若桜部君足
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若桜部 君足(わかさくらべ の きみたり、生没年不詳)は、奈良時代の歌人[1]。姓は朝臣。
経歴・人物
[編集]- 天霧らし雪も降らぬかいちしろくこのいつ柴に降らまくを見む(万葉集8-1643)
若桜部(稚桜部)氏は、大彦命の孫にあたる伊波我牟都加利命の後裔とされ、阿倍氏・膳氏と同族にあたる皇別氏族[2]で若狭国造家。履中天皇の時に磐余市磯池で船遊びがあり、膳臣余磯が天皇に酒を献じたところ、盃に季節外れの桜の花びらが紛れ込んだところから、稚桜部臣と改氏姓したことより始まるとされる[3]。御食つ国である若狭国にちなむともされている。天武天皇13年(684年)八色の姓の制定により朝臣を賜姓されている[4]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『萬葉集』(三)完訳日本の古典4、小学館、1984年
- 『日本書紀』(二)・(五)岩波文庫、1994年、1995年
- 『日本書紀』全現代語訳(上)・(下)、講談社学術文庫、宇治谷孟:訳、1988年
- 『日本古代氏族事典』【新装版】佐伯有清:編、雄山閣、2015年