コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

美旗古墳群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
美旗古墳群の位置(三重県内)
美旗古墳群
美旗古墳群
美旗古墳群の位置

美旗古墳群(みはたこふんぐん)は、三重県名張市にある古墳群。国の史跡に指定されている。

概要

[編集]
馬塚古墳の空中写真
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

名張市東部に位置する美旗地区にある古墳群である。古墳時代の前期から後期にかけて、地域を支配した有力者によって築造され、伊賀地方で最大規模の古墳群である。現存している主な古墳は、5基の前方後円墳と横穴式石室を持つ円墳1基、方墳1基で、方墳(カブト塚・矢羽塚・玉塚)や円墳の中には消滅したものもある[1]

伊賀地方を代表する古墳群としてきわめて重要であるとして、1978年(昭和53年)10月17日、馬塚、貴人塚、毘沙門塚、女良塚、殿塚の5基の前方後円墳円墳の赤井塚古墳が国の史跡に指定されている[1]

主な古墳

[編集]
  • 馬塚古墳(うまづかこふん、名張市美旗町中)
    美旗古墳群の中で最大の前方後円墳である。近鉄美旗駅の南側に位置する。
    全長142mの前方後円墳。後円部は直径98m・高さ14m、前方先端部幅100m・高さ6m[1]
  • 貴人塚古墳(きじんづかこふん、名張市下小波田)
    全長約55mの前方後円墳。後円部直径35m・高さ4.5m、前方先端部幅35m、高さ4m。6世紀初頭の築造[1]
  • 毘沙門塚古墳(びしゃもんづかこふん、名張市新田
    全長約65mの前方後円墳(帆立貝式古墳)。後円部直径約44m・高さ7m、前方先端部幅20m、高さ3m[1]
  • 女良塚古墳(じょろうづかこふん、名張市新田)
    全長約100mの帆立貝式古墳。後円部直径約73m・高さ9m、前方部幅40m、長さ約30m、高さ約3m[1]
  • 赤井塚古墳(あかいづかこふん、名張市上小波田)
    現存直径22m・高さ8.5mの円墳(直径30m前後あったと考えられる)。南側に開口する両袖型の横穴式石室がある。6世紀後半の築造[1]
  • 殿塚古墳(とのづかこふん、名張市新田)
    美旗古墳群で最初に築造された全長約92mの前方後円墳。後円部直径56m・高さ7.2m、前方部幅40m、高さ6.2m。4世紀末頭前後の築造[1]

文化財

[編集]

国の史跡

[編集]
  • 美旗古墳群 - 1978年(昭和53年)10月17日指定[2]

関連施設

[編集]
  • 美旗市民センター 歴史資料室

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h 美旗古墳群 - 名張市
  2. ^ 美旗古墳群 - 国指定文化財等データベース(文化庁

外部リンク

[編集]

座標: 北緯34度39分43.3秒 東経136度8分4.6秒 / 北緯34.662028度 東経136.134611度 / 34.662028; 136.134611