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==アバンの使徒== |
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===ダイ=== |
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(勇者/竜の騎士) ([[声優|声]]:[[藤田淑子]]) |
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赤子の時に流れ着いた孤島デルムリン島で鬼面道士のブラスなどのモンスターたちに育てられた純真な少年。12歳(ただしデルムリン島の暦は曖昧である)。勇者アバンとの出会いをきっかけに魔王軍との戦いに乗り出す。「'''純粋'''」な心を持ち、誰にでも自然体で接する事ができるが、自分が父、バランのように人間達から迫害されるとバーンに言われた際に「…お前を倒して…! この地上を去る…!!」と答えるなど、勇者としての自覚と覚悟はできている(この台詞は「ダイの大冒険」でも屈指の名台詞として有名)。出生上、生まれつきの能力として「竜(ドラゴン)の紋章」を持つ。本名ディーノ(原作者によれば、dinoを[[ラテン語]]っぽく発音したものという)はアルキードの言葉で「強き竜」を意味する。 |
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アバンの来訪までブラスによる魔法使いへの修行を行っていたが、当人には才能が開花していなかったため、メラすら使うことができなかった。ところが訪問してきたレオナが家臣達の陰謀で毒に倒れた際、怒りで紋章が覚醒。バギクロス等上位に当たる呪文を突如使った。 |
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数々の戦いを経て未修得だったアバン流刀殺法をマスター、さらに竜の騎士としての力を自分の意志で自在に扱えるようになる。但し学力面は不得手(今までロクに勉強をする事が出来なかったので仕方ないと言えば仕方ないのだが)で、マトリフからアバンの書を授かった時も自分では読めなかった。父である竜騎将バランが亡き後、彼の持っていた正統なる竜の紋章を受け継ぎ、最終決戦時の対バーン戦直前に「双竜紋」としてこれを発動・覚醒させる。 |
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真バーンとの最終決戦では両拳の紋章を額に戻してひとつにし、竜魔人へと変身した。 |
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(しかしこの竜魔人は目つきこそ野獣の様になるが、バランのような怪物的な風貌ではなく、髪が逆立ち紋章が大きくなる程度のものであり人間時の形を大きく残している。これは最後まで「人間として」戦いたかったダイの想いの反映なのか人間との混血によるものかは不明である。) |
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大魔王との戦いの後、キルバーンが作動させた爆弾「黒の核晶(コア)」を持って爆発とともに空中に消える。彼の分身でもあるダイの剣の状態からどこかで生きていることは分かっているが、正確な消息は不明である。 |
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後のコンビニでの[[コンビニコミック|安価版コミックス]]でのインタビューによるとバーンを倒した後も作品が続いていた場合、5年後の世界で竜騎将として新生竜騎衆(ラーハルト、クロコダイン、新キャラ)を率いて魔界で戦いを繰り広げる予定であったという。 |
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名前の由来は「dinosaur(恐竜)」から。原作者曰く「竜に関する名前を主役に使いたいと思った」とのこと。 |
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海外輸出版での彼の名前は「fly」となっている。これは「ダイ」と言う名前が「die(死)」を連想させ縁起が悪いと言う事で変更されたとの事。 |
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また、この作品では闘気技はおなじみだが作中で2種類の闘気(竜闘気、光の闘気)を併用できるのは彼一人である(ヒュンケルも暗黒闘気と光の闘気を使っているが、片方を強めるともう片方が弱まってしまうため、併用は出来ない)。 |
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〔技〕 大地斬、海破斬、空裂斬、アバンストラッシュ、ライデインストラッシュ、アバンストラッシュX、(ギガブレイク、)ギガストラッシュ、竜闘気砲呪文(ドルオーラ) |
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〔呪文〕バギ系呪文(バギクロス)、メラ系呪文(メラミ)、ギラ系呪文(ベギラマ)、イオ系呪文(イオナズン)、デイン系呪文(ライデイン) |
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===ポップ=== |
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(魔法使い→大魔道士) (声:[[難波圭一]]) |
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アバンの下で修行中だった魔法使い。15歳(マァムとは誕生日が遅いだけで年下と言う訳ではない)。ランカークス村の武器商人ジャンク(45歳)とその妻スティーヌ(41歳)の間の一人息子で、村を訪れたアバンに憧れて家出同然に弟子入りした。ダイと出会った当初はすぐ逃げたがる臆病者であったが、その後の旅を通じて大きく成長する。逃げるために策をめぐらせる性格だったが、成長すると共に戦略的撤退の必要性を冷静に判断したり、バーンの意表をつくほどの聡明な作戦を考える能力として活き、チームの士気を支える存在になった。旅の途中で出会った、かつてアバンの仲間であった大魔道士マトリフに師事して呪文を本格的に習得。修行の末、マトリフの開発した最大の奥義である「極大消滅呪文(メドローア)」を習得する。マァムのことが好き。ちょっとスケベで、他の女性に鼻の下を伸ばす事もあるが、本質は彼女一筋なのは言うまでもない。マァムへの恋心からヒュンケルをライバル視している節もあるが、心の奥では仲間として、同じアバンの使徒の兄貴分として尊敬している。 |
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「勇気」に目覚めるまではアバンの使途の中で自分だけが平凡な家の出である事にコンプレックスを抱いていた。 |
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(ダイは竜の騎士、マァムは戦士と僧侶の子、ヒュンケルはモンスターと勇者に育てられた、レオナは王家の子) |
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しかし、このコンプレックスを克服しようと人一倍努力していたことが結果として彼を大きく成長させることになる。 |
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バランとの戦いで自己犠牲呪文メガンテを使用し命を落とすが、死闘後人間の心を取り戻したバランが竜の血を飲ませたことで息を吹き返す。竜の血は死者を蘇生させるアイテムではなく、死の淵から蘇るだけの強い意志をもつ者に生命力を与えるものである。ポップは臆病ではあるが意志の弱い人間ではない。戦友のダイを救うために自分の命を投げ出せる意志の強さをもっていたという意味では、ポップは彼自身の力で、蘇るべくして蘇ったのである。 |
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師マトリフによって回復呪文を含むほとんどの呪文の契約をさせられたが、最終決戦直前まで実際に使える呪文は少なかった。しかし、最終決戦時に瀕死のメルルを救おうと自分の想いを「'''勇気'''」を持ってマァムに告白したことがキッカケで賢者の能力に目覚め、回復呪文も使用できるようになった。その後は師匠マトリフにならって大魔道士と自称した。 |
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その魔法力は冒険が進むごとに増し続け、最終決戦時には通常の魔法使いの数倍の魔法力を持つまでに至り、キルバーンをして「成長力だけならダイ以上」と言わしめるほどに成長。知謀の面でも師・アバンを上回り、真・大魔王バーンの「天地魔闘の構え」の弱点を看破し、見事にそれを破った。さらにはカイザーフェニックスを相殺して思わず「オレってやっぱり天才かも」と嘯くと、ダイには「昔から天才だった」と肯定される(それ以前にも、習得の困難な筈のメドローアを極めて短期間で使いこなせるようになり、師マトリフをして「今日ほど、お前を大した奴だと思ったことはない・・・!」と言わしめている)。魔法力と英知ならば人間の中で最強の実力になったと言えるだろう。物語終盤の大魔王軍との決戦時には「'''アバンの使徒で最も恐ろしい男'''」といわれるほどに成長し、間違いなくダイの最大のパートナーであり、二人は最後まで信頼しあっていた。 |
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大魔王との決戦後、ダイと一緒に「黒の核晶」を空中に運び、運命を共にしようとするがダイによって置いていかれてしまう。その後、マァムやメルルとともに旅に出る。 |
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名前の由来は「pop(通俗・大衆)」から。作中ではもっとも人間らしいといえるキャラで原作者も「一般人の代表って感じかな」と述べている。 |
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〔技〕 火炎呪文メラ系全般、閃熱呪文ギラ・ベギラマ、氷系呪文ヒャド・ヒャダルコ、爆裂呪文イオ・イオラ、天候呪文ラナリオン、重圧呪文ベタン、五指爆炎弾フィンガーフレアボムズ(ザムザ戦のみ3発、以降の戦いでは5発)、極大消滅呪文(メドローア)、瞬間移動呪文ルーラ、飛翔呪文トベルーラ、他多数 |
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=== マァム=== |
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(僧侶戦士→武闘家) (声:[[冨永みーな|冨永み~な]]) |
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かつてアバンの仲間だった戦士ロカ(故人)と僧侶レイラの間に生まれた娘。16歳。当初は'''魔弾銃'''(弾丸に込められた呪文を放つことができる銃)を武器とする僧侶戦士であったが、魔弾銃が壊れたのを機に転職し、格闘と回復を兼ねた武闘家になる。男勝りでカラッとしているが、内面は「'''慈愛'''」に溢れ、献身的かつ母性的。しかし恋愛に関しては超が付く程奥手で鈍感。自分で自覚の無いままにポップを傷つけてしまっていた事もあった(本人も後に自覚し、反省している)。ヒュンケルに心魅かれているが、男女の愛とも兄妹愛(血縁はないが)ともとれない微妙なものであった。最終決戦時にポップの告白を受けるが返事は保留中(キス未遂の時にはしっかり目を閉じており、まんざらでもない様子)。 |
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最終決戦時においてハドラー親衛隊リーダー格であるアルビナスと対決。死力を尽くした戦いとなった。 |
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とはいえ、マホイミ等特有の技はあったものの、戦闘面ではダイやヒュンケルに、回復面ではレオナに劣っていた為、戦闘においては半端な存在となってしまっていた。 |
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その為かアバンの使徒であるにも関わらずバーン戦にて最初に瞳にされた一人である。戦闘不能になっていたヒュンケルや戦闘要員としては非力なレオナが瞳にされたのは仕方ないとも取れるが、戦力が残っていたであろうマァムも瞳となった事でレベルの遅れが明らかになったとも取れる。しかし暗黒闘気そのものと言えるミストに侵入され肉体を限界以上に酷使した、言わば体の奥深くにまでダメージを受けた事も考慮されるべきである(暗黒闘気によるダメージは回復呪文を受け付けない)。 |
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最終決戦後はポップ達と旅に出ている。 |
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名前の由来は「mam(母)」から。原作者曰く「パーティーのおふくろさん」。 |
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レオナと顔が非常に似ているため、髪を下ろすとどちらか区別がつきにくい。 |
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〔技(僧侶戦士)〕魔弾銃による魔法攻撃、その他ベホイミなど中級レベルの回復呪文 |
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〔技(武闘家)〕 閃華裂光拳、猛虎破砕拳、その他ベホイミなど中級レベルの回復呪文 |
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===ヒュンケル=== |
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=== レオナ=== |
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(賢者) (声:[[久川綾]]) |
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パプニカ王国の王女。14歳。パプニカが魔王軍に襲われた時行方不明になった国王たる父に代わって配下達とともに国を支える。確固たる「'''正義'''」の心を持ち、世界各国の国王を招集したサミットを主催する等、その指導力・カリスマ性は若年にしては相当なもの。また勇猛果敢な姫として他国にも知られているらしい。 |
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ダイの人間としての最初の友人(連載前の読み切りエピソードより)で、次第にダイに好意を持つようになる。後に真・大魔王バーンに惚れ込まれ、自分の物となるよう要求されたが彼女の心は揺らぐ事はなかった。行動力に溢れ、ハッキリものを言う事もあり、仲間(特にダイ)のボケに対してのツッコミ役に回る事も。ベホマやザオラル(失敗したが)などの高度な呪文を習得しているが、魔法力そのものは普通の魔法使い程度であるため、回復面を除いてはさほど目立った活躍は無かった。 |
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最終決戦ではダイと行動を共にし、先の敗戦によって萎縮したダイに喝を入れたり、ドルオーラを連発する作戦を阿吽の呼吸で成功させる。更に真の肉体に戻り究極の力を手にしたバーンにも臆せず斬りかかり、大魔王とて無敵ではないと言い放つなど、とりわけ精神面でダイを支えていた。しかしその奮闘がかえってバーンの怒りを買ってしまい瞳にされた。(ゴメちゃんと共に瞳にされていた為、ゴメちゃんの能力で瞳が動いた時バーンによって一緒に元に戻された) |
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所持していた「アバンのしるし」は、他のアバン使徒と違い卒業の証ではなく女王フローラから譲り受けたものだったが、最終決戦中にアバンから使徒を導くものとしての教えと二種類のフェザーを受け、アバンの使徒の中で修行期間最短記録をマークすることになる。 |
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名前の由来は「leo(獅子)」から。原作者によれば、「ダイが竜なので虎にひっかけようと思ったが可愛くないので獅子に」なったとのこと。 |
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顔がマァムとそっくりであり、髪をおろすと見分けがつかない(髪の色は違うが)。 |
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〔技〕 上級回復呪文ベホマ、蘇生呪文ザオラル、破邪呪文ミナカトール、他幾つかの攻撃呪文など |
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== アバンと関係者 == |
== アバンと関係者 == |
2006年12月20日 (水) 18:59時点における版
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DRAGON QUEST -ダイの大冒険-の登場人物(ドラゴンクエスト ダイのだいぼうけんのとうじょうじんぶつ)は、三条陸(原作)と稲田浩司(作画)による漫画及びそれを原作とするアニメ『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』に登場する架空の人物の一覧である。なお技・呪文等の説明についてはDRAGON QUEST -ダイの大冒険- の呪文・技を参照。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
アバンの使徒
アバンの使徒 (ダイの大冒険)を参照。
アバンと関係者
アバン
(勇者→大勇者) (声:田中秀幸)
フルネームは「アバン=デ=ジニュアール3世」。かつて魔王ハドラーを倒した勇者。当時王女のフローラを助けたことが縁でカール王国騎士として平穏に暮らしていたが、カール国が魔王ハドラー率いる一団に襲われたことがキッカケで、打倒魔王のために友人ロカとともに旅立って後年見事これを成し遂げる。その後は勇者育成業を称して各地を回っていた。ダイの潜在能力を見抜く。31歳(ただし、「凍れる時間の秘法」により1年歳をとっていない)。弟子達からは「先生」「アバン先生」の愛称で呼ばれる。
学者の家系の出で、趣味は料理。魔法使いや僧侶の呪文などを多数習得しており、その呪法知識は相当なもの。武術面でも天才的な才能を持っており、普段は剣を使用しているが、本来は拳術も含めたほとんどの武器を扱うことが出来、まさに文武両道の天才である。ダイ達が使うアバン流殺法の元祖。時折しょうもないギャグをかまし(敵であるミストバーンも彼のギャグ~正確にはギャグをかますアバンの性格~に大笑いしていた)、常に周りを和ませるようなひょうきんな行動が多いが、それはあまりにも秀でた自分の能力を覆い隠すためのものである。眼鏡をかけているが、実は伊達眼鏡。時折出てくる回想シーンで眼鏡をかけていないのは、ハドラーを倒す旅に出る時に、フローラに預けたからである。
復活した魔王ハドラーとの交戦時、ダイ達を救うために自己犠牲呪文メガンテを使用したため死んだと思われていたが、フローラから「アバンのしるし」と交換に授かった「カールの守り」を所持していたことが幸いして一命を取り留める。
ダイとポップの旅立ちを見ていたアバンは、ダイの潜在力の高さを見抜き、その成長の足枷となることを厭い、敢えて彼らと同道しなかった。そして彼自身も自分にしかできない力を身に付けるため、自身の得意とする破邪呪文を極めんと故郷カール国にある「破邪の洞窟」に挑戦する。その後、レオナ達がミナカトールを使用した時にこれを察知、最終決戦が近いことを知り洞窟を脱出(その時点で地下150階くらいまで到達していた)してダイ達に合流する。そして宿敵であり友でもあったハドラーの死を汚したキルバーンと死闘を繰り広げた。
最終決戦後はフローラ女王と結婚、カール国王に即位している。
名前の由来は「avant(前の。番組の前置き部分のこと)」。原作者によれば、「物語の導き手っていう意味で名付けた」という。後のコンビニコミックでのインタビューでは、キルバーンの登場が決定しなければアバンの復活はなかったらしい。余談だが、アニメにてそのキルバーンを演じたのはアバンの声優である田中秀幸であった。
〔技〕 アバン流刀殺法を含めた自身が編み出した武術の数々、火竜変化呪文ドラゴラム、自己犠牲呪文メガンテ、破邪呪文マホカトール、他多数の呪文、凍れる時間の秘法、破邪の秘法
フローラ
(王女→女王)
カール王国の女王でレオナの憧れの人。アバンに想いを寄せる。29歳。国が魔王軍に滅ぼされた後に地下組織を結成、バーンへの反抗の機会を窺っていた。これにダイやレオナ達を始めとした世界中の有志が加わり、その後魔王軍との最終決戦を繰り広げる。武器はチェーンクロス(ゲームにも登場する鎖の鞭)を使用。大魔王との決戦後は、ずっと想いを寄せていたアバンと結婚した。回想場面などで登場する10代の頃の姿はレオナに似ている。
名前の由来は「floral(花の)」もしくは「本家のⅤ(フローラ)」からか。
かつてのアバンの仲間達
- マトリフ(大魔道士) (声:青森伸)
- かつてのアバンの仲間。世界最強の呪文使いと豪語し、魔法使いの呪文のみならず僧侶の呪文をも操る。しかし賢者の称号を嫌い大魔道士と称する。98歳。片手で使えるものであれば、2つの呪文を同時発動させることもできる。極大閃熱呪文ベギラゴンをも使いこなし、その威力は魔王ハドラーをも凌ぐ。ポップにメドローアなどオリジナルの強力な呪文を授けた。かつて禁呪法等を使った無理がたたり、体を蝕まれている。無類の女好きで「女を泣かさない」のが主義(但し、セクハラ行為でマァムやエイミをよく怒らせている)。編集者の鳥嶋和彦が風貌及びネーミングのモデルとなっている(ジャンプ掲載時に「マシリト」と誤植されたことがある)。
- 〔技〕 ほとんど全ての系統の攻撃呪文・補助呪文・回復呪文、極大消滅呪文(メドローア)、重圧呪文ベタン、瞬間移動呪文ルーラ、飛翔呪文トベルーラ、他多数(作中で見せたのはごく一部)
- ブロキーナ(拳聖)
- かつてのアバンの仲間(臨時)。マァムの格闘の師匠で、武神流を授けた。その後は、布袋を被った変装で「ゴーストくん」や「ビーストくん」となって弟子達を見守る。
- おしりぴりぴり病・ひざがしらむずむず病・くるぶしつやつや病などの持病を持つと自称するものの、本当かどうか怪しい。しかしその実力は本物で、全力時はバーンの肉体を使用したミストバーンをも圧倒するほどの実力を見せる(マァムに「ミストバーンでなければ最初の一撃で終わっている」と言わしめており、それなら魔王時代のハドラーも瞬殺出来たのでは…とも思えるが)。ただし老齢のため、全力を出せる時間はわずか一分間しかない。
- 「ワシは獣王遊撃隊のビーストくんじゃ」と胸を張って言ったりするなどジョークのセンスもあり、アバンのジョークは彼譲りと思われる。
- 名前の由来は「武道の翁」から。
- 〔技〕 土竜昇破拳、ほか武神流の技・奥義(閃華裂光拳、猛虎破砕拳等も使えるはずだが作中では見られなかった)、回復呪文
- レイラ(僧侶) (声:上村典子)
- かつてのアバンの仲間。33歳。魔王ハドラーと戦うアバンとロカに力になりたいと、押しかけパーティに加わったらしい。その冒険の途中にマァムを身ごもり、パーティは一時解散となっている。魔王を倒したあとは故郷のネイル村でマァムとともに暮らしている。ダイと共に戦いたいと思っていたマァムを笑って後押しした。
- ロカ(戦士)
- かつてのアバンの仲間。カール王国の騎士団長(年長の騎士達がハドラー軍侵攻で全滅したため、若くして就任した)だが、それ以前からアバンとは旧知の仲。カールを襲撃したハドラーを撃退したアバンの剣に希望を見出し、彼と共に打倒ハドラーの旅に出る。直情的な性格で、「おれは一生女の子なんか好きにならない」と言っていた堅物だったが、仲間のレイラと恋に落ち二人の間にはマァムが生まれた。現在では故人。享年、死因は不明。
その他の人間
ニセ勇者一行
- でろりん(ニセ勇者) (声:緑川光)
- 勇者の名を騙って詐欺を働いていた人物。初期にデルムリン島を荒らしてゴメちゃんをさらい、ロモス城でダイとモンスター達の逆襲を受け敗れた。アニメではその後ダイ一行の名を騙っている。しかし後には、仲間と共に世界の行方を左右する大事な役目を担うこととなる。ロモス王国出身。20歳。
- 〔呪文〕爆裂呪文イオラ、他
- ずるぼん(ニセ僧侶) (声:江森浩子)
- ニセ勇者一行の一人。悪知恵がよく働く性格。他の三人の弱点を聞き出すため大アリクイに足の裏をくすぐられた。アニメでダイ一行の名を騙っていた時には、マァムを装っていた。ロモス王国出身。22歳。
- まぞっほ(ニセ魔法使い) (声:青野武)
- ニセ勇者一行の一人。マトリフの弟弟子(30歳近く年齢が離れているが、恐らくマトリフは自立後も後輩と顔見知りになるほどに師匠のもとを訪ねていたのだろう)であリ、若い頃は正義の魔法使いを目指して修行していたが、修行途中で夜逃げして落ちぶれた。だが同じく逃避をしようとしていたポップに重要な助言を与える。最終決戦でも人知れず重要な役割を担う。アニメでダイ一行の名を騙っていた時には、ポップを装っていた。パプニカ王国出身。68歳。
- 〔呪文〕氷系呪文、他
- へろへろ(ニセ戦士) (声:堀之紀)
- ニセ勇者一行の一人。金にがめつい性格。アニメでダイ一行の名を騙っていた時には、ゴメちゃんを装っていた(無理があるが)。リンガイア王国出身。40歳。
パプニカ3賢者
- マリン(賢者) (声:江森浩子)
- パプニカ3賢者の一人。エイミの姉。呪文は氷系呪文や回復呪文を得意とし、「海」のシンボルを与えられている。20歳。
- 名前の由来は「marine(海の)」から。
- エイミ(賢者) (声:冬馬由美)
- パプニカ3賢者の一人。マリンの妹。攻撃呪文、回復呪文を得意とし、「風」のシンボルを与えられている。18歳。ヒュンケルに好意を持ち、告白したが「俺にはその気持ちに応えられない」と断られた。しかしその後も想いが変わることは無く、戦いの中に生きる彼と運命を共にする事を誓う。そして決戦後はヒュンケルとラーハルトの後をこっそり付いていっている(恐らくヒュンケルも知っていると思われる)。
- ちなみにポップは、彼女と出会うまで3賢者は老人ばかりと想像していた。
国王と関係者
- シナナ(ロモス国王) (声:あずさ欣平)
- ロモス王国の国王。58歳。割と子供っぽい王様。ゴメちゃんを奪回に来たダイの勇気を知り、未来の勇者と見込んで覇者の冠を授ける。家族は、母親・妻・息子3人・娘1人がいる。
- フォルケン(テラン国王)
- テラン王国の国王。80歳。世界中の伝説や神話に通じ、かなりの博学。生涯独身を貫いている。
- クルテマッカVII世(ベンガーナ国王)
- ベンガーナ王国の国王。42歳。当初は自国の財力・軍事力を鼻にかけてレオナ姫ら他国の代表と反りが合わなかったが、ダイの活躍(鬼岩城戦)を目の当たりにして感動。以降は強力な支援者となった。家族は、妻・息子1人・娘1人がいる。
- アキーム(戦車隊長)
- ベンガーナ王国の戦車部隊隊長。24歳。スキンヘッドがチャームポイント。クロコダインを同じ武人として尊敬し、友人になった。家族は、両親と弟がいる。
- バウスン(リンガイア軍総司令官)
- リンガイア王国の将軍。ノヴァの父親。37歳。
ソアラ
(王女) (声:山崎和佳奈)
かつて存在したアルキード王国の王女。ダイの母親。19歳(ダイを産んだ時)。
ヴェルザー戦後、瀕死状態だったバランを救い自分の城に招きいれた本人。二人はやがて愛し合うようになるが、見ず知らずの怪しい男が次期国王になることを良しとしなかった人物たちにバランは城を追われる。これを追ったソアラは自分のお腹の中に子供がいることを打ち明け、2人は駆け落ちする。やがて逃げ延びた先の森でディーノ(後のダイ)が生まれ平和な生活を送っていたが、アルキード国王たちに見つかり、バランは妻子の安全保障と引き換えに縛につく。息子は異国の地に流され(実際は船が難破し、デルムリン島に流れ着くことになる。)、やがてバランは魔王軍の生き残りとして処刑されることになるが、これをかばって処刑のために放たれた呪文をその身に受け、非業の最期を遂げることとなる。 ダイが生まれて直ぐに亡くなった為、ダイは顔を覚えていないのだが、ダイの夢の中に出てきた事もある(バランの紋章と共に記憶が継承されたためと、後にダイは推察)。
バランの「太陽のように」の台詞から察するに、命名の由来はソーラー(solar:太陽の~)であろう。
ロモス武術大会ベスト8
- ラーバ(戦士)
- 29歳。怪力無双の戦士。
- ゴメス(格闘士)
- 26歳。レスリングを得意とする。
- スタングル(木こり見習い)
- 15歳。万能ムチを使う少年。
- バロリア(騎士)
- 18歳。甲冑に身を包み、素早い剣さばきを得意とする。最終決戦では姿が見られない。
- フォブスター(魔法使い)
- 24歳。数多くの呪文を使いこなす。
- ヒルト(狩人)
- 弓矢を得意とする。バロリア同様、最終決戦では姿が見られない。
その他
- メルル(占い師) (声:南場千絵子)
- テラン王国の占い師で、ナバラの孫。日々成長するその占いの才能は、祖母をも凌駕するに至った。その力は祖母ナバラに「ほぼ百発百中で気味が悪いくらい」と言わしめるほど(占いと言うよりは近未来予知に近い)。彼女の占いが、ダイ達がロン・ベルクと出会うキッカケとなった。気配を察知する能力と回復呪文でダイ達をサポートする。ポップのことが出会った時から好きであった。15歳。ポップをかばいザボエラの毒牙の鎖の攻撃を受けて瀕死の重傷となるが、ポップの力により回復。それをきっかけに「他人とテレパシーで交信する(但し対象は一人だけ)」という新しい能力に目覚め、バーンパレスのポップと交信し、逆転劇のきっかけを作る。最終決戦後はポップ・マァムとともに旅に出ている。
- 名前の由来は「いつも目がウルウルしているような女の子」ということから。登場した当初は完全に黒目のみであった。
- ナバラ(占い師) (声:江森浩子)
- テラン王国の占い師。主に水晶占いを行なう。やや毒舌の傾向がある。72歳。
- ノヴァ(北の勇者)
- リンガイア王国将軍バウスンの息子。16歳。冷気呪文と闘気を使った闘法を得意とする。闘気を剣に伝わらせることで威力を増したり、剣が折れても闘気で剣を形成できる「闘気剣」や闘気を固めて放つ「闘気弾」を自在に使うなど、闘気の扱いにかけては勇者メンバーの関心を集めるほど。しかし、その才能を過信する余りに「北の勇者」を自称し、自分さえいれば魔王軍を倒せると思い込んでいたが、ハドラー親衛騎団との戦いでヒム・アルビナスに敗北、ダイとの力量の差を知ってからは後方支援に徹し、最終戦においては力量こそダイには及ばないものの、"勇者とは勇気ある者ではなく勇気を与える者"だと言う事を知り、正真正銘の勇者へと成長した。魔王軍の雑兵をまとめて倒した事や、魔界のモンスター相手に60体までは確実に倒せると発言するなど、アバンの使途を除く人間のメンバーとしては高い実力の持ち主。最初はロン・ベルクに反感を抱いていたが、自分の命を捨ててでもザボエラと闘い、勇者として味方に勇気を与えようとする姿をロン・ベルクに認められ、またノヴァ自身も人間のために自らの両腕と生涯をかけて作成していた剣を犠牲にしたロン・ベルクに感動し、その後は彼の鍛冶師としての弟子となる。
- 名前の由来は「nova(新星)」から。原作者によれば、「さっそうと登場した新キャラなので」とのこと。
- 〔技〕闘気剣(オーラブレード)、 ノーザングランブレード、生命の剣、ヒャド系呪文
- バダック(兵士) (声:田原アルノ)
- レオナ姫お付きのパプニカ国の兵士。手先が器用であり、武器・防具の修理や、爆弾を開発するなどしてダイたちに協力した。自称「パプニカ一の剣豪」「パプニカの発明王」。クロコダインの必殺技「獣王痛恨撃」をイメージが悪いからと「獣王会心撃」と改名を勧めて以来、彼とは友人の間柄である。58歳。
- ジャンク(武器屋)
- ポップの父親。45歳。現在はランカークス村で武器屋を営んでいるが、かつてはベンガーナ王宮随一の腕をもつ鍛冶師であり、反りのあわない大臣を殴って辞めたらしい。知り合ったいきさつは不明だが、似たようなところのあるロン・ベルクとは友人。ポップのお調子者ぶりとは似ても似つかないガンコ親父で、ポップが最も苦手としている人物。
- スティーヌ(ポップの母)
- ポップの母。41歳。夫とは違って大人しそうだが、芯の強い女性。どちらかというと、ポップは母親似である。物語の終盤でポップがバーンに向かって言った、本作屈指の名台詞「一瞬…!!だけど…閃光のように…!!!まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!!それがおれたち人間の生き方だっ!!!」は、幼少期のポップに彼女が言った言葉が元になっている。
- テムジン(司教) (声:増岡弘)
- パプニカ王国の司教。賢者バロンと結託し、レオナ姫を亡き者にして自らが権力を握ろうとするが失敗、捕縛される。
- バロン(賢者) (声:塩屋翼)
- パプニカ王国の賢者。旧魔王軍の遺物キラーマシーンでダイと戦うが、紋章の力を発動したダイに敗れ、捕縛される。
- ホルキンス(騎士)
- カール王国の騎士。バラン率いる超竜軍団が攻め入った際にバランと交戦した。国で最強の騎士だったらしく、剣のみの勝負ではバランにひけをとらなかった程の実力者。しかしホルキンスを手強いと見たのか、バランは紋章閃を放ち、一撃で敗れる。その時点で即死したと思われるが、その鎧には竜の紋章の形の跡が残り、ヒュンケルがダイとバランの関係に気づくきっかけとなった。
魔王軍
魔王軍 (ダイの大冒険)を参照。
人間以外の仲間
ゴメちゃん
ダイとともにデルムリン島で暮らしていた親友であり、ダイの冒険にも同行する。ゴールデンメタルスライムという稀少なモンスターだと思われていたが、その正体は神々の生きたアイテム「神の涙」が幼少のダイの「友達になってほしい」という願いによって姿を変えたものであった。仲間を守るため様々な奇跡を起こす。最後はバーンに恐れられ、握り潰されて砕け散る。そして、ダイの最後の願いである(皆の心をひとつにする)という願いを叶え、消滅した。「神の涙」としては不滅なので(「ゴメちゃん」になっていた間と同じ位の時間をかけて)復活するが、その時には「ゴメちゃん」としての記憶も消えていると言う。
マザードラゴン
(聖母竜)
天界からの使者で、代々の竜の騎士を産んできた存在。騎士の命が尽きる時に現れ、竜の紋章を次に産む騎士に継承させる役割を担ってきた。バランの死を察知して出現し、竜の騎士の力では大魔王バーンに及ばないとダイに告げる。これ以上辛い戦いをさせまいと天界にダイを連れて行こうとするも、バランの魂にダイの可能性を諭され、自らの命をダイに与えた。
マザードラゴンは自らの命が「ある邪悪なる存在」のため尽きようとしていることを口にしているが、これは後のコンビニコミックでのインタビューによると続編の伏線であり、ダイ達の新たなる敵となる存在らしい。
ブラス
魔王軍 (ダイの大冒険)に記載。
クロコダイン
魔王軍 (ダイの大冒険)に記載。
チウ
(獣王遊撃隊隊長)
おおねずみ。ブロキーナの弟子で、一応武闘家(自称・空手ねずみ)。年齢は人間の年齢に換算して10歳前後。パワーはあるが手足が短いため相手に届かないことが多い。怯えるとしっぽが硬直する癖がある。マァムに憧れを抱いているせいか、ポップにだけ異様に態度が冷たい。
元々は悪い魔物で村で暴れていたりしていたが、3年前にブロキーナが捕まえて徹底的に体質改善を行った結果、魔王の邪悪な意思を跳ね返せる強い心を持ち人間の言葉を話せるようになった。なお、ブロキーナに師事していた期間を考えるとマァムの兄弟子ということになる。
結構な見栄っ張り。しかしそれはただの見栄ではなく、仲間や部下を守るために自己犠牲をも厭わない勇気の現われである。その根性と親分肌を認められ、クロコダインから貰った獣王の笛で呼んだモンスター達とともに獣王遊撃隊を結成して隊長となった。最初こそは只の目立ちたがり屋の弱虫だったが、段々とリーダーとしての資質を開花させていく事に。獣王遊撃隊の隊員達からは尊敬を一身に受けている。バーンパレスのミストバーン戦では戦えなくなってしまったヒュンケルを庇う活躍を見せた。
隊員は1号パピィ(バピラス)、2号ゴメちゃん、3号マリべえ(マリンスライム)、4号アリババ(大アリクイ)、5号ドルやす(ドロル)、6号ラミた(アルミラージ)、7号ドナドナ(ドラキー)、8号クマチャ(グリズリー)、9号バタコ(ハンターフライ)、10号だいご(大王ガマ)、11号ビーストくん(=ブロキーナ)、12号ヒム、そしてバアラック2体を含め14名から成る。
実力的にはダイ達にはとても敵わないが、ある意味一目置かれている。
最終決戦後はヒムやクロコダインとともにデルムリン島に住んでいるようだ。
キャラクターの造形はドラゴンクエスト4コママンガ劇場で栗本和博が創作した「怪傑大ネズミ」というキャラクターが元になっている。
〔技〕 窮鼠文文拳、窮鼠包包(くるくる)拳
ロン・ベルク
魔王軍 (ダイの大冒険)に記載。