田溶冀
田 溶冀(チョン・ヨンギ、朝鮮語: 전용기、1991年10月26日 - )は、大韓民国の政治家。第21・22代韓国国会議員[1][2]。
経歴
[編集]故郷は慶尚南道宜寧郡七谷面、両親は同地に在住[3]。合浦高等学校を経て漢陽大学校ERICAキャンパスで生活体育学士を取得し、同校大学院経営コンサルティング学科修士。在学中の2015年に第34代漢陽大学校ERICA総学生会長、2016年に京畿道大学生協議会会長を歴任した。2017年の第19代大統領選挙においては中央選挙対策委員会青年委員会未来世代共同本部長を務め、2018年に共に民主党全国大学生委員会委員長、2019年に共に民主党中央党党員資格審査委員会委員、2020年に国家均衡発展委員会国民疎通特別委員と共に民主党公薦管理委員会委員を歴任し、同年の第21代総選挙で共に民主党(当選当時は共に市民党[4])の比例代表として国会議員に初当選した[1]。なお、政党活動当時は毎日の夜に大学付近の食堂を午前3〜4時まで経営していたが、その後は新型コロナウイルス感染症の流行により廃業した[4]。
その後は共に民主党党員資格審査委員会委員、共に民主党政党革新推進委員会内部委員、第20代大統領選挙で共に民主党の李在明候補選挙対策委員会のスポークスマンをそれぞれ務めた。現在は共に民主党全国青年委員会委員長、民主研究院理事を務めている[1][2]。議員在任中には韓国軍兵士の給与基準を最低賃金以上の毎月200万ウォンに引き上げる軍人報酬法改正案を代表発議した[5]。また、教育当局が毎年未成年者の学術活動の実態を調査できるような、不公正な優遇を事前に防止する学術振興法改正案[6]、そして確率型アイテムを規制するゲーム法改正案も発議した[7]。
2024年の第22代総選挙では京畿華城丁選挙区から出馬することとなった[8]。
竹島上陸
[編集]2023年5月2日、Facebookにて、学生団体団員や党関係者ら14人とともに竹島に上陸したことを投稿した[9][10]。その中で、韓国の領土である独島(韓国における呼称)を命を懸けて守るという旨を述べ[11]、日本のネットユーザーの間で非難が起こった。この出来事に対し日本政府は「極めて遺憾」とし、韓国側に抗議した[12]。
これに対し、梨花女子大学校教授のパク・ウォンゴンと元駐日韓国大使の申珏秀は「実効支配下の独島を紛争地域化させた」「民主党と日本の右翼の奇妙な共生関係」「韓日関係の進展より国内の党派的利益を優先する」などと批判した[13]。
エピソード
[編集]名前はハングル専用環境で「専用機」と同じ表記である。2022年に大統領室が文化放送の政府専用機搭乗を禁止する措置に抗議する際に名前を活用して「専用機に乗せてくれ」という文字をスマートフォンに表示させた場面がある[14]。
脚注
[編集]- ^ a b c “대한민국헌정회”. rokps.or.kr. 2023年5月2日閲覧。
- ^ a b “전용기 (田溶冀) - 대한민국국회” (朝鮮語). www.assembly.go.kr. 2023年5月2日閲覧。
- ^ “의령군 국회의원 ‘풍년’ 경사 났네 경사 났어!” (朝鮮語). 의령인터넷뉴스 (2020年4月20日). 2023年10月6日閲覧。
- ^ a b “재산 1100만원 91년생 자영업자, 민주당 의원이 되다” (朝鮮語). 오마이뉴스 (2020年4月24日). 2023年10月6日閲覧。
- ^ 김나경 (2022年4月19日). “내년 '병사월급 200만원' 시대 열리나.. 인수위·민주당 속도전” (朝鮮語). 파이낸셜뉴스. 2023年10月6日閲覧。
- ^ “전용기 ‘한동훈법’ 발의…“아빠 찬스 이젠 방지해야”” (朝鮮語). 세계일보 (2022年5月11日). 2023年10月6日閲覧。
- ^ 왕진화 (2022年12月9日). “‘확률형 아이템 규제’ 게임법 개정안, 법안소위 문턱 못 넘어” (朝鮮語). 디지털데일리. 2023年10月6日閲覧。
- ^ 고상민 (2024年3月11日). “민주, '친명' 정봉주 강북을 공천…'비명' 박용진 낙천” (朝鮮語). 연합뉴스. 2024年3月14日閲覧。
- ^ “韓国の議員ら竹島上陸・日本政府「極めて遺憾」 日本テレビ【Oha!4】”. JCCテレビすべて. 2023年5月3日閲覧。
- ^ “韓国の野党国会議員が竹島に上陸、外務省が抗議…学生団体のメンバーら十数人と”. 読売新聞オンライン (2023年5月2日). 2023年5月3日閲覧。
- ^ “Facebook”. www.facebook.com. 2023年5月2日閲覧。
- ^ “韓国野党議員が竹島上陸 日本政府は抗議:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2023年5月2日閲覧。
- ^ “독도를 정치 쟁점화… 한국 야당·일본 우익 ‘기묘한 공생’” (朝鮮語). 조선일보 (2023年5月4日). 2023年10月6日閲覧。
- ^ 박정민 (2022年11月10日). “野 'MBC 전용기 불허' 맹폭…"명백한 언론 자유 침해"” (朝鮮語). 아이뉴스24. 2023年10月6日閲覧。