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チャオズ箕輪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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チャオズ 箕輪
基本情報
本名 箕輪 綾子
階級 フライ級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1987-11-04) 1987年11月4日(37歳)
出身地 栃木県宇都宮市
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 13
勝ち 9
KO勝ち 7
敗け 4
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箕輪 綾子
個人情報
生誕名箕輪 綾子
フルネーム箕輪 綾子
国籍日本の旗 日本
生誕 (1987-11-04) 1987年11月4日(37歳)
栃木県宇都宮市
スポーツ
競技女子 ボクシング
階級 バンタム級
所属 フローリスト蘭

チャオズ 箕輪(チャオズ みのわ、1987年11月4日 - )は、日本の女子プロボクサー。本名、箕輪 綾子(みのわ あやこ)。栃木県宇都宮市出身。階級は元バンタム級で現在はフライ級。第5・6代OPBF女子東洋太平洋フライ級王者。現WBO女子アジアパシフィックスーパーフライ級王者。日本体育大学体育学部卒業。ワタナベボクシングジム所属。

来歴

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アマチュア時代

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中学2年のときに地元のジムでボクシングを始めるが、宇都宮文星女子高校では「ボクシングのためになるから」と護身道部に所属し、インターハイ空手道では蹴りを封印して団体優勝に貢献[1]

日体大進学後、横浜さくらボクシングジムに所属するとともに、関東1部リーグ所属の日本体育大学ボクシング部にも入部し、男子に混じって練習を行う。

2007年、全日本女子大会に初出場とともにバンタム級B優勝。

2008年には世界女子ボクシング選手権の日本代表に選出。準々決勝では金メダルを獲得したカロリーナ・ミカルチェク英語版に敗れるも日本最高成績となるベスト8入賞[1]

2009年もアジア室内大会の日本代表にも選ばれる[2]

卒業後は横浜で会社員として就職するが、2011年に退社して、実家の花屋を手伝いながら競技に打ち込んでいる[3]

2012年全日本女子アマチュアボクシング選手権大会フライ級にて、1回戦で池原久美子(現・池原シーサー久美子)を破り、決勝では自身を破り2010年アジア大会銅メダリストとなった新本亜也に判定勝ちし優勝するが、世界選手権出場はお預けとなり、アジア選手権でベスト8が条件となった。

アジア選手権ではベスト4入りを果たし、2012年ロンドンオリンピック予選を兼ねた世界選手権に進むが、2回戦で強豪メアリー・コム(インド・ロンドン五輪銅メダリスト)に敗れオリンピックの切符を掴めなかった。

全日本選手権で7連覇を達成。アジア選手権でも2012年と2015年の2大会連続銅メダルを獲得[4]

2015年全日本選手権はフライ級でエントリーするが準決勝で佐伯霞に敗れる[5]

2016年5月、リオデジャネイロオリンピック出場を懸けた世界選手権にライト級に上げて挑むが、初戦で敗れまたしても五輪を逃した[6]

プロ転向

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2016年8月、同郷の渡辺均が会長のワタナベボクシングジムに所属しプロ転向。同門の江畑佳代子を相手に公開プロテストとして行われ[7]、B級合格を決める[4]

9月8日、デビュー戦と共にリングネームも発表され、地元宇都宮の名物「餃子」に因んだ「チャオズ箕輪」に決まった[4]

9月21日、後楽園ホールでデビュー戦[4]。ペッチパヤ・モークルンテープトンブリー相手に3回KO勝利[8]

デビューからわずか半月強となる10月9日、韓国でプロ2戦目としてイム・チャンミと対戦し、3回TKO勝利を飾った[9]

2016年12月13日、後楽園ホールで同門かつ大学の後輩でもある古川夢乃歌が世界タイトル獲得のため返上した東洋太平洋女子フライ級王座を懸けてカレアン・リバスと対戦し、3-0の判定勝利し当時好川菜々と並ぶ国内最短記録となるプロ3戦目(後に松田恵里が2戦に更新)で初タイトル獲得[10]

2017年5月19日、ソーンサワン・サラカーンジム(タイ)とのノンタイトルで2回1分45秒TKO勝ち[11]

2018年1月30日、Superball SithsaithongにKO勝利。

3月8日、プロ6戦目で初の世界挑戦として、元WBA女子世界スーパーフライ級王者天海ツナミとのWBO女子世界ライトフライ級王座決定戦に挑むが、8回終了後に棄権を申し入れプロ初黒星となった[12]

6月17日、タイでApinya SrinuanにTKO勝利して再起。

11月17日メキシコ・プエブラでイベス・サモラが持つWBC女子世界フライ級王座に挑むが、0-3判定で王座獲得ならず[13]

2020年1月18日、メキシコ・タマスラでケニア・エンリケスが持つWBC女子世界ライトフライ級暫定王座に挑むが、0-3判定で敗れ3度目の挑戦も実らなかった[14]

2021年12月2日、後楽園ホールにて世界王座挑戦で防衛戦をしていなかったため空位になっていた東洋太平洋女子フライ級王座を初代日本王者で同1位の池本夢実と争い、2回1分16秒TKOで王座奪還を果たした[15]

2022年11月5日、オーストラリアにてテイラ・ロバートソン英語版とのWBOインターナショナルスーパーフライ級王座決定戦に挑むが、判定負け[16]

2023年3月30日、後楽園ホールでの「VICTORIVA vol.11」にて元WBO女子世界スーパーフライ級王者奥田朋子と同級ノンタイトル8回戦で対戦[17][18]。2-0(77-75×2、76-76)の判定で勝利[19]

2024年6月14日、後楽園ホールでの「VICTORIVAvol.14」にてWBOアジアパシフィック女子スーパーフライ級王座決定戦として奥田朋子と再戦し、1回1分43秒TKO勝ちで王座獲得[20]

戦績

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  • アマチュア:52戦 37勝 19KO/RSC 15敗
  • プロ:13戦 9勝 7KO 4敗


日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2016年9月21日 3R KO ペッチパヤ・モークルンテープトンブリー タイ王国の旗 タイ プロデビュー戦
2 2016年10月9日 3R TKO イム・チャンミ 大韓民国の旗 韓国
3 2016年12月13日 8R 判定3-0 カレアン・リバス フィリピンの旗 フィリピン OPBF女子東洋太平洋フライ級王座決定戦
4 2017年5月19日 2R 1:45 TKO ソーンサワン・サラカーンジム タイ王国の旗 タイ
5 2018年1月30日 2R TKO スーパーボール・シットサイトーン タイ王国の旗 タイ
6 2018年3月9日 8R 終了 TKO 天海ツナミ(アルファ) 日本の旗 日本 WBO女子世界ライトフライ級王座決定戦
7 2018年6月17日 1R TKO アピンヤ・スリヌン タイ王国の旗 タイ
8 2018年11月17日 10R 判定0-3 イベス・サモラ メキシコの旗 メキシコ WBC女子世界フライ級タイトルマッチ
9 2020年1月18日 10R 3-0 ケニア・エンリケス メキシコの旗 メキシコ WBC女子世界ライトフライ級暫定タイトルマッチ
10 2021年12月2日 2R 1:16 TKO 池本夢実(琉球) 日本の旗 日本 OPBF女子東洋太平洋フライ級王座決定戦
11 2022年11月5日 10R 判定0-3 テイラー・ロバートソン オーストラリアの旗 オーストラリア WBO女子インターナショナルスーパーフライ級王座決定戦
12 2023年3月30日 8R 判定2-0 奥田朋子(堺春木) 日本の旗 日本
13 2024年6月14日 1R 1:43 TKO 奥田朋子(堺春木) 日本の旗 日本 WBO女子アジアパシフィックスーパーフライ級王座決定戦
テンプレート

獲得タイトル

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受賞歴

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  • 平成28年度宇都宮市長特別賞[21][22]

脚注

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  1. ^ a b “全日本女子アマチュアボクシング:箕輪がロンドン五輪へ好発進/藤沢”. カナロコ. (2011年3月11日). http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1103110012/ 
  2. ^ “女子ボクシング代表、合宿開始/アジア室内大会に向け”. 四国新聞. (2009年9月19日). https://www.shikoku-np.co.jp/sports/general/20090919000396 
  3. ^ 箕輪「毎日が勉強」 全日本女子アマ”. 産経ニュース. 2012年2月11日閲覧。
  4. ^ a b c d “アマの大物・箕輪綾子がデビュー リングネームは「チャオズ箕輪」”. デイリースポーツ. (2016年9月8日). https://www.daily.co.jp/ring/2016/09/08/0009468654.shtml 
  5. ^ “アマ全日本女子フライ級、決勝は和田まどかvs佐伯霞”. Boxing News. (2015年12月23日). http://boxingnews.jp/news/33369/ 
  6. ^ “和田まどか、箕輪綾子ともに敗れ五輪枠逃す”. 日刊スポーツ. (2016年5月22日). https://www.nikkansports.com/battle/news/1651065.html 
  7. ^ “箕輪綾子が公開プロテスト”. ボクシングモバイル. (2016年8月13日). https://boxmob.jp/sp/news/index.html?nid=16062&n=1 2022年1月31日閲覧。 
  8. ^ “池原シーサー久美子がV4、江畑との再戦またも2-1”. Boxing News. (2016年9月21日). http://boxingnews.jp/news/41035/ 
  9. ^ “松永宏信WBOアジア獲得、板垣幸司はOPBF7位下す”. Boxing News. (2016年10月9日). http://boxingnews.jp/news/41501/ 
  10. ^ “池原シーサーが王者のまま引退、箕輪OPBF王座獲得”. Boxing News. (2016年12月13日). http://boxingnews.jp/news/43350/ 
  11. ^ “江畑佳代子6度目で悲願達成、WBO女子MF級新王者”. Boxing News. (2017年5月19日). http://boxingnews.jp/news/47849/ 
  12. ^ “天海ツナミ2階級制覇 チャオズ箕輪を8回TKO”. nikkansports.com. (2018年3月8日). https://www.nikkansports.com/battle/news/201803080000720.html 2021年10月17日閲覧。 
  13. ^ “チャオズ箕輪は判定負け WBC女子F級獲得ならず”. Boxing News. (2018年11月18日). https://boxingnews.jp/news/62564/ 2021年10月17日閲覧。 
  14. ^ “メキシコのチャオズ箕輪 3度目の世界挑戦実らず”. Boxing News. (2020年1月19日). https://boxingnews.jp/news/72394/ 2021年10月17日閲覧。 
  15. ^ ““餃子戦士”が2回TKO勝ちで王座返り咲き チャオズ箕輪「来年は勝負の年に」”. Sponichi Annex. (2021年12月2日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2021/12/02/kiji/20211202s00021000532000c.html 2021年12月3日閲覧。 
  16. ^ 11月5日オーストラリアでのWBOインターナショナルスーパーフライ級タイトルマッチ王座決定戦は判定負けでした。
  17. ^ “3.30黒木優子が鈴木菜々江とダイレクトリマッチ WBO女子アトム級タイトル戦”. BOXING NEWS. (2023-002-12). https://boxingnews.jp/news/96929/ 
  18. ^ “WBO女子世界アトム級王者の黒木優子と前王者の鈴木菜々江が3・30再戦”. スポニチアネックス. (2023-002-12). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2023/02/12/kiji/20230212s00021000536000c.html 
  19. ^ “黒木優子がWBO女子アトム級V1 ダイレクトリマッチで前王者の鈴木菜々江を振り切る”. BOXING NEWS. (2023年3月30日). https://boxingnews.jp/news/97954/ 
  20. ^ “女子5大タイトル戦 チャオズ箕輪が元世界王者の奥田下してWBO-AP王座獲得”. BOXING NEWS. (2024年6月14日). https://boxingnews.jp/news/108431/ 
  21. ^ “OPBF女子王者チャオズ箕輪、宇都宮市長特別賞”. BOXING NEWS. (2017年1月20日). https://boxingnews.jp/news/44377/ 2024年9月6日閲覧。 
  22. ^ 平成28年度市長特別賞を贈呈しました”. 宇都宮市 (2024年3月6日). 2024年9月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
古川夢乃歌
第5代OPBF女子東洋太平洋フライ級王者

2016年12月13日 - 2021年(剥奪)

空位
次タイトル獲得者
チャオズ箕輪
空位
前タイトル保持者
チャオズ箕輪
第6代OPBF女子東洋太平洋フライ級王者

2021年12月2日 - 現在

次王者
N/A