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石巻南浜津波復興祈念公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石巻南浜津波復興祈念公園
Ishinomaki Minamihama Tsunami Memorial Park
石巻南浜津波復興祈念公園(上空から撮影)
分類 国営公園・県営公園・市営公園
所在地
座標 北緯38度25分6.438秒 東経141度18分7.225秒 / 北緯38.41845500度 東経141.30200694度 / 38.41845500; 141.30200694座標: 北緯38度25分6.438秒 東経141度18分7.225秒 / 北緯38.41845500度 東経141.30200694度 / 38.41845500; 141.30200694
面積 38.8ヘクタール
開園 2021年令和3年)3月28日[1]
運営者 日本国宮城県石巻市[1]
現況 営業中
設備・遊具 「がんばろう!石巻」看板、追悼の広場、みやぎ東日本大震災津波伝承館など[1]
駐車場 普通車:234台、大型バス:9台
アクセス JR石巻駅三陸道石巻港IC
事務所 東北国営公園事務所
備考 石巻市-石巻南浜津波復興祈念公園の概要
公式サイト 公式ウェブサイト
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石巻南浜津波復興祈念公園(いしのまきみなみはまつなみふっこうきねんこうえん)は、宮城県石巻市沿岸部の南浜地区にある公園である。面積は38万8000平方メートル。東日本大震災による津波で壊滅した住宅街跡地に、犠牲者の追悼や復興祈念を目的に造られた[1]

概要

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石巻南浜津波復興祈念公園は国と県が14億円を投入して整備され、東日本大震災の津波や津波火災の延焼により394名もの人命が失われ、今も148人が行方不明になっているなど、甚大な被害を受けた石巻市南浜地区に立地する。震災被害が特に大きかった岩手県、宮城県、福島県にそれぞれ設置される「国が関与する祈念公園」の一つである[2][3]

公園の中央部には唯一の建物として国営展示施設であるみやぎ東日本大震災津波伝承館が併設されている(新型コロナウイルス感染症流行により公園開所後、開館は見合わせされていたが、2021年6月6日に満を持して開館した[1][4])。ここでは被災者の声や語り部の活動を紹介する県の展示ゾーンを中心に据える[2]

また、施設内にはかつての街割の主要道路(濡仏線)を活用した園路など震災前の趣が感じられるような工夫がなされている[5]

沿革

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  • 2011年平成23年)12月 - 石巻市の復興計画に「復興のシンボルとなる公園整備」を企画[3]
  • 2012年(平成24年)
    • 3月 - 国土交通省が「震災復興祈念公園の基本的あり方」を整理[3]
  • 2013年(平成25年)
    • 6月 - 南浜地区の復興祈念公園整備を求める要望書が省庁に提出[3]
  • 2014年(平成26年)10月 - 国営追悼・祈念施設の設置に関する閣議決定[3]
  • 2015年(平成27年)
    • 3月 - 復興祈念公園を考える市民フォーラムが開催[3]
    • 5月 - 計画案に対する意見が募集される[3]
    • 8月 - 基本計画の策定[3]
  • 2016年(平成28年)
    • 5月 - 市民説明会開催[3]
    • 6月 - 市民活動拠点活動開始[3]
  • 2017年(平成29年)3月 - 起工式[3]
  • 2021年令和3年)

施設

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国営エリア

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「がんばろう!石巻」看板(3代目)
南浜つなぐ館

県営エリア

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雲雀野松原・一丁目松原と善海田池

市営エリア

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慰霊碑全景
  • 慰霊碑(黒御影石製):長さ34 m、高さ1 mのつくりで震災で犠牲となった3694人の名前が刻まれている[15]
  • 雲雀野広場(多目的広場):遊具などが配置[9]
  • 一丁目松原[9]

利用案内

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開園時間

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  • 石巻南浜津波復興祈念公園
    • 4月から9月:9時から18時[16]
    • 10月から3月:9時から17時[16]
  • みやぎ東日本大震災津波伝承館:9時から17時(ただし、最終入館時間は16:30まで)。

定休日

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  • 石巻南浜津波復興祈念公園:年中無休[16]
  • みやぎ東日本大地震津波伝承館:基本的に毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月29日から1月4日まで)のみ(ただし、毎月11日は曜日・祝日に関わらず開館)[16]

施設利用料

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全て無料[16]

理念と方針

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理念

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東日本大震災の犠牲者に対する追悼・鎮魂とともに、石巻の街と震災の記憶を伝え、生命が営まれる「杜」をつくり、人々の「絆をつむぐ」ことを基本理念とする[17]

方針

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東日本大震災の犠牲者への追悼と鎮魂の場を構築し、被害状況とその教訓を次世代に伝え、復興の象徴の場としてメッセージを国内外に発信、様々な主体の参画・協働の場を提供、来訪者の安全を確保することを基本方針とする[17]

空間構成

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公園は南浜地区の地域性とその歴史に考慮されて成り立っており、「浜と自然との係り」「街の記憶」「追悼と伝承の祈念公園」をモットーとしている。は住宅地になる前のかつての自然を、は震災が起こる前のかつての繁栄を、祈念公園は震災で亡くなった人への祈りや復興にむけての意思を表している[17]

公園内の植生

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雲雀野海岸側から日和山側へ順に記載する[18]

アクセス

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付近

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脚注

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  1. ^ a b c d e 「石巻 復興公園オープン/コロナで伝承館は見合わせ」読売新聞』朝刊2021年3月29日(社会面)同日閲覧
  2. ^ a b “石巻・復興祈念公園 来年3月28日開園 国など方針”. 河北新報ダイジェスト. https://kahoku.news/articles/20201214khn000005.html 2021年3月11日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k 石巻南浜津波復興祈念公園”. 東北国営公園事務所. 2021年3月11日閲覧。
  4. ^ “みやぎ津波伝承館、石巻に開館 被災3県にそろう” (日本語). 河北新報. (2021年6月7日). https://kahoku.news/articles/20210606khn000019.html 2021年6月7日閲覧。 
  5. ^ 石巻市南浜地区復興祈念公園(仮称) 基本計画”. 復興庁・宮城県・石巻市. 2021年3月11日閲覧。
  6. ^ “犠牲者の名前刻まれた慰霊碑 宮城・石巻市で除幕式”. テレビ朝日. https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000209525.html 2021年3月11日閲覧。 
  7. ^ “五輪聖火、県内到着 石巻に「復興の火」ともる /宮城”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20200321/ddl/k04/050/021000c 2021年3月27日閲覧。 
  8. ^ “新たに「がんばろう!石巻」 3代目看板に作り替え「犠牲を出さないきっかけに」〈宮城〉” (日本語). FNNプライムオンライン. (2021年4月14日). https://www.fnn.jp/articles/-/169472 2021年4月14日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f 石巻南浜津波復興祈念公園が令和3年3月28日(日)に開園します”. 宮城県. 2021年3月17日閲覧。
  10. ^ a b 「石巻南浜津波復興祈念公園」が2021年3月28日開園。伝承館など設置”. トラベルWatch. 2021年3月11日閲覧。
  11. ^ a b c d 祈りの場の空間デザイン 資料-4【令和元年度 第2回 石巻南浜津波復興祈念公園有識者委員会 資料】”. 宮城県. 2021年3月11日閲覧。
  12. ^ 石巻南浜津波復興祈念公園 中核的施設における展示概要について”. 宮城県震災復興推進課. 2021年3月11日閲覧。
  13. ^ 『読売新聞』2021年6月7日29面
  14. ^ 3月11日に慰霊碑除幕 震災10年で石巻市建立 開園前の南浜祈念公園”. 『石巻日日新聞』. 2021年3月11日閲覧。
  15. ^ “南浜復興祈念公園・慰霊碑、3月11日に除幕 犠牲者3694人を刻銘 石巻市”. 石巻かほく メディア猫の目. (2021年2月10日). https://kahoku.news/articles/20210210khn000013.html 2021年3月25日閲覧。 
  16. ^ a b c d e f g h 石巻南浜津波復興祈念公園 令和3年3月28日(日)午後1時30分に開園します”. 石巻市,宮城県,東北国営公演事務所 (2021年3月12日). 2021年3月17日閲覧。
  17. ^ a b c 石巻市南浜津波復興祈念公園の概要”. 石巻市. 2021年3月11日閲覧。
  18. ^ 石巻市南浜地区復興祈念公園(仮称) 基本計画【概要版】”. 石巻市. 2021年3月11日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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