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2024年1月29日 (月) 00:00時点における版
設立日 | 1999年2月1日 |
---|---|
加盟数(正会員) | 13社 |
加盟数(議決権無し) | 14社(アフィリエイトメンバー) |
加盟予定/保留 | 1社 |
就航空港 | 1,012カ所[1] |
就航国 | 170カ国[1] |
年間旅客数 | 4億9000万人[1] |
保有機材数 | 3,296機[1] |
代表者 |
アクバル・アル=バーキル(チェアマン兼カタール航空CEO) ロブ・ガーニー (CEO) |
スローガン | Travel Bright |
本部所在地 | アメリカ合衆国 テキサス州フォートワース |
ウェブサイト | oneworld |
ワンワールド(英: oneworld)は、世界規模の航空連合の1つである。アライアンス・スローガンは「Travel bright.」。
概要
ワンワールドは世界170カ国、1,012カ所の目的地に達し、便数は毎日13,000便を超える。2019年2月時点で3つ存在する航空連合の中で第3位と、アライアンス自体の規模や加盟会社数としてはスターアライアンスやスカイチームの後塵を拝しているものの、日本の日本航空(JAL)をはじめ、各国を代表するフラッグ・キャリアが多く、それゆえに上質かつ安定したサービスを受けられるのが特徴である。メンバー航空会社及びその関連会社は、運航計画、航空券発行、共同運航、乗継便運用、マイレージサービス、空港ラウンジの共有、経費節減、及びベストプラクティスにおいて高度な協力関係を有している。
正規メンバー会社の子会社はアフィリエイトメンバーと位置づけられ、利用者側には正規メンバー会社と同等の特典が受けられるようにする事が出来るが、かつてスターアライアンスに存在したリージョナルメンバーや、スカイチームでのアソシエイトメンバーといった、正会員会社と資本関係のない提携会社を議決権を持たない準会員として扱う事はしていない。
ワンワールドは、中央管理機構を確立した最初の航空連合である。発足当初はカナダのバンクーバー、2010年よりアメリカ合衆国のニューヨークに本部を置き[2]、加盟航空会社各社の最高責任者で構成されるアライアンス委員会への報告を担当する責任者が本部に駐在する。アライアンス委員会の議長は基本的に持ち回り制である。業務担当者への報告は、営業・情報技術・広報、空港・顧客サービス、並びにグローバルプロジェクトディレクターの職務長によって行われている。また、2010年にはアジア地域における営業・広報活動の拠点として東京にアジア地区本部を設置した[3]。
メンバー航空会社は、技術・整備事業、方針・手順調整、開発・支援ソリューション連携などで航空業界を通して使用できる可能な限り広範囲に亘る共通規格も開発した。また経費も一括購入と部品の相互共有によって削減されている。
ワンワールドは、2006年度までの過去3年間の加盟航空会社の総収支が黒字である唯一の航空連合であった[4]が、この記録も2008年には途絶えた。加盟会社全てが黒字というわけではなく、数社が足を引っ張っている構図になっている[5]。かつて大きく赤字を計上していたアメリカン航空は最近収支が改善した。
インターネットユーザーが、投票によって賞を与えるワールド・トラベル・アワーズでは、ワンワールドは2019年度までの17年連続でベスト航空連合に選出されている[6]。
ネットワーク
メンバーのネットワーク
就航都市数はアメリカン航空、就航国・地域数はカタール航空が最大である[7]。
航空会社 | 就航都市数 | 就航国・地域数 |
---|---|---|
アラスカ航空 | 125 | 7カ国 |
アメリカン航空 | 352 | 60カ国 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 198 | 72カ国 |
キャセイパシフィック航空 | 80 | 28カ国 |
フィンエアー | 100 | 35カ国 |
イベリア航空 | 137 | 46カ国 |
日本航空 | 199 | 64カ国 |
マレーシア航空 | 55 | 20カ国 |
カンタス航空 | 98 | 25カ国 |
カタール航空 | 156 | 80カ国 |
ロイヤル・エア・モロッコ | 82 | 41カ国 |
ロイヤルヨルダン航空 | 45 | 29カ国 |
スリランカ航空 | 112 | 58カ国 |
オマーン・エア(2024年加盟予定) | 41 | 20カ国 |
フィジー・エアウェイズ(ワンワールド・コネクト) | 23 | 13カ国 |
アジア
設立当初はキャセイパシフィック航空が拠点とする香港国際空港から、中国本土や東南アジア各国への幅広いネットワークを構築していた。
2007年4月1日に日本の日本航空が正式加盟し、アジア地域のネットワークが強化された。
日本航空の加盟によって成田国際空港におけるワンワールド加盟航空会社の再配置が行われ、第2旅客ターミナルビルに集約された。同ターミナルを「北東アジアでのワンワールドのハブ」と考え、チェックインカウンターのクラス別での共用化や、空港ラウンジの改修などサービス機能を加盟就航会社共同で強化している。
2010年2月23日に加盟予定を発表したインドのキングフィッシャー航空はその後の経営難により加盟保留状態となり、2013年に倒産。ワンワールド加盟が消滅した。
2013年2月1日、ASEANにも幅広い路線網を持つマレーシア航空が加盟。これにより、東南アジア地域の更なるネットワーク強化が行われた。
2014年5月1日、南アジアや中東(西アジア)に幅広い路線網を持つスリランカ航空が加盟。
この他、中華民国(台湾)の新興航空会社であるスターラックス航空、及び2018年にスカイチームを脱退した中国最大の航空会社、中国南方航空[8]が加盟を検討している。
中東・西アジア
2007年4月1日に、ロイヤル・ヨルダン航空が中東では初となるワンワールドメンバーとして加盟した。
2013年10月30日、豊富な機材で世界各地にネットワークを有するカタール航空が加盟。ヨーロッパから中東(西アジア)への便が多いブリティッシュ・エアウェイズの路線を含め、中東内のみならず中東とヨーロッパ間などのネットワークがさらに拡充される。
さらに、2022年にはオマーン・エアが2024年にワンワールドへ加盟することが決定[9]。中東(西アジア)ネットワークにおいてターキッシュ エアラインズ1社のスターアライアンス、サウディア・ミドル・イースト航空の2社を率いるスカイチームに対し加盟会社が3社となる予定であるため、更に優位に立つ見込みとなっている。
オセアニア
オセアニアでは最大規模のネットワークを誇るオーストラリアのカンタス航空が加盟している。
2018年にはフィジー・エアウェイズが「ワンワールド・コネクト」として加盟。
オセアニア方面にメンバーを持たないスカイチームや、オーストラリア内で国内線を持たないニュージーランド航空1社のスターアライアンスに比べ優位に立っている。
ヨーロッパ・ロシア・CIS諸国
2010年末にインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)として経営統合したブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空、加えてフィンエアーがヨーロッパの東西南北の主要国をほぼ網羅するネットワークを持つため、ほぼ全土へ路線網を伸ばしている。
一方、マレーヴ・ハンガリー航空が2012年に、エア・ベルリンが2017年に経営破綻して消滅、さらに2022年にはS7航空がロシアのウクライナ侵攻を受けて一時会員資格停止となったため、中東欧・ロシアの加盟会社が皆無となり、チェコ・ルーマニアの航空会社が加盟するスカイチームやルフトハンザドイツ航空を盟主としたドイツ語圏各国の航空会社、加えてポーランド、クロアチア、ギリシャ、トルコに加盟会社を持つスターアライアンスに比べると中東欧ネットワークはかなり脆弱となっている。そのため、ヨーロッパにおけるシェアは3位と、スカイチーム、スターアライアンスの後塵を拝している。
2010年2月13日、米国運輸省がアメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、フィンランド航空、ロイヤル・ヨルダン航空の5社が共同で申請していたヨーロッパと北アメリカを結ぶ大西洋路線の反トラスト法適用除外 (ATI) を暫定的に認可することを決定[10]。その後同年7月14日には欧州委員会 (EC) からもATI認可がおり、米国運輸省も同年7月20日までに5社への認可を正式に決定した。これを受けて、今後5社共同で大西洋路線の運営・管理を行う方針である[11]。
ロシア・CIS諸国においては、2022年9月時点で加盟会社は無い。
かつては、ロシア第2位の航空会社であるS7航空(2010年加盟)が加盟していたが、2022年ロシアのウクライナ侵攻より、2022年4月19日よりワンワールドの資格を一時停止されている。
アフリカ
ブリティッシュ・エアウェイズがイギリスの旧植民地を中心に多くの路線網を有している。同社の傘下にある南アフリカのコムエアーがアフィリエイトメンバーとして参加しているものの、エジプト航空と南アフリカ航空、エチオピア航空の3社を擁するスターアライアンスやケニア航空が加盟するスカイチームに比べるとネットワークは小さい状況となっていた。しかし、2020年4月1日にロイヤル・エア・モロッコが加盟し、ワンワールドでは初となるアフリカの航空会社となった。
南北アメリカ
北アメリカにおいてはアメリカン航空とアラスカ航空が加盟している。アメリカン航空はUSエアウェイズとの合併で世界最大の航空会社になったことにより、米国国内線はもとより中央南アメリカ路線など米国を拠点とする国際線のネットワークが充実した。また、2021年3月31日にアラスカ航空が加盟し、これによりハワイなどの米国西海岸路線が更に強化される形になった。
設立メンバーの1社であったカナディアン航空が2002年にエア・カナダ(スターアライアンス)に吸収合併され、2009年に加盟したメキシカーナ航空が2010年に経営破綻して消滅したことで、北米大陸におけるプレゼンスは、他のアライアンスと比較して高まっていない。
ヨーロッパのブリティッシュ・エアウェイズがイギリスと北アメリカ間に多くの路線を持つ他、2010年10月の羽田空港の国際線増便以降は、羽田空港-米国間の直行便数では、ワンワールドが最多になる。
南アメリカにおいては2022年9月時点では加盟会社は無い。
かつてはLATAM航空グループのLATAM チリ(2000年加盟)、LATAM ブラジル[12](2014年加盟)が加盟していたが、2020年4月30日をもってワンワールドを脱退しており[13]、以後はラテンアメリカ諸国におけるネットワークはテキサス州を本拠地とするアメリカン航空が中心となりカバー、加えてアラスカ航空も一部を補完している状態になっている。しかしながら、LATAMグループの脱退によりアビアンカ航空・コパ航空を擁するスターアライアンス、アルゼンチン航空・アエロメヒコ航空を率いるスカイチームと比較してワンワールドは劣勢に立たされている。
歴史
- 1998年 - アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カナディアン航空、キャセイパシフィック航空、カンタス航空が連合を意図した形態の発表を行い、9月にワンワールドが発足。
- 1999年 - 2月から運営が行われ、メンバー航空会社は連合の特典の提供を始める。イベリア航空とフィンエアーが、本年の終わり頃に正式加盟。
- 2000年 - エアリンガス及びラン・チリ航空(現在はLATAM チリ)が正式加盟。同年、設立メンバーであるカナディアン航空が財務悪化後にエア・カナダに吸収合併された(エア・カナダは競争相手であるスターアライアンスのメンバー)。
- 2003年 ~ 2005年 - スイスインターナショナルエアラインズは、コードシェア便の拡張、ロンドン・ヒースロー空港でのスロット交換合意及びブリティッシュ・エアウェイズのエグゼクティブ・クラブでのスイス・フリークエント・フライヤー・プログラムの統合を含む、イギリスの航空会社として戦略同盟に合意したブリティッシュ・エアウェイズが確認書類にサインすると同時に、9月に加盟要請が受け付けられた。しかし、2004年6月に、スイスインターナショナルエアラインズは重大な経費並びに合併の障害が長期間の利益より重い事を引用して、合意を破棄した。BA同盟の破棄の結果、スイスインターナショナルエアラインズはワンワールドに加入する申請を継続しない事を決定した。その後2005年3月に、ルフトハンザドイツ航空はスターアライアンスのメンバーへの道を開くため、スイスインターナショナルエアラインズを買収すると発表した。2003年中、ブリティッシュ・エアウェイズ及びKLMオランダ航空は同盟を拡大するためKLMの戦略パートナーであるノースウエスト航空を引き抜き、ワンワールドの加盟航空会社をもっと増やすため、吸収合併が可能か話し合いを始めた。しかしながら、この話は実を結ばずKLMは次年度にエールフランスと合併し、スカイチームに加盟した(エールフランス - KLM)。
- 2007年4月1日 - 日本航空、マレーヴ・ハンガリー航空、ロイヤル・ヨルダン航空が正式加盟。エアリンガスが脱退。
- 2007年11月1日 - 香港ドラゴン航空(後のキャセイドラゴン航空、現在はキャセイパシフィック航空に吸収され消滅)が正式加盟。
- 2009年11月10日 - メキシカーナ航空が正式加盟。
- 2010年1月19日 - 日本航空が、2兆3000億円の負債を抱え経営破綻、倒産。この時、日本航空に対しデルタ航空とスカイチームが支援を表明[14]し再建策が検討されるものの、1兆円の公的資金の投入や、経営再建のために新会長に就任した稲盛和夫が、これまでの日本航空とアメリカン航空との関係等を重視した経営判断によりワンワールドへの残留が決定した[15]。
- 2010年8月28日 - メキシカーナ航空が、同日付けで全便の運航を停止。2014年4月4日に裁判所から破産宣告が下され、事実上ワンワールドを脱退した。
- 2010年11月15日 - ロシアのS7航空が正式加盟。
- 2012年2月3日 - マレーヴ・ハンガリー航空が、同日付けで全便の運航を停止すると発表。同年2月14日、ブダペスト首都裁判所より破産宣告と会社清算命令が下され、事実上ワンワールドを脱退した。[1][2][3]
- 2012年3月20日 - エア・ベルリンと子会社のニキ航空が正式加盟。
- 2012年10月25日 - フィンエアーの子会社、ノルディック・リージョナル・エアラインズ(旧社名: フライビー・フィンランド)がアフィリエイトメンバーとして正式加盟(ただし、フィンエアーに代わって運行しているルートに限る)[16]。
- 2012年12月1日 - ブリティッシュ・エアウェイズの子会社、オープンスカイズがアフィリエイトメンバーとして正式加盟[17]。
- 2013年2月1日 - マレーシア航空が正式加盟。
- 2013年10月1日 - LATAM チリの子会社、LATAM コロンビアがアフィリエイトメンバーとして正式加盟[18]。
- 2013年10月30日 - カタール航空が正式加盟[19]。
- 2014年3月31日 - TAMブラジル航空(のちのLATAM ブラジル)とUSエアウェイズが正式加盟。
- 2014年5月1日 - スリランカ航空が正式加盟。
- 2017年10月27日 - エア・ベルリンが破産のためワンワールド脱退[20]。
- 2018年6月1日 - ワンワールド・コネクト(oneworld connect)として、フィジー・エアウェイズが加盟[21]。
- 2019年2月2日 - アメリカン航空とカンタス航空に強硬な姿勢を取り続けていたカタール航空のCEO、アクバル・アル・ベイカー氏が姿勢を一転、ワンワールドに残留する考えを明らかにした[22]。
- 2019年9月27日 - LATAM航空グループが、スカイチームメンバーのデルタ航空との提携を開始すると発表し[23]、同日にワンワールドを脱退する意向を示した[24]。
- 2020年4月1日 - ロイヤル・エア・モロッコが加盟[25]。
- 2020年4月30日 - LATAM航空グループがワンワールド脱退[13]。
- 2020年10月25日 - 日本航空傘下の日本エアコミューターと北海道エアシステムがアフィリエイトメンバーとして加入[26]。
- 2021年3月31日 - アラスカ航空が加盟[27]。
- 2022年4月19日 - S7航空が2022年ロシアのウクライナ侵攻を受けてワンワールド会員資格を一時停止された。
- 2024年 - オマーン・エアがワンワールド加盟予定。
加盟航空会社
現加盟航空会社とアフィリエイトメンバー、及び非アフィリエイトメンバー
*は創立メンバー
加盟航空会社 | 加盟年 | アフィリエイトメンバー | 非アフィリエイトメンバー |
---|---|---|---|
アメリカン航空* | 1999 | アメリカン・イーグル | |
ブリティッシュ・エアウェイズ* | 1999 | BAシティフライヤー BAユーロフライヤー サン・エア |
|
キャセイパシフィック航空* | 1999 | エア・ホンコン キャセイパシフィック・カーゴ | |
カンタス航空* | 1999 | カンタスリンク ジェットコネクト |
ジェットスター航空 ジェットスター・アジア航空 ジェットスター・ジャパン |
フィンエアー | 1999 | ノルディック・リージョナル・エアラインズ | ノルディック・グローバル航空 |
イベリア航空 | 1999 | イベリア・エクスプレス エア・ノストラム |
ブエリング航空 |
日本航空 | 2007 | ジェイエア 日本トランスオーシャン航空 日本エアコミューター 北海道エアシステム |
琉球エアーコミューター ZIPAIR Tokyo ジェットスター・ジャパン スプリング・ジャパン |
ロイヤル・ヨルダン航空 | 2007 | ||
マレーシア航空 | 2013 | ファイアフライ MASwings | |
カタール航空 | 2013 | ||
スリランカ航空 | 2014 | ||
ロイヤル・エア・モロッコ | 2020 | ロイヤル・エア・モロッコ・エクスプレス | |
アラスカ航空 | 2021 | ホライゾン航空 スカイウェスト航空[注釈 1] |
ワンワールド・コネクト加盟航空会社
加盟航空会社 | 加盟年 | アフィリエイトメンバー | 非アフィリエイトメンバー |
---|---|---|---|
フィジー・エアウェイズ | 2018 |
資格停止中の航空会社
加盟航空会社 | 加盟年 | 資格停止年 | アフィリエイトメンバー | 非アフィリエイトメンバー | 資格停止理由 |
---|---|---|---|---|---|
S7航空 | 2010 | 2022 | 2022年ロシアのウクライナ侵攻により会員資格を4月19日から一時停止 |
加盟予定または加盟の可能性がある航空会社
加盟予定航空会社 | 加盟予定年 | (予定)アフィリエイトメンバー | (予定)非アフィリエイトメンバー |
---|---|---|---|
オマーン・エア | 2024[9] | ||
スターラックス航空 | 未定[28] | ||
中国南方航空 | 未定[29] | ||
TAAGアンゴラ航空 | 未定 | ||
ルワンダ航空 | 未定[30] | ||
ハワイアン航空 | 未定[31] |
加盟保留となり、その後倒産した航空会社
- キングフィッシャー航空 - 2012年2月10日にワンワールド加盟予定だった[32]が、同社の財務上の問題を理由に、同年2月3日に加盟保留となった[33]。2013年2月に運航免許が停止となり、破産したことでワンワールド加盟はかなわなかった。
かつての加盟航空会社
*は創立メンバー
加盟航空会社 | 加盟年 | 脱退年 | 脱退理由 | アフィリエイト・メンバー |
---|---|---|---|---|
カナディアン航空* | 1999 | 2000 | エア・カナダ(スターアライアンスメンバー)に吸収合併。 | インター・カナディエン カナディアン・ノース カナディアン・リージョナル航空 カーム・エア |
エアリンガス | 2000 | 2007 | 2007年3月31日に脱退。[注釈 2] | |
マレーヴ・ハンガリー航空 | 2007 | 2012 | 2012年2月3日に破産。 | |
メキシカーナ航空 | 2009 | 2014 | 2010年8月28日に運航停止、2014年に破産[注釈 3]。 | メキシカーナ・クリック メキシカーナ・リンク |
エア・ベルリン | 2012 | 2017 | 2017年10月27日に運航停止[注釈 4]。 | ニキ航空 ベルエア |
LATAM航空 | 2000 | 2020 | 2020年5月1日に脱退[34][35][注釈 5]。 | LATAM アルヘンティナ LATAM エクアドル LATAM エクスプレス LATAM コロンビア LATAM ブラジル LATAM ペルー |
ハブ空港
フリークエント・フライヤー・プログラムの共用
ワンワールドにおけるマイレージサービスのランクはワンワールド・エリート・ステータス・レベルと呼ばれ、ルビー、サファイア、エメラルドの3段階がある。ワンワールド・エリート・ステータスは利用者が直接取得するものではなく、各加盟会社がそれぞれ設定するマイレージサービス(日本航空であればJALマイレージバンク)の各ランクと対応付けて利用できる[38]。また加盟会社の相互利用でもマイルが加算されるよう規格化されているが、自社便最低搭乗回数など条件は各社異なる。
ワンワールド・エリート・ステータス
- ワンワールド・エメラルド特典
- ファーストクラスカウンターでのチェックイン
- ファーストクラス・ビジネスクラス用ラウンジの利用
- ワンワールド・サファイア特典
- ゲートでの優先搭乗
- ビジネスクラス用ラウンジの利用
- ワンワールド・ルビー特典
- ビジネスクラスカウンターでのチェックイン
- 優先空席待ち
- 事前優先座席予約
運営航空会社 | マイレージサービスの名称 | ワンワールド・ルビー | ワンワールド・サファイア | ワンワールド・エメラルド |
---|---|---|---|---|
アラスカ航空 | Mileage Plan | MVP | MVPゴールド | MVPゴールド75K |
アメリカン航空 | AAdvantage | ゴールド | プラチナ | エグゼクティヴ・プラチナ |
ブリティッシュ・エアウェイズ | Executive Club | ブロンズ | シルバー | プレミア ゴールド |
キャセイパシフィック航空 | The Marco Polo Club | シルバー | ゴールド | ダイヤモンド プラス ダイヤモンド |
フィンエアー | Finnair Plus | シルバー | ゴールド | プラチナ |
イベリア航空 | Iberia Plus | シルバー | ゴールド | プラチナ |
日本航空 | JALマイレージバンク (JAL Mileage Bank) |
クリスタル | サファイア | ダイヤモンド |
JALグローバルクラブ (JAL Global Club) |
- | JGCサファイア JGCクリスタル JGC会員 |
JGCダイヤモンド JGCプレミア | |
マレーシア航空 | Enrich | シルバー | ゴールド | プラチナ |
カンタス航空 | Qantas Frequent Flyer | シルバー | ゴールド | チェアマンズ・ラウンジ プラチナ・ワン プラチナ |
カタール航空 | Privilege Club | シルバー | ゴールド | プラチナ |
ロイヤル・エア・モロッコ | Safar Flyer | シルバー | ゴールド | プラチナ |
ロイヤル・ヨルダン航空 | Royal Plus | シルバー | ゴールド | プラチナ |
スリランカ航空 | FlySmiLes | クラシック | ゴールド | プレミアム |
関連項目
脚注
注釈
- ^ アラスカ・スカイウェスト便
- ^ 2022年現在はIAGの傘下に入っているもののワンワールド再加盟はしていない。
- ^ 2014年の破産宣告後もワンワールドのホームページでは「活動休止中のメンバー」として扱われていたが、2017年に当該ページが削除されたため名実共にワンワールド脱退となった。
- ^ 同年8月15日にエティハド航空からの支援が打ち切られたことで破産手続き申請を行っていた。
- ^ デルタ航空(スカイチーム)が株式の20%を取得したのち脱退決定。その後、2020年5月26日に新型コロナウイルスの世界流行の影響で連邦倒産法第11章に基づく会社更生手続きを申請し経営破綻。ワンワールドメンバーのカタール航空を含む株主から、つなぎ融資「DIPファイナンス」最大9億ドル(約970億円)の融資をうけていてアライアンスに関して白紙となっている[36]。
出典
- ^ a b c d oneworld at a glance - oneworld
- ^ oneworld to move head office to New York with new CEO
- ^ ワンワールド・アライアンスがアジア地区における営業活動を強化
- ^ oneworldアライアンス収入は前年対比の10%以上の増加に
- ^ oneworld at a glance with new members (英語)2007年7月19日取得[リンク切れ]
- ^ World's Leading Airline Alliance 2019(英語 2020年2月17日取得)
- ^ “Member Airlines | oneworld”. www.oneworld.com. 2019年9月7日閲覧。
- ^ https://sky-budget.com/2022/11/24/china-southern-airlines-may-join-one-world/[信頼性要検証]
- ^ a b オマーン・エア、ワンワールド加盟へ 24年から aviationwire 2022年6月21日付
- ^ “米、独禁法適用除外を仮決定 航空5社の大西洋路線”. NIKKEI NET (日本経済新聞社). (2010年2月14日) 2010年2月26日閲覧。
- ^ アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空の三社が、大西洋路線の共同事業に関する政府の最終承認を取得 - アメリカン航空 日本語版サイトより
- ^ LATAM Airlines Group chooses oneworld as its global alliance
- ^ a b "LATAM to leave oneworld effective 1 May 2020" (Press release). ワンワールド. 31 January 2020. 2020年2月29日閲覧。
- ^ デルタ航空とスカイチームが日本航空への支援を表明
- ^ 稲盛会長の経営判断で決着 日航、アメリカンと提携維持 asahi.com(朝日新聞社)
- ^ Flybe Finland to fly as a oneworld affiliate on Finnair routes - oneworld
- ^ OpenSkies to fly as oneworld affiliate - oneworld
- ^ ラン・コロンビア、10月からワンワールドに加盟 アフィリエイトで FlyTeam 2013年9月5日付
- ^ Qatar Airways joins oneworld Oneworld 2013年10月29日
- ^ “airberlin to cease operating as part of oneworld from 28 October”. ワンワールド公式サイト. (2017年10月18日) 2017年10月18日閲覧。
- ^ Introducing oneworld connect - a new way for airlines to link to the world’s premier alliance - oneworld
- ^ カタール航空、ワンワールドへの残留示唆 - traicy 2019年2月2日。2019年3月8日閲覧
- ^ デルタ航空とラタム・エアラインズ、戦略的パートナーシップ提携を締結 - Flyteam 2019年9月27日。2019年9月28日閲覧
- ^ ラタム・エアラインズ、ワンワールドから脱退へ - Flyteam 2019年9月27日。2019年9月28日閲覧
- ^ ロイヤル・エア・モロッコ、2020年半ばにワンワールドへ正式加盟 - Flyteam 2018年12月6日。2018年12月6日閲覧
- ^ JAC・HAC、ワンワールドにアフィリエイト加盟 - flyteam・2020年10月21日
- ^ アラスカ航空、ワンワールド加盟21年3月に JALと同一連合 - Aviation Wire 2021年1月17日閲覧
- ^ スターラックス航空、ワンワールド加盟も視野 TRAICY 2021年8月27日付
- ^ “Oneworld Alliance Seeking to Bring China Southern Into Its Ranks” (英語). Bloomberg.com. (2022年11月24日) 2023年12月1日閲覧。
- ^ Klint, Matthew (2022年9月15日). “RwandAir Will Join Oneworld Alliance” (英語). Live and Let's Fly. 2023年4月12日閲覧。
- ^ “アラスカ航空、ハワイアン航空を19億ドルで買収 統合後もワンワールド加盟”. Aviation Wire (2023年12月4日). 2023年12月4日閲覧。
- ^ India's Kingfisher Airlines set to join oneworld alliance - ワンワールド公式サイト
- ^ Kingfisher Airlines' oneworld implementation put on hold - ワンワールド公式サイト
- ^ ラタム・エアラインズ、ワンワールドから脱退へ - Flyteam 2019年10月27日。2019年10月28日閲覧
- ^ https://simpleflying.com/latam-oneworld-exit/
- ^ ラタム・エアラインズ、チャプター11申請で経営再建 運航は継続
- ^ a b c d e f “JAL+oneworld グローバルネットワーク”. 2023年12月1日閲覧。
- ^ oneworld エリート・ステータス・レベル
外部リンク
- oneworld
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