玉名平野
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玉名平野(たまなへいや)は、熊本県北部の菊池川河口から約12km遡った白石堰付近の狭窄部から下流に広がる段丘及び沖積低地[1](沖積平野)。国土地理院の地勢図では「菊池平野(きくちへいや)」となっている[2]。
概要
[編集]熊本県北部に位置する典型的な三角州平野を主要部とする[2]。三角州平野の面積は約57.24平方キロメートル(菊池川水路面積を除く)で、平野の72%が江戸時代以降の干拓地である[2]。
以上の三角州平野とは別に北東部に谷底平野があり、右岸の平野を玉名牟田、左岸の平野を梅林牟田といい、玉名平野全面積の約14%にあたる[2]。菊池川右岸(玉名地域)の背後には小岱山、菊池川左岸(横島地域)の背後には金峰山や国見山がある[1]。
この平野内には、北側を国道208号が東西に横断し、南側を国道501号が東西に横断している。九州新幹線と鹿児島本線は平野北側を東西に通っている。1961年(昭和36年) - 1964年(昭和39年)に行われた土地改良事業で優良な水田地帯となり、裏作として苺やトマトの栽培が盛んである。
平野の主な河川
[編集]関連自治体
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 第9章 九州地方の地下水 6.玉名平野 - 公益社団法人日本地下水学会、2024年9月19日閲覧。
- ^ a b c d 規工川宏輔「熊本県菊池川下流域における農業水利組織の展開過程」『熊本大学教育学部紀要,人文科学』第43号、熊本大学、1994年、1-12頁。