脇紀美夫
| 脇 紀美夫 わき きみお | |
|---|---|
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| 生年月日 | 1941年1月7日[1][2] |
| 出生地 |
 日本・北海道国後郡留夜別村[3] |
| 没年月日 | 2024年8月26日（83歳没）[4] |
| 死没地 |
日本・北海道釧路市[4] |
| 出身校 | 自治大学校修了[5] |
| 前職 |
地方公務員（羅臼町職員）[3] 羅臼町助役[3] |
| 称号 | 旭日双光章 |
| 当選回数 | 3回 |
| 在任期間 | 2003年4月27日[2] - 2015年4月26日[6] |
脇 紀美夫（わき きみお、1941年〈昭和16年〉1月7日[1][2] - 2024年〈令和6年〉8月26日[4]）は、日本の政治家、社会運動家。
千島歯舞諸島居住者連盟理事長、北海道羅臼町長（3期）などを歴任[3]。
来歴
[編集]北海道国後郡留夜別村出身[3]。羅臼町立羅臼中学校卒業後[2][7]、1957年（昭和32年）、羅臼村役場に入庁[5]。学費を貯めつつ、自治大学校などで学んだ[7]。商工観光課長、民生部長、総務部長などを歴任し[2]、1995年（平成7年）、助役に就任[7]。8年間助役を務め、町の財政などに携わった[7]。
2003年（平成15年）4月22日、同日告示の羅臼町長選挙に出馬し、無投票で初当選[7]。就任時、脇は町の基幹産業である水産業の振興や羅臼町沖の海洋深層水の利活用などに意欲を示した[7]。町長就任後、羅臼町は中標津町との市町村合併の協議が進んでいたものの、中標津町での住民投票が反対多数となったことを受けて合併を断念[6]。脇は「自立のまちづくり」に方針転換することとなった[6]。また、町長在任中の2005年（平成17年）には知床が世界自然遺産に登録[6]。登録までの過程について脇は、前任の辻中義一町長、斜里町の午来昌町長（当時）、羅臼漁業協同組合の石黒勝三郎組合長（当時）などの尽力が大きいとし、登録決定の際には町民と喜びを共有したと述懐している[6]。その後も羅臼町の医療問題に取り組み、羅臼町国民健康保険病院の入院病床休止や夜間救急停止、病院から診療所への転換並びに診療所の建設、社会医療法人「孝仁会」との指定管理者協定締結や同法人による知床らうす国民健康保険診療所の運営委託などに尽力[6]。3期12年務め、2015年（平成27年）4月26日に町長を退任[6]。
同年5月25日、千島歯舞諸島居住者連盟（以下、千島連盟）の総会で理事長に選出[8]。元島民の代表として北方領土の返還運動を牽引した[3]。2022年のロシアのウクライナ侵攻の際には、侵攻の影響で北方墓参の見通しが立たない状況下で、理事長として船上から先祖を供養する洋上慰霊の実施に尽力した[9]。2022年（令和4年）5月4日には、ロシア連邦への日本政府の政策に対する報復措置に関してのロシア外務省声明において自身を含む日本人63人がロシアへの入国を無期限で禁止する措置が講じられた[10]。翌2023年（令和5年）5月29日、千島連盟理事長を退任[11]。
2024年（令和6年）8月26日、肺癌のため釧路市内の病院で死去。83歳没[4]。叙従六位[13]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b 北海道町村会総務部 (25 May 2011). "北海道町村会報 第639号" (PDF) (Press release). 北海道町村会. p. 4. 2024年2月16日閲覧。
- ^ a b c d e 三役名鑑 2003, 240頁.
- ^ a b c d e f “千島連盟 脇理事長退任の意向 後任に松本氏浮上”. 北海道新聞デジタル (北海道新聞社). (2023年4月28日). オリジナルの2023年4月28日時点におけるアーカイブ。 2024年2月16日閲覧。
- ^ a b c d “脇紀美夫さん死去 83歳 千島連盟前理事長、前羅臼町長”. 北海道新聞デジタル (北海道新聞社). (2024年8月26日). オリジナルの2024年8月26日時点におけるアーカイブ。 2024年8月26日閲覧。
- ^ a b “第15回統一地方選挙後半・町村長選挙結果⑥”. 地方選挙News (自治タイムス社) 2024年2月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g 羅臼町企画振興課企画振興係『羅臼町広報誌「魚の城下町」（2015年3月号）』（PDF）（レポート） 269巻、羅臼町役場、4-5頁。オリジナルの2020年4月10日時点におけるアーカイブ。2024年2月18日閲覧。
- ^ a b c d e f 「無投票当選の新人 3町村長に聞く」『北海道新聞』北海道新聞社、2003年4月23日、4面。2024年2月18日閲覧。
- ^ “知事定例記者会見（平成27年5月26日）”. 北海道総合政策部知事室広報広聴課 (2015年5月26日). 2024年2月18日閲覧。
- ^ “千島連盟の前理事長 脇紀美夫さん死去 国後島出身 去年まで理事長として北方領土返還運動を牽引”. HTB NEWS (北海道テレビ放送株式会社). (2024年8月26日). オリジナルの2024年8月26日時点におけるアーカイブ。 2024年8月26日閲覧。
- ^ “ロシア入国禁止の対象者リスト”. 日本経済新聞電子版 (日本経済新聞社). (2022年5月4日) 2024年2月15日閲覧。
- ^ “「千島歯舞諸島居住者連盟」の新理事長に松本侑三氏選出”. NHK NEWS WEB (日本放送協会). (2023年5月29日). オリジナルの2023年5月29日時点におけるアーカイブ。 2024年2月18日閲覧。
- ^ 『官報』号外244号、平成28年11月4日
- ^ 『官報』第1317号、令和6年10月2日
参考文献
[編集]- 『北海道市町村・三役名鑑 平成15年版〔2003-2004〕』北海道広報社、2003年6月17日。
| 公職 | ||
|---|---|---|
| 先代 辻中義一 |
 北海道羅臼町長2003年 - 2015年 |
次代 湊屋稔 |
| その他の役職 | ||
| 先代 小泉敏夫 |
千島歯舞諸島居住者連盟理事長 2015年 - 2023年 |
次代 松本侑三 |