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藤岡康宏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

藤岡 康宏(ふじおか やすひろ、1939年1月11日 - )は、日本法学者。専門は民法。北海道大学名誉教授早稲田大学名誉教授。学位は、法学博士北海道大学論文博士1975年)(学位論文『自動車交通事故による損害の補償―交通災害保険化構想への総論的展望(1)~(2完)』[1])。広島県出身。

経歴

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在外研究

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1979年3月から1981年3月にいたる2年間

  • マックス・プランク比較私法研究所(ハンブルク)
  • カリフォルニア大学バークレー校

研究領域

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  • 主な研究テーマは、「損害賠償法の基礎理論の開拓」、「人格権侵害の救済に関する総合的研究」、「契約と不法行為の交錯、「企業活動における法的責任の諸相」など。民事法学の中でも、権利論や損害賠償法の構造論、民法と憲法の協働についての模索を対象とする。
  • 初期の頃は主として、不法行為による損害の補償を保険制度で代替させようとする不法行為法の制度的構造的研究、その後は名誉権を中心とした人格権の研究に従事した。とりわけ、不法行為法の研究成果は、博士論文をも収録した790頁にも及ぶ大著『損害賠償法の構造』(成文堂、2002年)にまとめられている。また、藤岡不法行為理論ともいいうるその体系的全貌は、共著である『有斐閣Sシリーズ 民法IV 債権各論』(有斐閣、1991年初版・2009年第3版補訂)の執筆部分である「不法行為法」に示されている。

主著

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  • 磯村保浦川道太郎ほかと共著)『民法IV 債権各論』(有斐閣、1991年初版・2009年第3版補訂)
  • 山田卓生淡路剛久ほかと共編)『基本判例民法』(有斐閣、2001年)
  • 『損害賠償法の構造』(成文堂、2002年)
  • 『新・現代損害賠償法講座2(権利侵害と被侵害利益)』(日本評論社、1998年)
  • 『民法総則(現代民法講義1)』(法律文化社)

などがある

所属学会

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  • 日本私法学会
  • 比較法学会
  • 日独法学会

関連項目

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脚注

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  1. ^ 北大法学論集24巻3号(1973年)、25巻1号(1974年)所収
  2. ^ 平成30年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 18 (2018年11月). 2023年2月27日閲覧。