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石渡信一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

石渡 信一郎(いしわたり しんいちろう、1926年1月16日 -2017年1月8日)は古代史研究家。東京都出身。

1953年、東京文理科大学(現筑波大学)文学部英文科卒業。1953年~1977年、東京都立千歳高等学校教諭。

主に以下のような説を主張している。

  1. 蘇我馬子聖徳太子(厩戸皇子)は、用明天皇の架空の分身。
  2. 応神天皇百済蓋鹵王の弟昆支で、462年に崇神王家の入婿となった。478年には倭国王武としてに遣使し、491年に百済系の倭国「大東加羅」を建設した。
  3. 奈良県桜井市にある箸墓古墳の年代は393年。その被葬者は崇神天皇
  4. 仁徳陵の被葬者は継体天皇仁徳天皇は継体天皇の架空の分身で、継体天皇は応神天皇の実弟。
  5. 日本書紀』、『古事記』の神話に出てくるスサノヲは蘇我大王家の象徴。
  6. 蘇我蝦夷入鹿の父子は天皇。
  7. 天武天皇天智天皇の異母兄である古人大兄皇子と同一人物。
  8. 4世紀前半に朝鮮半島加羅勢力が北部九州に渡来し、瀬戸内海を経て、大和纏向が王都の倭国=大加羅(南加羅)を建設した。崇神天皇はその初代王。

主な著作

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  • 「応神陵の被葬者はだれか」 三一書房、1990年
  • 「蘇我馬子は天皇だった」 三一書房、1991年
  • 「日本書紀の秘密」 三一書房、1992年
  • 「聖徳太子はいなかった」 三一新書、1992年
  • 「古代蝦夷と天皇家」 三一書房、1994年
  • 「日本古代国家と部落の起源」 三一書房、1994年
  • 「蘇我王朝と天武天皇」 三一書房、1996年
  • 「ワカタケル大王の秘密」 三一書房、1997年
  • 「ヤマトタケル伝説と日本古代国家」 三一書房、1998年
  • 「日本地名の語源」 三一書房、1999年
  • 「百済から渡来した応神天皇」 三一書房、2001年
  • 「蘇我大王家と飛鳥」 三一書房、2001年
  • 「完本 聖徳太子はいなかった」 河出文庫、2009年
  • 「倭の五王の秘密」 信和書房 2010年
  • 「邪馬台国の都 吉野ヶ里遺跡」 信和書房 2011年
  • 「蘇我氏の実像」 信和書房 2011年
  • 「日本神話と藤原不比等」 信和書房 2012年
  • 「日本神話と史実(上)」 信和書房 2012年
  • 「日本神話と史実(下)」 信和書房 2013年