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神居大橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
神居大橋
基本情報
日本の旗 日本
所在地 北海道旭川市江丹別町春日
交差物件 石狩川
用途 道路橋
座標 座標: 北緯43度43分56.4秒 東経142度12分4.6秒 / 北緯43.732333度 東経142.201278度 / 43.732333; 142.201278
構造諸元
形式 吊り橋
全長 78.88m
2.31m
地図
神居大橋の位置(北海道内)
神居大橋
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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神居大橋(かむいおおはし)は、北海道旭川市江丹別町春日の石狩川に架かる橋。旭川市に存在する最古の吊り橋

歴史

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橋が存在する神居古潭は、旭川盆地から石狩平野に向かう石狩川の狭窄部にあたり、舟運の難所であったことからアイヌの人々から魔神ニッネカムイが住んだ聖地とされてきた[1]1901年(明治34年)、神居古潭にあった集落の石狩川を挟んだ向かい側に神居古潭貫井停車場が設置。翌年には神居古潭駅として開業した[2]。ここに橋が必要となったため、岩に穴を開けて埋められた柱と木材を組み合わせてできた簡易な吊り橋が架けられた[3]。一帯が景勝地として知られるようになると、1925年(大正14年)に有志の寄付を集めて吊り橋「神龍橋」が架けられた。さらに1938年(昭和13年)には。コンクリートの橋脚と木の部材を組んだ木製補剛トラス構造による吊り橋、現在の神居大橋が架けられた。1969年(昭和44年)には、鉄道の新線切り替えのために神居古潭駅が廃止され、橋の当初の目的はなくなったが、観光資源の一つとして原型を維持しながら幾度も大規模な改修が加えられた[4]2020年(令和2年)には、土木学会から土木遺産に選奨されている[5]

諸元

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  • 橋長 78.88m
  • 幅員 2.31m(有効幅員 2m)

アクセス

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  • 国道12号、神居古潭トンネルの手前から旧道に入ると駐車場がある。

脚注

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  1. ^ 神居古譚 〜魔神と英雄神の激闘〜”. 大雪山麓上川アイヌ日本遺産推進協議会 (2018年). 2024年7月4日閲覧。
  2. ^ 旭川市旧神居古潭駅舎”. プレスマンユニオン. 2024年7月4日閲覧。
  3. ^ わが街探検 市内“最古”の橋は今…!? たった1つだけの“吊橋”も!!”. asatan. 2024年7月4日閲覧。
  4. ^ 神居大橋~伝説の峡谷の白い吊橋”. 草野作工株式会社 (2022年6月22日). 2024年7月4日閲覧。
  5. ^ 神居大橋”. 土木学会 (2020年). 2024年7月4日閲覧。