蜷川順子
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にながわ じゅんこ 蜷川 順子 | |
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生誕 | 1954年??月??日 |
出身校 | 京都大学 |
蜷川 順子 (にながわ じゅんこ)は、日本の美術史学者。関西大学文学部教授[1]。専門は西洋美術史。
略歴
[編集]- 長崎県長崎市に生まれ、山口県下関市で育つ。山口県立下関西高等学校卒業。
- 1977年 京都大学農学部農芸学科卒業[1]
- 1981年 京都大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業[1]
- 1986年 同大学院文学研究科美学美術史学博士課程単位取得満期退学[1]
- 2007年 関西大学文学部教授[1]
- 2011年 ヘント大学(ベルギー) で博士号取得
人物
[編集]特にルネサンス期の北方絵画、初期ネーデルラント絵画史の研究者として知られている。ヒエロニムス・ボス、ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、ファン・エイク、ハンス・メムリンクらの絵画の研究について、独創的な業績がある。オランダ給費留学生の期間を含め、3年半にわたってオランダ国立フローニンゲン大学考古学美術史研究所へ留学し、研鑽を積んだ。神学、宗教史、教会史、美学、哲学など、美術史学の周辺領域についての該博な知識を援用したオーソドックスな研究方法、豊かな着想を本領としており、中世のみならず近代美術にいたるまで、その関心の幅も広い。学会では鋭い論客として知られているが、人柄はおっとりとした姉御肌で、若手研究者や学生の厚い信望を集めている。
著作
[編集]単著
[編集]- 『図解雑学 美術でたどる世界の歴史』ナツメ社 2004年
- 『聖心のイコノロジー』関西大学出版部 2017年
編著
[編集]- 『初期ネーデルランド美術にみる個と宇宙Ⅰ<人のイメージ>共存のシュミラークル』ありな書房 2011年
- 『油彩への衝動』中央公論美術出版 2015年
共著
[編集]- 『アジアが結ぶ東西世界 -アジアにおける経済・法・文化の展開と交流-』(橋寺知子、新谷英治、森部豊共編)関西大学出版部 2011年
- 『顔をみること -表された顔をめぐる美術史・文化史的断章-』(鼓みどり、中谷伸生、バーバラ・バート、溝井裕一共著)関西大学出版部 2012年
- 『EUと日本学「あかねさす」国際交流』(藪田貫、浜本隆志編著 芝井敬司、山本登朗、関屋俊彦、マーク・メリ、森貴史共著)関西大学出版部 2012年
翻訳
[編集]- アロイス・リーグル『ローマにおけるバロック芸術の成立』中央公論美術出版 2009年
共訳
[編集]- ミルドレット・コンスタンチン著『ティナ・モドッティ -そのあえかなる生涯-』現代企画室 1985年2月
- シェルトン・デーヴィス著『奇跡の犠牲者たち』現代企画室 1985年8月
- アーウィン・パノフスキ著『初期ネーデルラント絵画 その起源と性格』(勝國興共訳)中央公論美術出版 2001年
- エドガー・ヴィント『シンボルの修辞学』(秋庭史典、加藤哲弘、金沢百枝,、松根伸治共訳)晶文社 2007年
脚注
[編集]参考文献
[編集]- “プロフィール”. 関西大学蜷川順子研究室. 2018年3月5日閲覧。