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自衛艦隊司令官

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自衛艦隊司令から転送)
日本の旗 日本
自衛艦隊司令官
Commander in Chief, Self Defense Fleet
海将旗
自衛艦旗
現職者
海将大町克士(第53代)

就任日 2024年令和6年)7月19日
組織行政府
防衛省
種類自衛官
初代就任吉田英三(自衛艦隊司令)
中山定義(自衛艦隊司令官)
創設1954年昭和29年)

自衛艦隊司令官(じえいかんたいしれいかん、英語: Commander in Chief, Self Defense Fleet[1])は、海上自衛隊自衛艦隊の指揮官。旧軍の連合艦隊司令長官(GF長官)に相当する。

概要

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海上自衛隊の主戦力である自衛艦隊の指揮官で、防衛大臣の指揮監督を受け、自衛艦隊の隊務を統括する。政令で規定される指定職5号[2]の役職であり、海将階級にある自衛官をもって充てられ[3]、事実上海上幕僚長に次ぐ第2位の地位にある海上自衛隊の役職である[4]

ただし部隊運用に関する防衛大臣の指揮命令は、フォースプロバイダー(練度管理責任者)の海上幕僚長ではなくフォースユーザー(事態対処責任者)の統合幕僚長を通じて受け、フォースプロバイダーの護衛艦隊司令官、航空集団司令官、潜水艦隊司令官などから提供された隷下部隊をフォースユーザーとして運用する[5]。3年に1度行われる自衛隊観艦式の執行者も、原則として自衛艦隊司令官が務める。

名称

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1961年(昭和36年)6月12日に、自衛隊法の一部改正[6](昭和36年法律第126号)により自衛艦隊司令から自衛艦隊司令官に改称された。

他の司令官が単なる「Commander」であるのに対して自衛艦隊司令官の英語名称は「Commander in Chief」であり[1]、これは大日本帝国海軍の司令長官に相当する。

歴代自衛艦隊司令官

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歴代の自衛艦隊司令・司令官
(特記ない限り海将・指定職5号)
氏名 在職期間 出身校・期 前職 後職
自衛艦隊司令
01 吉田英三 1954.7.1 - 1954.9.19 海兵50期・
海大32期
第一船隊群司令
兼 第三船隊群司令
※兼 第1護衛隊群司令[7]
横須賀地方総監
02 溪口泰麿 1954.9.20 - 1956.7.31 海兵51期・
海大33期
横須賀地方総監
※兼 第1護衛隊群司令
海上自衛隊幹部学校長
03 庵原貢 1956.8.1 - 1958.8.14 海兵52期・
海大35期
海上幕僚監部総務部長
※兼 第1護衛隊群司令
海上幕僚長
04 福地誠夫 1958.8.15 - 1960.3.15 海兵53期・
海大35期
海上幕僚監部総務部長
※兼 第1護衛隊群司令[7]
横須賀地方総監
05 麻生孝雄 1960.3.16 - 1960.7.31 海兵55期・
海大37期
第2護衛隊群司令 海上自衛隊第1術科学校
06 中山定義 1960.8.1 - 1961.6.11 海兵54期・
海大36期
統合幕僚会議事務局長 自衛艦隊司令官
自衛艦隊司令官
01 中山定義 1961.6.12 - 1961.8.14 海兵54期・
海大36期
自衛艦隊司令 海上幕僚長
02 鈴木英 1961.8.15 - 1962.7.15 海兵55期・
海大38期
第1術科学校長
→1960.8.1幹部学校付
→1961.7.15海上幕僚監部付
海上自衛隊幹部学校長
03 杉江一三 1962.7.16 - 1963.6.30 海兵56期・
海大37期
舞鶴地方総監 海上幕僚長
04 三上作夫 1963.7.1 - 1964.12.31 海兵56期・
海大37期
佐世保地方総監 退職
05 石黒 進 1965.1.1 - 1965.12.15 海兵57期・
海大39期
横須賀地方総監
→1964.12.16海上幕僚監部付
退職
06 相生高秀 1965.12.16 - 1967.6.30 海兵59期 航空集団司令官 退職
07 山本啓志郎 1967.7.1 - 1968.12.31 海兵60期 横須賀地方総監 退職
08 伊吹正一 1969.1.1 - 1970.6.30 海兵62期 航空集団司令官 退職
09 星野清三郎 1970.7.1 - 1972.3.15 海兵63期 舞鶴地方総監 退職
10 北村謙一 1972.3.16 - 1973.3.15 海兵64期 横須賀地方総監 退職
11 本村哲郎 1973.3.16 - 1974.6.30 海兵65期 海上幕僚副長 退職
12 中村悌次 1974.7.1 - 1976.3.15 海兵67期 呉地方総監 海上幕僚長
13 國嶋清矩 1976.3.16 - 1977.8.31 海兵68期 海上自衛隊幹部学校長 退職
14 齋藤國二朗 1977.9.1 - 1979.1.31 海兵70期 海上自衛隊幹部学校長 退職
15 矢田次夫 1979.2.1 - 1980.2.14 海兵72期 佐世保地方総監 海上幕僚長
16 前田優 1980.2.15 - 1981.2.15 海兵73期 佐世保地方総監 海上幕僚長
17 秋山正之 1981.2.16 - 1982.6.30 海兵74期 護衛艦隊司令官 退職
18 古賀鶴男 1982.7.1 - 1983.12.19 海兵75期 護衛艦隊司令官 退職
19 長田博 1983.12.20 - 1985.7.31 海兵76期 呉地方総監 海上幕僚長
20 古閑健一郎 1985.8.1 - 1987.7.6 熊本大
3期幹候
航空集団司令官 退職
21 高崎郁男 1987.7.7 - 1988.7.6 海保大1期・
4期幹候
佐世保地方総監 退職
22 金崎實夫 1988.7.7 - 1989.8.30 海保大2期・
6期幹候
佐世保地方総監 退職
23 小西岑生 1989.8.31 - 1991.6.30 防大1期 呉地方総監 退職
24 伊藤達二 1991.7.1 - 1993.3.23 防大2期 統合幕僚会議事務局長 退職
25 山本 誠 1993.3.24 - 1994.12.14 防大4期 呉地方総監 退職
26 村中壽雄 1994.12.15 - 1996.3.24 防大5期 護衛艦隊司令官 退職
27 佐伯聖二 1996.3.25 - 1997.6.30 防大7期 海上幕僚副長 退職
28 五味睦佳 1997.7.1 - 1998.6.30 防大8期 海上幕僚副長 退職
29 山崎 眞 1998.7.1 - 1999.12.9 防大9期 大湊地方総監 退職
30 長谷川語 1999.12.10 - 2001.3.26 防大10期 大湊地方総監 退職
31 谷 勝治 2001.3.27 - 2002.3.21 防大11期 呉地方総監 退職
32 勝山 拓 2002.3.22 - 2003.3.26 防大12期 佐世保地方総監 退職
33 牧本信近 2003.3.27 - 2004.8.29 防大13期 海上自衛隊幹部学校長 退職
34 中島榮一 2004.8.30 - 2006.3.26 防大15期 海上自衛隊幹部学校長 退職
35 道家一成 2006.3.27 - 2007.3.27 防大15期 呉地方総監 退職
36 香田洋二 2007.3.28 - 2008.7.31 防大16期 佐世保地方総監 退職
37 泉 徹 2008.8.1 - 2009.7.20 防大17期 海上自衛隊幹部学校長 退職
38 杉本正彦 2009.7.21 - 2010.7.25 防大18期 呉地方総監 海上幕僚長
39 倉本憲一 2010.7.26 - 2011.8.4 防大19期 航空集団司令官 退職
40 河野克俊 2011.8.5 - 2012.7.25 防大21期 統合幕僚副長 海上幕僚長
41 松下泰士 2012.7.26 - 2014.3.27 防大22期 護衛艦隊司令官 退職
42 鮒田英一 2014.3.28 - 2015.8.3 東京大
31期幹候
海上幕僚副長 退職
43 重岡康弘 2015.8.4 - 2016.12.21 防大25期 海上幕僚副長 退職
44 山下万喜 2016.12.22 - 2019.3.31 防大27期 佐世保地方総監 退職
45 糟井裕之 2019.4.1 - 2020.8.24 防大29期 護衛艦隊司令官 退職
46 湯浅秀樹 2020.8.25 - 2022.12.22 防大30期 護衛艦隊司令官 退職
47 齋藤聡 2022.12.23 - 2024.7.18 防大33期 海上幕僚副長 海上幕僚長
48 大町克士 2024.7.19 - 防大34期 海上自衛隊補給本部

※組織改編による呼称移行時(自衛艦隊司令→自衛艦隊司令官)は、新たに任命辞令が発出(官報掲載)されているため、代数は別個とした。

脚注

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  1. ^ a b 海上自衛隊の部隊、機関等における英語の呼称について(通達)” (PDF). 海上幕僚長. 2020年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月27日閲覧。
  2. ^ 自衛官#自衛官と防衛省内局及び他省庁の官僚との比較を参照
  3. ^ 自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)第16条”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年8月30日). 2019年12月23日閲覧。
  4. ^ 同じ指定職5号の横須賀地方総監を務めた者が後職として自衛艦隊司令官に就任している。(自衛艦隊司令時代は除く)
  5. ^ ホーム > 自衛艦隊について > 組織・編成 海上自衛隊
  6. ^ 「自衛隊法の一部を改正する法律」(昭和36年6月12日法律第126号)
  7. ^ a b 1954.7.1-1959.6.30まで第1護衛隊群司令を兼務

関連項目

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外部リンク

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