越後石山駅
越後石山駅 | |
---|---|
西口(2021年9月) | |
えちごいしやま Echigo-Ishiyama | |
所在地 | 新潟市東区石山[1][2]五丁目[3] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | シヤ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
1,732人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1960年(昭和35年)11月1日[1][2][* 1] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 |
■信越本線 (■磐越西線直通含む) |
キロ程 | 132.2 km(直江津起点) |
◄亀田 (2.4 km) (4.1 km) 新潟► | |
所属路線 | 信越本線(貨物支線) |
キロ程 | 0.0[* 2] km(JR貨物・越後石山起点) |
(6.1 km) 新潟貨物ターミナル► | |
備考 | 業務委託駅 |
越後石山駅(えちごいしやまえき)は、新潟県新潟市東区石山五丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)信越本線の駅である[1][2]。
歴史
[編集]- 1957年(昭和32年)10月1日:国鉄信越本線の石山信号場として新設[4]。新潟操車場までの貨物支線が開通。
- 1960年(昭和35年)11月1日:越後石山駅に昇格[1][4]。旅客駅[2]。
- 1962年(昭和37年)5月20日:構内電化。
- 1980年(昭和55年)4月8日:地下道開通[5]。
- 1985年(昭和60年)7月20日:国鉄直営売店開店、乗車券販売も行った[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[4]。
- 2005年(平成17年)3月3日:自動改札機使用開始[7]。
- 2006年(平成18年)1月21日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[8]。
- 2010年(平成22年)
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅[1][2]。駅構内には跨線橋等両ホームを連絡する通路は無く、駅構外の地下道を利用する[1][2]。2027年(令和9年)春を目標に東西自由通路とエレベーターが新設される予定である[10]。
新潟駅が管理する業務委託駅。西口の駅業務はJR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)が受託する業務委託駅として駅員が配置されるが、東口の新津方面ホームは無人となっている[1][2]。また、西口についても、一部時間帯を除き遠隔対応のため改札係員は不在となる[11]。
新潟方面ホーム駅舎には有人改札口・自動券売機・指定席券売機[11]・自動改札機・切符運賃回収箱・自動販売機・お知らせ標・化粧室等がある。新津方面ホーム駅舎には、自動券売機や自動改札機などがある。かつて有人改札口にはみどりの窓口が併設され出札業務も行っていたが、指定席券売機設置に伴い2010年2月25日限りで出札業務を終了し、現在は改札業務のみ行っている。
駅東西は新潟市が管理する地下通路で連絡している。西口ではロータリーを含む駅前広場が2015年(平成27年)3月25日より供用されている[12]。なお、東口では、2028年(令和10年)春に駅前広場が整備される予定である[10]。
駅構内
[編集]新潟寄りには、白新線の東新潟駅と新潟貨物ターミナル駅に通じる貨物支線各1本と新潟車両センターへの連絡線1本が分岐しており、それら3本の線路が下り線から上り線を介して連続して分岐している。このため、当駅から新潟寄りにおいて事故や工事等の影響で列車が運行出来ない場合、新津方面列車を当駅で折返し運転させることも可能である[注 1]。なお、当駅と東新潟駅を直通する定期旅客列車は運行されておらず[注 2]、両線が接続する上沼垂信号場での乗換も不可能なため、両駅間を往来する際は一度新潟駅を経由する必要がある。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■信越本線 | 下り | 新潟方面 |
2 | 上り | 新津・長岡方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
西口改札(2021年9月)
-
東口改札(2021年9月)
-
ホーム(2021年9月)
-
新潟寄りには新潟貨物ターミナルに通じる貨物支線分岐点がある(2004年7月)
-
地下通路(2021年9月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は1,732人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 2,258 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 2,248 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 2,209 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 2,176 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 2,130 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 2,152 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 2,048 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 2,056 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 2,066 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 2,028 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 1,992 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 1,964 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 2,001 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 2,032 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 1,977 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 2,022 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 2,066 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 2,063 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 2,022 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 1,949 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)1,580 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)1,539 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)1,613 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)1,732 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]当駅周辺は東区石山地区の中心地に位置しており、中央区中心部から連続して続く市街地の中に所在している。周辺は住宅地で、家並みの合間には僅かながら畑が点在する。南側に少し進むと水田地帯となる。また東区と中央区、江南区の3行政区の区境に近接している。
西側
[編集]西口側には教育施設が若干数所在する。また、徒歩20分程の場所に新潟刑務所が所在する。
東側
[編集]東口側には公共機関や新潟車両センター、教育施設が所在する。
バス路線
[編集]当駅周辺にはバス停が点在し、新潟交通グループの路線バスと東区区バスが運行されている。運行情報は「路線・のりば(新潟交通)」、「区バス(新潟市東区)」をそれぞれ参照。
- 西側:「石山」「山二ツ」
- 東側:「石山駅入口北」「石山駅入口南」
方面 | 路線名 | 系統・行先 | 当駅周辺のバス停名 |
---|---|---|---|
東方面 | ■ E8 石山線(東明系統) | E80:北高校前 E81:大江山連絡所前 |
石山駅入口南、石山 |
■ E8 石山線(山二ツ系統) | E82:北高校前 | 石山駅入口北、山二ツ | |
東区区バス | 東02:松崎ルート | 石山駅入口北、石山駅入口南 | |
亀田・横越方面 | ■ S9 亀田・横越線 | S90:水原 S94・S96:新津駅・秋葉区役所 S95:京ヶ瀬営業所 S97:酒屋車庫 S98:亀田駅西口 |
山二ツ |
新潟市中心部方面 | ■ E8 石山線(東明系統) | E80・E81:新潟駅前・万代シテイ | 石山駅入口南、石山 |
■ S9 亀田・横越線 | S90・S94・S95・S96・S97・S98:新潟駅前・万代シテイ | 山二ツ | |
■ E8 石山線(山二ツ系統) | E82:新潟駅南口 E82D:新潟駅南口・市役所前 |
石山駅入口北、山二ツ |
駅周辺の整備
[編集]当駅は1960年に旅客駅となって以来、東区石山地区の主要交通手段の一つとして利用されている。
1976年4月、新潟方面ホーム側駅前に、新潟市農業試験施設を兼ねた植物園「新潟市園芸センター」が開設された。しかしセンターの駐車場は収容台数が少ない上に駅前広場も無く、駅舎に車両を直接乗付けにくい道路構造となっているため、慢性的に交通障害が発生しやすくなっていた。またセンター自体も既に施設が老朽化している上、周辺では宅地化が著しく進捗したため施設拡充が困難となっていたことから、新潟市では園芸センターの機能を中央区鐘木の鳥屋野潟南部地区と南区白根地区に分割して移転する計画を進め、前者は「いくとぴあ食花」の施設群のうち、市民の緑花啓発に関する機能を中心とした「新潟市食育・花育センター」として2011年10月15日に移転オープンした。また後者は農業・園芸に関する研究機能を中心とした「新潟市農業活性化研究センター」「新潟市アグリパーク」として、南区に移転オープンした(アグリパークは2014年6月にオープン[13])。
新潟市はこの移転計画立案に当たり、園芸センター移転後の跡地利用について周辺住民を対象にアンケートを行ったところ、85%が「緑地保存」を希望したことを受けて検討を進めた結果、2010年秋に「越後石山駅西口整備事業」計画案が公表された。既に園内にある樹木を活用しつつ公園や駅前広場を整備する他、市道を拡幅する等して駅へのアクセス改善を図るもので、駅前広場は2015年3月に使用開始した。
なお新潟市・JR新潟支社共に、この事業案においては駅の改修・改築に関しては言及していないが、当駅は前述の通り、上下線のホーム各々に改札口が設けられ、改札内のトイレは新潟方面ホームにしか無く、且つ地下道にはエレベーターやエスカレータ等と言ったバリアフリーに対応した設備も無いため、高齢者や障がい者に対する利便性が確保されているとは言えない状況にある。こうしたことから、石山地区の5つの小学校区毎に設けられているコミュニティ協議会は連名で「越後石山駅橋上化整備推進会」を発足し、当駅を橋上駅舎に改築して利便性を確保するよう、新潟市とJR新潟支社に対して2012年から要望活動を行っている[14]。
隣の駅
[編集]- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■信越本線
- 信越本線貨物支線
- 越後石山駅 - 新潟貨物ターミナル駅(東新潟駅)
脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]- ^ この場合、新潟方面ホーム(下り線)に到着した列車は、上り線を経由して車両センター連絡線へ転線して折返した後、新津方面ホーム(上り線)へ入線する。
- ^ 当駅から新潟貨物ターミナル方面へ貨物支線経由で団体臨時列車が運行された例は存在する。 「新潟鉄道博すいか号」運転 - railf.jp
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 鉄道友の会新潟支部(監修)『新潟県鉄道全駅 増補改訂版』新潟日報事業社、2015年6月30日、71頁。ISBN 978-4-86132-606-6。
- ^ a b c d e f g h 『週刊 JR全駅・全車両基地』 14号 長野駅・新津駅・高田駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月11日、26頁。
- ^ “JR東日本:駅の情報(越後石山駅)”. 東日本旅客鉄道. 2014年7月25日閲覧。
- ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 11号 信越本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年9月20日、23-25頁。
- ^ 『遠回りにサヨナラ 新潟 二か所に連絡地下通路が完成』昭和55年4月9日読売新聞新潟
- ^ 1985年7月6日交通新聞2面
- ^ 『平成16年11月27日(土)新潟駅で自動改札使用開始!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2004年11月27日。オリジナルの2006年1月8日時点におけるアーカイブ 。2021年1月8日閲覧。
- ^ 『2006年1月21日(土)新潟エリアSuicaデビュー!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2005年9月21日。オリジナルの2006年1月5日時点におけるアーカイブ 。2021年1月8日閲覧。
- ^ 『「指定席券売機」が新たに4駅に登場!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2010年2月12日。オリジナルの2010年5月9日時点におけるアーカイブ 。2021年1月8日閲覧。
- ^ a b 「JR越後石山駅(新潟市東区)、東西自由通路を新設へ 2027年春目標 翌年めどに東口広場も整備」『新潟日報』2023年12月27日。オリジナルの2024年1月6日時点におけるアーカイブ。2024年1月7日閲覧。
- ^ a b “駅の情報(越後石山駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月7日閲覧。
- ^ 東区役所だより 第190号 p.2 - 新潟市 (PDF)
- ^ 南区役所だより 第173号 p.1 - 新潟市 (PDF)
- ^ 越後石山駅駅舎整備に関する署名(お願い)(WARPによるアーカイブ) - 新潟市東区自治協議会・平成24年度第1回会議資料より(2017年3月27日閲覧)
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月12日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(越後石山駅):JR東日本