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荒木田守武

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
荒木田 守武
(あらきだ もりたけ)
誕生 1473年
死没 1549年8月30日
日本の旗 日本
墓地 日本の旗 日本
職業 連歌師
言語 日本語
ウィキポータル 文学
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荒木田 守武(あらきだ もりたけ、文明5年(1473年) - 天文18年8月8日1549年8月30日))は、戦国時代伊勢神宮祠官・連歌師[1][2]。荒木田一門薗田氏の出身で[3]、父は荒木田守秀、母は荒木田(藤波)氏経の娘。荒木田守晨の弟。山崎宗鑑とともに俳諧の祖とも言われている。通称は中川平太夫[4]と言った。77歳[5]で病没[4]

1541年(天文10年)一禰宜となると当時流行していた連歌を三条西実隆に師事し、宗祇宗長と交流があった[4]。「新撰菟玖波集」に入集1句をはじめ、「法楽発句集」(1508年/永正5年)[6]などの連歌集、「独吟百韻」(1530年/享禄3年)、「守武千句」(1540年/天文9年)などの俳諧集、教訓歌集「世中百首」(1525年/大永5年)などを残した。

代表作

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散る花を南無阿弥陀仏と夕哉[7]

著作

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守武千句
  • 『守武千句』[出版者不明]、1652年。 NCID BA87497513 
  • 『守武千句 2巻』野田弥兵衞、1652年。 NCID BB09541667 
  • 勝峰晋風 [編]、山崎宗鑑、松永貞徳安原貞室北村季吟松江重頼、高政、随流 ほか『貞門俳諧集』7号(復刻)、日本図書センター〈日本俳書大系〉、1995年。 NCID BN13380770  - 底本は日本俳書大系刊行会 大正15年11月刊の第6巻。[8]
世中百首
  • 出口延佳『世中百首繪鈔 3巻』川島重信 [挿画]、藤原長兵衛,今井七郎兵衛、1722年。 NCID BB13295145  - 上・中・下の3巻
  • 『守武傳書』(写本)、18--。 NCID BB11224634  - 内容: 「人丸」、「蝉丸」等の伝書、「古今集九箇條」「源氏物語三箇傳」「伊勢物語傳」「徒然草三箇大事」「古今集序灌頂二箇條」を収載。
  • 山崎宗純 [共編]『世中の歌百人首 . 一休禅師の歌』(写本)清太郎 [写]、1865年。 NCID BB04275872 [9] - 印記:「来田氏家蔵」、「神宮皇學館大學圖書之印」
  • 宇仁一彦『伊勢論語 : 世中百首講話』神宮司庁、1949年。 NCID BA3799447X  - 世中百首の写真版(神宮徴古館蔵)あり
  • 天理図書館綿屋文庫『俳諧蒙求 : 守武西翁流』第2期, 8、天理圖書館〈俳書叢刊〉、1951年。 NCID BA3215445X 
  • 神宮古典籍影印叢刊編集委員会 [編]『荒木田守武集』10-1,2号(複製)、皇学館大学,八木書店 (製作発売)〈神宮古典籍影印叢刊〉、1983年。 NCID BN02922077  - 皇学館創立百周年記念[10]
  • 俳租守武翁顕彰会『荒木田守武』俳祖荒木田守武没後四五〇年記念事業実行委員会、1999年。 NCID BA43811949  - 没後四百五十年記念。関係年譜: p36-53、主な参考文献: p56。

脚注

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出典

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  1. ^ あらきだもりたけ 【荒木田守武】」『大辞林』、三省堂、2018年4月15日閲覧 
  2. ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 59頁。
  3. ^ 俳租守武翁顕彰会「荒木田系図 (抄)」『荒木田守武』俳祖荒木田守武没後四五〇年記念事業実行委員会、1999年、54頁。 NCID BA43811949 
  4. ^ a b c 三重県「荒木田守武」『先賢遺芳』三重県、1915年、115頁。 NCID BN08761163https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1015231/115 
  5. ^ 「荒木田守武」『美術人名辞典』、思文閣。 
  6. ^ 守武句集 法楽発句集/神宮文庫本”. 国際日本文化研究センター. 2018年4月15日閲覧。
  7. ^ 芭蕉関係人名集 : 荒木田守武”. 山梨県立大学 伊藤洋. 2018年4月15日閲覧。
  8. ^ 内容一覧
    • 俳諧之連歌独吟千句 / 守武著
    • 新撰犬筑波 / 宗鑑著
    • 新増犬筑波 / 貞徳著
    • 紅梅千句 / 貞徳著
    • 鷹筑波 / 西武撰
    • 玉海集 / 貞室著
    • 山之井 / 季吟著
    • 俳諧初学抄 / 徳元著
    • 俳諧之註 / 重頼著
    • 歌仙そろへ / 元隣撰
    • 惣本寺俳諧中庸姿 / 高政著
    • 誹諧破邪顕正 / 随流著
    • 誹諧破邪顕正返答 / 惟中著
    • 誹諧頼政
    • ふたつ盃
    • 誹諧さるとりもち / 随有軒木端坊著
    • 誹諧綾巻
  9. ^ 書写の識語「慶應元三月ハ上旬 / 清太郎 / 写之」に対して元識語は「安政五戊午年九月 / 五趣山 恵舟所持」と記載。
  10. ^ [1]に荒木田守武の肖像あり [2]の大きさ:19X27cm
    内容一覧。
    • [1]:法楽千首
    • 世中百首
    • 伊勢物語聞書 / 三条西実隆註 ; 荒木田守武筆
    • 解説 / 福井毅, 深津睦夫著
    • [2]:飛梅千句
    • 秋津州千句
    • 伊庭千句 / 宗長 [ほか] 作 ; 荒木田守武筆
    • 萱草, 2巻 / 庵宗祇著 ; 荒木田守武筆

関連項目

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