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西ドイツ国鉄V169形ディーゼル機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
219 001(V169形)

西ドイツ国鉄(ドイツ連邦鉄道。DB)V169形は、ガスタービンエンジンを補助的に使用する液体式ディーゼル機関車の試作車である。V160形を発展させた形式であり、1965年に1両のみが製造され、1968年の称号変更で219形とされた。 のちにガスタービンエンジンを撤去され、ドイツ国外に売却されたあと再び買い戻され、2007年現在、エルベ-ヴェーゼル鉄道(EVB)の420.01形として使用されている。

製造と運用

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開発と試験

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1963年当時、V160形が大量に製造されていたが、将来の標準形式を定めるべくプロトタイプのテストが計画された。あわせて電気暖房も検討された。そのためエンジン出力はV160形よりも大きなものが要求され、1965年から翌年にかけて試作されたV162形(のちの217形)は走行用エンジンとは別に、主に電気暖房用発電機に使用する補助エンジンを搭載した。電気暖房を使用しないときにはふたつのエンジン出力は調合され、走行性能の向上に向けられた。V162形は3両製造された。V169形は、このディーゼル発電機をガスタービンエンジンに変えたものである。

走行用エンジンはV160型の初期型に搭載されたものと同じである。 ガスタービンエンジンはゼネラル・エレクトリック(GE)のLM100-PA104型が採用され、KHDがライセンス生産した。燃料はケロシンの代わりに軽油が使用された。この経緯から、機関車本体もKHDが受注した。 1965年6月、V169 001が落成し、ミュンヘン国際博覧会で公開された。翌年1月、DBは試用を開始した。1966年3月にはアルガイで試運転を行い、ケンプテンに配属された。 1968年、称号変更で219 001-5となった。

ガスタービンエンジンの試用

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1971年に、本形式を発展させた210形がケンプテンに配備されると、219形はそれらに比べて出力不足の面が目立つようになった。

1974年、ガスタービンエンジンの燃焼室が破損し、1900PS(1400kw)のディーゼルエンジンのみが使用可能な状態となった。電気暖房のための発電機も使用できなくなった。これらのことから、219形はケンプテンでの使用は中止され、他路線で貨物列車の牽引に充当された。1977年11月に検査期限切れとなり、1978年に廃車、1985年イタリアの鉄道業者に売却され、T1591形とされた。

現況

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EVB 420 01型ディーゼル機関車

2007年現在、ドイツ国内で使用されている。

1998年、V169形はドイツ国内のRailimpexに買い戻され、Gmeinderにてエンジン換装の大幅な修復が施された。各社を経て2001年10月末よりエルベ-ヴェーゼル鉄道(EVB)に購入され、DH280 01形とされてハンブルクブレーメンブレーマーハーフェン間のコンテナ列車に充当された。2002年からは新たに420.01形と付番された。

主要諸元(製造時。現状が異なる場合は併記)

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  • 全長:16,400 mm
  • 全幅:
  • 全高:
  • 運転整備重量:76.7 t
  • 軸重:20t
  • 機関:マイバッハ製V形16気筒ディーゼルエンジン MB16V538TB10型 1基+GE製ガスタービンエンジンLM100-PA104形 1基

(現在はキャタピラー社3516B-TA-JW型 1基)

  • ピストン直径×行程:190mm×230mm
  • 液体変速機フォイト製L820wrs
  • 軸配置:B-B
  • 出力/エンジン回転数:2150PS(1400kw)+900PS

(現在は2800PS)

  • 動力伝達方式:液体式
  • 最大運転速度:130km/h(現在は120km/h)
  • 列車暖房方式:電気式

(現在はナシ)

  • 製造初年:1965年
  • 製造所:KHD

外部リンク

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