白先勇
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白先勇 | |
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プロフィール | |
出生: | 1937年7月11日 |
出身地: |
中華民国 広西省桂林府臨桂県 (現:桂林市臨桂県) |
職業: | 小説家、脚本家 |
籍貫地: | アメリカ合衆国 |
各種表記 | |
英語名: | Pai Hsien-yung |
白 先勇(パイ・シエンヨン、英: Pai Hsien-yong、1937年7月11日 - )は、台湾の脚本家[1]、小説家である。
雑誌『現代文学』[2]の編集主幹を務める。1977年7月より同誌で掲載を開始した小説「孽子」は、1971年前後に構想を得て書き始め、5、6回書き直したほぼ完成稿を雑誌に掲載、書籍化は1983年を待つこととなる[5]。
略歴
[編集]1937年、広西省において、国民革命軍の軍人である白崇禧の五男として生まれる[7]。
国共内戦の敗北に伴って、1952年に台湾に渡り、青年時代を過ごす[7]。国立台湾大学外文系を卒業後、アイオワ大学に留学。現在はアメリカ合衆国在住で、小説執筆の傍ら、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で教鞭を取る[7]。
カフカ、フォークナーなど欧米のモダニズム文学の強い影響を受け、壮大な着想と繊細な技巧を駆使した傑作を数多く上梓している[8][7]。
主な著作
[編集]- 1965年 『永遠の尹雪艶』[9]
- 1966年 『一束の緑』、『遊園驚夢』[10][9]
- 1967年 『除夜』、『梁父山の歌』[9]
- 1968年 『最後の夜』[9]
- 1969年 『血のように赤いつつじの花』、『懐旧』、『満天に輝く星』[9]
- 1970年 『孤花恋』、『冬の夜』、『花橋栄記』[9]
- 1971年 『秋の思い』、『国葬』[11][9]
- 1983年 『孽子』遠景出版社。長編小説、同性愛を正面から描いた[12]。
- 2006年 『孽子』陳正醍(訳)、国書刊行会。
- 1985年 『台北人』[9]
- 1995年 『六本目の指』[9]
- 2000年 白 先勇、山口 守「ワールド・カルチュア・マップ 台湾 白先勇氏インタヴュー」[13]
- 2001年 「60年代台湾文学--『現代』と『郷土』」池上 貞子(訳)[14]
参考文献
[編集]- 白先勇 著、山口守 訳『台北人』(初版)株式会社国書刊行会〈新しい台湾の文学〉(原著2008年3月31日)。ISBN 978-4-336-04532-4。
脚注
[編集]- ^ 久下景子「小説『玉卿嫂』と脚本『玉卿嫂』」『天理臺灣學報』第20号、天理台湾学会、2011年7月、41-55頁。NAID 40018960678。
- ^ 現代文學編委會, ed (19--) (中国語). 現代文學. 現代文學雜誌社. NCID AA1268027X現代文學編委會(復刊1期 ([中華民國66 [1977].7])-)。並列タイトル『Modern literature』(復刊5期 ([中華民國67 [1978].10])-復刊8期 ([中華民國68 [1979].8]))。刊行頻度の変更: 季刊(28期 ([中華民國55 [1966].5])→隔月刊(復刊1期 ([中華民國66 [1977].7]-)
- ^ 『天理臺灣學報』第17巻、天理台湾学会、2008年6月、121-130頁。NAID 40016271846。
- ^ 白先勇(口述)「孽子的三十年変奏」『孽子:貮零壱肆 劇場顕像』 国家芸術表演中心、2014年2月、12頁。
- ^ 久下景子「雑誌『現代文學復刊』の容貌」[3]より白先勇(口述)による[4]。
- ^ “榮譽學位—理學博士” (中国語). 主頁 > 理大簡介 > 榮譽學位及大學院士名錄. 香港理工大學. 2021年8月24日閲覧。
- ^ a b c d 白 2008, p. 257-258.
- ^ 間ふさ子「白先勇『孽子』の脚色について : 映画・テレビドラマ・舞台劇」『福岡大學人文論叢』第46巻第2号(通号第181号) 、福岡大学人文論叢編集委員会(編)、2014-09年、p.309-332。掲載誌別題『Fukuoka University review of literature & humanities』。
- ^ a b c d e f g h i 白 2008, p. 259-260.
- ^ 2005年改版。『遊園驚夢』芳柯瓦(画)、台北 : 格林文化事業〈白先勇作品 2〉ISBN 9577458300。別題『園遊夢のごとし』 、児童書。
- ^ 白 先勇「小説 国葬〔含 台湾「外省人」文学史の視点から〕」『植民地文化研究 : 資料と分析』 (通号第4号)、浦安 : 植民地文化学会、2005年、66-75,92頁。NAID 40007092254。
- ^ 陳 正醍「白先勇『〔ゲツ〕子』覚書」『中央大学文学部紀要』(通号第199号)2004年3月、167-187頁。掲載誌別題『Journal of the Faculty of Literature, Chuo University』。
- ^ 白 先勇、山口 守「ワールド・カルチュア・マップ 台湾 白先勇氏インタヴュー」『ユリイカ』第32巻第11号(通号第436号) 、東京 : 青土社、2000年8月、256-259頁 (コマ番号0133.jp2-)。doi:10.11501/7936341、国立国会図書館オンライン、国立国会図書館内限定公開。
- ^ 「60年代台湾文学--『現代』と『郷土』」池上 貞子(訳)『日本台湾学会報』(通号第3号)、日本台湾学会『日本台湾学会報』編集委員会(編)、2001年5月、131-138頁。
関連項目
[編集]関連資料
[編集]発行年順。
- 川口 栄一、高 文池「白先勇和陳映真比較研究」『京都外国語大学研究論叢』(通号第45号)、京都外国語大学機関誌編集委員会、京都外国語短期大学機関誌編集委員会(編)1995年、156-176頁。掲載誌別題『Academic bulletin, Kyoto University of Foreign Studies』。
- 池上 貞子「張愛玲と白先勇--"失落"の時機をめぐって」『跡見学園女子大学紀要』第34号、2001年3月、77-86頁。
- 久下 景子「白先勇作品考察--月光の誘惑」『中国言語文化研究』第8号、2008年7月、80-91頁。
- 藤井 省三(監修)『中国文学研究文献要覧 近現代文学 1978~2008』日外アソシエーツ(編)、2010年。
- 久下 景子「中国文学あれこれ(96)白先勇『夜曲』における告白 : 台湾作家の描いた文革」『季刊中国 : 研究誌』第107号、「季刊中国」刊行委員会2011年、62-74頁。NAID 40019151606。
- 詹 閔旭「國族叙事下的同志生命經驗--從文化翻譯談白先勇的青春版《牡丹亭》」 『中国語中国文化』第8号、2011年3月、100-120頁。
- 小笠原 淳「白先勇『孽子』と台北」『アジア・ディアスポラと植民地近代 : 歴史・文学・思想を架橋する』緒形康(編)、東京:勉誠出版、2013年。別題『Asian Diasporas and Colonial Modernity』。
- 四方田 犬彦「白先勇『孽子』」『アジア全方位 : papers 1990-2013』晶文社、2013年。
- 八木 はるな「白先勇小説の映画への改編をめぐって : エグザイルとしての在米中国人」『日本台湾学会報』第16号、日本台湾学会『日本台湾学会報』編集委員会(編)、2014年6月、22-34頁。
- 八木 はるな「謝晋監督映画『最後の貴族』における子女イメージの変容 : 白先勇原作小説『謫仙記』との比較研究」『東京大学中国語中国文学研究室紀要』第17号、東京大学文学部中国語中国文学研究室、2014年11月、29-42頁。doi:10.15083/00035239、NAID 120005525809。
- 八木 はるな「白先勇『孽子』の映画・テレビドラマ・舞台劇への改編にみる、台湾セクシュアル・マイノリティ言説の変容」『東京大学中国語中国文学研究室紀要』第19号、東京大学文学部中国語中国文学研究室、2016年11月、79-96頁。doi:10.15083/00035224、NAID 120005951631。
DVD
[編集]- Tung hsieh hsi tu = Ashes of time. (1998) Kar-wai Wong; Sung-lin Tsai; Yong Jin. World Video (San Francisco, Calif.); Scholar Films Co. Ltd.; Jet Tone Production Company.; Beijing dian ying zhi pian chang.; Tsui Siu Ming Productions Ltd.; Pony Canyon Inc. DVD.OCLC 1029376957. 別題 Bodyguard from Beijing. 英語字幕.
- 『青春版《牡丹亭》』(2007)白先勇(原作・製作)、蔡少華、樊曼儂(製作)、白先勇、華瑋、張淑香、辛意雲(脚本整理)、汪世瑜(演出). Public Television of Taiwan. Shaohua Cai; Mannong Fan; Wei Hua; Shuxiang Zhang; Yiyun Xin; Shiyu Wang; Fengying Shen; Jiulin Yu; Guofang Shen; Hongzhen Tao; Zhiming Shen; Binbin Qu; Lingling Chen; Xianzu Tang. DVD4枚. Xianggang : 迪志文化出版有限公司.OCLC 190786589. 別題Qing chun ban "Mu dan ting"、別題 Peony pavilion。劇場上映版の録画。 英語字幕付き。
- 『十加十』(2012?) 台北金馬影展執行委員会、侯孝賢(監督)、聞天祥(製作)、王童, 呉念真, 魏德聖, 鄭文堂, 沈可尚, 王小棣, 陳玉勳, 張艾嘉, 朱延平, 陳國富, 張作驥, 鄭有傑, 何蔚庭, 侯季然, 戴立忍, 鍾孟宏, 楊雅喆, 蕭雅全, 陳駿霖. DVD2枚 : NTSCカラー放送システム 、タイヤル語、字幕は中国語もしくは英語。Xinbei Shi Yonghe Qu : 天馬行空數位有限公司〈Taiwan Resource Center for Chinese Studies at UW-EAL.〉 [Tian ma xing kong shu wei you xian gong si.]OCLC 930297959。別題Shi jia shi = 10 + 10. 2011年劇場版のDVD化。監督12人による12編のオムニバス作品。
- 『驀然回首臺北人』(2014). 第卅三屆行政院文化獎得獎人白先勇先生紀錄片 = the 33rd National Cultural Award of R.O.C (Taiwan) Laureate Pai Hsien-yung's documentary film. OCLC 912800581. 創藝傳媒股份有限公司, 後場音像紀錄工作室有限公司(製作). DVD. Xin bei shi : 文化部. 別題 The sudden recollection of Taipei people.