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竹島将

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

竹島 将(たけしま しょう、1957年11月20日 - 1990年7月6日)は、日本作家。代表作に「ファントム」シリーズや「野獣舞踏会」シリーズなどがある。

略歴

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静岡県沼津市に生まれる。法政大学中退。

1977年佐藤公彦主演の映画ハートブレイクなんてへっちゃら』(原作:片岡義男)にて、製作・プロデューサー・監督・脚本を務める。

1984年、長編小説『ファントム強奪』で作家デビューを果たす(後にシリーズ化され「ファントム勇者伝説シリーズ」の第一作となる)。また、同年に泉優二との共著である『片山敬済の戦い-オランダGPの16ラップ』を出版し、映画『甦るヒーロー 片山敬済』のプロデュースを手がける。

1988年に、泉優二とともポケットマネーで「チーム竹島」を発足。片山敬済以来の世界チャンピオンを獲得するため、ライダーに畝本久高田孝慈の2人と監督に福田照男を迎え、"日本ロードレース史上初のプライベート・グランプリチーム"のオーナーとしてロードレース世界選手権・GP125ccクラスに「ホンダ・RS125R」でフル参戦し、1989年に世界ランキング第6位を獲得する。

1990年7月6日8時50分頃、自身の運転するオートバイで東京都大田区矢口町の東京都道311号環状八号線内回り線内の交差点を直進中、右折しようとしてきた路上教習中の教習車と衝突し、頭を強く打って死去。32歳没。[1]

主な著書

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シリーズ化された作品については、下記「主なシリーズ作品」節にて詳細を解説し、シリーズ第1作のみ重複例示。

  • 『片山敬済の戦い-オランダGPの16ラップ』共著:泉優二(CBS・ソニー出版、1984年)
  • 『ファントム強奪』(講談社、1984年)※「ファントム勇者伝説」シリーズ第1作
  • 『男たちの神話-ジャパン・ロック・グラフィティ』(角川書店、1985年)
  • 『黄金郷への漂泊者』(角川書店、1985年)
  • 『野獣舞踏会』(広済堂[2]、1985年)※「野獣舞踏会」シリーズ第1作
  • 『破滅の日』(講談社、1986年)
  • 魔宮戦場』1-5(角川文庫、1987年)
  • 『情報クーデター-総合情報商社の日本改造の日』(講談社、1987年)
  • 『女獣戦線』(講談社、1987年)※「ファントム戦士伝説」シリーズ第1作
  • 『美獣誕生篇』(広済堂[2]、1987年)※「新・野獣舞踏会」シリーズ第1作
  • 『黄金漂流』(実業之日本社、1987年)
  • 『熱き魂の彼方へ』1-4(角川書店、1987年)
  • 『黄金郷への漂泊者』1・2(角川文庫、1987年)
  • 『ザ・ハートビート-男たちの神話』上・下(角川書店、1988年)
  • 『破滅の日』一部・二部(講談社、1988年)
  • 『制覇する者』上・下(集英社、1988年)
  • 『野獣たちの戦場』(天山出版、1988年)※「野獣外伝」シリーズ第1作
  • 『ポセイドン・ウォー』 上・下(集英社、1989年)
  • 『硝煙の街に死ね』(勁文社、1989年)
  • 『皇帝・殺戮のシナリオ』(広済堂[2]、1989年)※「野獣舞踏会列伝」シリーズ第1作

主なシリーズ作品

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同一の書籍で判型の違いによる別版がある場合は、親項目に記載されたレーベル毎に刊行年を並列表記。

  • ファントム勇者伝説」シリーズ、講談社〈講談社文庫〉、全7巻
    1. 『ファントム強奪』(1984年)
    2. 『人質空中奪還』(1985年)
    3. 『鮮血の貴婦人』(1985年)
    4. 『灼熱の女獣』(1985年)
    5. 『空獣狂熱祭』(1986年)
    6. 『戦慄の女神』(1986年)
    7. 『ファントム蒼空戦線』(1986年)
  • 「ファントム戦士伝説」シリーズ、講談社〈講談社ノベルス〉 / 〈講談社文庫〉、全10巻[3]
    1. 『女獣戦線』(1987年 / 1990年)
    2. 『熱空の女王』(1987年 / 1990年)
    3. 『黒衣の略奪者』(1987年 / 1990年)
    4. 『戦士誕生』(1987年 / 1990年)
    5. 『英雄復活・上』(1988年 / 1991年)
    6. 『英雄復活・中』(1988年 / 1991年)
    7. 『英雄復活・下』(1988年 / 1991年)
    8. 『英雄戦線・上』(1988年 / 1991年)
    9. 『英雄戦線・下』(1989年 / 1991年)
    10. 『燃える戦線』(1989年 / 1991年)
  • 「野獣舞踏会」シリーズ、広済堂[2]〈広済堂ブルーブックス〉 / 〈広済堂文庫〉、全3巻[3]
    1. 『野獣舞踏会』(1985年 / 1987年)
    2. 『凶獣円舞曲』(1986年 / 1987年)
    3. 『野獣魔奏曲』(1986年 / 1987年)
  • 「新・野獣舞踏会」シリーズ、広済堂[2]〈広済堂ブルーブックス〉 / 〈広済堂文庫〉、全8巻[4]
    1. 『美獣誕生篇』(1987年) / 『美獣誕生』(1989年)
    2. 『さまよえる餓狼篇』(1987年) / 『さまよえる餓狼』(1989年)
    3. 『白狼復活篇』(1987年) / 『白狼復活』(1990年)
    4. 『訣別の戦場篇』(1988年) / 『さらばベルリン』(1990年)
    5. 『修羅の白狼篇』(1988年) / 『修羅の白狼』(1990年)
    6. 『鬼道組訣別 上篇』(1988年) / 『反逆の狙撃者』(1991年)
    7. 『鬼道組訣別 下篇』(1988年) / 『訣別の銃弾』(1991年)
    8. 『亡獣絶命篇』(1989年) / 『炎獄の野獣』(1991年)
  • 「野獣舞踏会列伝」シリーズ、広済堂[2]〈広済堂ブルーブックス〉 / 〈広済堂文庫〉、全6巻[3][5]
    1. 『皇帝・殺戮のシナリオ』(1989年 / 1992年)
    2. 『孤狼・謀殺の魔手』(1989年 / 1993年)
    3. 『凶豹・荒野の飢兵』(1989年)
    4. 『女獣・野望の戦場』(1990年)
    5. 『鬼道組・地獄の使者』(1990年)
    6. 『鬼道組・不滅の闘将』(1990年)
  • 「野獣外伝」シリーズ、天山出版〈天山ノベルズ〉 / 〈天山文庫〉、全12巻[3][5]
    1. 『野獣たちの戦場』(1988年 / 1990年)
    2. 『野獣たちの誇り』(1988年 / 1990年)
    3. 『野獣たちの紋章』(1988年 / 1990年)
    4. 『野獣たちの標的』(1989年 / 1991年)
    5. 『野獣たちの疾走』(1989年 / 1991年)
    6. 『野獣たちの追憶』(1989年 / 1992年)
    7. 『怒りの野獣たち』(1989年 / 1992年)
    8. 『逆襲する野獣たち』(1989年)
    9. 『最果ての野獣たち』(1989年)
    10. 『壮烈なる野獣たち』(1990年)
    11. 『野獣たちの血統』(1990年)
    12. 『野獣たちの訣別』(1990年)

関連書籍

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  • 遠藤智『チーム竹島の見果てぬ夢-竹島将は2輪GPに何を求めたか』発行元:リム出版、発売元:エーブイエス、1991年、ISBN 4871201511

脚注

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  1. ^ 1990年7月6日 東京夕刊 社会面 01段
  2. ^ a b c d e f 出版元とそのレーベル名の「廣済堂」に関しては、記事本文中ではすべて「広済堂」の表記が用いられている。また、対象書籍が発行された当時の社名は「廣済堂出版」であるが、これについてもすべて簡略表記されている。
  3. ^ a b c d ノベルズ版・文庫版の書名は共通。
  4. ^ ノベルズ版と文庫版とでは書名に一部変更を含む。
  5. ^ a b 全巻数はノベルズ版のもの。文庫版はシリーズの一部のみ刊行。

参考文献

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外部リンク

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