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藤原祐寛 (絵仏師)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

藤原 重夫(ふじわら しげお、僧名:祐寛(ゆうかん)、1940年12月14日 - )は絵仏師日本画家、郷土民族仏教史家、高野山画僧(八浄寺拝受画匠法眼位)、水墨画および仏画家。大阪府和泉市に生まれ、在住。高野山をはじめとする日本各地の寺院等の絵画を手掛ける。 京都墨彩画壇副理事長[1]、大阪府文化財愛護推進委員[2]、和泉市特別文化功労者(2008年)[3]、和泉市文化財保護委員長[3]


人物

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小学校の頃から画家を志し、17才にして和泉の「市政だより」に漫画を掲載し、以後漫画から日本画、水墨画などを描くことになる。30代に和歌山大学教授の南清彦と師弟関係となり、経済学、歴史学や思想的影響を受け、以後、南が亡くなるまで共著を出版する。また1978年『日本南画院』に入り、副理事長の月居偉光(つきおりいこう)の門下となり同院で受賞を重ね1997年理事になる。1999年脱会。2000年『京都墨彩画壇』の副理事長[4] として迎え入れられ、2019年現在に至る。

主な作品、収蔵先

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日本画・水墨画

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  • ホノルル美術館(『般若心経』屏風六曲一双)
  • 高野山金剛峯寺(『御影堂』屏風六曲半双、『献灯』、『諸行無常』)
  • 高野山金剛峯寺大師教会(『大日如来』、『八供養菩薩来迎図』)
  • 高野山大学(『石仏不動明王』)
  • 高野山普賢院(『石仏飛天』、『不動明王』)
  • 高野山地蔵院(『弘法大師障壁画』)
  • 高野山増福院(『不動明王 山水茶掛』)
  • 八浄寺瑜祇塔内陣画(淡路島、『密厳浄土図』)
  • 大阪府庁副知事室(『仁王像二点』)
  • 和泉市役所応接室(『石仏慈光』)
  • 石山寺(滋賀県、屏風六曲半双)
  • 大峯山寺(奈良県『不動二童子』
  • 『蔵王権現』)、弘川寺西行記念館(『時雨西行』)
  • 明王院(和泉市、『暮雪御影堂』)
  • 光明寺
  • 蓮華定院
  • 本覚院
  • 松尾寺(和泉市、『ふすま絵』)
  • 霊山寺(岡山)
  • 京・大江山鬼の博物館(『鬼の絵』)

天井画

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  • 久米田寺明王院(岸和田)
  • 高倉寺(堺市)
  • 蓮花寺(和泉市)
  • 日光院(但馬)
  • 西光院(仙台)

ふすま絵

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  • 蓮華寺(大分)
  • 日光院(但馬)
  • 高倉寺(堺市)
  • 大泉寺(和泉市)

受賞

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  • 1980年(昭和55年)大阪市市長表彰
  • 2008年(平成12年)和泉市特別文化功労彰[3]
  • 2015年(平成27年)文部科学大臣表彰[5]

出版

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  • 「新・高野百景 其の1」藤原重夫/画 山口文章/文(教育評論社)[6]
  • 「新・高野百景 其の2」藤原重夫/画 山口文章/文(教育評論社)[7]
  • 「新・高野百景 其の3」藤原重夫/画 山口文章/文(教育評論社)[8]
  • 「鬼の絵草子」藤原重夫/画 南清彦/文(叢文社)[9]
  • 「ことわざ絵解き事典」藤原重夫/画 南清彦/文(叢文社)][10]
  • 「名数絵解き事藤原重夫/画 南清彦/文(叢文社)[11]
  • 「小学校 どうとく」挿絵(東京書籍)
  • 「いのち讃歌」絵と文(高野山金剛峯寺発行)
  • 「西国三十三ヶ所画図」(高野山教報にて1990年から1994年まで連載)
  • 「仏さまといっしょ」エッセイと絵(大法輪)*2019年4月現在連載中

展示

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個展

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グループ展

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  • 『現代名僧墨蹟展』(大阪松坂屋にて10回開催、読売新聞主催)

役職

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  • 和泉市文化財保護委員長、大阪府文化財愛護推進委員、京都墨彩画壇副理事長、などの文化行政の役職を歴任し、各地で講演や講義をする。
  • 1999年(平成11年)淡路島八浄寺多宝塔(瑜祇塔)建立に際し、内陣すべて(百畳分)に仏画を描いた功績により、八浄寺住職岩坪真弘より『画匠法眼』位を受ける。
  • 京都墨彩画壇副理事長
  • 大阪府文化財愛護推進委員
  • 和泉市特別文化功労者
  • 和泉市文化財保護委員長

出演

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脚注

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外部リンク

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