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由利高原鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
由利高原鉄道株式会社
Yuri Kōgen Railway Ltd
矢島駅(本社所在地)
矢島駅(本社所在地)
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 由利鉄(ゆりてつ)
本社所在地 日本の旗 日本
015-0404
秋田県由利本荘市矢島町七日町字羽坂21-2
設立 1984年10月
業種 陸運業
法人番号 2410001005244 ウィキデータを編集
事業内容 鉄道事業
代表者 代表取締役社長 萱場道夫[1]
資本金 1億円
(2018年3月31日現在[2]
売上高 8271万4000円
(2018年3月期[2]
営業利益 △1億433万6000円
(2018年3月期[2]
純利益 △1391万4000円
(2018年3月期[2]
純資産 2518万3000円
(2018年3月31日現在[2]
総資産 1億8671万6000円
(2018年3月31日現在[2]
従業員数 31人
(2018年3月31日現在[2]
決算期 3月31日
主要株主 秋田県 38.5%
由利本荘市 38.5%
由利建設業協会 8.0%
秋田銀行 4.0%
北都銀行 4.0%
(2019年3月31日現在[3]
外部リンク www.obako5.com/
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由利高原鉄道株式会社(ゆりこうげんてつどう)は、秋田県鳥海山ろく線を運営する第三セクター鉄道会社国鉄再建法施行により第1次特定地方交通線に指定され、廃止されることになった日本国有鉄道(国鉄)矢島線を引き継ぐため、秋田県および沿線地方自治体である本荘市由利町矢島町(現・由利本荘市)などの出資により設立された。本社は秋田県由利本荘市矢島町に所在。

歴史

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路線

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沿線の観光

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路線は子吉川に沿っており、支流では秋にの遡上を見られることがある。晴れた日には車窓より鳥海山が望める。終点の矢島駅からは猿倉温泉(由利本荘市鳥海町猿倉)の宿泊施設による送迎がある(要予約)。

アテンダント

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まごころ列車

「まごころ列車」として、秋田おばこ姿のアテンダントが1日1往復(矢島駅発9:40、羽後本荘駅発10:43)乗務し、旅客への案内や乗降補助、乗車証明書の配布、車内販売を行っている。アテンダントはイベント列車の企画や営業も行っており、団体列車にも乗務している[10]

車両

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現有車両

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2015年現在、2形式5両の気動車が在籍する。

YR-2000形(2001,2002 2両)
YR-2001は2000年(平成12年)11月[11]、YR-2002は2003年(平成15年)3月に製造された[12]。由利高原鉄道で初めて冷房装置、トイレを装備し、車体長も18 mに延長された[13][14]
YR-2001
YR-2002
YR-3000形(3001-3003 3両)
後述のYR-1500形の置換用として2012年(平成24年)3月から2014年(平成26年)3月にかけて3両が製造された[15][16][17]。白を基調とするが、車両ごとにアクセントカラーと内装色が変更され、YR-3001は緑、YR-3002は赤、YR-3003は青となっている[18]
YR-3001
YR-3002
YR-3003

過去の車両

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YR-1000形・YR-1500形(1001-1005 5両->1501-1503,1505 4両)
1985年(昭和60年)の転換時に1001 - 1004の4両[19]1988年(昭和63年)に1両 (1005) が製造された車体長14.8 mの気動車である[20]。YR-1004は2003年(平成15年)12月に廃車された[21]。残る4両は2000年(平成12年)から2004年(平成16年)にかけてエンジン交換、冷房化などの改造を受け、YR-1500形1501-1503、1505に改番された[22][12][21]。2011年(平成23年)から2014年(平成26年)にかけて廃車され、形式消滅した[15][16][23]
YR-1503
YR-1505

出典

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  1. ^ a b 「由利高原鉄道、新社長が決定仙台市役所出身の萱場氏」日本経済新聞』朝刊2019年6月27日(東北経済面)2019年7月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 鉄道統計年報平成29年度版 - 国土交通省
  3. ^ 令和元年度鉄道要覧
  4. ^ 4月19日ゆりてつラッピング車両、発進!!!”. 由利高原鉄道 (2014年3月20日). 2014年3月28日閲覧。
  5. ^ ゆりてつラッピング車両の魅力”. 由利高原鉄道. 2016年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月4日閲覧。
  6. ^ “乾電池電車がギネス達成 埼玉・川越工高の生徒が秋田で”. 産経新聞(産経ニュース) (産経新聞社). (2015年11月3日). オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304100339/http://www.sankei.com/life/news/151103/lif1511030035-n1.html 2016年5月4日閲覧。 
  7. ^ 由利高原鉄道貸切バス”. 由利高原鉄道. 2018年6月17日閲覧。
  8. ^ 「由利鉄、次期社長を公募 現社長は任期満了で来月退任」秋田魁新報』2019年5月18日(2019年6月17日閲覧)。
  9. ^ 遠藤卓之「由利高原鉄道 踏切装置 譲渡に感謝 臨海鉄道廃線で不要に 秋田市の2社、無償で」『秋田魁新報』2021年11月20日、24面。
  10. ^ まごころ列車/イベント列車企画・実施 由利高原鉄道ホームページ(2019年6月17日閲覧)。
  11. ^ 『新車年鑑2001年版』p175
  12. ^ a b 『鉄道車両年鑑2003年版』p208
  13. ^ 『新車年鑑2001年版』p111
  14. ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻862号p42
  15. ^ a b 『新車年鑑2012年版』p220
  16. ^ a b 『鉄道車両年鑑2013年版』p217
  17. ^ 『鉄道車両年鑑2014年版』p224
  18. ^ 『新車年鑑2012年版』p124
  19. ^ 『新車年鑑1986年版』p162
  20. ^ 『新車年鑑1989年版』p232
  21. ^ a b 『鉄道車両年鑑2004年版』p216
  22. ^ 『鉄道車両年鑑2002年版』p190
  23. ^ 『鉄道車両年鑑2015年版』p237

参考文献

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  • 鉄道ファン』通巻295号(1985年11月・交友社
    • 鉄道ファン編集部「9番目のマイレール 由利高原鉄道 YR-1000 完成」 pp. 58-59
    • 「付図 RF24006 由利高原鉄道 ディーゼル動車 形式 YR-1000」
  • 鉄道ピクトリアル』通巻464号「新車年鑑1986年版」(1986年5月・電気車研究会
    • 藤井 信夫、大幡 哲海、岸上 明彦「各社別車両情勢」 pp. 84-96
    • 由利高原鉄道(株) 技術部長 葛西 栄三「由利高原鉄道 鳥海山麓線YR-1000形」 pp. 99
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 161-162
    • 「竣工月日表」 pp. 162-172
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻512号「新車年鑑1989年版」(1989年5月・電気車研究会)
    • 藤井 信夫・大幡 哲海・岸上 明彦「各社別車両情勢」 pp. 93-123
    • 「竣工月日表」 pp. 232-242
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻708号「新車年鑑2001年版」(2001年10月・電気車研究会
    • 「魅力のNEW FACE 2000年度民鉄車両編」 pp. 13-20
    • 藤井 信夫、大幡 哲海、岸上 明彦「各社別車両情勢」 pp. 93-109
    • 由利高原鉄道(株)運輸課長 高橋 博「由利高原鉄道 YR-2000形」 pp. 111
    • 「車両諸元表」 pp. 173-174
    • 「2000年度 車両動向」 pp. 175-183
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻723号「鉄道車両年鑑2002年版」(2002年10月・電気車研究会)
    • 由利高原鉄道(株)運輸課 高橋 博「由利高原鉄道 YR1500形」 pp. 124
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 164-166
    • 「2001年度車両動向」 pp. 190-200
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻738号「鉄道車両年鑑2003年版」(2003年10月・電気車研究会)
    • 「車両データ 2002年度」 pp. 208-219
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻753号「鉄道車両年鑑2004年版」(2004年10月・電気車研究会)
    • 「車両データ 2003年度」 pp. 216-227
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻862号「【特集】東北のローカル私鉄」(2012年5月・電気車研究会)
    • 服部 朗宏「現存 東北ローカル私鉄の気動車 現有車と少し昔の在籍車」 pp. 40-45
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻868号「鉄道車両年鑑2012年版」(2012年10月・電気車研究会
    • 「民鉄新造車」 pp. 12-15
    • 由利高原鉄道(株)代表取締役社長 春田 啓郎「由利高原鉄道 YR3000形」 pp. 124-125
    • 岸上 明彦「2011年度民鉄車両動向」 pp. 86-119
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 194-198
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 220-231
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻881号「鉄道車両年鑑2013年版」(2013年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2012年度民鉄車両動向」 pp. 100-133
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 217-228
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻896号「鉄道車両年鑑2014年版」(2014年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2013年度民鉄車両動向」 pp. 114-145
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 224-235
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻909号「鉄道車両年鑑2015年版」(2015年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2014年度民鉄車両動向」 pp. 119-151
    • 「車両データ 2014年度」 pp. 237-248

外部リンク

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