華麗なる誘惑 (アルバム)
『華麗なる誘惑』 | ||||
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ドナ・サマー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ロサンゼルス ラスク・サウンド・スタジオ(#12を除く全曲)、ミュージック・グラインダー・スタジオ(#12)[1] | |||
ジャンル | R&B、ディスコ | |||
時間 | ||||
レーベル | カサブランカ・レコード | |||
プロデュース |
ジョルジオ・モロダー、ピート・ベロッテ(#12を除く全曲)[1] ドナ・サマー、ユルゲン・コッペルス(#12)[1] | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ドナ・サマー アルバム 年表 | ||||
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『華麗なる誘惑』(原題:Bad Girls)は、アメリカ合衆国の歌手ドナ・サマーが1979年に発表した7作目のスタジオ・アルバム。オリジナルLPは2枚組だったが、後の再発CDでは1枚にまとめられた。また、2003年には合計10曲のボーナス・トラックが収録された2枚組CDのデラックス・エディション盤も発売されている[10]。
背景
[編集]「バッド・ガール」は1977年の時点で作られていた曲で、カサブランカ・レコード設立者のニール・ボガートは、サマーの曲としてはロック色が強すぎると感じ、Labelleかシェールに提供することも考えたという[11]。サマーのオリジナル曲「ディム・オール・ザ・ライツ」は、当初はロッド・スチュワートに提供する案もあったが、最終的には自分で歌うことになった[12]。
反響
[編集]母国アメリカでは合計49週Billboard 200入りし、うち6週にわたり1位を獲得した[2]。スウェーデンのアルバム・チャートでは13回(26週)トップ30入りし、うち2回(4週)にわたって3位を記録した[3]。ノルウェーのアルバム・チャートでは4週連続で3位を記録し、合計19週トップ40入りした[5]。日本初回盤LP (VIP-9565-6)は1979年5月25日に発売され、オリコンLPチャートでは9位に達して、12万枚以上を売り上げた[7]。
評価・影響
[編集]第22回グラミー賞では、収録曲「ホット・スタッフ」が最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞し、本作が最優秀アルバム賞、最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞及び最優秀ディスコ・レコーディング賞、「ディム・オール・ザ・ライツ」が最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされた[13]。William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「この2枚組LPは、それぞれ音楽的に一貫性のある4面に分かれており、強固なリズムのサイド1から、より伝統的なディスコ・サウンドのサイド2、バラード中心のサイド3、そしてサマーが1977年にヒットさせた"I Feel Love"を思わせる、シンセサイザーを多用した電子的なサイド4に至る」「彼女のキャリアのみならず、疑いなくディスコ自体の芸術的/商業的ピークをもたらす結果となった」と評している[14]。
ニュー・オーダーのシングル・ヒット曲「ブルー・マンデー」では、本作収録曲「アワ・ラヴ」からのドラム・ブレイクが流用された[15]。
『ローリング・ストーン』誌が選んだ「歴代最高のアルバム500選」において283位に選ばれている[16]。
収録曲
[編集]- Side 1
- ホット・スタッフ - "Hot Stuff" - 5:15
- 作詞・作曲:ピート・ベロッテ、ハロルド・フォルターメイヤー、キース・フォーシー
- バッド・ガール - "Bad Girls" - 4:54
- 作詞・作曲:ドナ・サマー、エディー・ホッケンソン、ブルース・スダーノ、ジョー・エスポジト
- 愛のゆくえ - "Love Will Always Find You" - 3:59
- 作詞:ピート・ベロッテ/作曲:ジョルジオ・モロダー
- ウォーク・アウェイ - "Walk Away" - 4:29
- 作詞:ピート・ベロッテ/作曲:ピート・ベロッテ、ハロルド・フォルターメイヤー
- Side 2
- ディム・オール・ザ・ライツ - "Dim All the Lights" - 4:41
- 作詞・作曲:ドナ・サマー
- 愛の旅路 - "Journey to the Center of Your Heart" - 4:36
- 作詞:ピート・ベロッテ/作曲:ジョルジオ・モロダー
- ワン・ナイト・イン・ア・ライフタイム - "One Night in a Lifetime" - 4:12
- 作詞:ピート・ベロッテ/作曲:ピート・ベロッテ、ハロルド・フォルターメイヤー
- 今宵をともに - "Can't Get to Sleep at Night" - 4:41
- 作詞・作曲:ボブ・コンティ、ブルース・スダーノ
- Side 3
- オン・マイ・オナー - "On My Honor" - 3:34
- 作詞:ドナ・サマー、ブルース・スダーノ/作曲:ドナ・サマー、ハロルド・フォルターメイヤー
- 永遠の愛 - "There Will Always Be a You" - 5:05
- 作詞・作曲:ドナ・サマー
- オール・スルー・ザ・ナイト - "All Through the Night" - 6:01
- 作詞・作曲:ドナ・サマー、ブルース・ロバーツ
- 愛しのベイビー - "My Baby Understands" - 3:58
- 作詞・作曲:ドナ・サマー
- Side 4
- アワ・ラヴ - "Our Love" - 4:52
- 作詞:ドナ・サマー/作曲:ジョルジオ・モロダー
- ラッキー - "Lucky" - 4:37
- 作詞:ドナ・サマー、エディー・ホッケンソン、ブルース・スダーノ、ジョー・エスポジト/作曲:ジョルジオ・モロダー
- サンセット・ピープル - "Sunset People" - 6:27
- 作詞・作曲:ピート・ベロッテ、ハロルド・フォルターメイヤー、キース・フォーシー
デラックス・エディション盤ボーナス・トラック
[編集]- バッド・ガール(デモ・ヴァージョン) - "Bad Girls (demo version)"
- 作詞・作曲:ドナ・サマー、エディー・ホッケンソン、ブルース・スダーノ、ジョー・エスポジト
デラックス・エディション盤ボーナス・ディスク
[編集]- アイ・フィール・ラヴ(12インチ・ヴァージョン) - "I Feel Love (12" Single)"
- ラスト・ダンス(12インチ・ヴァージョン) - "Last Dance (Promotional 12" Single)"
- マッカーサー・パーク組曲 - "Mar Arthur Park Suite (12" Single)"
- ホット・スタッフ(12インチ・ヴァージョン) - "Hot Stuff (12" Single)"
- バッド・ガール(12インチ・ヴァージョン) - "Bad Girls (12" Single)"
- ウォーク・アウェイ(12インチ・ヴァージョン) - "Walk Away (Promotional 12" Single)"
- ディム・オール・ザ・ライツ(12インチ・ヴァージョン) - "Dim All the Lights (Promotional 12" Single)"
- ノー・モア・ティアーズ(イナフ・イズ・イナフ)(12インチ・ヴァージョン) - "No More Tears (Enough Is Enough) (12" Single)"
- オン・ザ・レイディオ(ロング・ヴァージョン) - "On the Radio (Long Version)"
シングル
[編集]本作からのシングルのチャート最高順位を示す。
タイトル | アメリカ・Hot 100[17] | アメリカ・R&B[18] | イギリス[19] | スウェーデン[3] | ニュージーランド[4] | ノルウェー[5] |
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ホット・スタッフ | 1位 | 3位 | 11位 | 2位 | 7位 | 2位 |
バッド・ガール | 1位 | 1位 | 14位 | 13位 | 6位 | 8位 |
ディム・オール・ザ・ライツ | 2位 | 13位 | 29位 | - | 14位 | - |
ウォーク・アウェイ | 36位 | 35位 | - | - | - | - |
サンセット・ピープル | - | - | 46位 | - | - | - |
参加ミュージシャン
[編集]- ドナ・サマー - ボーカル、バックグラウンド・ボーカル
- ジェイ・グレイドン - ギター
- ポール・ジャクソン・ジュニア - ギター
- ジェフ・バクスター - ギター・ソロ(on #1)、ギター
- アル・パーキンス - プル・ギター、ペダル・スティール
- ハロルド・フォルターメイヤー - ピアノ、ローズ・ピアノ、クラビネット、シンセサイザー、ベース
- ジェイ・ウィンディング - ピアノ
- ブルース・ロバーツ - ピアノ、シンセサイザー(on #11)
- ダン・ワイマン - シンセサイザー・プログラミング(on #13, #14)
- スコット・エドワーズ - ベース
- ボブ・グラウブ - ベース
- キース・フォーシー - ドラムス、パーカッション
- スティーヴ・マダイオ - トランペット
- ジェリー・ヘイ - トランペット
- ゲイリー・グラント - トランペット
- ゲイリー・ハービグ - サクソフォーン
- スライド・ハイド - トロンボーン
- ビル・ライヒェンバッハ - トロンボーン
- シド・シャープ - ストリングス・コンサートマスター
- Stephanie Straill - バックグラウンド・ボーカル
- マキシン・L・ウィラード - バックグラウンド・ボーカル
- ジュリア・ティルマン - バックグラウンド・ボーカル
下記のミュージシャンは「愛しのベイビー」に参加しているが、各々のパートはクレジットに明記されていない。
- ブルース・フィッシャー
- スコット・リップスカー
- ジェフ・ホルマン
- ケヴィン・ムーア
- ホールデン・ラファエル
- マイケル・キング
- ジル・コルッチ
- パティ・フィッシャー
脚注・出典
[編集]- ^ a b c CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b “Donna Summer Bad Girls Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2018年7月6日閲覧。
- ^ a b c swedishcharts.com - Donna Summer - Bad Girls
- ^ a b charts.org.nz - Donna Summer - Bad Girls
- ^ a b c norwegiancharts.com - Donna Summer - Bad Girls
- ^ Donna Summer - Bad Girls - austriancharts.at
- ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』オリジナルコンフィデンス、1990年、214頁。ISBN 4-87131-025-6。
- ^ Donna Summer | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ Donna Summer - Bad Girls - dutchcharts.nl
- ^ Donna Summer - Bad Girls (CD, Album) at Discogs - 2003年デラックス・エディション盤の情報。
- ^ “Bad Girls by Donna Summer”. Songfacts. 2018年7月6日閲覧。
- ^ “Dim All The Lights by Donna Summer”. Songfacts. 2018年7月6日閲覧。
- ^ “Donna Summer - Artist”. GRAMMY.com. The Recording Academy. 2018年7月6日閲覧。
- ^ Ruhlmann, William. “Bad Girls - Donna Summer”. AllMusic. 2018年7月6日閲覧。
- ^ Needham, Alex (2012年5月17日). “Donna Summer's disco was as radical as punk”. The Guardian. Guardian News and Media. 2018年7月6日閲覧。
- ^ “The 500 Greatest Albums of All Time” (英語). Rolling Stone (2020年9月22日). 2021年12月28日閲覧。
- ^ “Donna Summer Chart History - Hot 100”. Billboard. 2018年7月6日閲覧。
- ^ “Donna Summer Chart History - Hot R&B/Hip-Hop Songs”. Billboard. 2018年7月6日閲覧。
- ^ Donna Summer | full Official Chart History | Official Charts Company