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神吉敬三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
神吉敬三
人物情報
全名 神吉敬三
生誕 (1932-05-08) 1932年5月8日
山口県
死没 (1996-04-18) 1996年4月18日(63歳没)
埼玉県立がんセンター
学問
研究分野 スペイン美術
影響を与えた人物 佐々木孝大高保二郎松原典子松田健児
主な受賞歴 賢王アルフォンソ十世章
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神吉 敬三(かんき けいぞう、1932年5月8日 - 1996年4月18日)は、日本の美術史家。上智大学名誉教授。専攻は16世紀のバロック期(スペイン黄金時代美術)からパブロ・ピカソに至るスペイン美術史。

来歴

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山口県下関市長府町生まれ。浦和市(現さいたま市)に転居し、1948年(昭和23年)埼玉県立浦和高等学校を卒業、1956年上智大学経済学部を卒業。在学中に聖イグナチオ教会で受洗し、カトリック信者となる。同年から1959年までスペイン政府給費留学生としてマドリード・コンプルテンセ大学に留学、1965年に上智大学外国語学部助教授、1969年に教授。1970年にスペインの芸術文化勲章である「賢王アルフォンソ十世章」を受章。1985年に会田由賞受賞。教授在任中に肺癌により埼玉県立がんセンターで死去。没後名誉教授。東京大学東北大学慶應義塾大学学習院大学でも講じた。

日本で催された大半のスペイン美術関連の展覧会図録の解説を担当するなど、スペイン美術絵画研究の第一人者だった。スペイン王立サン・フェルナンド美術アカデミー客員会員、日本イスパニヤ学会理事などを務め、スペインとの文化交流・学会活動にも寄与、早くからスペインの哲学者オルテガの翻訳紹介も行っている。

弟子に佐々木孝(故人)、大高保二郎(後継者として多くの美術紹介を行っている)、松田健児等がいる。

著作

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主な訳書

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主な編著

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※画集の編集・解説。著書に担当解説の大半を収録。

  • 『アルハンブラ イスラム文化爛熟期・14世紀の赤い城』 鹿島出版会「SDグラフィック」、1966年。他は平良敬一
  • 『ゴヤの世界 原色写真文庫13』 講談社、1968年
  • 『ベラスケス 応急を描く冷徹な巨匠 美術文庫21』鶴書房、1972年。解説、監修は富永惣一中山公男
  • 『世界の名画1 ゴヤ』中央公論社、1972年、新装版1983年・1993年。解説、編者代表は井上靖高階秀爾
  • 『グレコ 新潮美術文庫11』 新潮社、1975年。小著
  • 『現代世界美術全集23 ゴヤ』 座右宝刊行会編:集英社 1974年、普及版1978年
  • 『世界美術全集15 ベラスケス』 座右宝刊行会編:集英社 1976年、普及版1979年
  • 『世界の博物館16 スペイン・ポルトガル博物館』 講談社、1979年
  • 『グランド世界美術14 ベラスケスとバロック美術』 講談社、1979年
  • エル・グレコ カンヴァス世界の大画家12』 藤田慎一郎と解説、中央公論社、1982年
  • 『ゴヤの世界』 大高保二郎・雪山行二と共編、リブロポート、1989年
  • 世界美術大全集西洋編16 バロック Ⅰ』 小学館、1994年、若桑みどりと共編、大著
  • 『ピカソ全集』 講談社、1981-82年。全8巻中、1・2・3・5巻を担当
  • 『ピカソ 25人の画家(19)』 講談社 1980年、新版1995年
  • 『ピカソ 現代世界の美術 アート・ギャラリー(12)』 集英社 1985年、大高保二郎と解説

関連項目

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