蠣崎千晴
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蠣崎 千晴(かきざき ちはる[1]、1870年6月11日(明治3年5月13日[1][2][3]) - 1950年9月29日[1][2])は、日本の獣医学者、家畜伝染病学者。
家畜伝染病学の第一人者であり、牛疫予防ワクチンを開発した[1][2]。この牛疫予防ワクチンは、牛疫病牛の脾臓乳剤及びリンパ腺にグリセリンを作用させ、その発病性を失わせることで作られた[2][3]。このワクチンは牛に対する注射反応が非常に少なく、免疫持続期間は約1年、製造後の有効期間も2年半から3年9か月と優秀なものであった[2][3]。
経歴
[編集]- 1870年6月11日(旧暦5月13日) - 現在の宮城県仙台市に生まれる[1]。
- 1895年 - 東京帝国大学農科大学獣医学乙科を卒業[1][2]。その後、時重初熊助教授の助手として勤務する[2]。
- 1904年 - 農商務省獣疫調査所技手となる[1][2]。
- 1911年 - 農商務省牛疫血清製造所(1908年に朝鮮総督府獣疫血清製造所に改称)の技手となる[1][2]。
- 1929年 - 朝鮮総督府獣疫血清製造所同製造所の所長となる[1][2]。
- 1933年 - 退官[1][2]
- 1950年9月29日 - 死去[1][2]