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簡易保険事務センター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

簡易保険事務センター(かんいほけんじむセンター)とは、簡易生命保険及びかんぽ生命保険の保険の管理等を行う組織である。略称は「JC」、旧称は「地方簡易保険局(ちほうかんいほけんきょく)」。

本項では、簡易保険システム運用管理を行う情報管理センター(じょうほうかんりセンター)についても述べる。

概要

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旧かんぽ生命東京サービスセンター本館(旧簡易保険局庁舎)※解体済み

日本全国の郵便局で提供される簡易保険・かんぽ生命の各種保険商品は、各郵便局で契約管理はされず、簡易保険事務センター(サービスセンター)が管理している。

簡易保険事務センターは、もともと郵政省本省直轄の地方支分部局で「地方簡易保険局」という名称であったが、1984年(昭和59年)6月30日に郵政省設置法が改正され、翌7月1日より同じ地方支分部局である「地方郵政局」の事務の一部を分掌する組織(附属機関)として「簡易保険事務センター」が発足した。

その後、日本郵政公社となった際の組織改革によって、本社簡易保険事業本部直轄の組織となり、郵政民営化に伴うかんぽ生命保険の発足を機に、2007年(平成19年)10月1日、「簡易保険事務センター」から「サービスセンター」と組織名が改められた。

東京サービスセンター

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2015年(平成27年)、東京サービスセンターは北品川に竣工した大崎ブライトタワーに移転した。サービスセンターとして使われていた建物(旧逓信省簡易保険局庁舎。1929年築。大林組施工)は解体された。跡地には、三井不動産レジデンシャル三菱地所レジデンスが、2025年(令和7年)3月下旬に竣工を目指し、「三田ガーデンヒルズ」の開発に取り組んでいる。

業務

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サービスセンターでは、保険契約の締結・各種届出受付事務、保険金の支払決定などを行っている。

簡易保険事務センター一覧

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現行設置センター

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名称 郵便番号 所在地 取扱店番号 受持地域 受持都道府県
仙台サービスセンター 〒980-8792 宮城県仙台市青葉区 819400 北海道地方東北地方 北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県 
東京サービスセンター 〒109-8792 東京都品川区 009400 関東地方信越地方 茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県山梨県長野県新潟県
岐阜サービスセンター 〒502-8792 岐阜県岐阜市 249400 東海地方北陸地方 愛知県岐阜県三重県静岡県富山県石川県福井県
京都サービスセンター 〒606-8792 京都府京都市左京区 449400 近畿地方中国地方四国地方 京都府大阪府兵庫県滋賀県奈良県和歌山県鳥取県島根県岡山県広島県山口県愛媛県徳島県香川県高知県
福岡サービスセンター 〒812-8792 福岡県福岡市中央区 749400 九州地方沖縄地方 福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

廃止センター

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2005年4月1日、以下の簡易保険事務センターが廃止・統合された。

名称 所在地 統合先 廃止前受持地域 2010年4月現在の庁舎(建物)使用状況
札幌簡易保険事務センター 北海道札幌市中央区 仙台簡易保険事務センター 北海道地方 廃止後も「札幌簡易保険ビル」として使用。民営化時点でかんぽ生命札幌支店、札幌大通東二郵便局が入居。 
高松簡易保険事務センター 香川県高松市 京都簡易保険事務センター 四国地方 既に庁舎解体済み。

情報管理センター

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情報管理センターは、簡易保険システムの運用・管理を行う目的で、東日本情報管理センター埼玉県戸田市、戸田美女木東郵便局併設)は東京簡易保険事務センター、西日本情報管理センター兵庫県西宮市)は京都簡易保険事務センターの内部組織として設立された。

民営化以降は、簡易保険事務センターの内部組織では無くなり、本社システム企画部直轄の組織となっている。