コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

犬山検査場猿投検車支区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

座標: 北緯35度7分17秒 東経137度10分43秒 / 北緯35.12139度 東経137.17861度 / 35.12139; 137.17861

猿投検車支区
検車庫 地図
基本情報
所在地 愛知県豊田市青木町
鉄道事業者 名古屋鉄道(名鉄)
帰属組織 犬山検査場
最寄駅 猿投駅(構内)
車両基地概要
敷地面積 4,195 m2
検査線本数 2本
最大収容両数 16両
備考 データは2009年3月現在[1]
テンプレートを表示

猿投検車支区(さなげけんしゃしく)[2]は、愛知県豊田市青木町にある名古屋鉄道(名鉄)の車両基地である。従前の施設名は猿投検車区(さなげけんしゃく)[3]犬山検査場に所属する検車支区の一つで三河線猿投駅構内にある[4]

概要

[編集]

1979年昭和54年)、豊田線の開業に合わせて開設された車両基地。敷地面積4,195 m2建築面積は1,653 m2 、車両の検査、留置および清掃等を行う。配線略図のように旧西中金駅方面(左側)に向かって分岐があるため、車両は廃線区間の一部を流用した引き上げ線を通ってスイッチバックする格好で出入庫する。

かつては新川工場所属の鳴海検車区のさらに下部の組織と位置付けられていたが[5]、組織再編で現在は犬山検査場に所属している[4]

所属車両の重要部検査および全般検査は舞木検査場(回送列車は知立駅で直接折り返して出入庫することができないため、一旦豊明駅まで行って折り返す)、車輪削正は犬山検査場または新川検車支区で実施される。

構内には6両編成対応の検査線2本と留置線3本、洗浄線2本(内1本は自動洗車機付き)があり、4両編成6本相当の留置が可能である。また、2004年に廃止された西中金方面への本線を転用した引き上げ線が1本存在する。本検車支区は収容数に余裕があるため新造車両や廃車予定の車両の疎開留置が行われる場合があり、最近では1700系5000系、後者では1000系(全車特別車編成)7000系が留置されたこともある。

猿投検車支区 配線略図
猿投検車支区 配線略図
凡例
出典:[6]


歴史

[編集]
  • 1979年昭和54年) - 豊田線の開業に合わせて開設。
  • 1985年(昭和60年) - 三河線末端区間に導入されたレールバス向けの設備が追加される。
  • 1993年平成5年) - 豊田線6両編成化に対応するため、検査線を延長。
  • 2004年(平成16年) - 三河線末端区間廃止に伴い、レールバスの整備を終了。

所属車両

[編集]
豊田線
  • 100系・200系
    • 6両編成11本の66両が所属している。これは100系・200系の全車両である。
三河線

過去の所属車両

[編集]

2004年平成16年)4月1日に廃止となるまで、三河線を走る全ての気動車レールバス)が所属していた。これらは、検査や給油のために電化区間を走行することもあった。キハ10形は3両(1995年(平成7年)にキハ30形と交代し全車廃車)、キハ20形は5両(2001年(平成13年)に先に2両が廃車)、キハ30形は4両(2001年(平成13年)の八百津線廃止に伴い2両転入)所属していた。

脚注

[編集]
  1. ^ 伊藤慎悟「検車区の概要」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、59頁。 
  2. ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年8月、139頁。 
  3. ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年8月、136頁。 
  4. ^ a b 伊藤慎悟「検車区の概要」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、58頁。 
  5. ^ 宇佐美晃「車両保守体制と車両基地の概要」『鉄道ピクトリアル』第624巻、電気車研究会、1996年7月、47頁。 
  6. ^ 巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」(『鉄道ピクトリアル No.816 2009年3月号臨時増刊』電気車研究会、2009年)

関連項目

[編集]