肩透かし
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肩透かし(かたすかし[1])とは、相撲の決まり手の一つである。差手を相手の腋に引っ掛け、体を開きながら前に引き、もう一方の手で相手の肩を叩き、相手を倒す技[2]。相手の力を利用する為、かなり高度な技術を要する難度の高い決まり手である。なお、この技を仕掛ける場合は「肩透かしを引く」という表現を用いる。
かつては横綱旭富士正也や小結琴稲妻佳弘、関脇豊ノ島大樹、栃煌山雄一郎が得意としており、2020年代に入ってからは翠富士一成がその使い手となった。1986年1月場所初日、進退をかけて出場した横綱隆の里俊英は、関脇保志信芳(のち横綱北勝海信芳)にこの決まり手で敗退した後、現役引退を表明した。
相手にはぐらかされたり、拍子抜けした際に用いられる慣用句「肩透かしを食らう」の語源ともなっている。
参考文献
[編集]- スポーツ報知大相撲ジャーナル2017年7月号
関連項目
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 須藤靖貴 (2022-05-081). “意外と身近な「相撲にまつわる言い回し」、“肩すかし”は高度な技だった”. diamond.jp. ダイヤモンド・オンライン. 2024年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月18日閲覧。
- ^ 『大相撲ジャーナル』2017年7月号 p76