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短七度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
短七度
転回形 長二度
名称
別称 -
略称 m7
音程の広さ
半音の数 10
インターバルクラス 2
純正音程 16:9[1] または 9:5[2]
セント値
平均律 1000
純正律 996 or 1018
短七度Minor seventh on C.mid Play[ヘルプ/ファイル]平均律またはGreater just minor seventh on C.mid 純正律[ヘルプ/ファイル]

短七度は、西洋の音楽理論では、全音階における七度音程のうちの小さい方である。短七度は10半音であり、もう一方の七度である長七度は11半音。たとえば、GはAの10半音上にあり、その間隔が短七度である。

短七度は、根音に対する属音三和音属七の和音に構成音として出現する。

また協和音と不協和音という観点において、短七度は協和音への解決を必要とする不協和音とされる[3]

周波数比

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純正律では一般に、16:9の「純正小短七度」、「ピタゴラス短七度」と呼ばれる[4]Lesser just minor seventh on C.mid Play[ヘルプ/ファイル])2つの完全四度を積み重ねたもの(996セント)がある。また、9:5の「純正大短七度」( Greater just minor seventh on C.mid Play[ヘルプ/ファイル][5][6]と呼ばれる完全五度と短三度を重ね合わせたもの(1018セント)があり、こちらは自然七度[7]の周波数間隔に近い。

関連記事

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脚注

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  1. ^ Haluska (2003), p.xxiv. Pythagorean minor seventh.
  2. ^ Haluska, Jan (2003). The Mathematical Theory of Tone Systems, p.xxiii. ISBN 0-8247-4714-3. Just minor seventh.
  3. ^ Benward & Saker (2003). Music: In Theory and Practice, Vol. I, p.53. Seventh Edition. ISBN 978-0-07-294262-0.
  4. ^ "On Certain Novel Aspects of Harmony", p.119. Eustace J. Breakspeare. Proceedings of the Musical Association, 13th Sess., (1886 - 1887), pp. 113-131. Published by: Oxford University Press on behalf of the Royal Musical Association.
  5. ^ "The Heritage of Greece in Music", p.89. Wilfrid Perrett. Proceedings of the Musical Association, 58th Sess., (1931 - 1932), pp. 85-103. Published by: Oxford University Press on behalf of the Royal Musical Association.
  6. ^ Partch, Harry (1979). Genesis of a Music, p.68. ISBN 0-306-80106-X
  7. ^ David Dunn, 2000. Harry Partch: an anthology of critical perspectives.
短七度
半音 インターバルクラス 平均律におけるセント 全音階に基づく名前 純正律における振動数比 純正律におけるセント 平均律と純正律のセント差
10 2 1000 cents 短七度 16:9 996 -4 cents
そのほかの音程
一度 - 短二度 - 長二度 - 短三度 - 長三度 - 完全四度 - 増四度 - 減五度 - 完全五度 - 短六度 - 長六度 - 短七度 - 長七度 - 八度