白石加代子
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しらいし かよこ 白石 加代子 | |||||
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生年月日 | 1941年12月9日(83歳) | ||||
出身地 | 日本・東京府東京市麻布区(現・東京都港区) | ||||
職業 | 女優 | ||||
ジャンル | 舞台・テレビドラマ・映画 | ||||
活動期間 | 1967年 - | ||||
著名な家族 | 深尾誼 | ||||
公式サイト | 白石加代子の部屋 | ||||
主な作品 | |||||
テレビドラマ 『義経』 『ひよっこ』 『いだてん〜東京オリムピック噺〜』 映画 『女囚さそり 第41雑居房』 舞台 『百物語シリーズ』 『身毒丸』 | |||||
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白石 加代子(しらいし かよこ、1941年12月9日 - )は、日本の女優。株式会社スタジオオーデュボン所属。夫は早稲田小劇場に所属していた深尾誼(ふかお よしみ)。東京市麻布区(現・東京都港区)東麻布出身[1][2][3]。日本芸術院会員。
来歴・人物
[編集]父・仁志郎(にしろう)、母・フサの長女として生まれる。父は逓信省の役人で、静岡県河津浜電話中継所の所長を務めていた。
5歳の頃、結核で父親を亡くし、家計が常に苦しくなる。
小学生の時、学校にやって来た児童劇団の芝居を見て、すでに舞台の世界に魅力を感じ始めていたが「弟が就職するまでは長女として家計を支えなければならない」という責任感から、麹町学園女子高等学校卒業後は東京の港区役所に就職。
弟の就職が決まった1967年の春、同区役所税務課を退職して、早稲田小劇場(現・SCOT)へ入団[4]。
1970年、『劇的なるものをめぐってII』(演出:鈴木忠志)の主演で「狂気女優」と評判になり、以後、同劇団の看板女優となる。
1989年、SCOTを退団して独立[5]。株式会社スタジオオーデュボンに所属。
主な出演作品
[編集]舞台
[編集]- エディプス王 (ストラヴィンスキー)(ジュリー・テイモア演出)
- 早稲田小劇場(SCOT)公演
- 少女仮面
- 劇的なるものをめぐってII
- トロイアの女 など
- メアリー・スチュアート(宮本亜門演出)
- 女たちの十二夜(鵜山仁演出)
- ゴドーを待ちながら(鴻上尚史演出)
- 虎(野田秀樹演出)
- 百物語シリーズ(鴨下信一演出)
- 夏の夜の夢(蜷川幸雄演出)
- 身毒丸(蜷川幸雄演出)
- グリークス(蜷川幸雄演出)
- ペリクリーズ(蜷川幸雄演出)
- 天保十二年のシェイクスピア(蜷川幸雄演出)
- コリオレイナス(蜷川幸雄演出)
- 国盗人(野村萬斎演出)
- ビューティ・クイーン・オブ・リナーン(長塚圭史演出)
- ムサシ(蜷川幸雄演出)
- ぼっちゃま(河原雅彦演出)
- おやすみ、かあさん(青山真治演出)
- 漂流劇 ひょっこりひょうたん島(2015年) - ドン・ガバチョ
- エレクトラ(2017年 世田谷パブリックシアターほか) - クリュタイメストラ[6]
- りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ
- COCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL『パンドラの鐘』(杉原邦生演出) - ヒイバア[7]
- 藤間勘十郎文芸シリーズ 其の五『其噂妖狐譚』-そのうわさだっきものがたり-(藤間勘十郎演出) - 賎の女実は金毛九尾の狐[8]
- カタシロ〜Relive vol.1〜(ディズム演出) - 患者[9]
- ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(笹部博司演出)[10]
映画
[編集]- 記録なき青春(1967年)
- 女囚さそり 第41雑居房(1972年、伊藤俊也監督)
- 悪魔の手毬唄(1977年、市川崑監督) - 司咲枝(仁礼嘉平の妹、仁礼文子の実母)
- 犬神の悪霊(1977年、伊藤俊也監督) - 霊媒(「カラ」に立つ女)
- 女王蜂(1978年、市川崑監督) - 速水るい
- 病院坂の首縊りの家(1979年、市川崑監督) - 宮坂すみ
- 魔界転生(1981年、深作欣二監督)
- 幻魔大戦(アニメ、1983年、りんたろう監督) - 女占星術師
- 細雪(1983年、市川崑監督) - 酒亭の内儀
- 天国の駅 HEAVEN STATION(1984年、出目昌伸監督)
- 大災難(1995年、周防正行監督)
- 八つ墓村(1996年、市川崑監督) - 濃茶の尼
- 尾崎翠を探して 第七官界彷徨(1999年、浜野佐知監督)
- 淀川長治物語 神戸篇 サイナラ(2000年、大林宣彦監督)
- 海猫(2004年、森田芳光監督)
- 男たちの大和(2005年、佐藤純彌監督)
- 全然大丈夫(2008年、藤田容介監督)
- 花筐/HANAGATAMI(2017年、大林宣彦監督) - 山内の母
- 海辺の映画館―キネマの玉手箱(2020年、大林宣彦監督) - チケット売場の老婆
- 千夜、一夜(2022年、久保田直監督) - 藤倉千代
- 岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年、渡辺一貴監督) - 猷[11]
- クモとサルの家族(2023年、長澤佳也監督)- 熊[12]
テレビドラマ
[編集]- 時代劇スペシャル / 大奥悪霊の館(1981年、CX)
- 大奥 第45話「花嫁は大奥一年生」(1984年、KTV) - 筆頭御年寄・三ツ橋(総取締) 役
- 夏の怪談シリーズ / 大奥妖霊の墓(1984年、CX)
- 水曜グランドロマン / 結婚しない女達のために(1991年、NTV)
- 山田太一スペシャル / ハワイアン・ウェディングソング マウイの想い出(1992年、TBS)
- 金曜時代劇 腕におぼえあり3(1993年1月8日 - 3月12日、NHK) - ナレーション[13]
- 月曜ドラマスペシャル / 冬の特選サスペンス ひとさらい(1995年、TBS)
- 火曜サスペンス劇場(NTV)
- 少女が死んだ夜(1997年)
- 刑事・鬼貫八郎(9)沈黙の函(1999年4月27日)
- 刑事・鬼貫八郎(18)真夜中の乗客(2005年9月20日) - 角間春江 役
- 土曜ドラマ / 銃口 教師竜太の青春(1997年、NHK)
- すいか(2003年、NTV) - 早川梅子 役
- 水曜プレミア / 世界最恐JホラーSP 日本のこわい夜(2004年、TBS) - 語りべ
- 大河ドラマ(NHK)
- 義経(2005年) - お徳 役 / ナレーション
- 花燃ゆ(2015年) - 国島 役
- いだてん〜東京オリムピック噺〜(2019年) - 三島和歌子 役
- 小早川伸木の恋(2006年、CX)
- セクシーボイスアンドロボ(2007年、NTV) - ロボの母親 役
- 吾輩の部屋である(2017年、日本テレビ) - 和式トイレ 役(声の出演)
- Q10(2010年、NTV) - 小川しげ 役
- 泣くな、はらちゃん(2013年、NTV) - 越前秀子 役
- デート〜恋とはどんなものかしら〜(2015年、CX) - バスの婦人
- ど根性ガエル(2015年、NTV) - 京子のおばあちゃん 役
- 金曜プレミアム / 松本清張スペシャル かげろう絵図(2016年、CX) - 寔子(徳川家斉正室) 役[14]
- プレミアムドラマ / 奇跡の人(2016年、NHK BSプレミアム) - 亀持岩 役
- 連続テレビ小説 / ひよっこ(2017年、NHK) - 立花富 役
- ひきこもり先生(2021年) - 上嶋美津子 役
- だが、情熱はある(2023年) - 若林鈴代 役[15]
- さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜(2024年) - 富子 役[16]
配信ドラマ
[編集]- 舞妓さんちのまかないさん(2023年1月12日 - 、Netflix) - キヨの祖母 役[17]
ラジオドラマ
[編集]- NHKオーディオドラマ FMシアターLET IT PON!〜それでええんよ〜(2012年2月4日、NHK-FM) - 小袖
OVA
[編集]- 鬼切丸(1994年 - 1995年) - ナレーション
ゲーム
[編集]- シャドウハーツ(2001年、PlayStation 2用RPG) - 海ババ
DVD
[編集]受賞歴
[編集]- 1979年 - 第1回観世寿夫記念法政大学能楽賞(ギリシャ悲劇公演)
- 1996年 - 第1回読売演劇大賞優秀女優賞(『百物語』)
- 1998年 - 第3回読売演劇大賞優秀女優賞(『身毒丸』)
- 2001年 - 芸術選奨文部科学大臣賞(『グリークス』『百物語』)
- 2001年 - スポニチ文化芸術大賞優秀賞(『百物語』)
- 2005年 - 紫綬褒章(春の叙勲)[18]
- 2012年 - 旭日小綬章[19]
- 2012年 - 第33回松尾芸能賞優秀賞
- 2014年 - 菊池寛賞[20]
- 2023年 - 日本芸術院会員に任命(3月1日より)[21]
脚注
[編集]- ^ 2015年5月 朝日新聞夕刊 人生の贈りもの わたしの半生 白石加代子の部屋
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.546
- ^ 2006 aera前編 白石加代子の部屋
- ^ 「芸歴50年!『ひよっこ』白石加代子には役所勤めの過去も」『女性自身』2017年9月12日号、光文社、2018年6月21日閲覧。
- ^ 2006 aera後編 白石加代子の部屋
- ^ “「エレクトラ」で白石加代子と高畑充希が母娘に!父は麿赤兒、弟に村上虹郎”. ステージナタリー. (2016年6月24日) 2016年6月24日閲覧。
- ^ “成田凌、葵わかなダブル主演で舞台『パンドラの鐘』上演決定 演出は杉原邦生”. SPICE(スパイス) (イープラス). (2022年2月11日) 2022年2月11日閲覧。
- ^ “藤間勘十郎が立ち上げる、金毛九尾の狐の物語「其噂妖狐譚」に白石加代子・朝月希和ら”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年9月13日). 2024年9月14日閲覧。
- ^ “TRPG「カタシロ」有観客で舞台化、白石加代子・七海ひろき・木村達成らがプレイヤーに”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年11月8日). 2024年11月9日閲覧。
- ^ ““歌舞伎とミュージカルが合体?”白石加代子&大原櫻子の二人芝居「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年11月29日). 2024年11月30日閲覧。
- ^ 『『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』劇場パンフレット』東宝株式会社ライツ事業部、2023年5月26日。
- ^ “宇野祥平×徳永えりW主演『クモとサルの家族』公開決定 共演に黒羽麻璃央、仲村トオルら”. リアルサウンド映画部 (blueprint). (2022年12月16日) 2022年12月16日閲覧。
- ^ “腕におぼえあり3”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA. 2024年9月11日閲覧。
- ^ “米倉涼子、松本清張原作の歴史サスペンスに主演”. ORICON STYLE. (2016年2月19日) 2016年2月19日閲覧。
- ^ “山里亮太&若林正恭の半生描くドラマ『だが、情熱はある』 主要キャスト一挙発表”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年2月28日) 2023年2月28日閲覧。
- ^ “「さよならマエストロ」に芝大輔、白石加代子、LiLiCo、おじゃす、山本圭祐が出演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年1月11日). 2024年1月11日閲覧。
- ^ “「舞妓さんちのまかないさん」に城桧吏、福地桃子、リリー・フランキー、井浦新ら参加”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年11月7日) 2022年11月7日閲覧。
- ^ “平成17年春の褒章受章者 東京都” (PDF). 内閣府. p. 3 (2005年4月29日). 2005年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月16日閲覧。
- ^ “平成24年春の叙勲 旭日小綬章等受章者 東京都” (PDF). 内閣府. p. 3 (2012年4月29日). 2015年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月16日閲覧。
- ^ “菊池寛賞にタモリさん、阿川佐和子さんら”. 読売新聞. オリジナルの2014年10月15日時点におけるアーカイブ。 2014年10月15日閲覧。
- ^ “令和4年度 日本芸術院会員候補者の決定について”. 日本芸術院 (2023年2月22日). 2023年4月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- 株式会社スタジオオーデュボン
- 白石加代子の部屋
- 深尾加代子(白石加代子) - 日本芸術院
- STAGE 白石加代子さん (Agura 2005年5月号) - ウェイバックマシン(2008年10月6日アーカイブ分)
- 白石加代子 - 日本映画データベース
- 白石加代子 - allcinema
- 白石加代子 - KINENOTE
- Kayoko Shiraishi - IMDb
- 白石加代子 - テレビドラマデータベース
- 白石加代子 - NHK人物録