
備考 | 貨物駅。貨物支線廃止に伴い廃駅。 |
西室蘭駅(にしむろらんえき)は、北海道室蘭市小橋内町(おはしないちょう)[3]に所在した日本国有鉄道室蘭本線(貨物支線)の貨物駅である。事務管理コードは▲130371[3]。
貨物支線廃止に伴い廃駅となった。
歴史
[編集]昭和30年代当時、室蘭港は工場専用埠頭が殆どを占め、雑貨埠頭あるいは公共埠頭と呼ばれる一般貨物取り扱いのための埠頭は、室蘭駅正面の中央埠頭の半分と民間運用の本輪西埠頭しかなく、取り扱い量の制限と遅滞を招いていた。このため市は新たな公共埠頭として西埠頭を建設し、その整備の一環として室蘭駅と西埠頭を結ぶ貨物支線及び公共臨港線[4]を設けるにあたり当駅を開設した。この貨物支線は明治後期以来の倉庫専用線を拡張して敷設されている。なお、公共臨港線の運用は第三セクターの室蘭開発(株)が委託されて行った[5]。 その後、コンテナ貨物に対応していない事や、苫小牧港やその他の港が整備された事等から西埠頭の貨物取り扱い量が減少し、また既に殆どがトラック輸送に切り替わっていたこと等から、1985年3月14日国鉄ダイヤ改正に合わせ廃線廃駅となった。
年表
[編集]- 1959年(昭和34年)3月21日 - 西1号埠頭建設工事竣工。
- 1960年(昭和35年)
- 1964年(昭和39年)
- 1967年(昭和42年)
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 公共臨港線廃止に伴い廃駅[2][6]。
駅構造
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
海側に多くの留置線と、山側に上屋を持つ貨物ホームを有していた。 また、西1号-3号の各埠頭へ側線を有する[7]と共に、周囲の函館どつく室蘭製作所や楢崎造船等の工場や倉庫へ側線が敷かれていた[8]。
駅周辺
[編集]- 北海道道699号室蘭港線
- 楢崎製作所
- 函館どつく室蘭製作所
駅跡
[編集]ホーム跡はツルハドラッグ室蘭築地店(AコープむろらんWEST跡地)およびイエローグローブ白鳥大橋蘭西店とその駐車場。構内の殆どは空き地のまま放置されている。
隣の駅
[編集]- 日本国有鉄道
- 室蘭本線貨物支線
- 室蘭駅 - 西室蘭駅
脚注
[編集]- ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、857頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、226頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 室蘭市営の「公共臨港線」には、この他に中央埠頭の専用線と崎守埠頭の専用線も含まれていたが、現在までに崎守埠頭(陣屋町駅参照)を残して廃止されている。
- ^ 新室蘭市史 第2巻 昭和58年発行。
- ^ a b 停車場変遷大事典 国鉄・JR編 JTB 1998年発行。
- ^ 昭和45年版全国専用線一覧で、公共臨港線(1,2,3号埠頭線)A-G線 総延長8.7km。その他西石炭線(三菱鉱業線)1.8km、西岸壁線0.3km、西埠頭線0.4km、西2号埠頭倉庫線0.1km等(以上総延長)。
- ^ 昭和39年版、45年版全国専用線一覧で函館ドック専用線 作業距離0.4km、総延長0.4-0.5km、楢崎造船専用線(函館ドック専用線より分岐)作業距離0.1km。なお昭和58年版には掲載されていない。その他、楢崎産業線1.3km、栗林倉庫線0.1km、協同飼料線0.2km、大昭和製紙線0.3km等(以上総延長)。