病的反射
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病的反射(びょうてきはんしゃ)とは、中枢側にある上位運動ニューロンが傷害され、その下位運動ニューロンに対する抑制が消失し、正常では認められないような反射が出現するようになること。ただし乳幼児では正常児にもみられ、発達とともに消失する。発達の評価にも用いられることがある。
- 下顎反射(Jaw jerk reflex)
- 反射中枢はC8~T1である。手関節を軽く背屈位とし、検者は患者の中指末節をはさみ、母指で患者の爪の部分を鋭く掌側にはじくと、母指の内転運動が起こる。
- ワルテンベルク反射(Wartenberg's reflex)
- 反射中枢はC6~T1である。前腕回外位として手指を軽く屈曲位とし、検者の示指と中指を患者の4本の手指の上に横におき、その上を叩くと母指の屈曲運動がおこる。正常では欠如ないし極めて軽度である。
- バビンスキー反射(Babinski's reflex)
- 反射中枢はL4~S1である。
- チャドック反射(Chaddock's reflex)
- 反射中枢はL4~S1である。
- トレムナー反射(Tromner's reflex)
- 反射中枢はC6~T1である。手関節を軽く背屈位、手指を軽く屈曲位とし、患者の中指末節の掌側を検者の中指で強くはじくと、母指の内転運動がおこる。
関連
[編集]参考文献
[編集]- 脊椎脊髄ハンドブック 第2版 ISBN 9784895903578