第4回世界女性会議
フェミニズム |
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第4回世界女性会議(だい4かい せかいじょせいかいぎ)は、1995年9月4日から9月15日にかけて中国の首都北京市で開催された4回目の世界女性会議[1]。開催地の名前をとって北京女性会議とも呼ばれる。
会議終了時には北京宣言及び行動綱領が採択された。
背景
[編集]1945年に採択された国連憲章では、第8条で男女の平等が掲げられており、国際婦人年とされる1975年以前から数多くの女性職員や女性の権利活動家などがこの条項の実現を目指してきた。
第1回世界女性会議(1975年・メキシコシティ)
[編集]1975年、第1回世界女性会議がメキシコシティで開催され、メキシコ宣言が発表された[2]。
第2回世界女性会議(1980年・コペンハーゲン)
[編集]1980年には2回目の世界女性会議がコペンハーゲンで開催された。同会議では前年に採択された女子差別撤廃条約(CEDAW)が重要なマイルストーンであることに合意した。また特に教育・就労機会・適切な医療福祉サービスの提供の3点における男女平等を目指すことについても合意が得られた[3]。
第3回世界女性会議(1985年・ナイロビ)
[編集]1985年に3度目の会議がナイロビで開催された。ナイロビ会議では女性の平等の進展を計る分野として、憲法・法律、社会参加、政治参加、意思決定の4つが掲げられた。また性別に関する分野だけでなく人間活動の全ての分野に女性が参加する必要がある点を認識した[4]。
参加者
[編集]会議には189の国家代表に加え、国連機関やEU、アラブ連盟からも参加者が集まり、正式参加者だけでおよそ17,000名が参加した。また会議に合わせて数々のフォーラムも開催され、3万人の人権活動家が集まった。事務局長はタンザニアのガートゥルード・モンジェラ[5]、基調講演はミャンマーのアウンサンスーチーが行った[6]。
演説
[編集]9月5日には当時アメリカ合衆国のファーストレディだったヒラリー・クリントンが「女性の権利は人間の権利」という演説を行った[7]。このスピーチは女性の権利運動にとって非常に重要だと認識されており、2013年に彼女自身もこの演説以降の運動の変化について語っている[8]。
記念
[編集]2004年9月、北京市懐柔区に第4回世界女性会議記念公園が整備された[9]。
開催から20年が経過した2014年には、UNウィメン主導で記念キャンペーンの「北京+20」が実施された[10][11]。
2019年にも25周年を記念したイベントが行われている[12]。
脚注
[編集]- ^ “北京女性会議から25年、日本はいま 参加者たちの思い”. 朝日新聞デジタル. (2020年8月30日) 2022年3月20日閲覧。
- ^ “World Conference of the International Women's Year”. United Nations. 25 April 2014閲覧。
- ^ “1980 World Conference on Women”. 5th Women's World Conference. 25 April 2014閲覧。
- ^ “1985 World Conference on Women”. 5th Women's World Conference. 25 April 2014閲覧。
- ^ “Fourth World Conference on Women” (10 September 1995). 5 October 2016閲覧。
- ^ “nobelprize.org”. 12 October 2012閲覧。
- ^ Fester, Gertrude (1994). “Women's Rights Are Human Rights”. Agenda: Empowering Women for Gender Equity 20 (20): 76–79. JSTOR 4065874.
- ^ Rucker, Philip (25 September 2013). “Hillary Clinton to lead review of progress for women since 1995 Beijing conference”. The Washington Post
- ^ “世妇会纪念公园在北京落成 28日投入使用” (中国語). Xinhua News Agency. (29 September 2004) 10 August 2020閲覧。
- ^ “Gloria Steinem Helps UN Women Unveil Beijing+20 Campaign”. Look to the Stars (July 2014). 27 October 2015閲覧。
- ^ “UN gender equality campaign to take centre stage at legendary Apollo Theatre”. MediaForFreedom.com (26 June 2014). 14 July 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月20日閲覧。
- ^ Celebrating 25 years of championing women's rights