コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

第17回天皇杯全日本サッカー選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(第17回)全日本蹴球選手権大會
開催国 日本の旗 日本
参加チーム数 4
優勝 慶應義塾大学
準優勝 神戸商業大学
試合総数 3
ゴール数 12 (1試合平均 4点)
1936
1938
テンプレートを表示

この項目では1937年6月12日および13日明治神宮競技場において開催された全日本蹴球選手権大會(ぜんにほんそうごうしゅうきゅうせんしゅけんたいかい)について記載する。なお、本大会は天皇杯全日本サッカー選手権大会の第17回大会に当たる。

概要

[編集]

前回優勝の慶應BRBは、関東予選の1回戦で東京帝大LBに6-2で敗れた[1]。この予選に臨んだBRBは新人を軸としてOBを3人加えただけのチームであり[1]、現役学生で構成されたほうのチームは予選決勝で早大WMWに4-1で勝利して、本大会出場権を得た[1]

本大会には4チームが参加。九州代表の熊本クラブは出場権を獲得しながらも棄権[2]。試合はすべて明治神宮競技場で行われた。

1回戦の神戸商業大学全普成は、前回準優勝(普成専門として)の全普成が終始優勢にゲームを進めながら、神商大が数少ない得点機を活かして、2点を先制して逃げ切った[1]。大会後の『蹴球』に掲載された小長谷亮策によるマッチレポートでは、神商大による番狂わせを“奇跡”と表現している[3]。1回戦もうひとつの試合、慶大対大阪クラブは慶大が前後半にそれぞれ3点ずつ挙げて圧勝した[1]。大阪クラブは明星商業学校サッカー部OBが中心となり組織されたチームだった[2][3]

決勝の慶大対神商大は、慶大が前半だけで3点(前半11分 猪俣、31分 二宮、34分 二宮=PK)を奪い、試合を決めた。後半15分ごろからは神商大も好機を作り出したが、得点には結びつかなかった[1]

出場チーム

[編集]

結果

[編集]
準決勝 決勝
           
1937年6月12日、14:00(主審:竹内)    
 神戸商業大学 2
 全普成 1  
  1937年6月13日、14:30(主審:野村)
 神戸商業大学 0
   慶應義塾大学 3
1937年6月12日(主審:高山)  
 慶應義塾大学 6
 大阪クラブ 0  

決勝戦メンバー

[編集]
慶應義塾大学[1]
GK 津田幸男
RF 加藤嗣夫
LF 宮川光之
RH 篠崎三郎
CH 石川洋平
LH 松元一見
RWF 笠原隆
RIF 増田正純
CF 二宮洋一
LIF 播磨幸太郎
LWF 猪俣一穂
神戸商業大学
GK 青柳
RF 吉江
LF 尾崎
RH 今村
CH 木下
LH 高橋
RWF 神田
RIF 磯野
CF 丸谷
LIF 前川
LWF 松本

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 1929年に神戸高商から昇格

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g 轡田三男 「サッカーの歴史 天皇杯全日本選手権 (4)」『サッカーマガジン』 ベースボール・マガジン社、1968年6月号、114-115頁。
  2. ^ a b 鈴木武士編著 『天皇杯六十五年史』 財団法人日本サッカー協会、1987年。
  3. ^ a b 蹴球 第五巻 第二号” (PDF). pp. 3-6頁 (1937年). 2009年2月27日閲覧。

参考資料

[編集]

外部リンク

[編集]