紀真子
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紀 真子(き の まこ)は、奈良時代の貴族。官位は従五位上・土佐守。この時代には珍しい「子」名の男性である[1]。
経歴
[編集]光仁朝の宝亀9年(778年)正月、多治比人足・文室八島・三島大湯坐・阿倍石行・紀作良・紀家継らとともに正六位上から従五位下へ叙爵し、同年2月、紀犬養の後任の大蔵少輔に就任。その後、同11年(780年)3月、備後守、桓武朝の天応2年(783年)6月、正月王と官職を交替し、土佐守と地方官を歴任している。
延暦6年(787年)正月、文室久賀麻呂・阿倍弟当・藤原宗嗣とともに従五位上に昇叙している。
官歴
[編集]注記のないものは『続日本紀』による。
- 時期不詳:正六位上
- 宝亀9年(778年)正月16日:従五位下。2月23日:大蔵少輔
- 宝亀11年(780年)3月17日:備後守
- 天応2年(783年)6月21日:土佐守
- 延暦6年(787年)正月5日:従五位上
脚注
[編集]- ^ 岩波書店『続日本紀』補注35 - 二