私の愛するテーマ
私の愛するテーマ | |
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Mon cher sujet | |
監督 | アンヌ=マリー・ミエヴィル |
脚本 | アンヌ=マリー・ミエヴィル |
製作総指揮 | ルート・ヴァルトブルゲール |
音楽 |
グスタフ・マーラー フランツ・シューベルト ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト クリストフ・ヴィリバルト・グルック ガブリエル・フォーレ |
撮影 |
ジャン=ポール・ロザ・ダ・コスタ ジャン=ベルナール・ムヌー |
編集 | アンヌ=マリー・ミエヴィル |
製作会社 |
JLGフィルム フランス国立映画センター(CNC) ラ・サンク レ・フィルム・デュ・ジュディ ラジオ・テレヴィジオン・スイス・ロマンド ザナドゥ・フィルム スイス連邦内務省(DFI) |
配給 |
レ・フィルム・デュ・ローザンジュ シネマドゥシネマ |
公開 |
1989年1月11日 1990年3月31日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 |
フランス スイス |
言語 | フランス語 |
『私の愛するテーマ』(原題:Mon cher sujet)は、1988年(昭和63年)製作・公開、アンヌ=マリー・ミエヴィル監督によるフランス・スイス合作の長篇劇映画である。
略歴・概要
[編集]フランス・ヌーヴェルヴァーグの映画作家ジャン=リュック・ゴダールの公私にわたるパートナーとして、1975年(昭和50年)製作のゴダール監督の『パート2』の脚本執筆、主役としての出演以降、共同監督作をつぎつぎに発表、ソニマージュ(当時はJLGフィルム、現在のペリフェリア)代表としてゴダールのハウスプロダクションを経営するアンヌ=マリー・ミエヴィルによる、単独監督としての長編劇映画デビュー作が本作なのである。
1988年(昭和63年)5月18日、第41回カンヌ国際映画祭に出品・上映され、「若い映画賞」を受賞する。同年9月10日には、カナダのトロント国際映画祭でも上映された。
日本では、シネマドゥシネマが配給し、1990年(平成2年)3月31日に公開された。日本公開当時のキャッチコピーは「サガンのように、デュラスのようにも。」[1]というもので、フランスを代表する女性の文学者であるフランソワーズ・サガン、マルグリット・デュラスの名を全面にコピーに織り込んだものであった。DVDは日本では未発売である。
本作のタイトル「MON CHER SUJET」というフレーズは、ゴダールがその後、『演出家たちの日記 - ゴダール篇』(2008年)ほか、数度字幕に引用している。
スタッフ・作品データ
[編集]- 監督・脚本・編集 : アンヌ=マリー・ミエヴィル
- 撮影監督 : ジャン=ポール・ロザ・ダ・コスタ、ジャン=ベルナール・ムヌー、マルタン・グレスマン、ダニエル・バロー
- 録音 : ピエール・カミュ、ラウール・フリュオフ
- 美術・装飾 : ファニー・ガリアルディーニ、イヴァン・ニクラス
- 音楽 : レオ・フェレ
- 使用音楽 : グスタフ・マーラー、フランツ・シューベルト、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、クリストフ・ヴィリバルト・グルック、ガブリエル・フォーレ
- プロデューサー : ルート・ヴァルトブルゲール
- 製作 : JLGフィルム、フランス国立映画センター(CNC)、ラ・サンク、レ・フィルム・デュ・ジュディ、ラジオ・テレヴィジオン・スイス・ロマンド、ザナドゥ・フィルム、スイス連邦内務省(DFI)
- 形式 : カラー - 35ミリフィルム - ビスタサイズ - ステレオ録音
- ジャンル : ドラマ映画
キャスト
[編集]- ガエル・ル・ロワ - アンジェール
- アニー・ロマン - アニエス
- エレーヌ・ルーセル - オディル
- イヴ・ネフ - カルロ
- ベルナール・ヴォランジェ - フランソワ
- ハンス・ツィシュラー - ハンス
- マルク・ダルノー - オーギュスト
- ダヴィド・キュイニエ - 生後6か月の幼児のルイ
- ミシェル・ギュムネール - 5歳のときのルイ
- アンヌ・ミシェル - ヴァリエテ歌手
- ジョナタン・ケール - 作曲家
- ミシェル・フェレール - 教授
- カトリーヌ・クルノー - ピアニスト
- ピエール=アンドレ・サンド - 商店主
- クリスチャン・ミュジテリ - 超音波検査医
- ロランス・ロシェ - アニエスの友人
- ヴィオレーヌ・バレー - 田舎の女
- ロラン・サシ - 主任司祭
- ナタリー・ペルレー - 社会扶助員
- ロラン・アムステュツ - 田舎の男
ストーリー
[編集]20歳のアンジェール(ガエル・ル・ロワ)、40歳のその母アニエス(アニー・ロマン)、60歳の祖母オディール(エレーヌ・ルーセル)は、それぞれがそれぞれの人生を生きている。
サキソフォン奏者カルロ(イヴ・ネフ)とすでに結婚しているアンジェールは、オペラ歌手を目指している。暮らしは楽ではなく、不安も多く、自信もない。アンジェールは妊娠し、堕胎する。
離婚後、翻訳家としてひとりで生計を立てているアニエスには、フランソワ(ベルナール・ヴォランジェ)とハンス(ハンス・ジッヒラー)という2人の恋人がいる。アンジェールは母の自由をうらやむ。
夫のオーギュスト(マルク・ダルノー)が亡くなり、オディールもひとりで生きている。やがてアンジェールが出産する。4代目の子の誕生である。
関連事項
[編集]註
[編集]- ^ allcinema ONLINEサイト内の「私の愛するテーマ」の項の記述を参照。