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絹延橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
絹延橋

地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 大阪府池田市木部町
交差物件 猪名川
用途 道路橋
路線名 大阪府道112号絹延橋停車場線
座標 北緯34度50分2.1秒 東経135度25分26.7秒 / 北緯34.833917度 東経135.424083度 / 34.833917; 135.424083座標: 北緯34度50分2.1秒 東経135度25分26.7秒 / 北緯34.833917度 東経135.424083度 / 34.833917; 135.424083
構造諸元
全長 92.0 m
8.25 m
地図
絹延橋の位置
絹延橋の位置
絹延橋の位置
絹延橋の位置
絹延橋の位置
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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大阪府道112号標識

絹延橋(きぬのべばし)は、淀川水系の猪名川に架かるである[1][2][3]大阪府池田市木部町の最西部に位置する[4][5]

概要

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橋の名称は、呉織と漢織が機を織り染色を行い、猪名川で水洗いをして、川原で絹を延べたという伝承に由来する[6][7]。橋の長さは 92.0 メートルであり、幅員は 8.25 メートルである[8][5]大阪府道112号絹延橋停車場線が通っている[5][9]。車線の数は、2車線である[10]。橋の中央付近には、張り出したスペースが作られており、石で造られた椅子が2台設置されている[11]。椅子には、帆掛け船をかたどったデザインが入れられている[11]。猪名川の河口から 11.6 キロメートルの地点に架橋されている[12]

西詰から 20 メートルほど西へ行くと、兵庫県との府県境があり(この県境は2010年の絹延橋の架替までは小川が流れており、「絹延小橋」が架かっていた。現在は暗渠となっている。)、そこから 30 メートルほど西へ行くと、川西市絹延町に位置する絹延橋駅がある[4]。およそ 700 メートルほど上流には、猪名川と余野川の合流点がある[12]。下流には、近い順に、新猪名川大橋、中橋、呉服橋、阪急宝塚線猪名川橋梁、猪名川第1橋梁、中国自動車道猪名川橋、軍行橋、桑津橋、神津大橋が架かっている[12][13]

由来

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もともとは、簡素な木造の橋であった[14]。橋は、洪水が発生するたびに流失していたため、「流れ橋」と呼称されていた[14]。1922年(大正11年)5月には、細河村によって、長さ 42.5 メートル、幅 2 メートルの橋に架け替えられたが、半年も経たないうちに流されている[15][16]

1930年(昭和5年)に、橋の架け替え工事が着工され、1931年(昭和6年)10月7日に工事が完成され、同月9日に開通式が行われている[17][18][16]。橋脚がコンクリートで造られた橋であり、橋梁形式は、3径間連続非合成鈑桁橋、全長は 64.5 メートル、幅は 5.8 メートル、主桁間隔は 5.7 メートルであり、灯籠の形をした電灯が設けられていた[17][10][16]

2006年度(平成18年度)より、橋の架け替え工事が開始される[5]。この工事は、猪名川流域の河川改修事業にあわせて実施された[19]。2010年(平成22年)7月3日に、大阪府の池田土木事務所によって開通式が行われ、同月6日に供用が開始される[19]

交通アクセス・周辺

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阪急電鉄池田駅からは、北へ 1.5 キロメートルほどのところにある[4]。北へ 800 メートルほど行ったところに、木部会館の他に、永興寺や紀部神宮などがある[4]。北へ 1.4 キロメートルほど行ったところに、JA大阪北部細河支店がある[4]。南へ 750 メートルほど行ったところに、いけだピアまるセンターがある[4]。西へ 220 メートルほど行ったところに、川西美園郵便局がある[20]。北西へ 550 メートルほど行ったところに、川西北保育所がある[20]

脚注

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  1. ^ 猪名川の秋の野草”. 国土交通省近畿地方整備局. 2019年11月29日閲覧。
  2. ^ のせでんGWハイキング”. 能勢電鉄. 2019年11月29日閲覧。
  3. ^ 平成30年度 猪名川河川事務所事業概要”. 国土交通省近畿地方整備局. 2019年11月29日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 池田市全図”. 大阪の住まい活性化フォーラム. 2019年11月29日閲覧。
  5. ^ a b c d 絹延橋架け替え工事の紹介”. 大阪府. 2019年11月29日閲覧。
  6. ^ 細河地域コミュニティニュース”. 池田市 (2019年1月1日). 2019年11月29日閲覧。
  7. ^ 『池田歴史散歩 地名と文化財』 1999, p. 24.
  8. ^ 内部評価案件(事前評価)”. 大阪府. 2019年11月29日閲覧。
  9. ^ 活力ある大阪を実現するための交通ネットワーク”. 大阪府. 2019年11月29日閲覧。
  10. ^ a b 廣橋徹ほか. “80年間供用した絹延橋の健全性・耐荷力評価”. 公益社団法人 土木学会. 2019年11月29日閲覧。
  11. ^ a b “池田市・絹延橋~川西市・鼓滝駅”. マチゴト 豊中 池田. (2011年8月25日). http://machigoto.jp/backnumber/pdf/27/B_27_1_1334059865.pdf 2019年11月24日閲覧。 
  12. ^ a b c 猪名川河道掘削モニタリング計画”. 国土交通省 近畿地方整備局 猪名川河川事務所. 2019年11月29日閲覧。
  13. ^ 河川保全利用参考資料(案)”. 国土交通省 近畿地方整備局. 2019年11月29日閲覧。
  14. ^ a b 『新修 池田市史 近代編』 2009, p. 496.
  15. ^ 『新修 池田市史 近代編』 2009, pp. 496, 497.
  16. ^ a b c 広報いけだ”. 池田市 (2007年12月1日). 2019年11月29日閲覧。
  17. ^ a b 『新修 池田市史 近代編』 2009, p. 497.
  18. ^ 平成22年度 交通道路施策のポイント”. 大阪府 都市整備部 交通道路室. 2019年11月29日閲覧。
  19. ^ a b 広報 かわにし”. 川西市 (2010年8月). 2019年11月29日閲覧。
  20. ^ a b 川西市防災マップ”. 川西市. 2019年11月29日閲覧。

参考文献

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  • 池田市史編纂委員会(編集)『新修 池田市史 第3巻 近代編』池田市、2009年3月31日。 
  • 室田卓雄『池田歴史散歩 地名と文化財』いけだ市民文化振興財団、1999年8月。