コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

荒川雅志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
荒川 雅志
あらかわ まさし
人物情報
生誕 1972年
日本の旗 日本福島県郡山市
出身校 学習院大学
福岡大学大学院医学研究科
学問
研究分野 ウエルネス
ウェルネスツーリズム
海洋療法
研究機関 琉球大学 国際地域創造学部
公式サイト
ウェルネス研究分野
テンプレートを表示

荒川 雅志(あらかわ まさし、1972年 - )は、日本ウェルネス研究者海洋療法学者[1]。「ブルーゾーン」(世界5大長寿地域)である沖縄県の100歳長寿者研究福岡大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。新しいウェルネスの定義提唱、日本の大学で初のウェルネスツーリズム科目開設、ウェルネスメニュー研究開発を産官学連携で多数実施。国立大学法人琉球大学国際地域創造学部教授。専門は社会医学、長寿科学、ウェルネスツーリズム、ウェルネスビジネス。

経歴

[編集]

出典[2]

  • 2005年6月 - 琉球大学 日本流通システム保健情報学寄附講座 客員准教授
  • 2005年9月 - 福岡大学 大学院医学研究科 社会医学系疫学専修(医学博士号)
  • 2012年10月 - 琉球大学観光産業科学部観光科学科 教授
  • 2013年4月 - 琉球大学観光産業科学部観光科学科 学科長
  • 2018年4月 - 琉球大学大学院観光科学研究科 研究科長

研究

[編集]

1961年ウェルネス定義が提唱されてから、世界中の研究者らが追定義を重ね社会情勢、時代によって人々のライフスタイル価値観も変容していくなかでその概念変化してきている。2017年、荒川は「身体健康精神の健康、環境の健康、社会的健康を基盤にして、豊かな人生デザインしていく、自己実現」として、健康(基盤)とウェルネス(ゴール)の関係性を明確にし、生き方、ライフスタイルデザイン、自己実現を含めた、あらゆる事業者が参入できる新しいウェルネスを提唱している[3]

SDGsとの関係では、国家世界地球規模(アウトサイド)の大上段から構えて取り組むのではなく、まずは自分の体内環境整備から始めること、の体内環境は地球の一部でありウェルネスとは「環境の一部である内なる健康環境と外なる自然地域社会環境の持続可能を志向し、より健康に、美しく、人生を豊かに彩るライフスタイルを実践すること」と提唱し、内なる環境(インサイド)からの持続可能な開発を考える「インサイド・アウト」視点を持つことが自然であり実践しやすい “ウェルネスSDGs”を提案している[4]

その他に、「ブルーゾーン(世界5大長寿地域)の100歳者の長寿要因に関する研究」[5]、「なぜ海は体にいいのか?」[6]、「海洋療法の研究開発」[7]などを行っている。

代表を務める『国立大学法人琉球大学 ウェルネス研究分野』は、リゾートホテルや健康関連企業、自治体とウェルネスまちづくり、ウェルネスツアー開発などの共同研究、受託研究、寄附講義など産官学連携プロジェクトを多数実施している[8]

エピソード

[編集]

学生時代には、重量挙げ競技全日本学生パワーリフティング選手権大会56kg級で優勝し、アジア選手権代表に選出された[9]

著書

[編集]

出典[10]

論文(その他論文多数
題名 収録刊行物 発行年月 識別番号
スパセラピーのエビデンス -ヘルスツーリズム振興に向けた学術基盤整備- 琉球大学観光科学 2010年3月 NAID 120002439748
高齢者のライフスタイルと睡眠 (特集 睡眠を科学する) アンチ・エイジング医学 2010年4月 NAID 40017105856
なぜ海は体にいいのか? : 海洋療法と観光の融合をどう図る(体に効く海・遊ぶ海) 海運 : 総合物流情報誌 2015年7月 NAID 40020530061
日本再興戦略における日本型ヘルスツーリズムの再構成、メンタルヘルスツーリズムの展開
(特集 今求められる、こころを軽やかにするツーリズム)
日本観光研究学会機関誌 2015年9月 NAID 40020675062
ウェルネス、ウェルネスツーリズムと沖縄 南方資源利用技術研究会誌 2019年3月 国立国会図書館書誌ID:029690961
旅を介した新しいヘルスプロモーション ヘルスツーリズム教育の実践 aromatopia 2020年 国立国会図書館書誌ID:030421074
成長するウェルネス産業市場 商工金融 2020年5月 NAID 40022255202
旅の力を活かした新たな健康増進
ウェルネス健康経営プログラムの開発 : ウェルネスツーリズム・ウェルネスサードプレイスの実際 (研究者の最新動向)
プレシジョンメディシン 2020年9月 NAID 40022399223
ヘルスケアからウェルネスへ 不動産プレーヤーは脱皮を図れ
(特集 QOL向上でNOI増強 ウェルネス不動産投資) -- (不動産×ウェルネスの有望性)
プロパティマネジメント 2021年5月 NAID 40022571357
単著
題名 発売日 ISBN
ウェルネスツーリズム〈サードプレイスへの旅〉 2017年9月7日 9784894792913
共著
題名 発売日 担当 ISBN
応用講座睡眠改善学 2013年4月1日 分担執筆(健康旅行による睡眠改善)[11] 9784843337516
沖縄食材図鑑 2016年11月20日 分担執筆(健康長寿ダイエットプログラム)[12] 9784904427118
琉球アジア研究 2019年11月18日 監修翻訳 9784910095004

脚注

[編集]
  1. ^ 代表プロフィール”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野. 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  2. ^ 荒川 雅志 (Masashi Arakawa) - マイポータル - researchmap”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野 (2021年10月22日). 2020年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  3. ^ ウェルネスとは”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野 (2021年10月22日). 2020年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  4. ^ SDGsを達成するウェルネス・ウェルネスツーリズム”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野. 2021年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  5. ^ ブルーゾーン沖縄健康長寿ダイエットプログラム”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野. 2020年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  6. ^ なぜ海は体にいいのか?~海洋療法と観光の融合をどう図る~”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野. 2020年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  7. ^ アジア沖縄海洋療法研究開発センター拠点”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野. 2020年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  8. ^ 共同研究・受託研究”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野. 2020年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  9. ^ 荒川雅志 プロフィール”. HMV&BOOKS online. 株式会社ローソンエンタテインメント. 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  10. ^ 研究者詳細”. Resort Worx. 株式会社リゾートワークス. 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  11. ^ 良質な睡眠を得るための転地保養「健康旅行による睡眠改善ヘルスツーリズム」出版”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野 (2013年7月31日). 2020年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
  12. ^ 本人 (2016年12月5日). “沖縄の全食材が網羅「沖縄食材図鑑」最新版に琉球大学ウェルネス研究分野が監修”. 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 ウェルネス研究分野. 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。

外部リンク

[編集]