荻原裕幸
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荻原 裕幸(おぎはら ひろゆき、1962年8月24日 - )は、日本の歌人。
人物
[編集]塚本邦雄に師事。塚本邦雄の影響を受けた前衛的作風から出発し、やがて都会的な口語短歌へと着地。シュールな比喩表現や、言葉で発音できない「記号短歌」の導入など、日本語の解体による新しい詩的表現を志向する。そのような新傾向の短歌を自ら「ニューウェーブ」と命名し、加藤治郎、穂村弘とともに短歌革新運動の原動力となる。
電脳歌人と称してインターネットでの活動を始め、イベントの企画・運営や、評論活動など、創作以外の活動も盛んに行っており、現代短歌を担う重要人物である。
名古屋市中村区にある中華料理店「平和園」(小坂井大輔の実家で勤め先)を「短歌の聖地」にした仕掛け人と言われている。
年譜
[編集]- 「ライトヴァース再考」20枚で第5回現代短歌評論賞最終候補に。
- 若手歌人による短歌のシンポジウムを企画・運営。その後も現代短歌のシンポジウムを企画・運営している。
- 俳句の同人誌を創刊。
- 朝日新聞7月23日号に「現代短歌のニューウェーブ」を執筆。
- 『短歌研究』11月号誌上の座談会「現代短歌ニューウェーブ」に出席。
- 同人誌に散文詩を連載。
- 中部日本歌人会に入会。
- コピーライターとしてプロダクションに入社(1999年、退社後はフリー)。
- 1994年:第4歌集『世紀末くん!』を刊行。
- 1996年:短歌と写真をコラボレーションした展覧会を企画・演出。
- 1998年:加藤治郎、穂村弘とニューウェーブ歌人3人で、企画集団SS-PROJECT(エスツー・プロジェクト)を結成。インターネットを積極的に利用するなど、歌壇にとらわれない従来の短歌とは異なる活動を展開。
- 武生市(現・越前市)主催の公募企画「あなたを想う恋のうた」に審査員長として参加。
- 1999年:高校の国語科教科書に短歌が掲載される。
- 2000年:ホームページ「デジタル・ビスケット」を開設。
- 2001年:全歌集『デジタル・ビスケット』(第5歌集『永遠青天症』収録)を刊行。
- オンデマンド出版事業「歌葉」をプロデュース。
- ホームページ「ogihara.com」を開設。
著作
[編集]歌集
[編集]- 『青年霊歌 -アドレッセンス・スピリッツ』(書肆季節社、1988年)
- 『甘藍派宣言』(書肆季節社、1990年)
- 『あるまじろん』(沖積舎、1992年)
- 『世紀末くん!』(沖積舎、1994年)
- 『デジタル・ビスケット』(第5歌集『永遠青天症』収録、沖積舎、2001年)
- 『リリカル・アンドロイド』(書肆侃侃房、2020年)
- 『永遠よりも少し短い日常』(書肆侃侃房、2022年)
共著
[編集]- 『短歌・俳句同時入門』(東洋経済新報社、1997年)
- 『近代短歌を学ぶ人のために』(世界思想社、1998年)
- 『GKドキュメント』(現代歌人会議、1999年)
- 『岩波現代短歌辞典』(岩波書店、1999年)
アンソロジー
[編集]- 『現代の第一歌集』(ながらみ書房、1992年)
- 『新星十人 〜現代短歌ニューウェイブ〜』(立風書房、1998年)
- 小高賢編著『現代短歌の鑑賞101』(新書館、1999年)
- 『現代短歌最前線 上巻』(北溟社、2001年)
その他
[編集]- 解説を寄稿。
- 『現代川柳の精鋭たち』(北宋社、2000年)
- 解説を寄稿。
外部リンク
[編集]関与したウェブサイト
[編集]- 電子会議室(電子掲示板)
- 「電脳短歌BBS」
- 「17.com BBS」
- 穂村弘「ごーふる・たうんBBS」
- 藤原龍一郎「短歌発言スペース」
- 五十嵐きよみ「梨の実歌会BBS」
- なかはられいこ「なかはらさんに一言ください掲示板」
- 畑美樹・なかはられいこ「せんりゅう・らぼ」
- 「31フォーラム」