第36回アメリカスカップ
表示
第36回アメリカスカップ(だい36かいアメリカスカップ、英語: 36th America's Cup)は、2021年3月にニュージーランド・オークランドにて行われたヨットレースのシリーズ。
概要
[編集]前回大会(第35回アメリカスカップ)の勝者であるエミレーツ・チーム・ニュージーランドがホストを務める。
本大会に先立ち、従来『ルイ・ヴィトンカップ』として知られた挑戦艇決定シリーズが、新たにプラダを冠スポンサーに迎え『プラダカップ』として開催された。
プラダカップ及びアメリカスカップ本戦の模様は、日本ではDAZNにて生中継される[1]。
レギュレーション
[編集]ヨット
[編集]ヨットについては前回までの双胴船(カタマラン)に代わって、新たに水中翼(フォイル)を採用した単胴船の「AC75」が統一レギュレーションとして採用された。AC75では、船体のハル部分がほぼ常時海面から浮いた状態となっており[2]、「空飛ぶヨット」の異名を持つ[1]。ハルが水面と接しないため水の抵抗が少なくなることから、帆走時の最高速度は50ノットを超える[3]。
大会方式
[編集]プラダカップについては予選ラウンドロビンを最大4ラウンド(12戦)行う(1位が決定した時点で打ち切り)。その後、予選2位と3位のシンジケート同士による準決勝(先に4勝した方が勝ち抜け)を経て、予選1位と準決勝勝利シンジケートによる決勝(先に7勝した方が勝ち抜け)にて挑戦艇を決定する。
挑戦艇と防衛艇によるアメリカスカップ本戦は最大13戦(先に7勝した方が勝利)にて争われる。
参加シンジケート
[編集]防衛艇
[編集]- エミレーツ・チーム・ニュージーランド(ニュージーランド)
挑戦艇
[編集]- ルナ・ロッサ・プラダ・ピレリ・チーム(イタリア)- 挑戦者代表(Challenger of Record)
- ニューヨーク・ヨットクラブ アメリカン・マジック(アメリカ合衆国)
- INEOS Team UK(イギリス)
最終的に予選ラウンドロビン2位のルナ・ロッサが挑戦艇となったが、防衛艇のチーム・ニュージーランドが7 - 3で勝利しカップ防衛を果たした[4]。
脚注
[編集]- ^ a b ワールドシリーズ、チャレンジャーセレクションシリーズも完全網羅! 第36回アメリカズカップのライブ配信決定! | ヨットレース - DAZN・2020年12月14日
- ^ ピレリとプラダが共同開発した「完全に水上走行する」ヨットとは? - octane・2019年11月19日
- ^ アメリカズカップ観戦前に復習。どうしてAC75はフォイリングするのか? - SPORTS BULL・2021年1月11日
- ^ EMIRATES TEAM NEW ZEALAND WIN THE 36TH AMERICA’S CUP - アメリカスカップ公式サイト・2021年3月17日