苅田沖土砂処分場
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苅田沖土砂処分場 | |
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所在地 | 日本(福岡県) |
所在海域 | 周防灘 |
座標 | 北緯33度49分37.0344秒 東経131度2分8.721秒 / 北緯33.826954000度 東経131.03575583度座標: 北緯33度49分37.0344秒 東経131度2分8.721秒 / 北緯33.826954000度 東経131.03575583度 |
面積 | 1.53[1] km² |
プロジェクト 地形 |
苅田沖土砂処分場は、福岡県京都郡苅田町の周防灘沖、苅田港の沖合約3.5kmに位置する浚渫土砂処分場、及び土砂処分によって造成された人工島である[2][3]。外周護岸延長5200m(東西900m、南北1700m)、面積153haで、水深約7m[1]。本土とは新北九州空港連絡橋で結ばれており、新門司沖土砂処分場(現在の北九州空港)に隣接する[3]。愛称は「は〜とぽ〜と21」[4]。
概要
[編集]苅田港は瀬戸内海の西端に位置し、内湾性の遠浅海域であるため、港湾整備に伴って膨大な浚渫土砂が発生する。苅田沖土砂処分場は、港湾整備に伴い苅田港、関門航路及び北九州港から発生する浚渫土砂を処分するため計画された[3]。
当初は「緑地公園」及び「環境開発実験場用地」として利用が計画されていたが、1993年4月に当時の運輸省が周防灘沖の土砂処分場に海上空港として建設する形で新北九州空港の整備基本計画を取りまとめ、翌1994年(平成6年)1月に新北九州空港の設置告示及び政令指定がなされたことから、翌月に行われた緑地等の一部を空港用地等へ土地利用用途を変更する手続を経て、苅田沖土砂処分場敷地のうち約15haが空港用地として造成された[5][1][4][6]。
1976年(昭和51年)2月2日に埋立申請がなされ[4]、翌1977年(昭和52年)7月に第1期の護岸工事が始まり、1979年度から浚渫土砂の投入が開始された。その後第2期の護岸工事及び容量増のための築堤による満上げ等が行われ、1996年度に埋立が完了した[7]。
出典
[編集]- ^ a b c 古土井光昭、加藤久雄「苅田港の埋立」『土と基礎』第39巻第1号、1991年1月25日、63-67頁、2024年3月28日閲覧。
- ^ 的野一郎、衞藤盛之、藤丸勲他2名「Ⅴ部門 アカウンタビリティ・マネジメント・その他:苅田沖土砂処分場の地盤改良工事について」(PDF)『平成24年度 九州国土交通研究会論文集』、九州国土交通研究会、2024年3月28日閲覧。
- ^ a b c 中川雅登、山下啓太、井方弘正他2名「Ⅴ部門 アカウンタビリティ・マネジメント・その他:苅田沖土砂処分場の地盤改良効果の検証について」(PDF)『平成28年度 九州国土交通研究会プログラム』、九州国土交通研究会、2016年7月28日、2024年3月28日閲覧。
- ^ a b c 『北九州空港のあゆみ』北九州空港利用促進協議会 。2024年3月29日閲覧。
- ^ 江頭和彦、岩瀧清治、佐藤孝夫、片桐雅明、寺師昌明、吉福司「浚渫土埋立地を利用した新北九州空港の建設に関する課題とその対策」『土木学会論文集』第2002巻第707号、土木学会、2002年6月20日、2024年3月28日閲覧。
- ^ 金子彰「「は〜とぽ〜と21」新北九州空港の建設:〜港湾と空港の合併事業〜」(PDF)『土木計画学研究・講演集』第18巻第2号、土木学会、1995年12月、2024年3月28日閲覧。
- ^ 正岡孝、丹生正輝「21世紀にはばたく新空港特集:新北九州空港」『Airport review』第113巻第2000号、国際空港ニュース社、2000年、2024年3月28日閲覧。