柿澤貴裕
鹿児島トランスポート軟式野球部 #9 | |
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読売ジャイアンツ時代 (2017年3月10日) | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 東京都葛飾区 |
生年月日 | 1994年7月30日(30歳) |
身長 体重 |
178 cm 79 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 内野手、外野手 |
プロ入り | 2012年 ドラフト6位 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
選手歴 | |
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監督歴 | |
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この表について
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柿澤 貴裕(かきざわ たかひろ、1994年7月30日 - )は、東京都葛飾区出身[1]の元プロ野球選手。現在は社会人軟式野球チームでプレーしている。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]東京都葛飾区で生まれた[3]。小学校1年生の時に野球を始め[4]、葛飾区少年軟式野球連盟の「フレッシュバンビ」に所属していた[5]。小学校の時には野球だけでなく、柔道もやっていたが、「小6の時、小4の妹に抑え込みで負けてしまって、そのショックで柔道を諦めて野球に専念するようになった」ことを語っている[2]。その後、母親の実家がある鹿児島県に移り住んだ[6]。
神村学園中等部へ進学後は「神村学園リトルシニア」に所属し、3年生の夏に全国ベスト8入りを経験、高等部へ進学してからは1年生の秋にベンチ入りした[4]。
2年生の夏の第93回選手権大会では、1回戦の対能代商業戦において2番手で救援登板し、1回を投げて無失点だった[7]。2011年11月24日に行われた第42回明治神宮野球大会の2回戦・光星学院戦では2番手で救援登板し、6回0/3を投げて7失点(自責点3)の成績で、チームはサヨナラ負けで敗退[8]。3年生の春の第84回選抜大会では2試合でいずれも救援登板し、計8回1/3を投げて防御率0.00の成績だった[9]。夏の第94回選手権大会では2試合に4番・投手で先発出場し、計9回を投げて被安打8、奪三振4、与四死球4、7失点(自責点6)、防御率6.00の成績だった。打撃では計6打数3安打1打点、打率.500の成績で、また、いずれの試合でも左翼手の守備位置に就いた[10]。高校通算では23本塁打を放った[6]。
2012年10月25日に行われたプロ野球ドラフト会議において、東北楽天ゴールデンイーグルスから6巡目指名を受け[11]、契約金2,500万円、年俸600万円で契約を結び、入団[3]。背番号は51となった[12]。なお、ドラフトでは投手として指名されたが[13]、入団後に外野手登録になった[14]。
楽天時代
[編集]2013年は一軍での公式戦出場はなかった。二軍のイースタン・リーグ公式戦では27試合に出場し、打率.167、1本塁打、6打点の成績で、ポジションは23試合が外野手、1試合が遊撃手としての出場であった[15]。
2014年2月16日、二軍の春季キャンプの守備練習中に脱水症状により倒れ、その際意識を失ったが心肺蘇生術より回復し、病院に搬送され「脱水による意識喪失発作」と診断された。この件に関して、自身のほか二軍監督の大久保博元、コーチ、トレーナーが厳重注意処分を受けた[16]。同年10月28日、球団から来季の支配下選手契約を行わない旨を通告され[17]、11月10日に育成選手契約に合意し、同時に背番号が051に変更された[18]。
2015年、外野手登録ながら遊撃手としてはイースタン・リーグ最多の19失策(63試合)を記録した[19]。
2016年は、開幕前にはポジションが外野手から内野手へ変更[20]。7月14日のフレッシュオールスターゲームに、イースタン・リーグ代表として途中出場し、2打数無安打の成績だった[21]。7月度はイースタン・リーグ公式戦に出場16試合、44打数21安打、打率.477の成績で、同リーグの月間MVPを受賞した[22]。同月31日、支配下選手契約に合意し、背番号は94に変更された[23]。二軍ではチーム最多の98試合に出場し、打率.286(297打数85安打)、4本塁打、49打点の成績で、二塁手部門では90試合の出場でリーグ最多の9失策を記録した[24]。
同年オフの12月4日、読売ジャイアンツ(巨人)の小山雄輝との交換トレードが楽天-巨人間で合意された[25]。翌5日に入団会見が行われ、背番号は小山のつけていた59となった[26]。6日付で公示された[27]。巨人より、左打者で打撃力があり内野・外野ともに出来る選手として評価されてのトレードだった[26]。
巨人時代
[編集]2017年はイースタン・リーグ公式戦に80試合に出場し、1本塁打、20打点、3盗塁、打率.227[28]、11月25日から台湾で開催された2017アジアウインターベースボールリーグにおいて、NPBイースタン選抜に選出された[29]。
2018年はイースタン・リーグ公式戦に7月まで48試合に出場し、打率.351と成績を残した[30]。7月7日に契約を解除された(後述)。
巨人退団後
[編集]2021年4月より、鹿児島市の物流会社である鹿児島トランスポートに入社し、軟式野球の強豪である同社の軟式野球部にも所属[31]。更にこの年はクラブチームの薩摩ライジングにも所属し、硬式野球もプレーした[32]。2022年は鹿児島トランスポート軟式野球部の監督を務めたが[33]、2023年からは再度内野手に戻っている[34][35]。
不祥事
[編集]窃盗・契約解除
[編集]2018年7月7日に、読売ジャイアンツ球場にて同僚の野球用具・ユニフォームを盗み、売却していたことが判明し、巨人から契約を解除された[36][37]。7月8日に窃盗容疑で神奈川県警察に逮捕された[38][39]。巨人では、7月11日に窃盗事件の再発防止のためにオーナーの老川祥一らで構成される規律委員会を開き、柿澤が金銭的に困窮していたということから、選手やスタッフが私生活について相談できる窓口を球団内に設置すること、スタッフによる選手ロッカーの見回りも強化することなどを決めた[40](柿澤の2018年の推定年俸は500万円と報じられている[37])。
楽天在籍時の窃盗疑惑
[編集]巨人での窃盗事件を受け、楽天時代の二軍監督だった大久保博元は柿澤が楽天時代から問題を起こしていたことを明かした。当時窃盗被害にあった選手から相談を受けた大久保は柿澤本人に疑惑を問いただすも、本人は窃盗の事実を否定。このような状況を楽天球団も把握していたが、事実を明確にせず、柿澤に対して何の処分も下さなかった。そのため大久保は自分が頭を丸めることで事態の収拾を図り、柿澤に更生の機会を与えたという。結局こうした温情措置が仇となり、巨人で事件を起こしてしまったことについて大久保は重大な責任を感じ悔恨の情を述べている[41][42][43][44][45]。
選手としての特徴・人物
[編集]高校時代は投手として活躍し、地面にボールを叩き付けるようなサイドスローの投球フォームで、最速148kmのストレートを投げた[46]。
2012年、神村学園高等部3年生時春の第84回選抜大会1回戦で宮城県石巻工業高等学校と対戦したが、この時、前年に発生した東日本大震災の苦難にも負けずに奮闘する石巻工業ナインに心を打たれたことで、楽天入団後の2013年、初任給の全額である50万円(推定金額)を同校に寄付した[6]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]- 一軍公式戦出場なし
表彰
[編集]- イースタン・リーグ月間MVP:1回 (2016年7月度)
背番号
[編集]- 51 (2013年 - 2014年)
- 051 (2015年 - 2016年7月30日)
- 94 (2016年7月31日 - 同年終了)
- 59 (2017年 - 2018年7月7日)
代表歴
[編集]- 2017アジアウインターベースボールリーグ:NPBイースタン選抜[29]
脚注
[編集]- ^ 2016プロ野球12球団全選手カラー百科名鑑 廣済堂出版発行(ISBN 978-4-331-80325-7) 121頁
- ^ a b 『あの涙があるから今がある』日刊スポーツ 2018年2月14日付7面
- ^ a b 楽天ドラ6柿沢 テーマ曲は「男はつらいよ」? スポニチ Sponichi Annex 2012年11月11日
- ^ a b 神村学園・柿沢プロでリベンジ/甲子園 日刊スポーツ 2012年8月19日紙面から
- ^ 葛飾区少年軟式野球連盟 ホーム→プロ 女子プロ 葛飾区少年軟式野球連盟 公式ページ
- ^ a b c 楽天柿沢、初任給全額を石巻工に寄付 日刊スポーツ 2013年1月23日紙面から
- ^ 第93回高校野球選手権 8月9日第2試合結果 スポニチ Sponichi Annex
- ^ 明治神宮外苑創建85年記念 第42回明治神宮野球大会 試合結果 2回戦 神村学園 - 光星学院 公益財団法人日本学生野球協会
- ^ 第84回選抜高校野球 3月22日第3試合結果、3月28日第1試合結果 スポニチ Sponichi Annex
- ^ 第94回高校野球選手権 8月13日第1試合結果、8月18日第1試合結果 スポニチ Sponichi Annex
- ^ 【2012年ドラフト会議】「契約交渉権獲得」選手のお知らせ 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2012年10月25日配信
- ^ 2013年度:新入団選手発表会見 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2012年12月13日配信
- ^ 2012年 プロ野球ドラフト会議 supported by TOSHIBA 東北楽天ゴールデンイーグルス 選択選手一覧 NPB.jp 日本野球機構
- ^ 別冊宝島 プロ野球選手データ名鑑2013 宝島社発行(ISBN 978-4-8002-0610-7) 170頁
- ^ 2013年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人打撃成績(イースタン・リーグ)、2013年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人守備成績(イースタン・リーグ) NPB.jp 日本野球機構
- ^ 柿澤貴裕選手の報道に関して 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2014年2月27日配信
- ^ 来季の支配下選手契約に関して 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2014年10月28日配信
- ^ 来季の育成選手契約に関して 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2014年11月10日配信
- ^ 2015年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人守備成績(イースタン・リーグ)、2015年度 イースタン・リーグ リーダーズ(守備部門) 失策(遊撃手) NPB.jp 日本野球機構
- ^ 【柿澤貴裕選手】ポジション変更について 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2016年1月20日配信
- ^ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2016 出場者(イースタン・リーグ選抜)、2016年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果 NPB.jp 日本野球機構
- ^ 2016年7月度「ミズノ月間MVP賞」受賞選手 NPB.jp 日本野球機構
- ^ 【柿澤貴裕選手】支配下選手登録に関して 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2016年7月31日配信
- ^ 2016年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人打撃成績(イースタン・リーグ)、個人守備成績(イースタン・リーグ)、2016年度 イースタン・リーグ リーダーズ(守備部門) 失策(二塁手) NPB.jp 日本野球機構
- ^ 交換トレードに関して 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト 2016年12月4日配信
- ^ a b トレードで入団の柿澤貴裕選手が記者会見 「目標は開幕一軍」 読売巨人軍公式サイト 2016年12月5日配信
- ^ 2016年度公示 トレード NPB.jp 日本野球機構
- ^ “2017年度 読売ジャイアンツ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. NPB.jp. 2017年11月19日閲覧。
- ^ a b “2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. NPB.jp (2017年11月17日). 2017年11月19日閲覧。
- ^ 2018年度 読売ジャイアンツ 個人打撃成績(イースタン・リーグ) NPB.jp 日本野球機構
- ^ “新入部員紹介”. 鹿児島トランスポート野球部. 2021年5月1日閲覧。
- ^ “内野手”. 薩摩ライジング. オリジナルの2021年10月19日時点におけるアーカイブ。 2021年10月19日閲覧。
- ^ “2022年 新体制で始動”. 鹿児島トランスポート野球部 (2022年1月23日). 2022年5月13日閲覧。
- ^ “2023年シーズン始動、新監督就任”. 鹿児島トランスポート野球部 (2022年1月22日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ “役員・選手”. 鹿児島トランスポート野球部. 2023年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月9日閲覧。
- ^ “公示 自由契約選手”. 日本野球機構. 2018年7月9日閲覧。
- ^ a b 巨人柿沢が契約解除、借金苦で阿部らの道具盗み売却 - 日刊スポーツ 2018年7月7日、同日閲覧
- ^ 巨人元選手 同僚のユニフォーム盗んだ疑いで逮捕 - NHK 2018年7月8日、同日閲覧
- ^ 元巨人選手・柿沢容疑者、窃盗容疑で逮捕…ユニホームなど盗み売却 (1/2ページ) - サンケイスポーツ、2018年7月9日配信、同日閲覧
- ^ 角田直哉 (2018年7月11日18時47分). “巨人、窃盗再発防止策を協議 紀律委員会”. 毎日新聞 2018年7月14日閲覧。
- ^ 角田直哉 (2018年7月14日). “元巨人・柿沢の窃盗は「楽天の時も...」 指導のデーブ大久保が「後悔」語る”. J-CASTニュース 2018年11月14日閲覧。
- ^ 【窃盗逮捕】元巨人・柿沢容疑者は「球界のルパン」楽天時代から囁かれていた悪評東スポWeb2018年7月9日
- ^ デーブ大久保コラム「柿澤貴裕の巨人からの契約解除問題。楽天時代に彼を更生できたかもしれません」週刊ベースボールONLINE2018年8月19日
- ^ デーブ大久保コラム「頭を丸刈りにして選手全員に詫びを入れ、柿澤の疑惑の件をゼロに戻したのですが……」週刊ベースボールONLINE2018年8月27日
- ^ デーブ大久保コラム「柿澤には強い気持ちを持ってほしいです。楽天にはさらに、いい組織作りをしてほしいです」週刊ベースボールONLINE2018年9月4日
- ^ 「厳選プレイヤーズカタログ」『週刊ベースボール』2012年5月21日号、ベースボール・マガジン社、86-87頁、雑誌20443-5/21。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 柿澤貴裕/KAKIZAWA TAKAHIRO (@american.dream.no1) - Instagram
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