「うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー」の版間の差分
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『'''うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー'''』(うるせいやつら4 らむ・ざ・ふぉーえばー、英名表記:Urusei Yatsura4 Lum the Forever)は、[[高橋留美子]]原作の[[漫画]]『[[うる星やつら]]』の劇場版オリジナル長編アニメーションである。[[1986年]][[2月22日]]公開{{Efn2|同時上映は過去の「うる星やつら」の劇場版で、上映作品は各地域ごとに異なっている。また上映期間が過去の作品と比べ短くなっている。}} 。 |
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本作品は、テレビシリーズ『うる星やつら』放映中では最後に作られた。 |
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こうした問題が発生した原因として、様々な制約から当初の準備稿への変更が重ねられ、結果としてストーリーが分かりづらいものになったのではないかという見方もある<ref>『メイキング・オブ・うる星やつら4』より、なお本作のみ、ドキュメントビデオが出された。また準備稿は、『少年サンデーグラフィック うる星やつら(15) ラム・ザ・フォーエバー』に収録(小学館、1986年3月)。</ref>。 |
こうした問題が発生した原因として、様々な制約から当初の準備稿への変更が重ねられ、結果としてストーリーが分かりづらいものになったのではないかという見方もある<ref>『メイキング・オブ・うる星やつら4』より、なお本作のみ、ドキュメントビデオが出された。また準備稿は、『少年サンデーグラフィック うる星やつら(15) ラム・ザ・フォーエバー』に収録(小学館、1986年3月)。</ref>。 |
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ストーリー全体、「ラム・ザ・フォーエバー」というサブタイトル、回想的なエンドロール、そして主題曲「メランコリーの軌跡」から、『うる星やつら』による、そのファン(=終盤で「思い出だけでも生きていける」と宣言する「町の記憶」)への決別を迫った設定とも捉えられる。 |
ストーリー全体、「ラム・ザ・フォーエバー」というサブタイトル、回想的なエンドロール、そして主題曲「メランコリーの軌跡」から、『うる星やつら』による、そのファン(=終盤で「思い出だけでも生きていける」と宣言する「町の記憶」)への決別を迫った設定とも捉えられる。<!--内容に関しては、古典[[落語]]の『[[頭山]]』や、『聴耳頭巾』など各種の[[説話|民話]]や[[伝説]]などがベースとなっているという解釈もある(外部リンク参照)。 独自研究。個人サイトは、出典になりません。 --> |
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<!--内容に関しては、古典[[落語]]の『[[頭山]]』や、『聴耳頭巾』など各種の[[説話|民話]]や[[伝説]]などがベースとなっているという解釈もある(外部リンク参照)。 独自研究。個人サイトは、出典になりません。 --> |
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なお、未使用カットとしては、本編で面堂が祖父と会うシーンがセル画段階で没になっているものがあり、当時のファンクラブ会報にそのシーンのセル画が掲載されていた。 |
なお、未使用カットとしては、本編で面堂が祖父と会うシーンがセル画段階で没になっているものがあり、当時のファンクラブ会報にそのシーンのセル画が掲載されていた。 |
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2023年1月13日 (金) 05:29時点における版
うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー | |
---|---|
監督 | やまざきかずお |
脚本 |
井上敏樹 やまざきかずお |
原作 | 高橋留美子 |
製作 | 多賀英典 |
出演者 |
古川登志夫 平野文 |
音楽 | 板倉文 |
主題歌 | 松永夏代子「メランコリーの軌跡」 |
編集 |
森田清次 坂本雅紀 田代正美 |
製作会社 |
キティ・フィルム ディーン |
配給 | 東宝 |
公開 | 1986年2月22日 |
上映時間 | 95分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラヴ |
次作 | うる星やつら 完結篇 |
『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』(うるせいやつら4 らむ・ざ・ふぉーえばー、英名表記:Urusei Yatsura4 Lum the Forever)は、高橋留美子原作の漫画『うる星やつら』の劇場版オリジナル長編アニメーションである。1986年2月22日公開[注 1] 。
概要
本作品は、テレビシリーズ『うる星やつら』放映中では最後に作られた。
レベルの高い作画や美術設定とは裏腹に、本来のラブコメディーから完全にかけ離れ、全体的に重く暗い雰囲気となった作品である。ストーリー構成のモチーフとしては『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』と同じく、現実と非現実の認識論・存在論的な再検討を試みたものとなっている。
こうした問題が発生した原因として、様々な制約から当初の準備稿への変更が重ねられ、結果としてストーリーが分かりづらいものになったのではないかという見方もある[1]。
ストーリー全体、「ラム・ザ・フォーエバー」というサブタイトル、回想的なエンドロール、そして主題曲「メランコリーの軌跡」から、『うる星やつら』による、そのファン(=終盤で「思い出だけでも生きていける」と宣言する「町の記憶」)への決別を迫った設定とも捉えられる。
なお、未使用カットとしては、本編で面堂が祖父と会うシーンがセル画段階で没になっているものがあり、当時のファンクラブ会報にそのシーンのセル画が掲載されていた。
あらすじ
あたる達は、面堂家に伝わる「鬼姫伝説」をヒントに映画を作っていた。面堂家の庭に立つ樹齢300年の老木「太郎桜」は、老朽化が進んでおり映画のストーリーに合わせて切り倒してしまうことになっていた。桜を切り倒す前夜、面堂らは桜を囲んで宴会を始める。そこでラムは桜の唄を聴いた。次の日、太郎桜は切り倒される。しかし、それにより友引町には天変地異が降り注ぎ、太郎桜のあった場所は盛り上がり、山となって頂上に水が入り込み、湖と化した。ラムは体調を崩し超能力を徐々に失い、面堂やしのぶ、メガネ達もラムの存在を忘れつつあった。また、ラムの写っていたはずの写真からも、ラムが消えていた。
異変に気づいた面堂が原因を探るため、祖父から『鬼姫伝説』の詳細を改めて聞き出し、あたる、メガネと共に太郎桜のあった山へと向かう。頂上の湖の底深くには、白骨化した鬼姫の遺体が沈んでいた。ある日遂にラムは角(超能力)を失い、やがて謎の道化師について行って失踪してしまう。ラムがたどり着いた先は、太郎桜のあったあの山であった。
あたる達とともに山を調査しに行った日の夜。面堂は夢を見た。そして、朝目覚めると、町の中に自分が見た夢の景色が奇妙に入り混じった、巨大な物体が出現していた。
夢と現実が入り混じった友引町に翻弄される面堂達は、この世界を破壊することで元の世界に帰れると思い立ち、水乃小路家を巻き込んで無為な内戦を始める。それを尻目に、あたるはただひたすら町中を走り始めた。 一方ラムは太郎桜の木の上に佇む「町(友引町)の記憶」と名乗る巨大な胎児のような者のもとに連れて来られていた。その者は、ラムに「思い出だけでも生きて行ける」と告げた。
内戦は終戦に向かい、夜は明けつつあった。夜通し走り続けたあたるは遂に倒れる。「元の世界へ帰りたい」と疲れ果てた面堂やしのぶ達が願った。そして朝がやってきた。友引高校に集まった一同の前に失踪していたコタツネコや妖怪達が現れた。そしてラムが帰ってくるのが見えた。朝の光に照らされ、町にあふれていた凍りついた夢は砕けていった。
登場人物
※ 劇場版は本作のみ、ゲストキャラクターは登場しない。
- 諸星あたる - 古川登志夫
- ラム - 平野文
- 三宅しのぶ - 島津冴子
- 面堂終太郎 - 神谷明
- テン - 杉山佳寿子
- 水乃小路飛麿 - 島田敏
- 水乃小路飛鳥 - 島本須美
- メガネ - 千葉繁
- パーマ - 村山明
- カクガリ - 野村信次
- チビ - 二又一成
- あたるの父 - 緒方賢一
- あたるの母 - 佐久間なつみ
- ラン - 小宮和枝
- 温泉先生 - 池水通洋
- 校長 - 西村知道
- 面堂の父 - 天地麦人
- サクラ - 鷲尾真知子
- 錯乱坊 - 永井一郎
- 友引町の声 - 井上瑶
スタッフ
- 原作 - 高橋留美子
- 監督 - やまざきかずお
- 脚本 - 井上敏樹、やまざきかずお
- 演出 - 吉永尚之
- 作画監督 - 土器手司
- 美術監督 - 新井寅雄
- 撮影監督 - 清水洋一
- 録音監督 - 斯波重治
- 編集 - 森田清次、坂本雅紀、田代正美
- 音楽 - 板倉文
- 音楽監督 - 近藤由紀夫
- 制作協力 - スタジオディーン
- アニメーションプロデューサー - 長谷川洋、松下洋子
- 製作 - 多賀英典
- 企画 - 落合茂一
- 製作 - キティ・フィルム
- 配給 - 東宝
主題歌
映像ソフト化
- VHS/Beta/LD/VHDは、ファイブ・エース、ジャパン・ネットワーキング(JNW)より1986年6月21日発売。
- DVDは、『犬夜叉 時代を越える想い』の公開を記念し、2001年12月19日発売。
脚注
注釈
- ^ 同時上映は過去の「うる星やつら」の劇場版で、上映作品は各地域ごとに異なっている。また上映期間が過去の作品と比べ短くなっている。
出典
- ^ 『メイキング・オブ・うる星やつら4』より、なお本作のみ、ドキュメントビデオが出された。また準備稿は、『少年サンデーグラフィック うる星やつら(15) ラム・ザ・フォーエバー』に収録(小学館、1986年3月)。