第30普通科連隊
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第30普通科連隊 | |
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空中機動を行う第30普通科連隊 | |
創設 | 1962年(昭和37年)1月18日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 普通科 |
人員 | 約650名 |
所在地 | 新潟県 新発田市 |
編成地 | 新発田 |
上級単位 | 第12旅団 |
担当地域 | 中越地方・下越地方・佐渡島 |
第30普通科連隊(だいさんじゅうふつうかれんたい、JGSDF 30th Infantry Regiment(Light)は、新潟県新発田市の新発田駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊第12旅団隷下の普通科連隊(軽)である。
概要
[編集]連隊長は1等陸佐(三)が充てられ、連隊本部、本部管理中隊、3個普通科中隊および重迫撃砲中隊により編成される。連隊長は新発田駐屯地司令を兼ねる。
1962年(昭和37年)1月に陸上自衛隊の30番目の普通科連隊として編成された。2001年(平成13年)3月にに第12師団の第12旅団への改編により軽普通科連隊化された。
訓練は主に大日原演習場のほか、関山演習場や相馬原演習場で実施している。積雪地部隊であるため、スキーき章保有者も多く在籍している。
警備隊区は中越・下越・佐渡。
沿革
[編集]第30普通科連隊
- 1962年(昭和37年)1月18日:新発田駐屯地において第2普通科連隊第3大隊を母体に第30普通科連隊が編成完結。
- 1991年(平成 3年)3月29日:師団近代化への改編により、自動車化。
- 1998年(平成10年)1月20日:長野オリンピックを支援(2月24日まで)。
- 2001年(平成13年)3月26日:第4普通科中隊および重迫撃砲中隊を廃止。
第30普通科連隊※普通科連隊(軽)
- 2001年(平成13年)3月27日:第12師団の旅団化に伴う改編。
- 連隊規模が3個普通科中隊基幹の普通科連隊(軽)に縮小。
- 連隊長の指定階級が1等陸佐(二)から1等陸佐(三)に変更。
- 後方支援体制変換に伴い、整備部門を第12後方支援隊第2整備中隊第3普通科直接支援小隊へ移管。
- 2006年(平成18年)4月28日〜7月29日:「イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法」に基づき、第10次イラク復興業務支援群としてイラクへ派遣。
- 2023年(令和 5年)3月16日:重迫撃砲中隊を再編[1]。
部隊編成
[編集]- 第30普通科連隊本部
- 本部管理中隊「30普-本」
- 第1普通科中隊「30普-1」:高機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾
- 第2普通科中隊「30普-2」:高機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾
- 第3普通科中隊「30普-3」:軽装甲機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾
- 重迫撃砲中隊「30普-重」:120mm迫撃砲RT
整備支援部隊
[編集]主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第30普通科連隊長 兼 新発田駐屯地司令 |
1等陸佐 | 郡山伸衛 | 2024年 | 8月 1日陸上自衛隊中央業務支援隊付 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 斉藤春義 | 1962年 ※1964年 1月 1日 陸将補昇任 |
1月18日 - 1964年 3月15日第2普通科連隊付 | 西部方面総監部幕僚副長 |
2 | 林憲男 | 1964年 | 3月16日 - 1966年 7月15日東北方面総監部第2部長 | 東部方面総監部付 |
3 | 大津光 | 1966年 | 7月16日 - 1968年 7月15日陸上自衛隊幹部候補生学校学生隊長 | 東部方面総監部付 |
4 | 川久保太郎 | 1968年 | 7月16日 - 1970年 7月15日陸上幕僚監部付 | 東部方面総監部第3部長 |
5 | 江口義明 | 1970年 | 7月16日 - 1972年 7月16日第1師団司令部第1部長 | 陸上幕僚監部第5部機甲科班長 |
6 | 河津幸三郎 | 1972年 ※1974年 7月 1日 陸将補昇任 |
7月17日 - 1974年 7月15日陸上幕僚監部第2部勤務 | 北部方面総監部幕僚副長 |
7 | 稲森友三郎 | 1974年 | 7月16日 - 1976年 8月 1日東部方面総監部業務室長 | 第1混成団副団長 |
8 | 石井政雄 | 1976年 | 8月 2日 - 1978年 3月15日自衛隊栃木地方連絡部長 | 陸上幕僚監部防衛部防衛課勤務 |
9 | 岩崎晋 | 1978年 | 3月16日 - 1980年 3月16日第11師団司令部第3部長 | 東部方面総監部人事部長 |
10 | 後藤明敏 | 1980年 | 3月17日 - 1982年 3月15日第10師団司令部付 | 陸上自衛隊富士学校学校教官 |
11 | 河野和夫 | 1982年 | 3月16日 - 1984年 3月15日北部方面総監部調査部調査課長 | 陸上自衛隊幹部学校学校教官 |
12 | 鵜田稔 | 1984年 | 3月16日 - 1987年 3月31日第4師団司令部第3部長 | 陸上自衛隊富士学校普通科部 研究課長 |
13 | 村田秀信 | 1987年 | 4月 1日 - 1989年 3月15日東北方面総監部防衛部訓練課長 | 第2師団司令部幕僚長 |
14 | 佐藤吉紀 | 1989年 | 3月16日 - 1991年 6月10日陸上自衛隊富士学校学校教官 | 自衛隊山梨地方連絡部長 |
15 | 粟屋聰 | 1991年 | 6月11日 - 1993年 7月31日陸上幕僚監部教育訓練部教育課 学校第1班長 |
第2教育団副団長 |
16 | 森勉 | 1993年 | 8月 1日 - 1994年 6月30日陸上幕僚監部装備部装備計画課 後方計画班長 |
陸上幕僚監部教育訓練部教育課長 |
17 | 豊島克治 | 1994年 | 7月 1日 - 1997年 3月25日陸上幕僚監部人事部援護業務課 総括班長 |
西部方面総監部調査部長 |
18 | 越野修三 | 1997年 | 3月26日 - 1999年11月30日陸上自衛隊富士学校主任教官 | 陸上自衛隊富士学校企画室長 |
19 | 内田義則 | 1999年12月 | 1日 - 2001年 7月31日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 中部方面総監部防衛部訓練課長 |
20 | 古原康孝 | 2001年 | 8月 1日 - 2003年 7月31日陸上自衛隊幹部学校付 | 自衛隊島根地方連絡部長 |
21 | 今金元 | 2003年 | 8月 1日 - 2004年11月30日陸上自衛隊幹部学校付 | 陸上幕僚監部装備部装備計画課 補給管理班長 |
22 | 山中敏弘 | 2004年12月 | 1日 - 2006年12月 5日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 陸上自衛隊富士学校主任教官 |
23 | 出口憲七 | 2006年12月 | 6日 - 2008年12月15日第3師団司令部第4部長 | 西部方面総監部防衛部防衛課 陸上連絡官 |
24 | 大窪俊秀 | 2008年12月16日 - 2011年 | 4月18日富士教導団本部高級幕僚 | 陸上自衛隊北海道補給処装備計画部 企画課長 |
25 | 谷俊彦 | 2011年 | 4月19日 - 2013年 3月31日陸上自衛隊補給統制本部総務部 人事課長 |
第4陸曹教育隊長 |
26 | 廣岡慶長 | 2013年 | 4月 1日 - 2015年 3月19日陸上自衛隊幹部候補生学校主任教官 | 習志野駐屯地業務隊長 |
27 | 関根静夫 | 2015年 | 3月20日 - 2016年11月30日東部方面総監部人事部厚生課長 | 自衛隊体育学校企画室長 |
28 | 佐藤孝洋 | 2016年12月 | 1日 - 2018年11月30日自衛隊宮城地方協力本部募集課長 | 東北防衛局防衛補佐官 |
29 | 堀口大助 | 2018年12月 | 1日 - 2020年11月30日陸上自衛隊教育訓練研究本部教官 | 陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務 |
30 | 遠藤祐一郎 | 2020年12月 | 1日 - 2022年12月22日陸上総隊司令部運用部陸上連絡官 | 北海道防衛局防衛補佐官 |
31 | 前田貴大 | 2022年12月23日 - 2024年 | 7月31日第1陸曹教育隊長 | 陸上自衛隊関東補給処用賀支処 総務部長 |
32 | 郡山伸衛 | 2024年 | 8月 1日 -陸上自衛隊中央業務支援隊付 |
主要装備
[編集]*
- 軽装甲機動車
- 高機動車
- 1/2tトラック / 73式小型トラック
- 1 1/2tトラック / 73式中型トラック
- 3 1/2tトラック / 73式大型トラック
- 78式雪上車
- 軽雪上車
- 9mm拳銃
- 9mm機関けん銃
- 89式5.56mm小銃
- 5.56mm機関銃MINIMI
- 対人狙撃銃
- 84mm無反動砲
- 110mm個人携帯対戦車弾
- 87式対戦車誘導弾
- 中距離多目的誘導弾
- 81mm迫撃砲 L16
- 120mm迫撃砲 RT
警備隊区
[編集]新潟市、三条市、新発田市、加茂市、村上市、燕市、五泉市、阿賀野市、佐渡市、胎内市、聖籠町、田上町、阿賀町、弥彦村、関川村、粟島浦村 [2]
関連項目
[編集]災害派遣
[編集]- 1997年(平成 9年)1月 - ナホトカ号重油流出事故。
- 2004年(平成16年)10-12月 - 新潟県中越地震。
- 2007年(平成19年)7-8月 - 新潟県中越沖地震。
- 2010年(平成22年)3月 - 加茂市の水道管破裂に伴う給水活動。
- 2011年(平成23年)3月 - 東日本大震災に伴う災害派遣。主に福島県内で活動。
- 2017年(平成29年)3月 - 関山演習場にてアメリカ海兵隊と共同訓練を実地。V-22 オスプレイ輸送機も参加した。
- 2018年(平成30年)1月 - 佐渡市の凍害による水道断水に対する給水活動を第12後方支援隊、第2普通科連隊他の陸上自衛隊の部隊及び航空自衛隊の第46警戒隊と共に実施した[3]。
国際貢献
[編集]廃止(改編)部隊
[編集]脚注
[編集]- ^ 陸上自衛隊 新発田駐屯地【公式】 [@JGSDF_30i_pr] (2023年3月28日). "3月16日、第30普通科連隊に重迫撃砲中隊が新たに編成されました。". X(旧Twitter)より2023年3月28日閲覧。
- ^ “防衛省防災業務計画(令和6年3月28日)”. pp. 63. 2024年12月20日閲覧。
- ^ 『新潟県佐渡市における給水支援に係る災害派遣について(21時30分現在)』(PDF)(プレスリリース)防衛省、2018年1月29日 。2018年1月29日閲覧。
出典
[編集]- “防衛省人事発令”. 2013年4月1日閲覧。
外部リンク
[編集]- 陸上自衛隊 第30普通科連隊(新発田駐屯地)(@JGSDF_30i_pr) - Twitter