菊盛英夫
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菊盛 英夫(きくもり ひでお、1909年2月14日 - 2001年12月12日)は、日本の文学研究者、ドイツ文学者、映画・文芸評論家、翻訳家。中央大学教授を歴任。
来歴
[編集]富山県富山市生まれ。1933年東京帝国大学独文科卒業。1980年まで中央大学教授。
多くの著書、翻訳があり、トーマス・マンを専門とした。
著書
[編集]- 『われらの映画』(くれは書店) 1949
- 『斜視的ドイツ論』(中央大学出版部) 1962
- 『ベルト・ブレヒト ある革命的芸術家の生涯』(白水社) 1965
- 『うっちゃり文化論』(中央大学出版部) 1970
- 『文学的表現主義』(中央大学出版部) 1970
- 『ルターとドイツ精神史 そのヤーヌスの顔をめぐって』(岩波新書) 1977.3
- 『評伝トーマス・マン その芸術的・市民的生涯』(筑摩書房) 1977.4
- 『文芸サロン その多彩なヒロインたち』(中公新書) 1979
- 『文学カフェ ブルジョワ文化の社交場』(中公新書) 1980
- 『芸術キャバレー』(論創社) 1984.4
- 『知られざるパリ 歴史の舞台裏を歩く』(岩波書店) 1985.11
- 『昭和交情記 はぐれ学者の履歴書』(河出書房新社) 1990.8
翻訳
[編集]- 『三文オペラ』(ベルト・ブレヒト、日光書院) 1941
- 『ナチスの労働問題』(L・ハイデ、理想社) 1943
- 『歴史主義の成立』各・上下(マイネッケ、近藤書店) 1944 - 1945。改訳版:麻生建共訳、筑摩叢書 1967、新版 1985
- 『近世史における国家理性の理念』(マイネッケ、近藤書店) 1948
- 『未来は既に始まつた』(ロベルト・ユンク、文藝春秋新社) 1954
- 『ゲーテ研究』(ルカーチ、青木文庫) 1954
- 『死者の国へ』(ウエルナー・ヴァルジンスキー、新潮社) 1955
- 『少年冒険団』(フランク、創元社、世界少年少女文学全集、ドイツ編) 1956
- 『精神分析入門 自伝』(フロイト、河出書房、世界大思想全集) 1956、のち『世界の大思想 フロイト』
- 『輪舞』(シュニッツラー、河出書房、世界風流文学全集) 1957
- 『ヨゼフとその兄弟たち』全2巻(トーマス・マン、高橋義孝・佐藤晃一共訳、新潮社、世界文学全集) 1958、「マン全集4・5」新潮社 1972
- 『千の太陽よりも明るく 原子科学者の運命』(ロベルト・ユンク、文藝春秋新社) 1958、平凡社ライブラリー 2000
- 『詩と真実』(ゲーテ、「全集9・10」人文書院) 1960
- 『哀れな辻音楽師』(グリルパルツァー、新潮社、世界文学全集) 1964
- 『夢遊の人々』(ヘルマン・ブロッホ、中央公論社、世界の文学) 1966、単行版 1976、ちくま文庫(上・下) 2004
- 『夢判断』(フロイド、高橋義孝共訳、「選集」日本教文社) 1968、のち新版
- 『歴史小説論』(ルカーチ、伊藤成彦共訳、「著作集3」白水社) 1969
- 『三文小説』(ブレヒト、岩淵達治共訳、中央公論社、新集 世界の文学) 1969、新版1994
- 『ホフマンスタールとその時代 ‐二十世紀文学の運命』(ヘルマン・ブロッホ、筑摩叢書) 1971、新版1983
- 『ニヒリズムの革命』(ヘルマン・ラウシュニング、三島憲一共訳、筑摩叢書) 1972、新版1985
- 『造型美術と文学』(フロイト、河出書房新社) 1972
- 『造形思考』(パウル・クレー、土方定一・坂崎乙郎共訳、新潮社) 1973、ちくま学芸文庫(上・下) 2016
- 『ベル・エポック』(ウィリー・ハース、岩波書店) 1985
- 『世紀末ウィーンの精神と性』(ニーケ・ワーグナー、筑摩書房) 1988
脚注
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