終わりのセラフ
終わりのセラフ | |
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ジャンル | ダーク・ファンタジー 少年漫画、学園 |
漫画 | |
原作・原案など | 鏡貴也(原作) 降矢大輔(コンテ構成) |
作画 | 山本ヤマト |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | ジャンプスクエア |
レーベル | ジャンプ・コミックス (JUMP COMICS SQ.) |
発表号 | 2012年10月号 - |
巻数 | 既刊33巻(2024年10月現在) |
漫画:せらぷち!〜終わりのセラフ4コマ編〜 | |
原作・原案など | 鏡貴也 / 山本ヤマト / 降矢大輔 |
作画 | アオキタレン |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | ジャンプSQ.19 ジャンプスクエア |
レーベル | ジャンプ・コミックス (JUMP COMICS SQ.) |
発表号 | SQ.19:Vol.17 - Vol.18 SQ:2015年5月号 - 2016年1月号 |
巻数 | 全1巻 |
その他 | 協力:終わりのセラフ製作委員会 |
漫画:終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 | |
原作・原案など | 鏡貴也(原作) 山本ヤマト(キャラクター原案) |
作画 | 浅見よう |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 月刊少年マガジン |
レーベル | 講談社コミックス月刊マガジン |
発表号 | 2017年6月号 - 2022年3月号 |
発表期間 | 2017年6月6日[1] - 2022年2月4日[2] |
巻数 | 全12巻 |
話数 | 全51話 |
小説:終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 | |
著者 | 鏡貴也 |
イラスト | 山本ヤマト |
出版社 | 講談社 |
レーベル | 講談社ラノベ文庫 |
刊行期間 | 2013年1月4日 - 2016年12月2日 |
巻数 | 全7巻 |
小説:終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕 | |
著者 | 鏡貴也 |
イラスト | 浅見よう(イラスト) 山本ヤマト(キャラクター原案) |
出版社 | 講談社 |
レーベル | 講談社ラノベ文庫 |
刊行期間 | 2017年12月27日 - |
巻数 | 既刊2巻(2018年11月現在) |
小説:終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語 | |
著者 | 鏡貴也 |
イラスト | 山本ヤマト |
出版社 | 集英社 |
レーベル | ジャンプ ジェイ ブックス |
刊行期間 | 2015年12月4日 - |
巻数 | 既刊2巻(2016年5月現在) |
ヴォイスコミック | |
原作 | 鏡貴也、山本ヤマト、降矢大輔 |
放送局 | テレビ東京、VOMIC公式サイト |
番組 | サキよみジャンBANG! |
発表期間 | 2013年2月1日 - 2月22日 2013年8月2日 - 8月30日 |
話数 | 全8話 |
アニメ | |
原作 | 鏡貴也、山本ヤマト、降矢大輔 |
監督 | 徳土大介 |
シリーズ構成 | 瀬古浩司 |
脚本 | 瀬古浩司 |
キャラクターデザイン | 門脇聡 |
音楽 | 澤野弘之、和田貴史 橘麻美、白石めぐみ |
アニメーション制作 | WIT STUDIO |
製作 | 終わりのセラフ製作委員会 |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 第1クール:2015年4月 - 6月 第2クール:2015年10月 - 12月 |
話数 | 全24話 |
ゲーム:終わりのセラフ 運命の始まり | |
対応機種 | PlayStation Vita |
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント |
メディア | PS Vitaカード |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2015年12月17日 |
レイティング | CERO:B(12才以上対象) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・ライトノベル・アニメ |
ポータル | 漫画・文学・アニメ |
『終わりのセラフ』(おわりのセラフ、英題:Seraph of the end)は、鏡貴也(原作)、山本ヤマト(漫画)、降矢大輔(コンテ構成)による日本の漫画作品。『ジャンプスクエア』(集英社)2012年10月号より連載中[3]、単行本はジャンプコミックスから刊行されている。
また講談社ラノベ文庫より漫画原作者の鏡による小説『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』(おわりのセラフ いちのせグレン じゅうろくさいのカタストロフィ)も刊行され、山本ヤマトがイラストを担当した。2017年12月からは続編となる『終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕』(おわりのセラフ いちのせグレン じゅうきゅうさいのリザレクション)の刊行が開始され、浅見ようがイラストを担当している。
概要
鏡貴也が手がけた、初の漫画原作の連載作品である[4]。漫画連載開始に際してジャンプSQの編集担当者は「作画の山本先生による世界観・衣装・武器・キャラクターデザインに注目いただくほかに、原作の鏡先生にとって初となるマンガ用書き下ろしであり、今後皆さんに驚いていただけるような予想を裏切るメディア展開も準備しています」との趣旨でコメントしている[4]。その後講談社ラノベ文庫にて鏡により小説が執筆されることが発表され[5][6]、2013年1月に漫画・小説それぞれの単行本第1巻が同時発売された。
出版社をまたがったメディアミックスについては、講談社ラノベ文庫の担当編集者へのインタビューにおいて「集英社の担当編集者と従来から交流があり、機会があれば組んでやりたいという話をしていた。『ジャンプSQ』で山本先生の次回作の原作者を探していたその時期に、講談社ラノベ文庫では鏡先生の新作の話をしており、山本先生の原作のお話をしたところ大変興味を持っていただけた」との趣旨で、企画の発端について語られている[7]。
作品内における時系列としては、小説で描かれる世界は漫画で描かれる人間社会滅亡後の世界の8年前で、滅亡直前の時期という設定となっている[8]。小説における主人公は15歳[8](ストーリー中で16歳)の一瀬グレンであり、漫画における主人公は百夜優一郎、一瀬グレンは24歳に成長した形で描写される。
2013年にVOMIC化された[9]。2014年8月にはテレビアニメ化が発表され[10]、2015年4月より12月まで放送された。2017年6月6日発売の『月刊少年マガジン』7月号より2022年2月4日発売の3月号まで、小説のコミカライズを連載[1][2]。
2022年10月時点でシリーズ累計部数は1500万部を突破している[11]。
あらすじ
漫画のあらすじ
この節の加筆が望まれています。 |
突然発生したウイルスにより大人たちが死に絶え、人間社会が崩壊してから4年。残された子供たちは吸血鬼たちが住む地下都市に囚われ、血液を提供する代わりに生かされるという家畜同然の生活を送っていた。その中の一人、百夜優一郎は「家族」である百夜ミカエラたちと共に地下からの脱出を図るが、ミカエラたちは脱出計画に気付いた吸血鬼たちの手にかかって死亡し、優一郎は唯一地上へ帰還する。
それから4年後、吸血鬼への強い憎しみを胸に秘めた優一郎はミカエラが吸血鬼として蘇ったことを知らないまま、帝鬼軍の門を叩く。
- 第1巻
- 日本帝鬼軍に入隊した優一郎は目の前に現れたヨハネの四騎士を一人で倒すが、命令違反による謹慎で第二渋谷高校に通うことになった。優一郎は、自身の監視役である軍の柊シノアから、上司の一瀬グレン中佐の命令“友達を一人でも作らない限り謹慎を解かない”ことを伝えられる。その時、初の友達となる不良三人組にいじめられていた早乙女与一と出会う。
- しかし、そんな矢先に隣接していた研究所から脱走して学校に侵入した吸血鬼を倒すために優一郎は刀と銃を操り応戦し、危うく殺されかけるも、与一やグレンの協力により吸血鬼を倒す。この件がきっかけで優一郎と与一は月鬼ノ組への配属が決定した。
- その一方で、地下の吸血鬼の第三首都サングィネムでは死亡したと思われていたミカエラが吸血鬼となって生きていた。
- 第2巻
- 晴れて月鬼ノ組研修教室へ移動になった与一と優一郎だったが、優一郎は初日から問題児である君月士方と喧嘩になる。一週間後の鬼呪装備適性試験に向けての訓練で、ペアを組むことになった優一郎と君月のもとに、民間病院に入院している君月の妹が危篤の状態だと連絡が入る。それでも訓練を優先しようする君月は優一郎により説得され、共に妹の入院先へと向かう。何とか危機を脱したものの、ウイルスにより民間病院ではもう手の施しようがない状態にあった。そんな妹の治療を受けさせるために君月は月鬼ノ組への入隊を志望していた。後日、優一郎、君月、与一はグレンが所有する黒鬼の攻撃に耐えて合格し、鬼呪装備の中の最高ランクである“黒鬼”シリーズに挑戦する。優一郎は黒鬼を条件付きで契約(使役)が成功し、黒鬼シリーズの阿朱羅丸を手に入れる。君月も契約を成功させるが、与一は力が足らずに一度は黒鬼に呑み込まれるも、優一郎達の助けにより黒鬼との契約に成功させる。
- 第3巻
- 月鬼ノ組に配属され、チームを組むことになった優一郎、君月、与一とシノアは新しい仲間である三宮三葉と出会う。グレンはシノア率いるシノア隊に「原宿にいる吸血鬼を殲滅してそこにいる人間達を解放し、新宿に向かえ」という初任務を与える。吸血鬼たちを殲滅させ原宿近辺に残っている人間達を解放したシノア隊は、新宿に向かう。一方、グレン率いるグレン隊は、新宿を襲撃しているミカエラや吸血鬼の貴族と戦うことになる。
- 第4巻
- グレンの元に向かう最中、優一郎はシノアから鬼呪装備の本来の力を引き出すための薬を渡される。一方、前線ではグレンとミカエラが戦っていたが、グレンはミカエラの強さに圧倒される。到着した優一郎は吸血鬼であるミカエラをミカエラだとは知らないまま剣で刺してしまう。ミカエラと気付き動揺する優一郎は、吸血鬼達に仲間を殺されそうになったとき、自身の人間でない部分が暴走する。グレンの指示を受けたシノアの行動により優一郎の暴走は止まる。その時、月鬼ノ組の本隊が到着して吸血鬼達を撤退させる。7日経ち昏睡状態から目を覚ました優一郎はミカエラが殲滅されずに逃げたことをシノアから聞く。そして優一郎はミカエラを、ミカエラは優一郎を救うと決意する。
- 第5巻
- 吸血鬼達の新宿襲撃戦から7日後、優一郎は柊暮人に呼び出されて尋問を受ける。尋問では暮人に吸血鬼側のスパイだと疑われ、更に自分が暮らしていた孤児院が身寄りのない子供を集めて人体実験をしていたことを知らされる。また、鬼呪装備の「具現化」や「憑依化」を知る。尋問後、優一郎達は「憑依化」や「具現化」を使えるようになるために訓練を開始し、優一郎や君月が苦戦する中、与一は早々に具現化に成功する。
- 第6巻
- 阿朱羅丸との苦戦の末に勝利した優一郎は、憑依化に成功する。優一郎に次いで君月も訓練を開始し、鬼籍王の強さに苦戦したものの、憑依化に成功した。
- その頃、地下都市サングィネムでは吸血鬼と人間との大戦争を始めるための準備が着々と進められていた。それを知った暮人は、グレンに吸血鬼殲滅部隊を率いて名古屋に拠点を作っている吸血鬼の貴族達を倒して拠点を奪うよう命令する。優一郎達も、名古屋決戦のために名古屋に向かい、ミカエラも優一郎を救うため、他の吸血鬼と共に名古屋へと向かう。
- 第7巻
- 集合場所に向かう途中、シノアの悪ふざけにより遅刻したシノア隊の面々はグレンにより怒られる。グレンはシノアに危機意識の無さを自覚させるために、連帯責任としてシノア隊にグレン、十条美十、柊深夜の3人との戦闘を科す。しかし、チームワークが取れていないシノア隊はグレン達に惨敗し、自分達の未熟さを痛感させられる。
- 優一郎達は鳴海真琴率いる鳴海隊と合同で貴族の一人・ルカル・ウェスカーを始末するために任務に就く。そして、与一と深夜による攻撃の開始によりルカルとの戦闘が始まる。
- 第8巻
- ルカルの攻撃に対し苦戦を強いられるシノア隊達だったが、君月の奇策により無事にルカルを始末する。しかし、名古屋市役所を襲撃していた部隊が壊滅的状況まで追い込まれるなど戦況は不利になりつつあった。そして、グレン達は人質に取られた隊員達の救出と貴族であるクローリー・ユースフォードを始末すべく行動を開始し、隊員を次々と解放していくが、圧倒的な強さを誇るクローリーにグレン達は次第に追い詰められていく。
- 第9巻
- 名古屋で月鬼ノ組が吸血鬼を相手に劣勢を強いられている中、新宿では第七天使の移設準備が進められていた。
- 名古屋市役所では、クローリーに追い詰められるグレンに深夜や優一郎が応戦するもクローリーや部下のホーン・スクルドやチェス・ベルには敵わず、とうとうグレンを犠牲にせざるを得ない状況に陥る。優一郎は鬼呪促進剤を2錠服用して更なる力を得ようとしたが、多量摂取により臓器が破裂し死亡する。だが、天使の力により生かされていると阿朱羅丸は優一郎に告げる。そして、阿朱羅丸は心臓が再び動き出した優一郎を修復し力を授ける。復活した優一郎は更に暴走するが、グレンの指示で動いた君月の手により暴走は収まる。戦線から離脱を図る一行の前にミカエラが立ち塞がる。
- 第10巻
- クローリーの前に撤退を余儀なくされた月鬼ノ組はグレンを市役所に残し、日本帝鬼軍のヘリが待つ名古屋空港へ急ぐ。その頃、クルル・ツェペシ率いる京都の吸血鬼が市役所に向かっていた。ミカエラは吸血鬼が来たら優一郎を救えないことからその場で優一郎を救う事に決め、優一郎を連れ去ろうとするが、月鬼ノ組の攻撃に遭う。しかし、シノアが機転を利かせてミカエラを逃がす。その頃ミカエラはどこかに身を潜めるが、吸血欲を抑えるのが限界に達しつつあった。しかし、優一郎に飲むように言われた事からミカエラは優一郎の血を飲み完全に吸血鬼となる。そして、ミカエラと優一郎は名古屋空港に向かう。名古屋空港では、用意されているはずの逃走用のヘリが無く鳴海と柊深夜は口論になる。口論の末、深夜は任務を放棄すると宣言する。グレンは名古屋市役所前交差点で吸血鬼から拷問を受けていた。そして、グレンは新宿に吸血鬼を誘導しようとするが、吸血鬼の激しい拷問により、真昼に取り憑かれ吸血鬼を覆す。そして、グレンはクルルに終わりのセラフの実験を名古屋空港で行うと伝える。
- 第11巻
- シノアや深夜たちがいる名古屋空港に柊暮人中将率いる帝鬼軍が現れ、突然、終わりのセラフの実験が開始される。次々と帝鬼軍の隊員たちが実験の餌食となる中、優一郎とミカエラが駆け付ける。その後グレンも姿を現すが、実験の意図を問いただす優一郎の言葉も聞かず、刀で斬りつける。意識が朦朧とする優一郎は阿朱羅丸との会話の中、家族を守るために天使のラッパを手にする。終わりのセラフを発動した天使たる優一郎は、禁忌に手を出した人間を滅しようとするが、阿朱羅丸に説得され、気絶する。その混乱の中、フェリドはクローリーと共にクルルを急襲し、反逆者として吊るし上げ、その地位を奪う。その後、帝鬼軍を離れることを決意したシノア達は、ミカエラと共に漁村でひっそりと生活し、一日の半分が鬼になるようになってしまった優一郎を保護していた。ミカエラとシノアら人間との間で、今後の方針について意見が食い違うが、最終的に、優一郎を救うことができる可能性があるクルルを救出し、現状を打開することで意見が一致する。しかしその時、シノア達の元に再び危機が迫っていた。
- 第12巻
- シノア達の元に現れたフェリドとクローリーは手を組むよう要求し、優一郎達はそれを承諾する。しかしフェリドは、殺したはずの百夜孤児院の子供の首を持っており、それを見た優一郎は暴走してしまうが、グレンが使用しているものと同じ薬を優一郎に注射し、暴走を止める。その後仕方なくフェリド達と行動を共にするが、その道中でフェリドから世界の崩壊に関する信じられない話を聞く。一方、柊暮人は柊天利に対するクーデターを計画していた。
- 第13巻
- フェリドはクローリーや優一郎達を連れて、グレンとの待ち合わせ場所である大阪湾へ向かう。しかし、フェリドは大阪湾に現れたウルド・ギールスやレスト・カーに捕らえられ、クルルの裏切りやサングィネムを人間に奪われた罰としてクルルと共に「日光拷問」の刑に処せられる。優一郎はクルルやフェリドを救うことを決め、クローリーと共に優一郎の中のセラフを手懐ける訓練をすることになった。
- 第14巻
- 拷問官である第五位始祖キ・ルクを倒すべく訓練をするため、大阪のフェリド邸に来た優一郎達であったが、その地下に殺された百夜孤児院の子供たちや、鳴海隊の仲間、さらには1000年前のクローリーの知人といった死体が保管されていることを知る。
- 第15巻
- 地下いた優一郎たちの元にグレンが現れる。グレンの話によって、フェリドが言った「世界滅亡はグレンが死んだ深夜達を蘇生したために下った天罰によって起こった」ことが真実であることが裏付けられた。しかし、世界滅亡はグレンが蘇生を行うことすら想定された、何者かによる壮大な計画の一部であることが分かり、それには柊家が関わっているが、柊家すら何者かに操られていることがグレンの口から語られる。また、グレンは「人類の全蘇生」が目的だというが、誰もが半信半疑で、特にミカエラはあり得ないと一蹴する。だが、グレンは優一郎が全蘇生の鍵であるといい、優一郎のセラフを手懐ける訓練が始まる。一方、東京では暮人によるクーデターが始まり、人ではなくなっていた天利を相手に苦戦するが、セラフを発動させ、天利を殺すことに成功する。しかし、その直後「一番最初の吸血鬼」を名乗る「四鎌童子」が現れ、取り憑かれてしまう。
- 第16巻
- フェリドとクルルを救うため、ルクとの闘いが始まる。第五位の力は圧倒的で、クローリーを含めた布陣でも苦戦を強いられるが、フェリドを救うことに成功する。しかし、ルクはクルルを連れてその場を離れることを決め、逃げられてしまう。優一郎はセラフを発動したことにより気絶し、一行は名古屋にあるグレンの実家である研究施設へ行く。そこには優一郎と同じセラフを発動した第六天使が封印されていた。
- 第17巻
- 優一郎は封印された天使を救うことを決め、交戦の末、グレンが持つ薬を打つことによってセラフの発動を停止させることに成功する。するとその体内から十字架の形をしたナイフが飛び出し、フェリドが手にする。天使が消えた瞬間、元第二位始祖リーグ・スタフォードやウルドが世界が変わったことを認識する。そして、リーグの手にも二本のナイフがあることが確認される。フェリドは世界を救うために必要だというが、グレンは何も答えず、東京へ向かうと言う。また、吸血鬼サイドでは、ルクの助言によりクルルが復活し、クルルの回想により、クルルと阿朱羅丸の吸血鬼化される以前の兄妹時代の話が描かれる。
- 第18巻
- グレンや優一郎達は東京へ帰還する。グレン、深夜、シノアは暮人と会うが、既に暮人は四鎌童子に取り憑かれていた。四鎌童子はシノアと対話し、シノアを乗っ取るため、優一郎に恋心を抱いていることを指摘した上、優一郎を人間に戻す方法を知っていると言ってシノアを動揺させ、心の壁を下げさせようとする。さらに、その場に現れた優一郎の心に入り込み、阿朱羅丸と優一郎を殺そうとし、それを助けに来たシノアを乗っ取ることに成功する。これによって、シノアの吸血鬼化が始まってしまう。
- 第19巻
- 目覚めたシノアは真祖に乗っ取られていた。真祖を止めようとするフェリドやグレン達だったが、圧倒的な力を見せる真祖にまるで歯が立たない。そんな中、優一郎は帝鬼軍内に潜り込んだ百夜教に連れ去られてしまう。真祖、吸血鬼、帝鬼軍が交戦するところへリーグ率いる百夜教が現れるが、そこで真昼とグレンが密かに裏切りの計画を実行しようとする。
小説のあらすじ
- 第1巻
- 人間世界滅亡前の最後の春。呪術組織「帝ノ月」の宗家である一瀬家の次期当主候補・一瀬グレンは、反目し合う呪術組織「帝ノ鬼」が牛耳る呪術師養成学校・第一渋谷高校に入学する。周囲はほぼ全て帝ノ鬼に組する敵という環境の中で、グレンは己の実力を隠して生徒や教師からの差別に耐えるが、帝ノ鬼の幹部クラスの子息である十条美十や五士典人、さらにはグレンがかつて幼い恋をした柊家の次期当主候補・柊真昼の許婚・柊深夜らはグレンに対し、関心を持つ。
- その後、生徒同士の直接対峙により優劣を決める選抜術式試験の中、突如として第一渋谷高校は何者かに襲撃され、多数の死傷者が出る。襲撃を何とか切り抜けたグレンは、その背後で進行している帝ノ鬼と日本最大の呪術組織「百夜教」の争いを知る。
- 第2巻
- 襲撃被害による臨時休校から明けた第一渋谷高校で、グレンは相変わらず己の実力を隠す振る舞いを続けていた。しかし、第一渋谷高校の生徒会長・柊暮人によって、その試みは妨げられることとなる。柊家の中でも抜群の実力を有し、真昼と並ぶ次期当主の有力候補とされる暮人の下につくことを、グレンは余儀なくされる。
- そんな中、ある日突然に上野地区が百夜教によって封鎖される。これまでに封鎖地区に送り込まれた帝ノ鬼の調査部隊はいずれも全滅しており、暮人に封鎖地区の偵察を命じられたグレンは、深夜・美十・典人と、己の従者・花依小百合や雪見時雨との混成チームで調査に赴く。
- 第3巻
- 暮人の配下に組み込まれる形となり、第一渋谷高校内でのグレンの立場は「柊暮人の直属の部下に選ばれた者」として劇的に改善した。しかし、百夜教と帝ノ鬼との間の抗争はますます激しくなり、伏せられていた抗争勃発の事実が、暮人を陥れて帝ノ鬼内に亀裂を生もうと目論む真昼の策略により、明るみに出てしまう。どのように振る舞えばとばっちりを極力受けずに済むのか、これまで事情を知らされていなかった者が大半を占める第一渋谷高校内には緊張が走る。
- 一方、深夜経由でグレンの元に百夜教から情報交換実施の申し出が届き、彼と深夜は待ち合わせ場所に赴く。しかし、そこで遭遇したのは吸血鬼に襲撃されてなすすべもなく壊滅する、百夜教戦闘員たちの姿であった。何とか吸血鬼の襲撃をかわしたものの、翌日に暮人から呼び出された場で、グレンは事態の背後で糸を引いている真昼への対処を求められる。日本でも第1位と第2位の呪術組織を単身相手にし、効果をあげつつある真昼が10年の時を経て再びグレンと交差する。
- 第4巻
- 一気に緊迫した事態を打開すべく、グレンは禁断の力である鬼呪装備に手を出す。鬼呪の威力は壮絶であり、第一渋谷高校を襲撃した百夜教の部隊を苦もなく駆逐していくが、制御が不十分な鬼呪の力を振るうことは、グレン自身の中の鬼にさらに力を与える行為でもあった。生命の危機にあった小百合や時雨、典人、美十を救うものの、グレンの人間としての理性が失われる寸前にあったところ、帝ノ鬼精鋭部隊を率いた深夜による封じ込めが何とか間に合う。その直後、より制御された鬼呪の力を自らに得た深夜・典人・美十らによりグレンの中の鬼も制御下に置かれる。一連の騒動の過程で、小百合や時雨、父・一瀬栄ら帝ノ月に属する者たちをこれまで以上に明白な形で暮人に人質に取られることとなったグレンは、それでも自分を選ぶ深夜・典人・美十と改めてチームを組む。
- 鬼呪研究の進展に伴い状況が急激に変化した結果、一旦手を組む形となった帝ノ鬼と百夜教に捜索され、さしもの真昼も追い詰められ始めていた。進退きわまりつつある真昼が、暮人より真昼殺害命令を受けたグレンの前に無防備な身を現す。
- 第5巻
- その場で真昼を殺せず、逃げられたグレンは真昼の妹の柊シノアの元へ向かい、彼女を自宅へ案内する。一方、真昼は百夜教に監禁されている天音優一郎と出会い、百夜孤児院にて〈終わりのセラフ〉の実験体の1人を引き取る。しかし、〈終わりのセラフ〉に触れた事で真昼は吸血鬼に追われ、グレンはその現場に遭遇。真昼はグレンに「京都の吸血鬼の女王に」と伝え吸血鬼に攫われる。
- 真昼が攫われた後、帰宅したグレンは時雨と小百合に栄が人質に取られ、1ヶ月以内に真昼を殺さなければ処刑されることを伝える。真昼を追うため、合流した深夜・美十・五士と共に暮人の力を借りて京都へ向かう。その途中、ノ夜が真昼から預かっていたアシュラマルを入手、また襲撃に現れた吸血鬼を捕縛する。その頃、真昼は地下都市・サングィネムにて拘束される中、吸血鬼の女王クルル・ツェペシと対面を果たす。
- 第6巻
- 10月2日、グレンは真昼の暗殺には失敗したものの、アシュラマルの回収と吸血鬼を捕縛したことを暮人に評価される。その功績から栄の処刑を延期する動きがあったが、帝ノ鬼上層部によって見せしめのために栄を処刑され、グレンは一瀬家当主に就く。一瀬家当主着任の報告のため帝ノ鬼上層部に赴いたグレンは柊家当主・柊天利から当主着任を認められる。上層部会議帰宅後、待ち伏せていた斉藤と遭遇し、彼が第二位始祖であったことを知る。一方、真昼はクルルと取引を行い、吸血鬼となって地上へ帰還。鬼呪を完成させるために動き出す。
- アシュラマルにより鬼呪の研究が進んで数ヶ月が経った頃、暮人の右腕として第一渋谷高校で鬼呪により暴走した生徒の討伐をしていたグレンは真昼と再会。彼女を拘束しようとチームメートらと協力し、一度は彼女を追い詰めるも、吸血鬼となった彼女に力技で敗北。真昼から四鎌童子をシノアに渡すように託される。
- その数日後、〈終わりのセラフ〉の研究をしていた百夜教は、帝ノ鬼と吸血鬼によって壊滅。しかし、壊滅された渋谷の百夜孤児院に赴いたグレンはそこの院に襲撃の痕跡がないことに不審を抱き暮人に報告。その最中、暮人から二医の当主が真昼に寝返ったことを報される。そして、クリスマスの2日前、真昼から託された四鎌童子をシノアに渡すべく彼女の元を訪ねたグレンは寝返った帝ノ鬼の信徒らの襲撃を受ける。シノアに四鎌童子を手に取らせ、彼女を連れて深夜らと合流したグレンは、真昼に電話をかけ、柊家を裏切り協力することを伝える。
- 第7巻
- 真昼とコンタクトを取ったグレンらは裏切り者として帝ノ鬼の信徒らに追われる。その頃、鬼呪を手にしたシノアは精神世界にて四鎌童子と対面し、そこで真昼に守られていたことを知る。四鎌童子を手に目を覚ましたシノアはグレンらと離れ、グレン達は真昼の元を目指す。一方、天音優一郎は斉藤により百夜孤児院へと連れられていた。
- 同日、第一渋谷高校にて真昼は暮人と交戦。真昼は黒鬼・雷鳴鬼を持つ暮人を圧倒的な力で追い込む中、彼に柊家の不審な点を指摘し、グレンを大切にする旨を伝え、姿を消す。暮人は真昼の指摘から、父・天利と連絡を取り、彼から世界崩壊の計画は柊家が企てたものであり、真昼は百夜教との二重スパイで、クリスマスに死ぬことを伝えられる。
- クリスマス当日、帝ノ鬼に追い込まれる中、グレンらは暮人の案内で真昼の元にたどり着く。グレンは再び彼女を救おうとするも、彼女に深夜・美十・五士・小百合・時雨を殺害され、また彼女自身もノ夜で自身の心臓を貫く。ノ夜と心臓を一体化させていく真昼からグレンは〈終わりのセラフ〉の正体と発動条件、彼女の定められた運命を耳にする。真昼がノ夜の中へ姿を消した後、グレンは〈終わりのセラフ〉を発動させるために深夜らを蘇生させようと動く。発動直前、その場に現れたフェリドに自身を殺すよう頼むが拒否されたことで〈終わりのセラフ〉を発動。それを引き金に、世界崩壊が始まった。
漫画の登場人物
声の項は、VOMIC版/テレビアニメ版の声優を示し、1人のみの記載の場合はテレビアニメ版の声優を示す。
主人公
- 百夜 優一郎(ひゃくや ゆういちろう)/ 天音 優一郎(あまね ゆういちろう)
- 声 - 朴璐美 / 入野自由、嶋村侑(幼少期)
- 漫画における主人公。愛称は「優(ゆう)」。旧姓は「天音」。月鬼ノ組柊シノア隊隊員。階級は特別二等兵。10月16日生まれ。16歳。〈終わりのセラフ〉の最優秀実験体にして、第二ラッパの宿主である〈第二のラッパ吹き〉。鬼呪装備は日本刀状の「阿朱羅丸」。
- 様々な計画のキーパーソンとなる存在である一方、その出生・存在・過去は謎に包まれており、優一郎本人も百夜教に記憶を操作されていたため過去の記憶もなく、〈第六のラッパ吹き〉には、鬼でも人間でも天使でもない、「存在自体が禁忌」である事が明かされている。
- 8歳の頃、両親に「悪魔の子」と呼ばれ迫害された末にクリスマスの日に百夜孤児院に引き取られたが、その直後世界が崩壊し、院の子供達と共に吸血鬼に拘束され、地下都市へ移送される。地下都市ではミカエラと共に年少の子供達の面倒を見ながら地上への脱出を目指していたが、脱出の際にミカエラ達を失い、吸血鬼への復讐のため力を求めるようになる。
- 短気かつ直情的な性格であり、刺刺しい口調で接することが多いが、どんな相手に対しても臆することなく接せられる勇敢さと、仲間や家族を大切に想う優しさを持ち合わせている。当初は 親に捨てられた過去や吸血鬼への復讐心故に他人との交流を意図的に避け協調性に欠けていたが、月鬼ノ組入隊後は仲間に絶対の信頼を寄せ、本来の性格を表し始める。その性格から、仲間から「馬鹿」と評されながらも信頼されており、シノアと三葉からは好意を寄せられている。グレンに対しては「馬鹿グレン」呼ばわりし反抗しているものの、恩義は感じているため、自分が利用されていることや世界崩壊の実行者がグレンであることを知った後も信頼しついていく姿勢と意志を見せる。地下都市を脱する際に「家族」として認め、吸血鬼として生存していたミカエラのことを気にかけており、血に飢える彼の姿を見た際に自らの血を与え彼を真の吸血鬼と変える。
- グレンから剣術を指導されたことや黒鬼装備保持者であることなどもあって戦闘能力は高く、ルカルからもシノア隊と鳴海隊の中でも「少し強い」と評されている。しかし、クローリーには苦戦を強いられ、撤退を余儀なくされている。
- 百夜教の〈終わりのセラフ〉の被験者の1人であり、グレンが渡した特殊配合の薬を飲んだ際は左目が黒く染まり、血のような物を流し、禍々しい翼のようなものが生えた。この時人格はセラフに乗っ取られており、本人の意思や記憶に関係なく、セラフの持つ「人間への殺意」から人間に対して殺戮行動に出る。鬼呪をも上回る戦闘能力と治癒能力を持ち、対終わりのセラフ戦や第五位始祖戦においてはその要を担っており、特殊配合の薬を服用したことで心臓が破裂し即死した際には無理矢理生かされる形で復活している。名古屋空港にて自発的に覚醒した際はセラフに乗っ取られた状態で〈第五ラッパ〉撃退後に人間を皆殺しにしようとするが、阿朱羅丸の制止により自我を取り戻し、鬼呪装備を手に鬼化する事で暴走を止める。しかし、その影響で鬼の人格を行き来するようになり、名古屋空港の一件で軍から離脱した後も進行するが、フェリドに投薬された影響でその症状は抑制される。当初は自我を保った状態で終わりのセラフを行使することは不可能だったが、クルルとフェリド救出及びルク討伐作戦に伴ってコントロールに臨んだ結果、阿朱羅丸の力を借りながらもある程度自我を保った状態で行使可能となる。しかし、セラフとしての役割を忘れ人間の味方をするその姿勢を第六のラッパ吹きからは「壊れている」と評される。
- 千年以上前に真祖と共に行動していた「ユウ」という少年と瓜二つ。四鎌童子とノ夜からは「ユウ」と呼ばれ同一視されており、四鎌童子からは再会の言葉を交わされ、自身にない過去を知っていると公言される。また、百夜教からは「悪魔」と呼ばれ、ノ夜には「ちゃんと育ったユウは初めて見た」「シガマドゥは人造に成功したのか」などと過去に面識がありシガマドゥに造られた人造人間である事を示唆する発言を取られる。
- 帝鬼軍帰還後、四鎌童子に精神世界への侵入を許してしまい、それによりシノアの吸血鬼化を招いてしまう。シノアの吸血鬼化を阻止するために暮人に自らを実験体として差し出し、投薬の影響で気を失った所を軍研究員に扮していた百夜教構成員に阿朱羅丸諸共連行・拘束され、鬼と成り果てたグレンと再会。その最中、ミカエラに救出され、鬼と成り果てたグレンを救うためミカエラや阿朱羅丸と共闘するが、ミカエラを瀕死に追い込まれ、彼の黒鬼化を招いてしまう。ミカエラの黒鬼化後はクルルを連れシノア隊と合流し、クルルにミカエラを救う方法を聞き出そうとした所、今回の計画の発端を明かされる。その最中シノアを乗っ取った四鎌童子の乱入を受け、クルルに四鎌童子が黒幕である事を告げられる。さらにそこへ現れたグレンに、ミカエラを自身の鬼呪装備にする事を告げられその儀式に取り組む。
- 百夜 ミカエラ(ひゃくや ミカエラ)/ 進藤 ミカエラ(しんどう ミカエラ)
- 声 - 岸尾だいすけ[9] / 小野賢章、千菅春香(幼少期)
- 漫画におけるもう一人の主人公。愛称は「ミカ」。旧姓は「進藤」。5月1日生まれ。16歳。〈終わりのセラフ〉の被験体の1人にして優秀な実験体。優一郎の「家族」であり親友。クルルの眷属の吸血鬼。
- 癖のかかった金髪に碧眼の美少年。日本人の母とロシア人の父を持つハーフ。両親から虐待を受け、母親に車から投げ捨てられる。その直後両親は事故に遭い、百夜孤児院に引き取られた。院の子供達の中で最年長だったことからリーダー的存在で、下の子供達からは慕われていた。世界崩壊の最中、院の子供達と共に吸血鬼によって地下都市へ移送される。地下都市では自ら進んで血を提供することで吸血鬼達に取り入り、子供達の生活を守ると共に脱出の機を窺っていたが、脱出の際重傷を負う。しかし、クルルに血を与えられ吸血鬼となる事で生き延びる。
- 以後、フェリドの元に滞在し、彼の直属の部下として都市防衛隊の一員として行動。同僚のレーネ、ラクスとは一定の距離を置きながらも会話するほどの仲である。都市防衛隊では基本的には命令に従わず、人間との戦闘時のみフェリドと共に前線に立つ。またクルルのお気に入りとして様々な特権を与えられており、本来始祖の貴族しか出席できない会議にも出席し、貴族同様の武装まで与えられている。その実力は非常に高く、一般吸血鬼ながらも貴族を軽く上回る。人間相手ではグレンよりも強く、月鬼ノ組数十人をもってしても彼を止めることはできない。
- 他の吸血鬼とは違い、人間の血を4年間一切摂取していないため体は成長しているが、生命維持のためクルルの血のみ摂取している。しかし、それだけでは限界も感じているため、人間の血を摂取しようと何度か試みているが直前で思い止まっている。最後には優一郎の説得により優一郎の血を飲む。幼少期は明るくお茶目な性格だったが、現在はすべてを失ったため憂いを帯びた雰囲気を纏っている。家族を殺した吸血鬼を憎んでいるため他の吸血鬼には一切心を開いていないが、クルルだけは自らを蘇生し血を提供してくれているため他の吸血鬼ほど悪い感情を抱いていない。人間のことを「優一郎を利用している」と考えており、優一郎を救うために行動している。
- 名古屋戦後は優一郎等と行動を共にしているが、優一郎以外を信用していない。特に優一郎を利用しているグレンに対しては強い殺意を持っており、優一郎の制止をもってして「不審な動きをしたら殺す」と公言している。日本帝鬼軍に帰還後、柊家や真祖の存在から優一郎を連れて強行離脱しようと目論むもグレンや深夜や暮人に静止される中でシノアを乗っ取った真祖の登場と百夜教の襲撃に紛れて、百夜教に攫われた優一郎を救出・合流。鬼となったグレンと具現した真昼とノ夜と交戦。その最中瀕死に追い込まれ、グレンと真昼の意図で黒鬼となる。
- 黒鬼となって以降、とある一室で百夜孤児院の子供たちが過ごす世界に閉じこもる。鬼以前の記憶は所持しておらず、閉じこもった世界の優一郎や自分自身の事さえも忘れている一方で、二人を愛しく感じ、それを守り抜こうとする。他の鬼たちからは「王」「始祖の子」と呼ばれ、その実力は少なくとも黒鬼二人分に相当する。
人間
日本帝鬼軍吸血鬼殲滅部隊 「月鬼ノ組」
柊シノア隊
- 柊 シノア(ひいらぎ シノア)
- 声 - 豊崎愛生 / 早見沙織
- 漫画におけるヒロイン。月鬼ノ組柊シノア隊隊長。階級は軍曹。12月25日生まれ。15歳。鬼呪装備は大鎌状の「四鎌童子」。
- 髪を後ろで大きな濃い紫色のリボンで結えている。常に笑顔を浮かべ本心を表に出さない。面白いことを好み、そのために悪戯を仕掛けたり、あえて事態を放置することもある。一時期はグレンの命で優一郎の監視役をクラスメイトを兼ねて務めていた。上司であるグレンには信頼されているが、自身の危機管理能力の低さと仕事に対する怠慢な面は指摘されている。
- 日本帝鬼軍を統べる柊家の直系にして、柊真昼の実妹。姉と同じく生まれた時から体内に〈鬼〉を宿し、身体能力や呪術における才覚は帝鬼軍でもずば抜けている。実験体としても優秀であり、本人にはその自覚はないが、真昼と四鎌童子からは「真昼よりも優秀」と評されている。家の事情に巻き込まれる事を避けるため、幾度となく下る昇格辞令を拒否して軍曹以上の階級を得ようとしない。柊を裏切った姉の影響で中枢からは見放されていると自ら語り、実父である天利とは一度も面識がない。実母は帝鬼軍の前身である帝ノ鬼の優秀な信徒だったが、シノアの誕生と同時に脳が呪詛に耐えきれず破裂し故人となっている。兄弟との仲も淡白しており、異母兄の暮人や実姉の真昼の事は「バケモノ」「天才」と実力や才能などは高評価する一方、その人間性は信用していない。
- 生まれてから誰からも必要とされていなかったため冷めた性格をしているが、優一郎から仲間として必要とされ、それには応えてみようと考えるようになり、仲間を死なせたくない一心で隊長としての責務も果たしていく。
- 名古屋戦にて鳴海隊と共に第十五位始祖のルカルの討伐に成功するも、後に向かった第十三位始祖のクローリーにはその力の差から撤退を余儀なくされる。撤退中、ミカエラと遭遇し、彼に優一郎を託して逃すがそれにより仲間から反感を買う。その後、名古屋空港で〈終わりのセラフ〉の実験によって変貌した未来を目撃し、多くの帝鬼軍兵士が虐殺され、グレンが完全に真昼に乗っ取られたことから離反を決意し、シノア隊全員と真琴で帝鬼軍を離反する。
- 優一郎に恋心を抱いており、心の壁を下げ取り憑こうとする四鎌童子に指摘されると同時に利用されようとするも強制的に遮断していた。しかし、帝鬼軍帰還後に優一郎の精神世界に侵入した四鎌童子から彼を救うために心の扉を開き、四鎌童子に取り憑かれたことで吸血鬼化が始まる。吸血鬼化を阻止する方法としてフェリドに殺害される直前に四鎌童子に乗っ取られ、リーグと交戦するが、グレンと真昼とノ夜と3本の罪鍵によって四鎌童子を封じられ、意識を取り戻す。
- 早乙女 与一(さおとめ よいち)
- 声 - 小林親弘 / 岡本信彦、小堀幸(幼少期)
- 月鬼ノ組柊シノア隊隊員。11月23日生まれ。16歳。〈終わりのセラフ〉の被験体の1人。鬼呪装備は弓状の「月光韻」。
- 吸血鬼に姉・巴を殺害された過去を持ち、吸血鬼への復讐心から軍への入隊試験を受けるが落ちてしまい、学校生活を送っていた。しかし、学校で優一郎と共に吸血鬼に立ち向かったことをきっかけとして友人となり、共に月鬼ノ組への配属を認められた。
- 自分の命への執着心が薄く、それを付け込まれ鬼に身体を乗っ取られたが、優一郎と君月の説得により支配を撥ね退け、制御に成功した。小百合からは「鬼に対する心の安定度は圧倒的」と評されており、具現化も自力で習得している。
- 名古屋空港にて帝鬼軍の非道な実験を目の当たりにし、隊の仲間達と共に軍を離反。以降彼等と共に行動していた所をフェリド等の勧誘を受け大阪に趣き姉の仇であるラクスを発見。怒りで鬼化し月光韻に彼を殺すよう促されるが、「なるべく苦しめて殺す」事を伝え鬼化を止めるも、帝鬼軍帰還後に真祖覚醒に伴って未来を連れ出す君月と共に本部から離れるが、鬼となったグレンに巴の遺体も保管されていることを聞き、鬼化するが気絶させられる。その後、シノアと三葉と合流し、優一郎の救出へ向かう。
- 君月 士方(きみづき しほう)
- 声 - 石川界人
- 月鬼ノ組柊シノア隊隊員。11月26日生まれ。16歳。〈終わりのセラフ〉の被験体の1人。鬼呪装備は双剣状の「鬼籍王」。
- 短気かつ見下すような言動を取ることが多く、授業時の態度も良くないが、成績は優秀である。だが、その性格故に優一郎と同様グレンにより友達作りをさせられていた。優一郎とは初対面から喧嘩沙汰になるなど折り合いが悪いが、危機に陥った優一郎のフォローに回るなど面倒見のよい一面も持つ。車の修理・運転、家事をこなせるほど手先が器用。
- 未知のウイルスに侵された妹・未来がおり、彼女に軍の治療を受けさせるために月鬼ノ組入隊を希望しており、研修にて念願を果たす。妹想いで、妹のためならば自身の命や仲間への非道な言動も厭わない。
- 名古屋戦にて第十五位始祖のルカルを鳴海隊等と共に討伐。後に向かった第十三位始祖のクローリー相手にはその実力差から撤退を余儀なくされ、唯一グレンを救おうと引き返した優一郎を鬼籍王の能力で強制的に眠らせ、撤退。その途中遭遇したミカエラに優一郎を託す。その後、名古屋空港にて妹の未来が軍に利用され、終わりのセラフとして覚醒した瞬間を目撃し激昂。阻止しようとするもグレンに阻まれ、同じく終わりのセラフを発動させた優一郎に妹を救うように求める。結果、優一郎により未来の終わりのセラフは敗北するもシノアの命令で軍を離反する際、優一郎が軍に狙われ始めた事もあり彼女を置いて行く。しかし、妹を救いたいという気持ちは変わらず、軍離反後も妹の救出を最優先と公言している。
- 離反後は優一郎らと行動を共にしていたが、帝鬼軍帰還後は与一と共に未来を探し出し、真祖覚醒に伴って軍に終わりのセラフとして覚醒させられた未来をリーグの助力もあって連れ出すことに成功するが、鬼となったグレンに未来を殺害され、自身は気絶させられる。目を覚ました後、シノアと三葉と合流し、優一郎の救出へ向かう。
- 三宮 三葉(さんぐう みつば)
- 声 - 井口裕香
- 月鬼ノ組柊シノア隊隊員。階級は特務少尉。7月7日生まれ。16歳。名門・三宮家の次女。先祖からの呪いと噂されている金髪が特徴。鬼呪装備は大斧状の「天字竜」。
- 早くから吸血鬼殲滅部隊に属し優秀であるが、プライドが高く、シノアに対してはかなりの対抗心を持っている。当初はシノア隊に組み込まれたことに不満を抱いていたが、徐々にシノア達とも打ち解けていく。また、三宮家として恥じぬ生き方をしていきたいと思っているがそれ以上に仲間や家族を大事にしたい気持ちを持っている。
- ヨハネの四騎士に殺害されそうになった仲間の救出のため、陣形を崩してまで独断専行し、逆に戦利的に不利な状況に陥った三葉を庇った仲間が犠牲になったという過去を境に、チームワークをかなり重視するようになる。そのため、度々一人で先走りがちな優一郎を嫌っていたが、吸血鬼との戦いで幾度となく優一郎に助けられ、命を救われるうちに彼の優しさに触れ、好意を持ちつつある描写が増えている。
- 三宮家出身のため出世の機会に恵まれているが、本人は活躍していないにも関わらず三宮家という理由だけで出世している事にコンプレックスを抱いている。暮人の秘書を務める葵とは実の姉妹だが一方的に毛嫌いされており、「無能」と評され冷たい態度を取られている。しかし、スパイとして研究者に扮していた百夜教の突然の呪符に対して咄嗟に反応し防いだことから、百夜教からは「さすが三宮」と評されている。優一郎を目の前で攫われた後、真祖を封印され意識を取り戻したシノアと与一と君月と合流し、優一郎の元へ向かう。
一瀬グレン隊
- 一瀬 グレン(いちのせ グレン)
- 声 - 浜田賢二[9] / 中村悠一
- 吸血鬼殲滅部隊「月鬼ノ組」一瀬グレン隊隊長及び、月鬼ノ組の総隊長。階級は中佐。24歳。鬼呪装備は刀状の「真昼ノ夜」。
- 地下都市から脱出した優一郎を軍へスカウトし、暫くの間面倒を見ていた。優一郎の命の恩人で、親的存在である。常に飄々としており、会議を途中で退場したり、月鬼ノ組の研修教室の担任を持ちながら授業にはあまり出向かないなどマイペースな部分もあるが、自身の部下達を「家族」として大事に認識しており、チームワークや軍規を遵守させることを重視している。そのため、暮人からは「だからいつまでも俺に追い付けない」と評されている。また、容赦なく毒舌を浴びせることも多い。普段は前髪を降ろしているが、会議や戦闘の際は、オールバックになる。
- 柊の分家である一瀬の出身の為、軍上層部の会議に参加する権利を持つ。しかし素行不良、居眠り、また分家のためか柊本家からは嫌われており本人もそれを踏まえた上で行動している。
- 何らかの目的のために優一郎を利用しており、その点をシノアに怪しまれ、さらに鬼となった真昼を使役していることを打ち明けたことで鬼に取り憑かれていると疑心を抱かれるがその場で否定する。しかし、実際には既に鬼になる一歩手前の生成りと化しており、仲間や部下の命を守りたいという本来の人格である「理想主義者」と、死んだ恋人である真昼に取りつかれて鬼になり果てた「完璧主義者」の2つの人格を行き来している。完璧主義者の人格は本来の人格とは反対に仲間を犠牲にする冷酷さを持ち、裏ではフェリドと手を組んでいる。また、暮人と共同して〈終わりのセラフ〉の実験を行っており、名古屋空港にて「完璧主義者」の人格で〈終わりのセラフ〉発動・制御のために仲間を手にかける。この件により、一部を除くシノア隊や深夜等に疑心を抱かれるが、その実誰よりも「仲間」や「罪」に捕らわれている。
- 実は8年前に仲間の蘇生を引き換えに世界を崩壊させた張本人。さらには、リーグの実験を秘密裏に引き継ぎ、実家には〈第六のラッパ吹き〉を拘束しており、優一郎と第六のラッパ吹きを引き合わせ、抑えることに成功し、「罪鍵」を回収した後帝鬼軍へ帰還する。
- 帰還後、軍が百夜教の襲撃を受ける中、密かに裏切り行動に移り、真昼の力を借りながらノ夜を復活させ、自身は鬼となる。覚醒した真祖を封印するために未来を殺害し、彼女から現れた罪鍵を回収。3本の罪鍵を使用し、真昼とノ夜と共に真祖を封印する。その後、百夜教に拘束されている優一郎と彼を追って現れたミカエラと交戦しその最中意図的にミカエラを鬼化させる。ミカエラを鬼化させた後、優一郎達と合流し、ミカエラを優一郎の鬼呪装備とすべく儀式に取り組む。
- 五士 典人(ごし のりと)
- 声 - 小野大輔
- 月鬼ノ組一瀬グレン隊隊員。階級は大佐。24歳。名門・五士家の長男。グレンの高校時代の級友。鬼呪装備は煙管状の「覚世」。
- 月鬼ノ組グレン隊に所属している。グレンの右腕的存在。物理的な攻撃より幻術を得意とし、接近戦を主とするグレンを援護する。かなりの好色家で美人に目がない。グレンより階級は上だが、グレンの実力に惚れ込み彼の下についている。
- 実は8年前に真昼に殺害され、〈終わりのセラフ〉によって蘇生された存在であるが、本人はその事実を知らない。
- 十条 美十(じゅうじょう みと)
- 声 - 嶋村侑
- 月鬼ノ組一瀬グレン隊隊員。階級は大佐。23歳。グレンの高校時代の級友。名門・十条家の令嬢。先祖の呪いとされる赤髪が特徴。鬼呪装備は「火愚土」。
- 十条家に伝わる自分自身にかける呪いで、身体能力を引き上げて戦う。五士同様、階級の低いグレンに従っている。
- 実は8年前に真昼に殺害され、〈終わりのセラフ〉によって蘇生された存在であるが、本人はその事実を知らない。
- 花依 小百合(はなより さゆり)
- 声 - 種﨑敦美
- 月鬼ノ組一瀬グレン隊隊員。階級は少尉。グレンの従者。24歳。鬼呪装備は呪符の剣状の「菊理」。
- 幼少からグレンに好意を持ち、グレンの心の支えとなる存在。
- 月鬼ノ組の研修教室にて講師を務めている。
- 実は8年前に真昼に殺害され、〈終わりのセラフ〉によって蘇生された存在であるが、本人はその事実を知らない。
- 雪見 時雨(ゆきみ しぐれ)
- 声 - 石川由依
- 月鬼ノ組一瀬グレン隊隊員。階級は少尉。グレンの従者。24歳。鬼呪装備は暗器状の「黒ナギ」。
- 同じくグレンの従者である小百合とは対照的に感情を表に出さないクールな性格で、グレンへの想いを胸の内に秘めている。
- 戦闘技術に長け、暗器等の武器を器用に使う。
- 実は8年前に真昼に殺害され、〈終わりのセラフ〉によって蘇生された存在であるが、本人はその事実を知らない。
鳴海真琴隊
- 鳴海 真琴(なるみ まこと)
- 声 - 細谷佳正
- 月鬼ノ組鳴海真琴隊隊長。階級は軍曹。19歳。鬼呪装備は三叉槍状の「玄武針」。
- 優一郎たちと出会った当初は、チームワークの取れていないシノア隊の面々や、敬語を使用しない優一郎に対し厳しい態度で接していたが、後に「よく動いてくれた」と評価している。
- 帝ノ月の信徒であった関係で、グレンに対する忠誠心は強い。
- 名古屋戦にてシノア隊と共に第十五位始祖のルカル討伐に成功するも、後に向かった第十三位始祖のクローリー相手には撤退を余儀なくされる。撤退途中、ミカエラと遭遇し彼を迎え撃とうとするがシノア等によって阻止され、その結果吸血鬼等の奇襲を受けチームメイトの弥生と鍵山を殺害され、さらに名古屋空港にて秀作と利香を〈終わりのセラフ〉の生贄にされる。その後、シノア隊と共に帝鬼軍を離反。
- 離反後はシノア隊とミカエラと行動を共にしていた所をフェリドの勧誘を受け、大阪へ向かう。大阪到着後、拷問にかけられたクルルとフェリドの救出及び拷問官役の第五位始祖キ・ルク討伐を目論み、フェリド救出には成功するもクルル救出とルク討伐には失敗する。
- フェリド救出後はグレンの実家に滞在し、その中で出会った〈第六のラッパ吹き〉と交戦、勝利し「罪鍵」を回収して帝鬼軍へ帰還する。
- 岩咲 秀作(いわさき しゅうさく)
- 声 - 平川大輔
- 月鬼ノ組鳴海真琴隊隊員。18歳。鬼呪装備は鎖状の「赤蛇」。
- 隊長の鳴海とは幼馴染で、彼同様帝ノ月の信徒だった。鳴海の参謀役として支えている。
- 名古屋空港にて暮人に〈終わりのセラフ〉の発動・制御のための生贄として殺害される。
- 井上 利香(いのうえ りか)
- 声 - 石原夏織
- 月鬼ノ組鳴海真琴隊隊員。
- 隊服を着くずし、ギャルっぽい口調の自由奔放な性格。しかし、ハイタッチなどのスキンシップを率先して図るなど、ムードメーカーとして隊の連携力向上に貢献している。 チームメイト達とは世界崩壊後、避難先で知り合う。チームメイトの弥生とは親友同士。
- 名古屋空港にて暮人に〈終わりのセラフ〉の発動・制御のための生贄として殺害される。
- 円藤 弥生(えんどう やよい)
- 声 - 加藤英美里
- 月鬼ノ組鳴海真琴隊隊員。
- 眼鏡をかけた一見大人しそうな少女。好戦的な隊員が多い鳴海隊において仲裁役を一手に引き受ける。その見た目に反して吸血鬼にも猛然と立ち向かう勇敢さを兼ね備えている。
- クローリー戦から離脱する途中、吸血鬼と遭遇し戦死する。
- 鍵山 太郎(かぎやま たろう)
- 声 - 星野貴紀
- 月鬼ノ組鳴海真琴隊隊員。
- 頭に手ぬぐいを巻いている。人一番強い正義感をもっており、戦闘では先陣に立ってその剛腕を振るう、いぶし銀な漢である。
- クローリー戦から離脱する途中、吸血鬼と遭遇し戦死する。
日本帝鬼軍本部
柊家
- 柊 天利(ひいらぎ てんり)
- 声 - 藤原啓治
- 日本帝鬼軍を統べる柊家の当主。階級は元帥。49歳。「柊」の姓を持つ全ての子供達の父親。
- 分家のグレンを快く思っていない。体が半分、黙示録のウイルスに侵され、左腕を失っている。若い頃に恋をしたことがあるが、柊に相応しくないと、親に殺されている。
- 次期当主候補の暮人に対して、真昼に追いつかないことから「幻滅だ」と発言するが、自身を殺し柊家の当主となる彼に、「真昼や私より優秀だ」と人間の心のまま自身のもとまで来た事を賞賛、己が当主となる為に40人の兄妹を殺した事を告白した後、彼に柊家の当主の座を託し息絶えた。
- 柊家に取り憑く四鎌童子を「旧い神」と呼ぶ。首を切断されても死なないなど、人間ではなくなっているが、その原理は不明。
- 柊 暮人(ひいらぎ くれと)
- 声 - 前野智昭
- 日本帝鬼軍を統べる柊家の次期当主候補→当主。階級は中将。3月31日生まれ。25歳。シノアの異母兄。鬼呪装備は刀状の「雷鳴鬼」。
- 冷酷かつ非道な性格であり[12]、柊に逆らう者や不信感を抱く者には容赦せず、目的のためならば身内であっても拷問や殺害、裏切りなども躊躇しない。シノアからは「バケモノ」と評されている。吸血鬼を駆逐し、日本を中心に世界を日本帝鬼軍の管理下に置き、更に吸血鬼が存在しない楽園世界を日本に築くという野望を抱いている。
- 名古屋にいる貴族討伐を月鬼ノ組に託し、その間秘密裏に〈終わりのセラフ〉の実験を進め、名古屋空港にて生き残った月鬼ノ組と吸血鬼と鬼呪を生贄に未来に宿る終わりのセラフの発動・制御に成功する。しかし、同じく終わりのセラフを発動させた優一郎により倒され、優一郎を捕獲するよう命令を出すが失敗に終わる。
- 名古屋戦後、吸血鬼の都市を陥とし、帰還に伴って軍の3割の兵士と共に天利を討つ。天利から当主交代を宣言された後、長年柊家当主に取り憑いてきた四鎌童子に取り憑かれる。雷鳴鬼により完全には取り憑かれていないものの限界を感じ、グレン等を呼び戻す。帰還したグレンと深夜とシノアと謁見の場を設け、その力を見せることで自身の現状を伝えるが、四鎌童子がシノアに乗り移ったことで解放される。
- 三宮 葵(さんぐう あおい)
- 声 - 川澄綾子
- 暮人の従者。階級は大佐。25歳。名門・三宮家の長女にして三葉の実姉。三葉同様、先祖の呪いと噂されている金髪が特徴。鬼呪装備は刀状の「地字竜」。
- 暮人の従者に選ばれる程の実力、己を犠牲にする献身性、利発的で冷静な状況判断と警戒心の強さをもつことから、暮人から絶大な信頼を得ている。暮人同様に冷酷な性格で、暮人の為なら人間を殺すことも厭わない。暮人に対して好意を持つ。
- 実妹である三葉に対しては、「無能」と評しており、柊家である暮人の命令で名古屋空港にて〈終わりのセラフ〉の発動・制御のために生贄に捧げようとする。その結果生き延びて軍を離反した事に対しても、「裏切り者」と呼び、日本帝鬼軍に帰還した三葉に対して、自身に妹はいないと公言する。
- 柊 征志郎(ひいらぎ せいしろう)
- 声 - 吉野裕行
- 日本帝鬼軍を統べる柊家の直系。階級は少将。
- 高い戦闘力を持つが、優秀な兄・暮人の陰に隠れ劣等感をもっている。暮人からは力と権力に従順と評されている。
- 柊 深夜(ひいらぎ しんや)
- 声 - 鈴木達央
- 日本帝鬼軍を統べる柊家の養子。階級は少将。24歳。グレンの高校時代の級友。鬼呪装備は銃剣状の「白虎丸」。
- シノアの姉・真昼の許嫁として柊家の養子となった。柊家の人間だが柊家を快く思っておらず、同じ志を持つグレンのためなら月鬼ノ組の一員として任務にあたる。
- 実は8年前に真昼に殺害され、〈終わりのセラフ〉によって蘇生された存在であるが、本人はその事実を知らない。
- 柊 武龍(ひいらぎ たける)
- 柊家前当主で、柊天利の父親にしてシノア達の祖父。階級は元帥。後継者争いで勝利した天利に柊家の家督を譲った。現在は故人となっている。
一ノ瀬家
- 一ノ瀬 カレナ(いちのせ カレナ)
- グレンの妹。日本帝鬼軍大尉。グレンとは別の部隊を率いている。名前はファンブックにて判明。
- 一ノ瀬 正宗(いちのせ まさむね)
- 一ノ瀬家分家の当主。グレンの叔父。階級は少尉。
二医家
- 二医 章仁(にい あきひと)
- 二医家次期当主。階級は日本帝鬼軍大佐。24歳。茶髪の青年で、グレンの幼馴染。
- 二医 仁郎(にい にろう)
- 二医家現当主。日本帝鬼軍大佐。章仁の父親にして、名門二医家の当主で、日本帝鬼軍の医療部門の最高指揮官を務めている。天利派。
三宮家
- 三宮 蒼士(さんぐう あおと)
- 三宮家次期当主候補。階級は大佐。25歳。三葉と葵の兄で、葵とは双子。ボサホザ頭に三宮家の特徴の金髪が特徴。日本帝鬼軍渋谷本隊の副司令官を務めている。葵とは仲が大変悪い。
- 三宮家の当主(さんぐうけのとうしゅ)
- 名門三宮家の現当主で、三葉ら子供達の父親。階級などは不明で、現在はシルエットのみ登場している。
関係者
- 百夜孤児院の子供達
- 優一郎とミカエラの家族である茜(あかね)(声 - 大地葉)、千尋(ちひろ)(声 - 宇山玲加)、香太(こうた)(声 - 清水はる香)、亜子(あこ)(声 - 三宅麻理恵)、文絵(ふみえ)(声 - 森永千才)、太一(たいち)(声 - 小堀幸)。
- 世界崩壊の際、〈終わりのセラフ〉の因子を持っていたがクルルの計らいで地下都市へ移送されたが、4年前フェリドに殺害され、その遺体はフェリドの屋敷に保管されている。
- 早乙女 巴(さおとめ ともえ)
- 声 - 日笠陽子
- 与一の姉。〈終わりのセラフ〉の被験体の1人。そばかすが特徴。
- 世界崩壊時、家に侵入した吸血鬼から与一を庇い、部屋に現れたラクスに血を吸われ殺害された。
- 君月 未来(きみづき みらい)
- 声 - 黒沢ともよ
- 士方の妹。〈終わりのセラフ〉の被験体の1人にして、第五ラッパの宿主である〈第五のラッパ吹き〉。
- 未知のウイルスに感染し隔離病棟に入院している。しかし、実際は秘密裏に暮人によって人体実験のモルモットにされており、名古屋空港にて暮人に終わりのセラフを覚醒させられる。しかし、同じく覚醒した優一郎に敗れる。
- 名古屋戦後、天利討伐のため再び終わりのセラフとして覚醒し、暮人に好機を与える。しかし、天利の死後に現れた四鎌童子に対して攻撃しようとするも、彼の「止まれ」の一言で活動を停止する。
- 真祖の覚醒に伴って再び軍に終わりのセラフとして覚醒されるが士方と与一によって軍から連れ出される。その途中、真祖を封印するために必要な罪鍵を回収するために鬼となったグレンに殺害される。
- 少年(本名不明)
- 名古屋にあるグレンの実家で拘束されている少年。鬼を宿している。〈終わりのセラフ〉の被験体の1人にして第六ラッパの宿主である〈第六のラッパ吹き〉。
終わりのセラフ
- 第二ラッパ 塩の王(しおのおう)
- 声 - 入野自由
- 優一郎に宿る〈終わりのセラフ〉。
- 物質問わず全てを塩に変える能力を有する。塩で生成した剣は鬼呪装備の戦闘力を遥かに凌駕し、未来に宿る〈終わりのセラフ〉である悪魔アバドンさえも一撃のもと斬り伏せた。鬼呪装備を持つ優一郎を宿主としているため、本来は白い翼が黒く変色している。
- 戦闘能力・治癒能力は高く、特殊配合の薬を服用したことで心臓が破れ即死した優一郎を無理矢理生かした。〈終わりのセラフ〉特有の人間に対する殺意を持ち、優一郎から人格を乗っ取った際には必ず人間を皆殺しにしようとする。
- 『ヨハネの黙示録』における「黙示録のラッパ吹き」の「第二のラッパ吹き」に該当。
- 第五ラッパ 悪魔アバドン(あくまアバドン)
- 声 - 黒沢ともよ
- 未来に宿る〈終わりのセラフ〉。
- 悪魔アバドンを召喚・使役する能力を有する。吸血鬼の貴族ですら相手にならない程の破壊の力を行使する反面、発動・制御には多くの生贄を必要とする。
- 『ヨハネの黙示録』における「黙示録のラッパ吹き」の「第五のラッパ吹き」に該当。
- 第六ラッパ
- グレンの実家に拘束されていた少年に宿る〈終わりのセラフ〉。
- ヨハネの四騎士を異世界から呼び出す能力を有している。
- 優一郎を鬼でも人間でも天使でもない、「存在自体が禁忌」として殺そうとする。しかし、死闘の最中優一郎に宿主にも鬼がいることを見破られたことを来由に敗北。交戦後に現れた罪鍵はフェリドに回収される。
- 『ヨハネの黙示録』における「黙示録のラッパ吹き」の「第六のラッパ吹き」に該当。
その他の人物
- ユウ
- 真祖が連れ歩いていた少年。その容姿は優一郎と瓜二つ。〈終わりのセラフ〉に似た力と、人間を吸血鬼化させる血を持つ。真祖を「シガマドゥ」と呼ぶ。ウルド・リーグが人間だった頃から存在している。
- アシェラからは奴隷と思われていたが、一日を食事・読書・睡眠など遊んで過ごしており、奴隷という言葉すら知らなかった。
- アシェラとは、彼が奴隷として売られているところを同行していた真祖が買い取った事で知り合い、良好な関係を築こうとしていた。しかし、アシェラが真祖に呼ばれた夜に真祖に力を引き出されるも暴走してしまい、アシェラに致命傷を与え、ユウ自身も真祖に首を刎ねられる。その死体は、血が適合したアシェラを真祖の意図で吸血鬼化させた後真祖に回収され、吸血鬼化したアシェラに首が繋がっている状態で発見されるも、意識はない様子。その正体は謎に包まれており、同時代ではあるがアシェラの吸血鬼化後にクルルやノ夜が吸血鬼となった頃、アシェラが最初に会ったユウと瓜二つの「幼いユウ」が登場しているが、ノ夜に殺害されている。
- ミカエラ
- 暗黒時代に真祖の屋敷で入室を禁じられている部屋の棺の中に死体の状態で保管されている女性。背中に4枚の翼を持ち、ユウからは「きれいな女の人」と評されている。
- その正体は真祖の子供。真祖がある者達に濡れ衣を着せられたことで殺害された。アシェラとクルルとノ夜がなり損なった存在であり、ウルドとリーグとフェリドとクローリーにも関係がある模様。
吸血鬼
日本
- クルル・ツェペシ
- 声 - 悠木碧
- 吸血鬼の都市サングィネムを支配する女王。第三位始祖でもあり、桁外れの力を持つ。4年前、フェリドと戦い瀕死となったミカエラに自らの血を与え、吸血鬼として復活させた。ミカエラの命の恩人であり、飼い主であり、親のような存在。アシェラ(阿朱羅丸)の実妹。真祖に与えられた拘束具と噂されているアルカーヌという生物を連れている[13]。
- ミカエラを何よりも大切にしており、4年間彼に血を与え続けている。他の吸血鬼たちにまでわかるほど彼を贔屓しており、貴族会議への出席、貴族にしか与えられない武装まで彼に与えている。また優一郎のことも大切にしており、彼を「優」と呼び、ミカエラが優一郎を救うことにも協力的である。
- 何らかの目的のために上位始祖会に内密で〈終わりのセラフ〉の研究に手を出しており、百夜孤児院の孤児たちもそのために殺したと偽って密かに回収していた[14]。
- 千年以上前に真祖と共に失踪した兄・アシェラを探しており、世界崩壊前に彼を材料にした真昼と取引を行い、彼女を吸血鬼化させた。
- 名古屋空港での〈終わりのセラフ〉の実験の混乱の最中、フェリドに隙を突かれ裏切り者として扱われて失墜。ミカエラに優一郎を連れて逃げるように命じ、都市帰還後フェリドに裏切り行為を上層部に告発され、その最中都市を帝鬼軍に占領されてしまう。
- その後、大阪にあるフェリドの館に移動後拘束されていたところリーグと再会。そして、リーグの存在に勘付いたウルドの襲撃を受け、二人の戦闘の最中拘束から脱するも、リーグが去った後ウルドにフェリドと共に「日光拷問」を言い渡され、ルクの担当で行われた。その数日後には優達による救出作戦が行われたが失敗に終わり、ルクにサングィネムに移送された。
- 移送後はウルド達に裏切り者であることを否定すると同時に、真祖の作ったルールに縛られた結果人間を制御できなくなった現状を指摘。それに賛同したルクの進言・提案からウルドに協力を問われると、禁忌を破る度胸があるなら真祖が自分と兄に何をしたのかを話すと、協力意思を見せた。
- 暗黒時代の貴族家出身だが、貴族に恨みを持った民衆達に母親を殺害された後、彼等に拘束されアシェラとは別々の奴隷商人へと売り飛ばされた。
- フェリド・バートリー
- 声 - 新垣樽助[9] / 櫻井孝宏
- 第七位始祖の吸血鬼で、サングィネムではクルルに次ぐNo.2。「親」は第2位始祖リーグ・スタフォード。自身の派閥を持つ。
- 煙に巻くようなふざけた言い回しが多く、本心を見せることはほとんどない。自由気ままな性格で、クルルの行っている〈終わりのセラフ〉について興味を持ち、被験者であるミカエラを自らの部下として手元に置いている。また都市防衛隊の総指揮も行っており、ミカエラ直属の上司である。
- 4年前、百夜孤児院の子供たちを捕らえ血を供給させており、脱走を試みた子供たちを殺害したが、優一郎のことは故意に逃がしている。裏ではもう1つの人格となったグレンを「パートナー」と呼び、手を組んでいる。
- 名古屋空港にてクルルを裏切り者として失墜させ、都市帰還後彼女の行為を上層部に告発した後、クローリーと共に優一郎達と接触し協力を提案、彼らを大阪の自身の屋敷へ案内する。リーグを罠に嵌めるため屋敷にクルルを拘束。罠によってウルドと交戦し撤退するリーグと再会。その場では見逃され、ウルドによってクルルと共に日光拷問にかけられるが、優一郎らによって救出される。救出された後、グレンの実家にて自身がリーグから「ミカエラ」と呼ばれていたことを明かす。
- 王族の次男として生まれ、人間時代に両親を殺害している。その過去からもリーグからは「異常」と評されている。
- クローリー・ユースフォード
- 声 - 鈴村健一
- 第十三位始祖の吸血鬼。フェリドの派閥に属している。第十七位始祖のホーンとチェスを従者に持つ。
- 第十位始祖を一斬で殺害するなど通常の第十三位では不可能な力を持つ。
- 常に面白いことを探しており、フェリドと共に居ると退屈しないことを理由にフェリドの派閥に属し、表向きはフェリドの血で吸血鬼化したこととなっているが実際には元第二位始祖・リーグの血で吸血鬼化しており、第七位級の実力を持つ。しかし、リーグの血はフェリドが秘密裏に奪取したものであり、露見すると拷問されてしまうこともあってその情報は伏せられているため、フェリド以外は彼を第十三位と認識している。
- 貴族ユースフォード家の三男で、13世紀頃の十字軍の騎士だったが、800年前フェリドに吸血鬼化された。
- チェス・ベル
- 声 - 古木のぞみ
- 第十七位の始祖の吸血鬼。貴族だが、訳あってクローリーの従者として行動している。
- 子供っぽい性格で、いつもクローリーに甘えている。短髪で胸が大きいのが特徴。レイピアを武器としている。
- ホーン・スクルド
- 声 - 日笠陽子
- 第十七位の始祖の吸血鬼。長髪のグラマラスな女性。チェス同様、貴族の身だがクローリーに付き従っている。
- チェスとは正反対な性格で、常に冷静で規律正しい性格。
- 吸血鬼では珍しい鞭を武器としており、戦闘時には敵を拘束し血を吸う。
- ラクス・ウェルト
- 声 - 永塚拓馬
- 都市防衛隊に所属する吸血鬼。ミカエラの同僚の青年。人間を家畜同然に扱っており、元人間であるミカエラに興味を示している。
- 一般吸血鬼だが実力は高く、月鬼ノ組相手でも引けを取らない。4年前、与一の前で彼の姉・巴を殺害した。
- レーネ・シム
- 声 - 梅原裕一郎
- 都市防衛隊に所属する吸血鬼。ミカエラの同僚の青年。常に寡黙で大人しく感情を表すことがない。元人間であるミカエラを苦手としていた。ラクス同様に実力は高く、ミカエラ、ラクスと3人で戦線に出ることが多い。
- ルカル・ウェスカー
- 声 - 子安武人
- 第十五位始祖の吸血鬼。レスト・カーの派閥に属する。名古屋を治めていた。クルルのことを嫌っており、彼女の命令に反感を抱いている。
- 名古屋決戦における月鬼ノ組の始末対象。月鬼ノ組の隊員達から攻撃に対しても最初は優勢を保っていたものの、君月の挑発に乗っかった隙に優一郎に一撃され、最後に鳴海に止めを刺されたことにより死亡した。アニメでは、遠藤弥生から奪った鬼呪装備で自決した。
- エスター・リー
- 声 - 中博史
- ルカル・ウェスカーに付き添っていた男吸血鬼。ルカルを狙っていた早乙女与一と柊深夜の奇襲から、ルカルに盾にされ死亡。
- メル・ステファノ
- 第十九位始祖の吸血鬼。名古屋の地下街を拠点としていたが、一瀬グレン隊に討伐される。
- ゼイン・リンドウ
- 第十七位始祖の吸血鬼。吸血鬼殲滅作戦で殲滅対象となっていたが、その後の生死は不明。
ロシア
- レオニードヴィチ・アクロヴァ
- 第六位始祖の吸血鬼。ウルドの右腕であり、参謀的な立ち位置。モスクワ防衛隊の最高司令官を務めている。
上位始祖
- レスト・カー
- 声 - 小林由美子
- 第三位始祖の吸血鬼。髪色が左右で赤と白で分かれている少年。現在はドイツを統治している。
- 200年ほど歳が離れている同列のクルルを嫌い、クルルを上回る実力を持つと公言して見下している。その一方で礼儀と立場はわきまえており、上位のウルドには敬意を払い、拘束された状態のクルルに代わってフェリドに上位始祖会議に呼び出された際は、彼に批判を送るニュクスを牽制する。
- ウルド・ギールス
- 第二位始祖の吸血鬼。真祖及び同列のリーグ失踪現在、吸血鬼界のリーダー。モスクワ、聖ワシリイ大聖堂を統治している。吸血鬼には珍しい褐色肌。
- 人間の文化をある程度残しており、その統治力はレストが認めるほど。嗅覚が鋭く、遠くの血の匂いを嗅ぎとることが出来る。観劇が趣味である。
- 大阪にてフェリドによってリーグと再会、交戦するも逃してしまう。その後、クルルとフェリドを裏切り者として日光拷問にかけ、サングィネムの奪還に向かう。奪還したサングィネムにてフェリドを救出されたルクと彼に連れられたクルルと合流。クルルから話を聞くにあたってルールを変える事に躊躇いを見せながらも彼女から情報を聞き出す事を選択する。
- ガーベル・ファテマ
- 第三位始祖の吸血鬼。名前のみ判明している。
- ラジェーシュ・カービア
- 第四位始祖の吸血鬼。現在はデリー、赤い城を統治している。顎髭にターバンを頭に巻いている。
- インドの半分ほどを支配下に置いており、ウルドからはその統治力を評価されている。また、フェリドによると戦闘能力は吸血鬼界の5本の指に入るという。
- オリーヴァ・ミットフォード
- 第四位始祖の男吸血鬼。現在はロンドンにあるバッキンガム宮殿を統治している。イギリスを拠点としている人間勢力と戦争状態にあり、ウルドからは殲滅せよと命令がなされている。
- ネル・オットー
- 第四位始祖の女吸血鬼。現在はトロントにあるCNタワーを拠点としている。第二位始祖であるリーグ失踪現在、アメリカ大陸最高位の始祖となっている。アメリカの征服を企んでいる。
- ニュクス・パルテ
- 仮面を被った女吸血鬼。階級は不明
- キ・ルク
- 吸血鬼 第五位始祖。真ん中分けもしくは右分けの茶髪に、吸血鬼特有の赤い瞳。若干猫顔のイケメンである。初回登場時はタレ目にアシメントリーで若干右分けの髪型だったが、登場回数に応じてキャラデザが少しずつ変わっていっているために正確な容姿は不明。指輪が武器となっており、指を抉ることで血液を手甲剣にして戦うと思われる。詳細は不明。単行本十三巻にて、第二位始祖ウルド・ギールス、第三位始祖レスト・カーと共に大阪湾に来日。彼は十三巻が初登場となる。ウルドにクルル・ツェペシとフェリド・バートリーの拷問官と見張りを任され、十三巻後半から十六巻前半にかけて日光拷問に掛けられている二人の見張りをしていた。指名された時の「俺ですかぁ?」や、ウルドの「面白い話が出来なければ~」のセリフを聞いたその際に「うへーすげー、こんだけ長く生きといて最後に永久拷問かよ」と見た目に相反する無邪気さで多くのファンを魅了した後、ウルドとレストを抑えて初登場の上位始祖にもかかわらず真っ先に十六巻の表紙を陣取った人物。当然ながら鬼に取り憑かれていないため、焼かれているフェリドとクルルに近づいた真昼の姿は視認出来なくとも、フェリドの目が動いた事によって初めて気がついたその気配を「嫌な感じ」と評す。十六巻までは丸焼き状態だったフェリド同様に大変頭が良く、関わりの少ないクローリー・ユースフォードからは「彼はいつも楽しそうにしていた」と言われていた。その後の「きっと楽しそうに気づくよ」のセリフの通り、百夜優一郎達による突然の襲撃には余裕綽々の笑顔を貼り付け、その上優一郎達の目的や優先順位を冷静に分析・判断。結局はセラフ化した優一郎により劣勢となり、クルルを連れてウルド達がいるサングィネムへと撤退するも、柊シノアに「一瞬で死人が出る強さ」と言わしめ、第五位の肩書きに恥じない戦闘能力を見せつけた。「親」はウルドらと同じく第一位始祖であるが、クルルに助け舟を出した折に、真祖にあたる第一位の作った法律やらに従ったままの吸血鬼に退屈している様子を言動の節々から垣間見せる。それだけでなく、終わりのセラフを制御できている日本帝鬼軍に対し「このままじゃ人間を制御できなくなる」と家畜としか見ていなかった人間を警戒し、このままでいいのかと懸念する姿勢を見せていた。交戦したリーグは「第三位すら殺せそう」と評している事から、実際は第四位以上第三位以下程度の実力である事が判明してる。
鬼
- 阿朱羅丸(あしゅらまる)
- 声 - 山村響
- 優一郎の鬼呪装備に宿る鬼。黒鬼シリーズの一つ。憑依化。具現化。性別は男。子供の姿をした、紫がかった長い黒髪と赤眼が特徴の鬼。一人称は「僕」。
- 刀を具現し放つ能力「阿朱羅観音(あしゅらかのん)」を有しており、阿朱羅丸が優一郎を半分ほど乗っ取った状態では、「万刀 運命交錯(まんとう うんめいこうさく)」などの次元を歪ませての使用が可能となる。また、鞘のみを具現し抜刀の掛け声と共に目視不可能の斬撃を放つ「夢幻刀(むげんとう)」や、目視不可能の刀を一斉に相手に突き刺す「無限抜刀 運命交錯(むげんばっとう うんめいこうさく)」なども行使可能となる。
- 愛を嫌悪し欲を好む典型的な鬼であり、優一郎の力への欲を利用して支配しようとする。しかし、訓練において優一郎の「仲間になってくれ」という言葉を聞き、戸惑いながらも憑依を認める。以降も彼を唆かす発言をする一方、時には共闘し互いの窮地を救う。
- かつての名はアシェラ・ツェペシ。千年以上前に真祖と共に失踪したクルルの実兄。暗黒時代の貴族だったが、平民達の襲撃を受け母親を殺害された後、クルルとは別々の奴隷商人に売り飛ばされ、真祖に買い取られる。真祖の連れであるユウとの関係は良好だったが、真祖に呼び出された日の夜、真祖の意図で力を引き出され暴走したユウに襲われる。ユウに心臓を貫かれ、さらにその状態で連れられた上空にて真祖にユウを斬首され転落。本来ならば死ぬはずだったが、ユウに心臓を貫かれる際に彼の血を微小ながらも服用し適合したことで瀕死の状態で真祖に発見される。その後、真祖によってユウの血を大量に服用し、「上位になることを許された三人目の仲間」として吸血鬼となる。この当時は真祖をユウに習って「シガマドゥ」と呼んでいたが、後に「父さん」と呼び、一番のお気に入りと目される。
- 鬼になる以前の記憶はないと発言する一方、太陽を見る事が好きだった事や妹の存在など朧げながらも覚えている部分がある。四鎌童子との一戦後、自身を実験体に差し出した優一郎に投薬された薬の影響で徐々に記憶を取り戻し、優一郎を通してクルルと再会した時には彼女の名を呼び笑顔を見せる。
- 実は真祖側の勢力であり、「王」が目覚めた事で記憶を完全に取り戻した後、真祖の命令で鬼籍王と月光韻と共に「王」の拘束を目論む。
- 月光韻(げっこういん)
- 与一の鬼呪装備に宿る鬼。黒鬼シリーズの一つ。具現化。性別は男。成人姿の鬼。鳥の形を取り、相手を狙撃する。
- 姉の仇を前にした与一の復讐心を煽るもそれに対する与一の返答に好感を抱いたり、一言で力の供給を可能にしたりと、与一との仲は比較的良好。
- 阿朱羅丸同様、真祖側の勢力であり、真祖を「シガマドゥ様」と呼び慕い期待に応えようと、「王」が目覚めた事で記憶を取り戻した後阿朱羅丸と鬼籍王と共に「王」の拘束を目論む。
- 鬼箱王(きせきおう)
- 声 - 黒沢ともよ
- 士方の鬼呪装備に宿る鬼。黒鬼シリーズの一つ。憑依化。具現化。性別は男。少年のような容姿をしているが、老人言葉を使用し、双剣術は達人の域を達している。
- 棺を具現する能力を有しており、具現から九つのカウントダウン終了直後、棺から黒い影が飛び出し相手を棺へと連れ込む。当初は君月を従わそうとするも、次第に君月のことを気に入り、憑依を認める。
- 阿朱羅丸同様、真祖側の勢力であり、「王」が目覚めた事で記憶を取り戻し、阿朱羅丸と月光韻と共に「王」の拘束を目論む。
- 四鎌童子(しかまどうじ)
- シノアの鬼呪装備に宿る鬼。シリーズは不明。具現化。シノアからは「しーちゃん」と呼ばれている。性別は男。成人の姿をした、背に六枚の翼を持つ鬼。一人称は「私」。鎌の攻撃範囲に入った敵を感知する能力を持つ。
- シノアの器について真昼とは比較にならぬほど上と称え、その器を乗っ取るために優一郎への恋心を利用し、彼の精神世界へ侵入し阿朱羅丸を追い込む。優一郎を「ユウ」、阿朱羅丸を「アシェラ」と呼び、二人の過去を知ると公言しており、阿朱羅丸と彼の救出に現れた優一郎が共闘のため並んだ際にはその姿を懐かしんでいる。その一方でシノアを乗っ取るために二人を容赦なく追い込むが、目的通りシノアが心の扉を開けたことで二人を見逃しシノアを乗っ取る。
- かつての名はシカ・マドゥ。その正体は一番最初の吸血鬼である第一位始祖の真祖。千年以上前にアシェラと共に失踪し柊家を創設した後、鬼として歴代当主に取り憑いてきた。天利からは「旧い神」と称されるが、「彼のほうがタチが悪い」と自身が神であることを否定すると同時に神の存在を認知している言を取る。「禁忌を犯して陽を失って堕天した」存在。ある者達に濡れ衣を着せられ吸血鬼と成り果て、さらには子供を殺害された過去を持ち、その過去を起因に暗黒時代から「黒い太陽」を作ることを目的としている。かつて〈終わりのセラフ〉に似た力を持つユウを連れており、度々力を覚醒させては失敗に終わり処分している。暗黒時代には貴族に扮して人間社会に紛れ込んでいた。
- シノアを乗っ取った状態でもフェリドやクローリーを返り討ちにし、リーグとの闘いにおいても無傷の状態であるなど、戦闘能力は高い。また、計画性の高い真昼やフェリドを含めた多方面に自身達の立ち位置にすら疑心を抱かせる程の高い計画性も持つ。
- 黒鬼として目覚めたミカエラを「私の子」と呼び、記憶を取り戻した阿朱羅丸達に拘束を命じている。
- 天字竜(てんじりゅう)
- 三葉の鬼呪装備に宿る鬼。茶枳尼シリーズの一つ。具現化。能力は鬼を何匹か生み出す。シノアや与一と同じく戦闘時のみ具現化させる。
- 真昼ノ夜(まひるのよ)
- 黒鬼シリーズの一つ。形状は刀。憑依化。
- かつては「ノ夜」という鬼が宿っていた鬼呪装備だったが、世界崩壊当日に真昼と心臓を一体化したことにより、現在の鬼呪装備となっている。
- 柊 真昼(ひいらぎ まひる)
- 声 - 遠藤綾
- 真昼ノ夜に宿る黒鬼。第一渋谷高校の制服を着用している高校生の姿をした、灰色の髪が特徴の美少女。
- その正体は、シノアの実姉にしてグレンの元恋人である、鬼呪装備を完成させ世界を救った才色兼備の天才。異母兄の暮人同様、柊家の次期当主候補としての座を有していたが、八年前に柊家を裏切ったことで表向きはグレンに殺害されたこととなっている。シノアからは信用できないと評されているが、妹を守るために自らを犠牲にするなど、妹想いな性格。
- 優一郎とは、彼が母親の焼身自殺後、百夜教の牢に収容されていた際に面識を持つ。両親の言動から自暴自棄になっていた優一郎に対して「生きる」ことについて語りながら彼の生を肯定していた。当時の記憶を消去されていた優一郎も朧げながらにその記憶があり、再会した際にその記憶を取り戻した彼の「生きる理由」を聞き、安堵の表情を浮かべる。
- 世界崩壊前、「ユウ」「ミカエラ」「アシェラ」を取引材料にクルルと接触を謀り、彼女の血で吸血鬼化を遂げ、以降も協力関係にある。
- ノ夜(のや)
- 真昼ノ夜の前身。少年の姿をした、長い赤髪と赤眼が特徴の黒鬼。
- 優一郎を「ユウ」、阿朱羅丸を「アシェラ」と呼ぶ。吸血鬼時代からの顔見知りであるアシェラとクルルから危険視されており、ノ夜自身はアシェラを「一番質が悪い」と危険視する一方で執着している。残忍な性格の持ち主で、かつて秘密を守るためにユウを手にかけた過去を持つ。
- 覚世(かぐせ)
- 五士の鬼呪装備に宿る鬼。菩薩シリーズの一つ。形状は煙菅。具現化。吐き出した煙で相手に幻術を見せる能力を持つ。
- 火愚土(かぐつち)
- 美十の鬼呪装備に宿る鬼。羅刹シリーズの一つ。憑依化。
- 菊理(くくり)
- 小百合の鬼呪装備に宿る鬼。荼枳尼シリーズの一つ。形状は呪符の剣。憑依化。
- 黒ナギ(くろなぎ)
- 時雨の鬼呪装備に宿る鬼。羅刹シリーズの一つ。形状は暗器(クナイ)。具現化。
- 玄武針(げんぶしん)
- 真琴の鬼呪装備に宿る鬼。羅刹シリーズの一つ。形状は三叉槍。具現化。盾を具現する能力を持つ。
- 赤蛇(あかへび)
- 秀作の鬼呪装備に宿る鬼。童子シリーズの一つ。形状は鎖。具現化。鎖で相手を拘束する事が可能。
- 雷鳴鬼(らいめいき)
- 暮人の鬼呪装備に宿る鬼。黒鬼シリーズの一つ。憑依化。形状は刀。性別は女。
- 四鎌童子とは面識があるようで、刀ごしに再会の言葉を交わされるが記憶がないため警戒し、暮人を乗っ取ろうとする四鎌童子を妨害する。
- しかし、実は阿朱羅丸同様、真祖側の勢力であり、本来は阿朱羅丸等と共に「王」の拘束に参加する予定だったが、鬼籍王の意図で万が一の備えとして待機となる。
- 白虎丸(びゃっこまる)
- 深夜の鬼呪装備に宿る鬼。黒鬼シリーズの一つ。形状は銃剣。性別は男。本体は虎の毛皮を被っている成人だが、具現する際は白虎の姿をしている。遠距離戦を得意とする。
- 阿朱羅丸同様、真祖側の勢力であり、本来ならば阿朱羅丸等と共に「王」の拘束に参加する予定だったが、鬼籍王の意図で万が一の備えとして待機となる。
- 次元槍(じげんそう)
- 百夜教構成員の鬼呪装備に宿る鬼。黒鬼シリーズの一つ。形状は槍。空間を切り裂く能力を持つ。
百夜教
- リーグ・スタフォード / 斉藤(さいとう)
- 元第二位始祖の吸血鬼にして、百夜教の創設者。フェリドとクローリーの「親」。ウルドと同時期に吸血鬼化した。
- 現在の黒髪・色白の容姿は人間に溶け込める姿にしたため、千年前とは姿が違う。吸血鬼特有の赤い瞳はコンタクトレンズで隠している。
- 真祖の失踪後に失踪し、真祖が創設した「帝ノ鬼」に対抗するために「百夜教」を創設。以降、世界崩壊までは百夜教の暗殺者・斉藤としてグレン達と関わっていたが、世界崩壊後は秘密裏に百夜教を運営している。
- バステア・イルクル
- 元第六位始祖の吸血鬼。ケーク同様表向きは死亡扱いとなっているが、秘密裏に生存しリーグ側についている。
- 百夜教兵
- 鬼呪装備を持つ人間の男性。帝鬼軍の研究者に扮して優一郎と阿朱羅丸をリーグの元へ連行した後戦場へ赴くが、鬼呪の能力に目をつけたフェリドに拘束され、その力を利用される。
小説の登場人物
- 小説と漫画では時間軸に8年の隔たりがあり、両者に登場する人物についても設定に大きな差があることからそれぞれ別途に記述する。
主要人物
- 一瀬 グレン(いちのせ グレン)
- 声 - 中村悠一
- 小説における主人公で、呪術師集団「帝ノ月」の宗家一瀬家の次期当主候補である15歳(ストーリーの途中で16歳となる)の少年。
- 5歳の頃に、帝ノ月と反目しあう呪術師集団「帝ノ鬼」の次期当主候補・柊真昼に幼い恋をしたが、帝ノ月、帝の鬼の両者はそれを許さず、その結果帝ノ鬼から虐げられた過去を持つ。
- 帝ノ鬼が牛耳る呪術師養成学校である第一渋谷高校に、従者の小百合・時雨と共に入学する。グレン達以外は教師も生徒も皆帝ノ鬼の関係者という中で、当初は実力を隠し落ちこぼれを装うことで帝の鬼の駒となってしまうことを回避しようとする。第一渋谷高校襲撃に端を発する帝ノ鬼と「百夜教」との抗争勃発後も、従来と同様の姿勢で状況をうかがっていたが、生徒会長・柊暮人に擬態を看破され、不本意ながらも彼の下につくことを余儀なくされる。
- 幼い頃の一件もあり、帝ノ鬼(柊家)に対し敵意を抱き続けているが、現時点で敵対しても圧倒的な勢力差に勝ち目がないと判断している。自己の実力を隠すのも、将来帝ノ鬼と戦いになった際に備え、手の内を明かさないためである。
- 真昼に「この世界はこの年末に一度滅びる」と告げられて以降、半信半疑ながらも「その時」に備え、帝ノ月の配下にも命じ密かに鬼呪の研究を進めていた。百夜教と帝ノ鬼の抗争激化により小百合や時雨、美十や典人らが危機に陥ったこともあり、打開のための力を求めて鬼呪・ノ夜に手を出した。制御が十分でない鬼呪により一瞬人間としての理性を失うが、同じく鬼呪を持った深夜らにより回避される。その後、暮人に家族や信徒を人質に真昼暗殺の命令を受ける。以降、深夜等チームメイトと行動を共にするが仲間との情報共有は滞っており、従者達に父親が人質に取られている事や暗殺命令を受けた後現れた真昼から受け取った資料について、当初伏せていた。しかし、真昼が吸血鬼に誘拐された事を機に情報を提示。そこへ現れた暮人の手助けにより、真昼を追うため吸血鬼の都市がある京都へ向かう。その途中、ノ夜が真昼から預かっていた鬼呪・阿朱羅丸を入手、さらに襲撃に現れた吸血鬼を捕獲し、それらを持ち帰った事で暮人から評価されるが、帝ノ鬼上層部によって父・栄の処刑が執行され、一瀬家の当主となる。
- 世界崩壊の2日前、真昼とコンタクトを取るため深夜・五士・美十・小百合・時雨と共に柊家を裏切り、世界崩壊当日真昼と対面する。真昼を救おうとするが、その結果仲間を殺され、真昼もノ夜で自身の心臓を貫く。真昼がノ夜の心臓と一体化させている最中、彼女から〈終わりのセラフ〉の正体と発動条件、彼女がその力をコントロールするために生まれた事と人生が定まっていた事を知る。真昼がノ夜と心臓を一体化させ消えた後、深夜等を蘇生させると同時に世界を崩壊させる。
- 世界崩壊後、蘇生させたうちの1人に死んだ記憶の有無を問うた結果、死を思い出させ消滅させてしまった事でその不完全性を目の当たりにし、意識を取り戻した深夜等に蘇生を悟らせないため、真昼がノ夜に吸収され消えた後意識を手放したと虚言。真昼に体を乗っ取られている可能性があることから、それを防ぐために仲間達と共に帝ノ鬼に帰還する。
- 柊 真昼(ひいらぎ まひる)
- 声 - 遠藤綾
- 小説におけるヒロインで、帝ノ鬼の次期当主候補の15歳の少女。
- グレンとの淡い恋を引き裂かれた後の10年間で、鬼呪の研究を実用化の段階にまで進めるなど呪術師としての実力は大きく成長を遂げ、能力をフルに発揮したグレンをもなお上回る。10年前にグレンとの仲を引き裂かれたことでそれに対抗する力を求めたため、また同腹の妹シノアを守らんがための成果ではあるが、反面、通常全く歯が立たない相手であるはずの吸血鬼をも一刀の元に切り捨てるなど、もはや人間の域からは逸脱している。
- 性格的には基本的に冷静で、グレンやシノアといった一部の例外ケースを除いて非情でもある。かつて次期当主候補のライバル関係にあった暮人は、呪術師としての実力は「天才の真昼が上」と認めつつも「人の痛みが判らないものは組織の頂点に立つべきではない」と評している。母親を柊家に殺された過去を持ち、その一件から柊家を嫌い、父親への嫌がらせとしてグレンと接触を図った。
- 妹のシノア同様、帝ノ鬼による人体実験の数少ない成功例として〈鬼〉の要素を受け継ぐ形で生まれている。出生当初は鬼の要素は明確に発現しなかったため「優秀ではあるがただの人間」として捉えられ、研究はコストに見合わないものとして中断された。しかし第二次性徴期以降に自らの欲望が育ってくるにつれ、真昼は鬼の要素の発現に悩まされることとなった。それを制御するため、また妹シノアを人体実験の再開から守るため、百夜教と手を結び自らを実験体として密かに鬼呪の研究を再開した。元々自身の中にいた阿朱羅丸とシノアの中にいた四鎌童子の2匹の鬼を宿している。
- 真昼が百夜教と内通することで起きた第一渋谷高校襲撃事件において、混乱に乗じる形で行方をくらました。その後百夜教とも距離を置き、帝ノ鬼と百夜教の抗争を影で煽るなど、さらなる闇に足を踏み入れていく。一時は百夜教と帝ノ鬼とを全面抗争状態に陥らせることに成功したものの、実用段階に達した鬼呪の技術が広まったことにより抗争は小休止状態となった。その後百夜教・帝ノ鬼が共同して真昼を追う展開となったため、追い詰められつつある。また、〈終わりのセラフ〉の実験にも触れた事から吸血鬼に捕らわれるも、吸血鬼の女王クルルの欲しているものを手にしている事を盾に彼女と取引を行い、吸血鬼化する。生まれながらに鬼を宿していたため吸血鬼化後も鬼呪の使用が可能であるが、吸血鬼に拉致された際、阿朱羅丸をノ夜に預け、四鎌童子をシノアに返した事で、新たに一級武装のナイフを使用する。
- 柊家の裏切り者とされていたが、実際はシノアを人質に取られ、天利の命で百夜教にスパイとして送り込まれた二重スパイ。世界崩壊の計画の首謀者が柊家であり、天利から自身の死を含めその内容を明かされてた上で全てを演じていた。
- 世界崩壊の前日、暮人と交戦。その最中、彼に「柊家」の疑問とグレンを大切にする旨を伝える。世界崩壊当日、グレンと対面。自身を救おうとする彼の仲間を殺害し、自身もノ夜と心臓を一体化させるためにノ夜で心臓を貫く。その最中、グレンに〈終わりのセラフ〉の正体と発動条件、自身の定められた人生を伝える。その後、ノ夜と心臓を一体化させ刀の中に消える。
- 花依 小百合(はなより さゆり)
- 声 - 種﨑敦美
- 帝ノ月に属する15歳の少女でグレンの従者。5歳の時からグレンに仕えている。
- グレンと共に第一渋谷高校に入学する。茶色がかった髪で騒々しい口調からは乖離した整った顔立ちを持つ。時雨との従者コンビではボケ役を務める形で描写されている。
- 幼少の頃に、同い年ながら自らのふがいなさに苦悩するグレンの姿を見て以来、グレンに対し恋心を抱き続けている。実力的にグレンの助けとなるどころか足を引っ張る形となることが多いことに悩みつつも、時雨と異なりグレンへの好意を隠そうとはしていない。
- 呪術師としての実力は高いものの、選抜術式試験において、1回戦で征志郎と対戦しなぶり殺し状態にされるものがある。
- 当初はグレンと時雨以外のチームメイトを信頼していなかったが、彼等がグレンのために命をかけた事で徐々に信頼するようになる。真昼に対しては主であるグレンへの言動から嫉妬と憎悪を抱いている。
- 世界崩壊の2日前、グレン等チームメイトと共に柊家を裏切る形で真昼とコンタクトを取る。世界崩壊当日、真昼のもとへ辿り着くも彼女に殺害され、グレンにより蘇生されるが、自身の死を覚えていない。
- 雪見 時雨(ゆきみ しぐれ)
- 声 - 石川由依
- 帝ノ月に属する15歳の少女でグレンの従者。
- グレンと共に第一渋谷高校に入学する。黒髪で小柄、感情が顔に出ないクールなタイプであり、小百合との従者コンビでは突っ込み役を務める形で描写されている。
- 能力的には暗器やナイフを用いた戦いを得意とする。選抜術式試験1回戦において美十と対戦し、実質的に引き分ける(第一渋谷高校教師による判定結果は美十の勝ち)。以来、美十にその実力を買われて十条家の従者になるよう勧誘される。
- 小百合同様、グレンに対し主従関係以上の好意を抱いているが、小百合とは異なり人前ではそれを表には出さない。
- 当初はグレンと小百合以外のチームメイトを信頼していなかったが、彼等がグレンのために命をかけた事で徐々に信頼するようになる。真昼に対しては主であるグレンへの言動から嫉妬と憎悪を抱いている。
- 世界崩壊の2日前、グレン等チームメイトと共に柊家を裏切る形で真昼とコンタクトを取る。世界崩壊当日、真昼のもとへ辿り着くも彼女に殺害され、グレンにより蘇生されるが、自身の死を覚えていない。
- 柊 深夜(ひいらぎ しんや)
- 声 - 鈴木達央
- 第一渋谷高校のクラスメート。柊家の養子で、柊家直系の真昼の許嫁。
- 帝ノ鬼の頂点に位置する柊家に、次期当主候補である真昼の許婚という立場で養子に迎えられ、同年代の許婚候補達と殺し合いをさせられる(それ以来、大きなストレスに耐えるため、うわべだけの笑顔を見せるようになる)。その競争を勝ち残っただけあり、呪術師としての能力は高い水準にある。真昼の許婚という立場ではあるが、深夜自身は自らの大事にしていたものを数多く奪い、許婚候補者同士の生存競争に追い込んだ柊家を嫌っている。同じく柊家に対し反感を持っているであろう、そして自らに対しては隠れ蓑以上の意味を与えなかった真昼が盲目的に固執しているグレンに対し、当初から積極的に接触してくる。グレンの愚者の装いも当初から擬態とみており、一時は冷淡な姿勢に変化するものの、第一渋谷高校襲撃時にグレンの実力を目の当たりにした後は共通の敵(=柊家)に対する協力関係を求めるというスタンスに戻る。暮人によるグレンの特命チーム結成後は、その一員としても行動する。
- 許婚であった真昼が帝ノ鬼を裏切る形で去った後も、真昼に対する思いを断ち切れないでいる。
- 鬼呪に手を出し暴走状態にあったグレンを救うため、自らもより制御が進んだ鬼呪をその身に受入れ、グレンの暴走を止めた。
- 世界崩壊の2日前にグレン等チームメイトと共に柊家を裏切る形で真昼とコンタクトを取る。世界崩壊当日、真昼のもとへ辿り着くも彼女に殺害され、グレンにより蘇生されるが、自身の死を覚えていない。
- 十条 美十(じゅうじょう みと)
- 声 - 嶋村侑
- 第一渋谷高校のクラスメート。帝ノ鬼の幹部である十条家の出身で、家系の特徴である血のように赤い髪を持つ少女。
- グレンに対しては当初他の帝ノ鬼関係者と同様に蔑視状態で接してくる。しかしその後、従者の時雨と選抜術式試験で対戦しその実力水準を知ったこと、第一渋谷高校襲撃時にグレンにより助けられたことなどにより、以降は他の生徒達からのグレン達3名に対する迫害に対し仲裁に入るなど、好意的と取れる描写がなされている。実際に手合わせした時雨に対しては、グレンの従者から十条家の従者になるよう、繰り返し勧誘も行っている。
- 暮人の命でグレンを中心とするチームのメンバーに組み入れられ、グレンと行動を共にする時間が増えるに従って「帝ノ鬼幹部の令嬢」ではなくごく普通の女の子として自らを扱うグレンに対し、淡い恋心を抱くようになる。
- 能力的には、家系の伝統である自らに呪いをかけ身体能力を大幅に引き上げる戦法を得意とする。
- 鬼呪の力で暴走状態となったグレンにより危機から救われる。その後、自らも鬼呪の力を受入れ、深夜らと共にグレンの暴走を止め、改めてグレンのチームの一員であることを選んだ。
- 世界崩壊の2日前、グレン等チームメイトと共に柊家を裏切る形で彼女とコンタクトを取る。世界崩壊当日、真昼のもとへ辿り着くも彼女に殺害され、グレンにより蘇生されるが、自身の死を覚えていない。
- 五士 典人(ごし のりと)
- 声 - 小野大輔
- 第一渋谷高校のクラスメート。帝ノ鬼の幹部である五士家の出身。
- 当初グレンに対しては蔑視状態で接していたが、美十と同様に第一渋谷高校襲撃時にグレンにより助けられたことで、美十に同調してグレン達と他の生徒のいさかいに仲裁に入るなど、好意的と取れる描写がなされており、暮人に対しても美十と同様にグレンを「信頼できるいいやつ」と評価し報告した。かなりの女好きで、対立組織出身の小百合や時雨にも「美人は別」というスタンスでモーションをかけることがある。
- 五士家内においては、一つ下の弟により期待がかけられ立場がない状態にある旨が本人から語られていたが、暮人によってグレンのチームに「選抜」されたため、五士家内での扱いも手のひらを返すように変化した。典人はそのことに嫌悪感を抱いている。
- 能力的には幻術系の術を得意としている。反面、物理的な攻撃面ではやや劣る水準である。
- 深夜や美十らと共に鬼呪の力を借り、暴走状態のグレンを止めた。その後も、グレンのチームの一員として行動する。
- 世界崩壊の2日前、グレン等チームメイトと共に柊家を裏切る形で真昼とコンタクトを取る。世界崩壊当日、真昼のもとへ辿り着くも彼女に殺害され、グレンにより蘇生されるが自身の死を覚えていない。
帝ノ鬼
- 柊 天利(ひいらぎ てんり)
- 「帝ノ鬼」を率いる柊家の当主。暮人や真昼など「柊」の姓を持つ全ての子供達の父親。
- シノアと深夜とは面識がなく、暮人も電話で15分ほどの時間を要さなければならないなどと家族とは疎遠であるが、その存在は恐れられている。性格は非情で、自身の子供である真昼を利用する、シノアを真昼の取引材料に使う、暮人に脅しをかけるなど実子に対してもその性格を見せる。
- 一瀬栄の処刑を決定し、帝ノ鬼上層部会議で一瀬家当主就任の報告に現れたグレンに栄の醜態を明かす。柊家と一瀬家の確執の理由については関心を示していないが、その機能には目をつけているため一瀬家を生かしている。
- 世界崩壊を遂行させるために真昼を百夜教の二重スパイとし、彼女の死を含め計画の内容を明かしている。
- 柊 暮人(ひいらぎ くれと)
- 声 - 前野智昭
- 第一渋谷高校の3年生で生徒会長。真昼の異母兄。
- 失踪前の真昼と並んで柊家の次期当主の有力候補である。柊宗家の出身であり、第一渋谷高校においても校長をも上回る権力を有し、校内を掌握している。
- 自身の呪術の実力が高いだけでなく、それを表に示さないようにする術も心得ている。また、己の実力を過信することなく、グレンのような敵対する可能性のある相手に対しては十分な体勢を整えた上で接するなど、隙も見られない。合理主義者であり、柊家と一瀬家の間の遠い過去に生じた確執について「今さらどうでもいいこと」であり取り立てて問題にするべきものでもないと位置づけている。
- グレンについて「帝ノ鬼(柊家)に対し叛意を抱いてはいるものの、非情に徹しきれる性格ではなく状況判断が出来ず闇雲に暴走することもない」と評価し、一定の状況下では帝ノ鬼出身者以上に信頼できる駒としてグレンを自らの配下に収める。また、一個人としてはグレンを気に入っており、自身に逆らわない限りは一定の配慮を見せたり、グレンの功績を考慮して栄の処刑を反対し、栄の処刑が防げなかった際には独断で処刑前の栄とグレンを会わせるなど、気遣いを見せたこともある。
- 百夜教との抗争激化に際し、グレンより得た真昼による鬼呪装備の研究成果を元に、絶対的な力では劣るもののより制御された鬼呪を短時間で実用化した。鬼呪研究を密かに行っていた帝ノ月に対しては、自らの命により研究を行わせていたこととして、グレンに対する人質、およびより鬼呪を洗練するための実験材料としている。
- 異母弟妹達にも容赦なく、真昼への接触・脅しの材料としてシノアを利用しているが、真昼からは「だから弱い」と評されている。同じく次期当主候補の真昼に対しては1度として勝利した事がなく、天才と評してその実力を認めている一方、「バケモノ」と称し統率者に相応しくないと評している。
- 三宮 葵(さんぐう あおい)
- グレンのクラスメート。暮人の従者で、名門・三宮家の少女。先祖からの呪いと噂されている色素の薄い金髪が特徴。年の離れた妹がいる。
- 授業にはほとんど参加しておらず、生徒会室に出入りしている。三宮家の中でも飛び抜けて優秀で、7歳の頃から暮人の従者を務めている。当初はその家柄故「柊家」である暮人に仕えていたが、後に「暮人」個人に仕えている事を公言する程忠誠を誓っており、暮人からも信頼されている。
- 柊 征志郎(ひいらぎ せいしろう)
- グレンらと同時に第一渋谷高校に入学した柊家の直系者。真昼の異母弟。
- 暮人や真昼には劣るもののその実力は高く、選抜術式試験では1回戦での対戦相手で実力的には劣る小百合を半殺しにした。続く2回戦ではグレンと対戦する予定であったが、その直前に第一渋谷高校が襲撃を受けたため、グレンとの対戦は行われなかった。
- 暮人や真昼に対してコンプレックスを抱いており、グレンによって暮人に対する心情を利用され、付けこまれる形となった。
- 柊 シノア(ひいらぎ シノア)
- 真昼の同腹の妹。真昼と同じ灰色の髪を持つ。8歳。渋谷の2LDKのマンションの一室で一人暮らしをしている。
- 姉・真昼同様に帝ノ鬼の人体実験により〈鬼〉の要素を受け継いだ形で生まれた。幼少の頃は鬼と接触していたが、現在は真昼に鬼を取り除かれており、鬼の記憶や実験の記憶が消えていた。
- 第一渋谷高校襲撃事件以降行方をくらました真昼からのメッセージを携える形でグレンの前に現れる。柊家につながる血筋ではあるが、そのことについて特にこだわりは持っておらず、グレンの「どこに所属している?(=柊家か、百夜教か)」という問いかけに対しても「おもしろいほう」がよいと答えている。
- 普段の冷静で非情とも取れる言動からはかけ離れた真昼のグレンに対するこだわりを見て、自身もグレンに対し関心を持って接触してくる。
- その出身家故に友人はおらず、所持している携帯には真昼と間違い電話と営業のサービス電話しかかかってこない。また、優秀な真昼の影に隠れるようにして生きてきたため自己評価が低く、当初は「優しいから好き」だった真昼から、暮人に彼女を脅すための人質にされた際切り捨てられ、さらに自己評価を下げる。しかし、実際は彼女によって〈鬼〉を取り除かれたり、柊家からの身の安全を条件に出されたりなどと秘密裏に守られていた。真昼の意図でグレンから渡された〈四鎌童子〉を手にし、鬼と接触。四鎌童子がかつて自身の中にいた鬼である事を思い出し、彼を問い詰め、真昼が自身を守ってくれていた事に気付く。
帝ノ月
- 一瀬 栄(いちのせ さかえ)
- 「帝ノ月」を率いる一瀬家の当主。グレンの父親。
- 争いを好まない穏やかな性格で、グレンからは尊敬されていた。
- 息子想いで、柊家に拷問されているグレンを助けるために赴き、同じく拷問されるがグレンに対して大丈夫だと述べる。鬼呪の一件から柊家に拘束され、グレンによる1ヶ月以内の真昼暗殺の失敗に伴って処刑される身となり、10月2日に処刑される。処刑前、グレンと面会し、彼に感謝の言葉と当主交代を伝えた。
- 遺体はグレンにより実家に持ち帰られ埋葬される。一週間に渡る葬儀が行われた。
- 花依 正則(はなより まさのり)
- 小百合の父親。栄とは幼馴染。
- 世界崩壊の2日前、グレンが真昼とコンタクトを取るために柊家を裏切った際、反乱を開始するか否かの確認の連絡を取る。
- 雪見 五月雨(ゆきみ さみだれ)
- 時雨の父親。栄とは幼馴染。
- 次期当主候補であるグレンの事を、一瀬家の中でも千年に1度の天才と評している。
- 伊織 美月(いおり みつき)
- 帝ノ月付きの呪詛研究者。20代前半くらいの白衣を着た女性。血液型はA型。
- グレンに対して忠誠を誓っており、〈鬼呪〉を手にしたグレンを実験体にする事を阻止するため、彼から採血した血液を左腕に注入。鬼呪の毒の影響で左腕が変貌してしまうも、グレンに切断される形で助けられる。
- 鳴海 真琴(なるみ まこと)
- 名古屋を拠点に長年帝ノ月の信徒をまとめてきた鳴海家の子息。11歳。少し茶味がかった髪とたれ目とその下にある涙ぼくろが特徴。
- 帝ノ月が世界で最も素晴らしい組織と教わり、幼い頃から帝ノ月の幹部になるための訓練を受けていたが、栄の処刑を目の当たりにしたことで将来を案じるようになる。栄の葬式で新たに当主となったグレンと対面し、その不安を彼に溢す。しかし、グレンの答えを聞き、彼に忠誠を誓い、彼のために強くなることを目標にする。
- 同じく名古屋を拠点に長年帝ノ月をまとめてきた岩咲家の秀作とは物心ついた頃から兄弟のように育った幼馴染であり、将来の従者候補。真琴自身は秀作を従者候補ではなく兄弟と思っており、秀作に敬語で話された際は長期に渡る喧嘩を行なった。
- 世界崩壊の5日前から父親の考えで秀作と共に山で修練を行なっていたため、帝ノ鬼との抗争に巻き込まれていない。世界崩壊当日、それに伴った事故が多発する現場を目撃し、秀作の提案で実家に戻る。たどり着いた実家で父のメッセージを発見し、そこで問われた自身の任務を、グレンがいる東京へ向かうこととする。
- 岩咲 秀作(いわさき しゅうさく)
- 名古屋を拠点に長年帝ノ月の信徒をまとめてきた岩咲家の子息。10歳。
- 真琴とは物心ついた頃から兄弟のように育った幼馴染であり、将来の従者候補。そのため、過去に真琴に対して敬語を使用したところ、それに不満を持った真琴に相手にされなくなり、親の前以外では敬語を外すことを条件に折れた過去を持つ。母親譲りの呪術の才を持ち、その呪術力は真琴よりも上の評価されている。家をほとんど留守にしている母親を持ち、それ故に母親の作るコロッケを好んだり、母親に会いたい気持ちを隠さないことから、マザコンの気質がある。
- 世界崩壊の5日前に真琴に誘われる形で山で修練を行なっていたため、帝ノ鬼との抗争に巻き込まれていない。世界崩壊当日、それに伴った事故が多発する現場を目撃し、鳴海に実家に帰ることを提案。たどり着いた実家に生存者は確認されず、次に向かった鳴海家で、父親のメッセージから自身の任務を見つけ出した真琴に、グレンがいる東京へ向かう旨を伝えられる。
- 岩咲 紫煙(いわさき しえん)
- 秀作の母親。有名な呪術師で、日本中を飛び回っているため家を留守にすることが多く、育児にもほとんど参加していなかった。
- 秀作に好まれているコロッケの腕前は普通で、真琴曰く「鳴海家のお手伝いが作るコロッケのほうがずっとうまい」。
日本帝鬼軍
- 九鬼 九郎(くき くろう)
- 中肉中背に黒い短髪の少年。14歳。名門・九鬼家の直系者だが、愛人の子供であり、世界崩壊前は柊家に人質に取られていた。世界崩壊前に九鬼家が柊家を裏切った際、柊家に人質に取られていたため九郎は裏切りに加担してないことが証明され、生き残る。
- 九鬼家が柊家を裏切ったことで、軍内では十分に活躍しているにも関わらず仲間達が評価されない現状と一瀬家であるグレンの活躍に不満を抱き、一族の汚名を払拭しようと仲間と共にグレンに挑む。しかし、予め張っていた罠をグレンに完全に乗っ取られ、それを発動させた結果仲間達を殺しかけ、自身の命も危うくなるが、グレンにより救われる。グレンに実力の測り違い、準備不足、私情の決闘故に仲間を誤って殺しかけたことを指摘され、彼に謝罪。グレンの一言で改心し、彼の評価を改める。仲間想いな一面を持ち、私闘による処分は自身にのみ下してほしいという旨を伝える。仲間達との関係も良好で、グレンからもいい仲間に恵まれ、彼自身もいいリーダーであると評されている。
百夜教
- 斉藤(さいとう)
- 「帝ノ鬼」と対立関係にある宗教組織「百夜教」の暗殺者。当初は「木島 真(きじま まこと)」と名乗っていたが、百夜教が運営している百夜孤児院では「斉藤」と名乗り、子供達からは好かれている。
- 柊家に恨みを持つグレンに接触を図り勧誘する。真昼と行動を共にする事が多い。世界崩壊前に天音優一郎を回収し、記憶操作を施した彼を百夜孤児院に連れて行く。
- その正体は第二位始祖の吸血鬼であり、本名はリーグ・スタフォード。柊家と一瀬家を揉めるように仕組んだ張本人。真祖の失踪後に行方を眩ませ、真祖の創設した「帝ノ鬼」に対抗するために百夜教を創設したが、組織が思うように動かず、さらに真祖が望んでいるような研究が始まった事から、自分の行動も真祖の意図通りなのではと疑い始める。その疑心から、数百年前に「帝ノ鬼」の中で柊家に次ぐ強大な権勢を誇っていた一瀬家に目を付け、当時の柊家長男と次男が惚れ込んでいた一瀬家の少女を使い、呪術で介入して両家が揉めるように仕組んだ。 結果、次男を選んだ一瀬家の少女は長男に子供を孕まされた後、次男と長男との子供と共に帝ノ鬼から追い出される。その時の子供に自身の体の〈組織〉を少し入れたため、その子孫である一瀬グレンを「私の子」と呼び、真祖に対抗するために作ったと語っている。
- 吸血鬼を増やさない主義で、真昼に吸血鬼化を勧めるも自身の血ではなく、クルルの血で吸血鬼化するように伝えている。
- ケーク・サノリアム
- 元第五位始祖の吸血鬼。表向きは死亡扱いとなっているが、秘密裏に生存しリーグ側についている。
- 院長(本名不明)
- ミカエラ達が在院している孤児院の女院長。子供に対して人体実験を繰り返す一方で、子供を心から愛しており、その死を嘆くという矛盾した言動を取る。しかし、それは子供達の情緒に善影響を与えており、比較的安定した心の強い子供が育っていることから斉藤に一目置かれている。そのため、ミカエラや優一郎といった優秀な実験体が揃うように手配されている。
- 世界崩壊当日に、優一郎を紹介した直後ウィルスによって死亡する。
- 百夜 ミカエラ(ひゃくや ミカエラ)
- 百夜教が運営している「百夜孤児院」の子供の1人。渋谷の百夜孤児院の中では最年長である金髪碧眼の美少年。斉藤を慕っている。8歳。
- 百夜教が行なっている〈終わりのセラフ〉の中でも優秀な実験体。下の子供達からは慕われており、真昼からは一目置かれている。
- 百夜 茜(ひゃくや あかね)
- 百夜教が運営している「百夜孤児院」の子供の1人。7歳。
- ミカエラに好意を寄せており、真昼にもそれを見抜かれているが、逆に真昼にも想い人がいる事を見抜いている。
- 百夜 淳二(ひゃくや じゅんじ)
- 百夜教が運営する「百夜孤児院」の子供の1人。旧姓は「灰山(はいやま)」。
- 真昼が百夜教から譲り受けた〈終わりのセラフ〉の実験体の1人。ミカエラに懐いており、当初は真昼に引き取られる事を拒否していたが、ミカエラの言葉で彼女について行く。その後、真昼を追って現れた吸血鬼に捕らえられる。
- 天音 優一郎(あまね ゆういちろう)
- 百夜教が行なっている〈終わりのセラフ〉の最優秀実験体。名前は「誰にも、どんなときでも、一番『優』しい子供に育つように」という理由で付けられた。
- 親に実験材料として提供されるがその実験から両親に「悪魔の子」と呼ばれ、殺されかける。母親が焼身自殺した後、斉藤に保護され記憶操作のため牢に収容されていた所、真昼と出会う。その後、記憶操作を施され百夜孤児院へ連れて行かれるがその直後世界が崩壊し、吸血鬼に地下都市へ移送される。
鬼
- ノ夜(のや)
- グレンが真昼に与えられた鬼。赤髪赤眼が特徴で、見た目は12歳くらいの少年。黒鬼。形状は日本刀で、タイプは憑依化。かつては無であり人間であり吸血鬼だった。
- 残忍な性格の持ち主でグレンに対して裏切りや殺害を促している。真昼と繋がりを持ち、秘密裏に彼女から阿朱羅丸を預かっていた。
- 〈終わりのセラフ〉発動材料のうち「人間の命」と「鬼の命」の素養を持ち、さらに最後の材料である「吸血鬼の貴族の血」を持つ真昼に心臓を一体化されたことで〈終わりのセラフ〉発動材料全てが備わった刀となる。真昼と一体化された後消息を絶つ。
- 阿朱羅丸(あしゅらまる)
- 真昼が生まれながらに宿していた鬼。形状は日本刀。真昼に使役されていたが、彼女が吸血鬼に攫われた際、彼女の意図でノ夜に預けられる。その後、ノ夜の意図でグレンらの前に日本刀として現れ、回収される。当時のどの〈鬼呪〉よりも進んでおり、調べるだけで鬼呪の等級やタイプの発見、鬼呪のさらなる強化に貢献した。グレンからは「アシュラマル」と呼ばれている。
- その正体は日本の吸血鬼の女王クルルの兄アシェラ・ツェペシ。
- 四鎌童子(しかまどうじ)
- シノアが生まれながらに宿していた鬼。25-26歳くらいの姿をしており、中性的で美しい顔立ちで、一見性別の見分けがつかない。形状は大鎌。シノアからは「しーちゃん」と呼ばれており、本人も承諾している。
- 当初はシノアの中にいたが、真昼によりシノアと引き剥がされる。引き剥がされ後は真昼に使役されていたが、後に彼女の意図と自身の意志でグレンを通してシノアのもとへ戻る。シノアのことを真昼とは別次元の天才と評している。
- 他の鬼とは違い鬼となる以前の記憶を持つ。四鎌童子は当て字であり、元は外国人。1人の少年と共に来日。その少年にも日本の名前をつけたと語る。
- 白虎丸(びゃっこまる)
- 深夜の鬼呪に宿る鬼。黒鬼。形状は銃剣で、タイプは具現化。
- 発砲された銃弾は白虎の姿をしており、遠距離を得意としている。
- 雷鳴鬼(らいめいき)
- 暮人の鬼呪に宿る鬼。黒鬼。形状は日本刀。タイプは憑依化。
- 稲妻を全身に帯電させ、使用者の筋肉の運動を無理矢理加速させる力を持つ。
吸血鬼
- フェリド・バートリー
- 第七位始祖の吸血鬼。銀髪赤眼が特徴。
- 上野動物園でグレンと真昼の前に現れ、鬼呪を持った真昼を簡単に蹴散らすもその場では2人を見逃している。
- 世界崩壊当日、〈終わりのセラフ〉を発動させようとするグレンのもとに現れ、世界崩壊の瞬間に居合わせる。
- 自身を吸血鬼にしたリーグを追っており、グレンが彼の関係者であることを知り居場所を聞き出そうとするが、真昼がグレンの体を乗っ取ったことで聞き出せずにいる。
- クルル・ツェペシ
- 第三位始祖の吸血鬼。日本の吸血鬼の女王。
- 兄・アシェラの行方を追っており、それを知る真昼を拘束するが、彼女との間で取引を行い、彼女を吸血鬼にする。
- ルカル・ウェスカー
- 第十五位始祖の吸血鬼。一目で貴族とわかるシルクハットとクラシックな服装を身につけている。
- 〈終わりのセラフ〉を研究していた百夜教の殲滅に回っている。
- サイレン
- 第六位始祖の吸血鬼の女性。
- 世界が破滅した際、新宿の実験場のエレベーター前でグレンとフェリドと遭遇。フェリドに攻撃されたが、死亡したかは不明。
用語
日本帝鬼軍
- 日本帝鬼軍(にほんていきぐん)
- 世界崩壊後、「柊家」を頂点に生き延びた人間が集った人間組織。吸血鬼討伐及び人間の保護を主な活動としている。本部は渋谷。
- 訓練させた子供を吸血鬼都市へ送り、情報を得ている。
- 階級や昇進には出身家が影響しており、柊家の分家にあたる名家の人間は活躍せずとも昇進の機会がある。また制限もあり、柊家の人間は一部を除いて「将官」、分家にあたる名家は「大佐」までの地位を持つ。しかし、柊家と袂を分かった一瀬家とその関係者一族は過去の習慣もあって、他の名家よりも制限されており、英雄と称えられる活躍を行っても、一瀬家の場合は「中佐」、その従者は「少尉」までしか出世できない。
- 柊家当主の天利を元帥としていたが、名古屋戦後の内部抗争にて次期当主候補の暮人が天利を殺害した事で暮人が新たな当主となる。
- 隊服の形状は様々だが、上層部の隊服には赤のラインが刺繍されており、その他の隊服には緑のラインが刺繍されている。また、上層部や分隊長などには腕章が付けられている。
- 月鬼ノ組(げっきのくみ)
- 吸血鬼殲滅部隊。総勢100名の少数部隊で、いくつかの分隊に分かれている。総隊長は一瀬グレン。
- 暮人から名古屋を拠点とする吸血鬼貴族の殲滅を押し付けられるなど、本部からは「捨て駒」として扱われている。
- 名古屋戦において多数の犠牲者を出し、撤退後名古屋空港にて暮人の策で〈終わりのセラフ〉の生贄として殺害され、その結果軍から離反する兵士も現れた事から、名古屋戦後は部隊として機能していない模様。
- 鬼呪装備(きじゅそうび)
- 直接鬼を封印している武具。鬼との契約により入手できる。破滅前の世界では、何千人も人体実験しなければならないような禁呪の研究とされていたが、真昼が完成させ、現在は実用化に成功している。通常の人間の7倍以上の能力が得られ、その中の最上位である黒鬼装備であれば更なる力が得られるが、扱いが難しく所持者は少ない。具現化や憑依化により能力を更に高めることが出来る。
- 具現化(ぐげんか)
- 契約した鬼を外に出して能力を発揮させたもの。しかし、それにより使用者の体が弱るという弱点があるため、実際の戦闘では多用されない。非使用時は武器を小さく収納できる[15]。
- 憑依化(ひょういか)
- 使用者に取り憑いて能力を強化させるもの。主に近接戦を得意とするものが多い。
- 量産型鬼呪装備(りょうさんがたきじゅそうび)
- 軍で使用されている鬼呪装備を簡略化した装備。通常の鬼呪装備に比べれば能力は低い。
- 柊家(ひいらぎけ)
- 1200年以上の歴史を持ち、「帝ノ鬼」及び「日本帝鬼軍」の頂点に立つ名家。柊天利、柊暮人、柊真昼、柊征志郎、柊シノアの実家で柊深夜の養家。当主である天利と家の事情に巻き込まれたくないシノア以外、軍では「将官」の地位を持つ。
- 優秀な遺伝子を残すため、帝ノ鬼で運営している幼稚園から才能のある多数の子供を多額の金銭と組織内での地位上昇を対価に親元から離し、柊家直系の許嫁候補としての訓練・教育・試験を設けている。多数の候補者から許嫁兼養子として迎えるのは3ヶ月に1度ある試験で上位30%を取り、1年に1度ある競技会で勝利し、その結果最後に生き残った子供1人のみ。正式に養子となった子供の元の戸籍は完全に抹消し「柊」の姓を与えるが、分家と同様の立場として扱っている。
- 帝ノ鬼の信徒からは神のような存在と崇められているが、創立から200年間同じ人物が組織を率いていたと思われる記述が存在することや、力を持ち始めた経緯など、多数の謎が存在している。 世界崩壊前は百夜教に次ぐ規模を誇り、呪術の研究や人体実験、渋谷第一高校という呪術師養成学校の運営を行っていた。〈鬼呪〉の実験・実用化にも取り組み、真昼とシノアはその実験の結果、生まれながらに鬼を宿している。
- その実態は、何百年もの間四鎌童子に取り憑かれている傀儡であり、世界崩壊を計画した一族。鬼呪は〈終わりのセラフ〉をコントロールするために行った実験。
- 一瀬家(いちのせけ)
- 柊家の分家。宗教組織「帝ノ月(みかどのつき)」を立ち上げた一族。一瀬グレンの実家。愛知県を拠点としている。
- 分家の中でもトップクラスの名家だったが、500年以上前に柊家の長男と次男に好意を寄せられていた一瀬家の少女が跡取りの長男ではなく次男を選んだ事で追放される形で袂を分かった。その際、一瀬家の少女は柊家の長男の子供を孕り、次男は長男に去勢されている。以降、少女と長男の間に生まれた子供を当主に帝ノ月を築き上げるがその地位は危うく、帝ノ鬼の信徒から侮辱の対象として見られ、世界崩壊後「日本帝鬼軍」に統合された後もその習慣が残っている。そのため、軍内では「中佐」の地位以上の出世が不可能となっている。
- 500年以上前の出来事は第二位始祖リーグに仕組まれたものであり、その身にはリーグの〈組織〉を持つ。
- 花依家(はなよりけ)
- 花依小百合の実家。一瀬家の従者を務める一族。
- 世界崩壊前、グレンが真昼を追うために柊家を裏切った事で鎮圧される。
- 雪見家(ゆきみけ)
- 雪見時雨の実家。一瀬家の従者を務める一族。
- 世界崩壊前、グレンが真昼を追うために柊家を裏切った事で鎮圧される。
- 鳴海家(なるみけ)
- 鳴海真琴の実家。一瀬家が率いる帝ノ月の信徒。名古屋を拠点としている。
- 世界崩壊前、グレンが真昼を追うために柊家を裏切った事で鎮圧される。
- 岩咲家(いわさきけ)
- 岩咲秀作の実家。一瀬家が率いる帝ノ月の信徒。
- 世界崩壊前、グレンが真昼を追うために柊家を裏切った事で鎮圧される。
- 二医家(にいけ)
- 柊家の分家。新潟県を拠点としている。
- 世界崩壊前、真昼に寝返り柊家に反旗を翻した事で鎮圧される。
- 三宮家(さんぐうけ)
- 柊家の分家。三宮葵と三宮三葉の実家。静岡県を拠点にしている。
- 軍の中ではかなりの名家。特徴としてあげられている金髪は先祖が受けた呪いの影響によるものと噂されている。
- 本間家 (ほんまけ)
- 三宮家の使者家。静岡県浜松市に本家がある。
- 滝口家 (たきぐちけ)
- 三宮家の使者家。静岡県伊豆市を拠点としている。
- 風間家 (かざまけ)
- 三宮家の使者家。静岡県藤江市を拠点としている。
- 古谷家 (ふるたにけ)
- 三宮家の使者家。静岡県磐田市を拠点としている。
- 四神家(しじんけ)
- 柊家の分家。広島県を拠点としている。
- 世界崩壊前、真昼に寝返り柊家に反旗を翻したとされていたが、不審な行動がない事から真昼の虚報の可能性が浮上する。
- 玖村家 (くむらけ)
- 四神家の使者家。広島県東広島市を拠点を置く一族。
- 福丸家 (ふくまるけ)
- 四神家の使者家。詳細は不明。
- 石藤家 (いしどうけ)
- 四神家の使者家。詳細は不明。
- 五士家(ごしけ)
- 柊家の分家。五士典人の実家。福岡県を拠点としている。
- 世界崩壊前、グレンが真昼を追うために柊家を裏切る旨を彼女に伝えた際、共に行動していた典人もいた事で五士家が反旗を翻したと見做され、鎮圧される。
- 六道家(りくどうけ)
- 柊家の分家。北海道を拠点としている。
- 七海家(しちかいけ)
- 柊家の分家。大阪府を拠点としており、軍の中では三宮家に次ぐ名門とされている。
- 世界崩壊前、真昼から柊家に反旗を翻した一族として名は上がらなかったが、後に不穏な動きを取ってる報告が上がる。
- 漆喰家 (しっくいけ)
- 七海家の分家で、奈良県を拠点としている。
- 松熊家 (まつくまけ)
- 七海家の使者家。大阪府に拠点を置く。
- 慶山家 (けいざんけ)
- 七海家の使者家。京都府に拠点を置く。
- 糀谷家 (こうじたにけ)
- 七海家の使者家。京都府に拠点を置く。
- 八卦家(はっけけ)
- 柊家の分家。
- 九鬼家(くきけ)
- 柊家の分家。九鬼九郎の実家。
- 世界崩壊前、当時人質として取られていた愛人の子供の九郎以外、真昼に寝返り柊家に反旗を翻した。後に降伏するも粛清があった模様。
- 十条家(じゅうじょうけ)
- 柊家の分家。十条美十の実家。
- 特徴として上げられている赤髪は先祖・十条十人が伝説の鬼「カエデの司鬼」を調伏した際に受けた呪いの影響。
- 世界崩壊前、グレンが真昼を追うために柊家を裏切る旨を彼女に伝えた際、共に行動していた美十もいた事で十条家が反旗を翻したと見做され、鎮圧される。
- 第一渋谷高校(だいいちしぶやこうこう)
- グレン達が通う高校。表向きは普通高校となっているが、実際は帝ノ鬼が運営する呪術師養成学校であり、在籍する生徒の大多数は「帝ノ鬼」に所属している。
- 各学期に行われる選抜術式試験により実力が評定され、能力がこの学校に相応しくないと判定されると退学になるため、学年が上がる毎に在籍する生徒数は減っている。
- 第二渋谷高校(だいにしぶやこうこう)
- 優一郎、与一達が通っている一般高校。民間人の生徒も在籍しているが、殲滅部隊の訓練場としての機能も兼ね備えている。地下には“開かずの間”と呼ばれる軍が管理している立入禁止区域への入口があり、その先には殲滅部隊の訓練施設・旧渋谷地下神殿がある。施設には多数の鬼が宿されており、訓練されていない者が立ち入ると鬼に取り憑かれる恐れがあるため、基本的には立ち入れる者が限られており、無許可の者が立ち入ると罰せられる。
吸血鬼
- 吸血鬼(きゅうけつき)
- 本作品において人間の敵となる存在。世界の破滅後、地上世界を支配している[16]。世界中に集落があり、日本の「サングィネム」は3番目に大きな集落とされている。
- 特徴としては耳が尖った形をしており、目の色が赤いことなどが挙げられる[16]。人間の7倍以上の身体能力を持ち、更に切断された手足の接合などの再生能力も備わっている[16]。紫外線が弱点であり、これを浴びることにより体内で毒素が発生し死に至る[16]。そのため、地上に赴く際は「紫外線中和装置」を装着する[16]。吸血鬼の間ではこの弱点を利用した「日光拷問」が存在する。また、頭部を破壊したり鬼呪の攻撃を加えられても死亡する[16]。長らく血を吸わない状態が続き血が欠乏すると身体能力や再生能力が低下し[17]、鬼となる。
- 大きく「上位始祖」「貴族」「一般吸血鬼」に分かれており、上位始祖と貴族は始祖の血を継ぎ[18]、能力では一般吸血鬼や黒鬼装備所持者を圧倒する[18]。また、人間の吸血鬼化の権限が認められているが[19]、同族が増殖することを嫌っており、ミカエラが吸血鬼になるまでの約100年間、吸血鬼化した人間はいなかった。吸血鬼にした者とされた者は親子のような関係となるがその関係は複雑で、大半の「子」は自身を吸血鬼とした「親」を恨んでいる。始祖は第一位から第二十位まで存在し[20]、位数=人数とされている。
- 真祖と第二位始祖・リーグの失踪により、現在は第二位始祖・ウルドを頂点としている。
- 上位始祖(じょういしそ)
- 真祖の血を継ぐ吸血鬼たちで、第一位始祖(真祖)から第五位始祖が該当する。その歴史は長く、暗黒時代から存在している者もいる。ほとんどが成人の姿をしているが、第三位始祖は真祖の何らかの実験により子供の姿をしている。世界崩壊後は統治主として各国を統治している。
鬼
- 鬼(おに)
- 血に欠乏した吸血鬼の成れの果て。鬼呪装備に宿る存在。赤眼と角を持ち、人間の欲望を好むほか、元吸血鬼であるため人間の血も好んでいる。ランクが不明である四鎌童子を除いて鬼呪装備に宿る鬼は、上から「黒鬼(くろおに)」「菩薩(ぼさつ)」「羅刹(らせつ)」「荼枳尼(だきに)」「童子(どうじ)」「明王(みょうおう)」「夜叉(やしゃ)」「餓鬼(がき)」にランク付けされており、夜叉と餓鬼は量産型鬼呪装備として用いられ、明王以上は戦闘向きの鬼呪装備として用いられている。中でも最上位の黒鬼は他と比べて強力だが、契約者は全て人体実験の被験体であり、その成功率が低いことから少数しか存在しない。
- 鬼呪装備に宿る鬼は、契約者の欲望に応える形で力を貸し与えるが、それに漬け込み契約者を乗っ取ろうとしているため、その本質を理解している者は欲望からの鬼の誘いに耳を傾けることは少ない。鬼には基本過去の記憶は無いが、四鎌童子や柊真昼のように記憶を所持する者もいる。鬼呪装備名はそれに封じられた鬼の名であり、帝鬼軍の鬼呪装備はほとんどが日本名だがその大半は西洋人。阿朱羅丸や四鎌童子は本名に似せた読みに変え、字は当て字である。
百夜教
- 百夜教(ひゃくやきょう)
- かつて世界一にして日本で最大勢力を誇っていた宗教呪術組織。多くの政治家達に援助を行っており「日本を裏から支えている」とも言われた。表向きは百夜孤児院を運営していたが、実際には孤児院の子供達を使って人体実験をしていた。力と権力を手に入れるためには手段を選ばず、特に運営している百夜孤児院での子供の扱いが酷いという話は有名で、特殊な才能を持った子供達を孤児院に集めるためにその親を殺し、実験を繰り返しているという噂がある。 実験体の中には親に売られた子供も含まれており、その対価としてその親には多額の金を払っている。
- 帝ノ鬼とはライバル関係にあったが、世界崩壊前にクルルの手によって壊滅したとされていたが、秘密裏に活動を続けており、世界崩壊後は人間と吸血鬼の混合組織となっている。
- 百夜孤児院(ひゃくやこじいん)
- 百夜教が運営する孤児院。百夜教構成員は孤児院を「実験場」、孤児院にいる子供達を「実験体」と呼んでいる。
- ミカエラがいた孤児院の子供達は親に捨てられた事で連れて来られた。実験に関しては何も知らない。
- 世界崩壊前、帝ノ鬼と吸血鬼によって殲滅されたが、唯一ミカエラのいた孤児院だけは、襲撃から少し前の日に場所を移動した事と、柊家に偽の報告が上がった事により生き残るも、世界崩壊直後吸血鬼達により地下都市に連れて行かれる。 本来なら〈終わりのセラフ〉の因子を持つ子供である為殺されるばずだったが、〈終わりのセラフ〉の力を必要としているクルルの計らいによって吸血鬼達の目を逃れてきた。 しかし、4年後フェリドによって優一郎とミカエラを残して全員殺害された事により、現在「百夜」の姓を持つ者は優一郎とミカエラのみ。
終わりのセラフ
- 終わりのセラフ(おわりのセラフ)
- かつて破滅前の世界で百夜教が百夜孤児院の子供を使い研究・実験していた最大禁忌の研究の名称にして、世界崩壊の直接の原因。その正体は「天罰のコントロール」。
- 鬼の命・人間の命・吸血鬼の貴族の命を用いて死者を蘇生させる事が出来るが、その代償として世界が崩壊する。また、蘇生は不完全であるため10年程しか効力がなく、蘇生者が自身が既に死んでいると自覚すると塵となってしまう。
- 吸血鬼はその力を危険視しており、その因子を持つ者及び組織は抹殺対象となっている。現在確認されている被検体は百夜優一郎、百夜ミカエラ、君月士方、君月未来、早乙女与一、早乙女巴。
- ラッパ吹き(ラッパふき)
- 第一ラッパから第七ラッパまでの〈終わりのセラフ〉を宿す7人。
- それぞれ固有の力を持ち、ラッパを吹く事でその力を行使できる。発動条件はそれぞれ異なり、人為的に発動するものもあれば、自発的に発動させものもある。
- ラッパ吹きが死亡した場合、別のラッパ吹きが誕生する。
- 人間に明確な殺意を持ち、宿主が力を発動させるとその人格が現れる。覚醒中、宿主は瞳が金、強膜が黒くなる他、それぞれ翼が現れる。
- 現在確認されているラッパ吹きは、第二ラッパを宿す百夜優一郎、第五ラッパを宿す君月未来、第六ラッパを宿す少年の3人。
- 『ヨハネの黙示録』における「七人の天使」になぞらえている。
- 罪鍵(ざいく)
- 〈ラッパ吹き〉から現れる小さな劔。現在、リーグが2本、フェリドが1本所持している。
- ヨハネの四騎士(ヨハネのよんきし)
- 地上世界に存在する怪物。未知のウイルスの蔓延時と同時に地上世界に出現し[21]、増え続けている[22]。人間のみ襲うことは判明しているが、正体や目的などは不明である[16]。4種類が存在し個体によって大きさなどが違い、知能が存在すると思われるものもいる。壁の結界から1km以上離れたところから急に強くなる。吸血鬼はこの人間を襲う習性を利用し、人間の捕虜獲得のためにヨハネの四騎士を使うこともある。
- その正体は〈終わりのセラフ〉の第六ラッパの能力で召喚された異界の存在。
書誌情報
漫画単行本第1巻と小説第1巻は同時発売であり、それぞれの帯についている応募券によるオリジナルグッズプレゼント企画が販売促進策として行われた[23]。また、『週刊少年ジャンプ』(集英社)2013年26号において、出張読み切りとして鏡による番外編が掲載されている。その後、アニメ放送開始記念として二度目の出張読み切りを『週刊少年ジャンプ』(集英社)2015年18号に掲載されている。
漫画
巻数 | タイトル | 第1刷発行日(発売日) | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 終わりのセラフ 1 | 2013年1月9日(1月4日[24]) | 978-4-08-870705-1 |
2 | 終わりのセラフ 2 | 2013年5月7日(5月2日[25]) | 978-4-08-870673-3 |
3 | 終わりのセラフ 3 | 2013年9月9日(9月4日[26]) | 978-4-08-870814-0 |
4 | 終わりのセラフ 4 | 2014年1月9日(1月4日[27]) | 978-4-08-870897-3 |
5 | 終わりのセラフ 5 | 2014年5月7日(5月2日[28]) | 978-4-08-880063-9 |
6 | 終わりのセラフ 6 | 2014年9月9日(9月4日[29]) | 978-4-08-880180-3 |
7 | 終わりのセラフ 7 | 2015年1月9日(1月5日[30]) | 978-4-08-880283-1 |
8 | 終わりのセラフ 8 | 2015年4月8日(4月3日[31]) | 978-4-08-880339-5 |
終わりのセラフ 8 ドラマCD同梱版 |
978-4-08-908241-6 | ||
9 | 終わりのセラフ 9 | 2015年9月9日(9月4日[32]) | 978-4-08-880472-9 |
10 | 終わりのセラフ 10 | 2015年12月9日(12月4日[33]) | 978-4-08-880503-0 |
11 | 終わりのセラフ 11 | 2016年5月7日(5月2日[34]) | 978-4-08-880677-8 |
12 | 終わりのセラフ 12 | 2016年9月7日(9月2日[35]) | 978-4-08-880781-2 |
13 | 終わりのセラフ 13 | 2016年12月31日(12月31日[36]) | 978-4-08-880892-5 |
14 | 終わりのセラフ 14 | 2017年5月7日(5月2日[37]) | 978-4-08-881079-9 |
15 | 終わりのセラフ 15 | 2017年11月7日(11月2日[38]) | 978-4-08-881150-5 |
16 | 終わりのセラフ 16 | 2018年4月9日(4月4日[39]) | 978-4-08-881406-3 |
17 | 終わりのセラフ 17 | 2018年10月9日(10月4日[40]) | 978-4-08-881594-7 |
18 | 終わりのセラフ 18 | 2019年3月9日(3月4日[41]) | 978-4-08-881768-2 |
19 | 終わりのセラフ 19 | 2019年9月9日(9月4日[42]) | 978-4-08-882061-3 |
20 | 終わりのセラフ 20 | 2020年2月9日(2月4日[43]) | 978-4-08-882210-5 |
21 | 終わりのセラフ 21 | 2020年6月9日(6月4日[44]) | 978-4-08-882321-8 |
22 | 終わりのセラフ 22 | 2020年10月7日(10月2日[45]) | 978-4-08-882440-6 |
23 | 終わりのセラフ 23 | 2021年2月9日(2月4日[46]) | 978-4-08-882556-4 |
24 | 終わりのセラフ 24 | 2021年6月9日(6月4日[47]) | 978-4-08-882678-3 |
25 | 終わりのセラフ 25 | 2021年10月9日(10月4日[48]) | 978-4-08-882812-1 |
26 | 終わりのセラフ 26 | 2022年2月9日(2月4日[49]) | 978-4-08-883025-4 |
27 | 終わりのセラフ 27 | 2022年6月8日(6月3日[50]) | 978-4-08-883131-2 |
28 | 終わりのセラフ 28 | 2022年10月9日(10月4日[51]) | 978-4-08-883267-8 |
29 | 終わりのセラフ 29 | 2023年2月8日(2月3日[52]) | 978-4-08-883379-8 |
30 | 終わりのセラフ 30 | 2023年7月9日(7月4日[53]) | 978-4-08-883623-2 |
31 | 終わりのセラフ 31 | 2023年11月7日(11月2日[54]) | 978-4-08-883694-2 |
32 | 終わりのセラフ 32 | 2024年4月9日(4月4日[55]) | 978-4-08-883889-2 |
33 | 終わりのセラフ 33 | 2024年10月9日(10月4日[56]) | 978-4-08-884217-2 |
- 鏡貴也・山本ヤマト・降矢大輔(原案・監修) / アオキタレン(作画) 『せらぷち!〜終わりのセラフ4コマ編〜』 集英社〈ジャンプコミックス〉、全1巻
巻数 | タイトル | 発売日 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | せらぷち!〜終わりのセラフ4コマ編〜 1 | 2015年12月4日発売[57] | 978-4-08-880513-9 |
巻数 | タイトル | 発売日 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 1 | 2017年11月2日[58] | 978-4-06-392610-1 |
2 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 2 | 2018年4月4日[59] | 978-4-06-511189-5 |
3 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 3 | 2018年8月3日[60] | 978-4-06-512362-1 |
4 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 4 | 2018年11月30日[61] | 978-4-06-513828-1 |
5 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 5 | 2019年5月2日[62] | 978-4-06-515557-8 |
6 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 6 | 2019年9月4日[63] | 978-4-06-517099-1 |
7 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 7 | 2020年2月4日[64] | 978-4-06-518613-8 |
8 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 8 | 2020年6月4日[65] | 978-4-06-520095-7 |
9 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 9 | 2020年11月4日[66] | 978-4-06-521423-7 |
10 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 10 | 2020年11月4日[67] | 978-4-06-522261-4 |
11 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 11 | 2021年8月4日[68] | 978-4-06-524135-6 |
12 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅 12 | 2022年3月4日[69] | 978-4-06-526465-2 |
小説
- 鏡貴也(著) / 山本ヤマト(イラスト) 『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』 講談社〈講談社ラノベ文庫〉、全7巻
巻数 | タイトル | 初版発行日(発売日) | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅1 | 2013年1月4日(同日[70]) | 978-4-06-375279-3 |
2 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅2 | 2013年7月2日(同日[71]) | 978-4-06-375311-0 |
3 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅3 | 2014年1月31日(同日[72]) | 978-4-06-375354-7 |
4 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅4 | 2014年7月2日(同日[73]) | 978-4-06-375396-7 |
5 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅5 | 2015年4月2日(同日[74]) | 978-4-06-381451-4 |
6 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅6 | 2015年10月31日(10月30日[75][76]) | 978-4-06-381491-0 |
終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅6 ドラマCD付き限定版 | 978-4-06-358784-5 | ||
7 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅7 | 2016年12月2日(同日[77]) | 978-4-06-381572-6 |
- 鏡貴也(著) / 浅見よう(イラスト) 『終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕』 講談社〈講談社ラノベ文庫〉、既刊2巻(2018年11月30日現在)
巻数 | タイトル | 初版発行日(発売日) | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕1 | 2017年12月27日(同日[78]) | 978-4-06-381636-5 |
2 | 終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕2 | 2018年11月30日(同日[79]) | 978-4-06-514385-8 |
- 鏡貴也(著) / 山本ヤマト(イラスト) 『終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語』 集英社〈ジャンプ ジェイ ブックス〉、既刊2巻(2016年5月2日現在)
巻数 | タイトル | 発売日 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語 1 | 2015年12月4日発売[80] | 978-4-08-703358-8 |
2 | 終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語 2 | 2016年5月2日発売[81] | 978-4-08-703395-3 |
関連書籍
- 公式ファンブック 『終わりのセラフ 8.5』 集英社〈ジャンプコミックス〉、2015年6月4日発売[82]、ISBN 978-4-08-880527-6
- 『終わりのセラフ テレビアニメ公式ファンブック108-HYAKUYA-』 集英社〈ジャンプコミックス〉、2015年12月4日発売[83]、ISBN 978-4-08-880698-3
ヴォイスコミック
集英社のヴォイスコミック「VOMIC」として、ジャンプ専門情報番組『サキよみ ジャンBANG!』にて2013年2月に原作第1話[9]、2013年8月に原作第2話にあたるストーリーが放送され、2013年3月からVOMIC公式サイトで配信された。
テレビアニメ
2015年4月より6月まで、TOKYO MX・MBS・テレビ愛知・BS11・AT-X・テレ朝チャンネル1にて第1クールが放送された。同年10月から12月まで第2クール「名古屋決戦編」(なごやけっせんへん)が放送された。放送開始の1週間前に、第1クールの総集編『特別編 The Beginning of the End』を放送した。
第1クール放送開始日の2015年4月4日には、朝日新聞朝刊15段に東京本社版・大阪本社版・名古屋本社版でそれぞれ別デザインの1面広告が掲載された[84]。
ストーリー展開は漫画版を基本とした内容となっているが、漫画連載開始初期からアニメ化が水面下で進行していたこともあり、鏡が事前に漫画用原作を連載に先行して相当量書き溜めたものを基に、脚本担当である瀬古が全24話分を執筆する形で構築している[85]。アニメの公式サイトには英訳も併記されている。
名古屋行きの前日譚となるオリジナルエピソード「吸血鬼シャハル」が、2015年11月に開催されたジャンプスペシャルアニメフェスタ2015にて上映され、2016年5月22日発売のコミックス第11巻アニメDVD同梱版に収録された[86]。
スタッフ
- 原作 - 鏡貴也、山本ヤマト、降矢大輔
- 監督 - 徳土大介[87]
- 副監督 - 肥塚正史[87]
- シリーズ構成・脚本 - 瀬古浩司[87]
- キャラクターデザイン - 門脇聡[87]
- サブキャラクターデザイン - 山田歩、胡拓磨、ヒラタリョウ(第2クール)
- プロップデザイン - 胡拓磨
- イメージボード - 品川宏樹[87]
- 色彩設定 - 沼畑富美子
- 美術監督 - 吉岡誠子
- 美術設定 - 藤井一志
- 撮影監督 - 赤松康裕(第1クール)、頓所信二(第2クール)
- 3D監督 - さいとうつかさ
- 2Dワークス - 荒木宏文
- 編集 - 宇都宮正記
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- 音楽プロデュース - 澤野弘之
- 音楽 - 澤野弘之、和田貴史、橘麻美、白石めぐみ
- 音楽制作 - 堀口泰史
- チーフプロデューサー - 上田耕行、足立聡史
- プロデューサー - 服部健太郎、杉本美佳・小玉慶太(第1クール)、大山礼子、和田丈嗣
- アニメーションプロデューサー - 中武哲也
- アニメーション制作 - WIT STUDIO[87]
- 製作 - 終わりのセラフ製作委員会(NBCユニバーサル・エンターテイメント、集英社、WIT STUDIO)
主題歌
- 「X.U.」
- 第1クールオープニングテーマ。作詞はBenjamin&mpi、作曲・編曲は澤野弘之、歌はSawanoHiroyuki[nZk]:Gemie。
- 「Two souls -toward the truth-」
- 第2クールオープニングテーマ。作詞・作曲・編曲は八木沼悟志、歌はfripSide。
- 「scaPEGoat」
- 第1クールエンディングテーマ。作詞は澤野弘之&Benjamin&mpi、作曲・編曲は澤野弘之、歌はSawanoHiroyuki[nZk]:Yosh。
- 「オラリオン」
- 第2クールエンディングテーマ。作詞・歌はやなぎなぎ、作曲・編曲は藤間仁。
- 「My Foolish Heart」
- 第3・12・23話挿入歌。ネッド・ワシントンとVictor Youngによる同名の曲をBill Evans Trioが演奏している。
オリジナル・サウンドトラック
タイトル | 発売日 | 規格品番 |
---|---|---|
澤野弘之、和田貴史、橘麻美、白石めぐみ「終わりのセラフ オリジナル・サウンドトラック」 | 2015年7月15日 | GNCA-1444 |
澤野弘之、和田貴史、橘麻美、白石めぐみ「終わりのセラフ 名古屋決戦編 オリジナル・サウンドトラック」 | 2016年1月27日 | GNCA-1445 |
各話リスト
話数 | サブタイトル | コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1クール | ||||||||
第1話 | 血脈のセカイ | 徳土大介 | 加藤美穂、杉崎由佳 | 門脇聡 | ||||
第2話 | 破滅後のニンゲン | 宮地☆昌幸 | 肥塚正史 | 山田歩 胡拓磨(アクション) |
山田歩 | |||
第3話 | 心に棲むオニ | ところともかず 徳土大介 |
ところともかず | 竹田逸子 胡拓磨(アクション) |
門脇聡 | |||
第4話 | 吸血鬼ミカエラ | 高岡じゅんいち | 高岡じゅんいち、原修一 松尾真彦、豊田桂祐、山本真理子 |
山田歩 | ||||
第5話 | 黒鬼とのケイヤク | 大原実 城紀史 吉成鋼 |
松下周平 | 磯野智 | 門脇聡 | |||
第6話 | 新しいカゾク | 肥塚正史 | 安食圭 | 富田恵美、竹田逸子、安食圭 | 山田歩 | |||
第7話 | 三葉のチーム | 宮地☆昌幸 | 若野哲也 | 加藤美穂、杉崎由佳、胡拓磨 庄田英興、夏瀬悠季、管振宇 胡拓磨(アクション) |
門脇聡 | |||
第8話 | 殲滅のハジマリ | 平川哲生 | 宇都宮正記 青柳宏宜 |
原修一、松尾真彦、井川麗奈 本村晃一、山田歩 |
山田歩 | |||
第9話 | 襲撃のヴァンパイア | 岩瀧智 | 二宮壮史 | ふかざわまなぶ、二宮壮史 山本真理子 柳隆太(エフェクト) |
門脇聡 | |||
第10話 | 選択のケッカ | 室井ふみえ 肥塚正史 |
浅見松雄 | 管振宇、三木俊明、小澤円 | 山田歩 | |||
第11話 | 幼馴染のサイカイ | 宮地☆昌幸 | 森邦宏 | 富田恵美、井川麗奈 胡拓磨、ふかざわまなぶ |
門脇聡 | |||
第12話 | みんなツミビト | 徳土大介 城紀史 長山延好 |
吉沢俊一 | 加藤美穂、稲吉朝子 山田歩、原修一 三木俊明、ふかざわまなぶ 西尾知恵、二宮壮史 |
山田歩 | |||
第2クール | ||||||||
第13話 | 人間のセカイ | 宮地☆昌幸 | 若野哲也 | 長谷川早紀 | 門脇聡 | |||
第14話 | 交錯するカンケイ | 平川哲生 | 磯野智 | 山田歩 | ||||
第15話 | 帝鬼軍のヤボウ | 宮地☆昌幸 | 上野史博 | 小林ゆかり、津熊健徳 | 門脇聡 | |||
第16話 | 月鬼のゴウレイ | 大原実 | 京極義昭 | 井川麗奈、杉崎由佳、辻智子 | 山田歩 | |||
第17話 | 反逆するカチク | 肥塚正史 | 赤松康裕 | 胡拓磨、西尾智恵、三木俊明 | 門脇聡 | |||
第18話 | 正義のツルギ | 金森陽子 | 加藤美穂、板倉健、管振宇 | 山田歩 | ||||
第19話 | 深夜とグレン | 森邦宏 | 長谷川早紀、日向正樹、山中正博 | 門脇聡 | ||||
第20話 | 鬼のコモリウタ | 岩瀧智 | 若野哲也 | 井川麗奈、杉崎由佳 辻智子、荒井大 |
山田歩 | |||
第21話 | 裏切りのミカタ | 京極義昭 | 胡拓磨、富田恵美、大杉尚広 山本裕子、管振宇 胡拓磨・片山貴仁(アクション) |
門脇聡 | ||||
第22話 | 優とミカ | 宮地☆昌幸 | 松下周平 | 加藤美穂、板倉健 本田敬一、山田歩 |
山田歩 | |||
第23話 | 傲慢なアイ | 金森陽子 肥塚正史 |
金森陽子 河井ゆう美 肥塚正史 |
富田恵美、山本裕子 大杉尚広、門脇聡 |
門脇聡 | |||
第24話 | 終わりのセラフ | 徳土大介 | 河井ゆう美 京極義昭 若野哲也 徳土大介 |
井川麗奈、杉崎由佳 千葉崇明、手塚響平 胡拓磨(モンスター) |
山田歩 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [89] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年4月4日 - 6月20日 | 土曜 22:00 - 22:30 | TOKYO MX | 東京都 | |
2015年4月5日 - 6月21日 | 日曜 1:58 - 2:28(土曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 | プロデュース協力 / 『アニメシャワー』第1部 |
2015年4月6日 - 6月22日 | 月曜 2:05 - 2:35(日曜深夜) | テレビ愛知 | 愛知県 | |
月曜 23:00 - 23:30 | AT-X | 日本全域 | リピート放送あり | |
2015年4月7日 - 6月23日 | 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 |
2015年4月14日 - 6月30日 | テレ朝チャンネル1 | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送 |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
---|---|---|---|
2015年4月7日 - 6月23日 | 火曜 0:30 - 1:00(月曜深夜) | ニコニコ生放送 | |
火曜 0:30(月曜深夜) 更新 | Rakuten SHOWTIME | ||
GYAO! | 第1話無料、第2話以降1週間無料。 | ||
ビデオマーケット | |||
火曜 1:00(月曜深夜) 更新 | ニコニコチャンネル | 第1話無料、第2話以降1週間無料。 | |
火曜 12:00 更新 | バンダイチャンネル | 第1話無料、第2話以降1週間無料。 | |
dアニメストア | |||
アニメパス | |||
火曜 15:00 更新 | アニメ放題 |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [89] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年10月10日 - 12月26日 | 土曜 22:00 - 22:30 | TOKYO MX | 東京都 | |
2015年10月11日 - 12月27日 | 日曜 1:50 - 2:20(土曜深夜) | テレビ愛知 | 愛知県 | |
日曜 2:28 - 2:58(土曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 | プロデュース協力 / 『アニメシャワー』第2部 | |
日曜 20:30 - 21:00 | AT-X | 日本全域 | リピート放送あり | |
2015年10月13日 - 12月29日 | 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 |
2015年10月20日 - | 火曜 1:00 - 1:30(月曜深夜) | テレ朝チャンネル1 | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送 |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
---|---|---|---|
2015年10月13日 - 12月29日 | 火曜 0:30 - 1:00(月曜深夜) | ニコニコ生放送 | 10月6日に特別編放送。 |
火曜 0:30(月曜深夜) 更新 | Rakuten SHOWTIME | ||
GYAO! | 特別編配信。期間限定無料後削除。 第13話以降1週間無料。 |
||
ビデオマーケット | |||
dTV | |||
火曜 1:00(月曜深夜) 更新 | ニコニコチャンネル | 10月6日から特別編配信。期間限定無料後削除。 第13話以降1週間無料。 |
|
火曜 12:00 更新 | U-NEXT | ||
バンダイチャンネル | 特別編配信。期間限定無料後削除。 第13話以降1週間無料。 |
||
dアニメストア | |||
auアニメパス | |||
Softbankアニメ放題 |
BD / DVD
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD初回版 | DVD初回版 | |||
第1クール | ||||
1 | 2015年6月24日 | 第1話 - 第3話 | GNXA-1401 | GNBA-2401 |
2 | 2015年7月23日 | 第4話 - 第6話 | GNXA-1402 | GNBA-2402 |
3 | 2015年8月26日 | 第7話 - 第9話 | GNXA-1403 | GNBA-2403 |
4 | 2015年9月26日 | 第10話 - 第12話 | GNXA-1404 | GNBA-2404 |
第2クール 『名古屋決戦編』 | ||||
1 | 2015年12月25日 | 第13話 - 第15話 | GNXA-1405 | GNBA-2405 |
2 | 2016年1月27日 | 第16話 - 第18話 | GNXA-1406 | GNBA-2406 |
3 | 2016年3月9日 | 第19話 - 第21話 | GNXA-1407 | GNBA-2407 |
4 | 2016年3月30日 | 第22話 - 第24話 | GNXA-1408 | GNBA-2408 |
おまけアニメ
『終わらないセラフ』は、DVD&Blu-ray各巻収録の番外編ミニアニメ。監督・コンテ・演出は青柳宏宜。
巻数 | サブタイトル | 脚本 | 作画監督 |
---|---|---|---|
第1期 | |||
1 | 終わらないセラフ その (1) 終わらないセラフ その (2) 終わらないセラフ その (3) 終わらないセラフ その (4) |
渡邉大輔 | 磯野智 |
2 | 終わらないセラフ その (5) | ||
3 | 終わらないセラフ その (6) 終わらないセラフ その (7) | ||
4 | 終わらないセラフ その (8) 終わらないセラフ その (9) | ||
第2期 | |||
1 | 終わらないセラフ 名古屋編 | 河口友美 | 石井ゆみこ |
2 | 終わらないセラフ 名古屋編 2 | ||
3 | 終わらないセラフ 名古屋編 | 石井ゆみこ、加藤美穂 | |
4 | 終わらないセラフ 名古屋編 4 | 加藤美穂、板倉健 松尾真彦 |
WEBラジオ
『終わりのラジオ』のタイトルで、2015年2月20日から2016年1月15日まで音泉、HiBiKi Radio Station、アニメイトTVにて配信された。第10回まで隔週金曜日更新、第11回から第13回まで月1回更新、第14回から第19回まで再び隔週金曜日更新、第19回から1ヵ月後に第20回(最終回)を配信。パーソナリティは鷲崎健(日本帝鬼軍 広報担当)、アシスタントは梅原裕一郎(レーネ・シム 役)。
- ゲスト
-
- 第01回:入野自由(百夜優一郎 役)
- 第02回:小野賢章(百夜ミカエラ 役)
- 第03回:中村悠一(一瀬グレン 役)
- 第04回:岡本信彦(早乙女与一 役)・石川界人(君月士方 役)・櫻井孝宏(フェリド・バートリー 役)
- 2015年3月22日に行われたAnimeJapan内のNBCユニバーサルブース、およびGREENステージでの公開録音の模様を放送。
- 第05回:早見沙織(柊シノア 役)
- 第06回:井口裕香(三宮三葉 役)
- 第07回:石川界人(君月士方 役)
- 第08回:岡本信彦(早乙女与一 役)
- 第11回:永塚拓馬(ラクス・ウェルト 役)
- 第14回:悠木碧(クルル・ツェペシ 役)
- 第15回:種﨑敦美(花依小百合 役)
- 第16回:前野智昭(柊暮人 役)
- 第17回:鈴木達央(柊深夜 役)
- 第18回:鈴木勝大(『「終わりのセラフ」The Musical』百夜ミカエラ 役)
- 2015年11月23日にJ-WORLD TOKYOにて行われた公開録音の模様を放送。
- 第20回:鏡貴也(原作者)
- ラジオCD
Vol. 発売日 アーカイブ 商品番号 備考 1 2015年9月30日 第1回 - 第8回 TBZR-0464/0465 新規撮りおろしラジオ収録
せらぷち!〜終わりのセラフ4コマ編〜
テレビアニメ化記念による公式スピンオフ漫画。登場人物達をちびキャラにした4コマ形式のギャグ漫画となっている。原案・監修:鏡貴也 / 山本ヤマト / 降矢大輔、漫画:アオキタレン、協力:終わりのセラフ製作委員会。『ジャンプSQ.19』(集英社)にてVol.17からVol.18まで連載された後、本誌の『ジャンプスクエア』(集英社)に掲載誌を移し、2015年5月号から連載中[93]。
ゲーム
どちらも発売元はバンダイナムコエンターテインメント。
- 終わりのセラフ 運命の始まり
- 2015年12月17日にPlayStation Vita用ソフトとして発売。
- 終わりのセラフ BLOODY BLADE
- スマートフォン向けのゲームアプリとして2015年9月28日より配信開始。現在は配信終了。
舞台
『「終わりのセラフ」 The Musical』(おわりのセラフ ザ ミュージカル)のタイトルで、2016年2月4日〜2月11日にAiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演[94]。脚本・演出は赤澤ムックが担当[95]。
- キャスト
コラボキャンペーン
2015年8月からJR東日本リテールネットが運営するNewDays・BOOK EXPRESSとのコラボキャンペーンが開催された。同店舗限定商品の販売・イベントの他、コミックマーケット開催期間中および大崎駅と池袋駅でのみ展開された限定販売イベントなども行われた[96]。
2016年2月から同年4月の期間キャラウムカフェ池袋店とコラボキャンペーン(予約制)が開催されていた。
出典
- ^ a b “「終わりのセラフ」小説版が月マガでコミカライズ、少年時代の一瀬グレン描く”. コミックナタリー (2017年6月6日). 2022年2月4日閲覧。
- ^ a b 月刊少年マガジン編集部 2022年2月4日のツイート、2022年2月4日閲覧。
- ^ “鏡貴也×山本ヤマトの新連載「終わりのセラフ」SQで始動”. コミックナタリー. (2012年9月4日) 2013年1月7日閲覧。
- ^ a b “マンガ新連載:「終わりのセラフ」 鏡貴也の書き下ろし脚本 予想外のメディア展開も”. まんたんウェブ. (2012年9月4日) 2013年1月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ:「ジャンプSQ.」で話題のマンガ、講談社でラノベ化 原作者・鏡貴也が執筆”. まんたんウェブ. (2012年10月4日) 2013年1月4日閲覧。
- ^ “ジャンプSQ.×講談社ラノベ文庫、出版社の垣根を超え『終わりのセラフ』のノベライズ版が刊行決定”. ラノベニュースオンライン. (2012年10月4日) 2013年1月7日閲覧。
- ^ “ラノベ質問状:「終わりのセラフ」 講談社と集英社の異例コラボの裏側は?”. まんたんウェブ. (2013年7月5日) 2013年9月3日閲覧。
- ^ a b 小説第1巻あとがきにおける鏡貴也による記述より。
- ^ a b c d e “鏡貴也×山本ヤマト「終わりのセラフ」朴ロ美らでVOMICに”. コミックナタリー (2013年1月29日). 2013年1月29日閲覧。
- ^ “鏡貴也×山本ヤマト、終わりのセラフアニメ化”. コミックナタリー. (2014年8月28日) 2014年8月30日閲覧。
- ^ 「終わりのセラフ 第百十九話 僕らのゴール」『ジャンプスクエア』2022年11月号、集英社、2022年10月4日、435頁、ASIN B0BF28P9Y9。扉ページより。
- ^ 終わりのセラフ 8.5, p. 104.
- ^ 終わりのセラフ 8.5, p. 146.
- ^ 終わりのセラフ 8.5, p. 154.
- ^ 終わりのセラフ 8.5, p. 79.
- ^ a b c d e f g 終わりのセラフ 8.5, p. 122.
- ^ 終わりのセラフ 8.5, p. 80.
- ^ a b c d 終わりのセラフ 8.5, p. 124.
- ^ 終わりのセラフ 8.5, p. 123.
- ^ a b c 終わりのセラフ 8.5, p. 125.
- ^ 終わりのセラフ 8.5, p. 150.
- ^ 終わりのセラフ 8.5, p. 151.
- ^ “講談社コミックプラス『終わりのセラフ』キャンペーン情報ページ”. 講談社 (2012年12月28日). 2013年1月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/1|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2013年1月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/2|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2013年5月2日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/3|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2013年9月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/4|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2014年1月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/5|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2014年5月18日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/6|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2014年9月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/7|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2015年1月5日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/8|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2015年4月3日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/9|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2015年9月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/10|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2015年12月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/11|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2016年5月2日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/12|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2016年9月15日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/13|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2016年12月31日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/14|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2017年5月2日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/15|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2017年11月2日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/16|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2018年4月5日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/17|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2019年3月5日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/18|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2019年3月5日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/19|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2019年9月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/20|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2020年2月5日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/21|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2020年6月7日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/22|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2020年10月2日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/23|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2021年2月5日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/24|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2021年6月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/25|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2021年10月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/26|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2022年2月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/27|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2022年6月3日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/28|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2022年10月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/29|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2023年2月3日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/30|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2023年7月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/31|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2023年11月2日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/32|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2024年4月4日閲覧。
- ^ “終わりのセラフ/33|鏡 貴也 / 山本 ヤマト / 降矢 大輔|ジャンプコミックス”. 集英社. 2024年10月4日閲覧。
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- ^ “「終わりのセラフ」コラボキャンペーン”. JR東日本リテールネット. 2015年9月5日閲覧。
参考文献
外部リンク
- ジャンプスクエアの漫画作品
- 漫画作品 お
- 2012年の漫画
- ファンタジー漫画
- 吸血鬼漫画
- 高等学校を舞台とした漫画作品
- 架空の養成学校を舞台とした作品
- 地下を舞台とした漫画作品
- ウイルスを題材とした漫画作品
- 文明崩壊後の世界が描かれた漫画作品
- アニメ作品 お
- 2015年のテレビアニメ
- 2016年のOVA
- UHFアニメ
- ウィットスタジオのアニメ作品
- NBCユニバーサル・ジャパンのアニメ作品
- ジャンプ コミックスのアニメ作品
- ファンタジーアニメ
- 高等学校を舞台としたアニメ作品
- 地下を舞台としたアニメ作品
- 吸血鬼を題材としたアニメ作品
- 文明崩壊後の世界が描かれたアニメ作品
- ウイルスを題材としたアニメ作品
- バンダイナムコエンターテインメントのゲームソフト
- 継続中の作品