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リブロポートは[[美術]]・[[写真]]系関連の[[出版]]で顕著な業績を残し、他にも[[世界史 (科目)|世界史]]などの[[人文科学]]系や[[社会科学]]系など複数の[[ジャンル]]で全850点近くを出版した。大部な作品集に、写真集では[[ハンス・ベルメール]]、[[イリナ・イオネスコ]]、[[ヘルムート・ニュートン]]、[[ブラッシャイ]]など、[[シュルレアリスム]]・[[20世紀]]絵画集では、[[アンディ・ウォーホル]]、[[エゴン・シーレ]]、[[ピエール・クロソフスキー]]、[[バルテュス]]、[[ピエール・モリニエ]]など、現代日本画集では[[野又穫]]、[[鈴木英人]]、[[丸尾末広]]、[[山本タカト]]、[[正子公也]]などがある。また、[[洋画]]・[[日本映画|邦画]]双方の[[映画]]関連[[本|書籍]]も多く出版された。異色なものとして、堤清二が[[資料]]を提供し[[経済史]]学者[[由井常彦]]らに分析させた研究評伝『[[堤康次郎]]』<ref>由井を編者代表に『セゾンの歴史 変革のダイナミズム』『資料集』『セゾンの発想』計4冊、1991年刊<br />続編研究『セゾンの挫折と再生』由井常彦・田付茉莉子・伊藤修 共編、山愛書院 2010年刊</ref>(編著、[[1996年]](平成8年))がある。 |
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セゾングループには、「'''トレヴィル'''」という美術書の出版社([[1985年]]([[昭和]]60年) - 1998年(平成10年))もあった。トレヴィルが刊行する画集など図版本や[[美術書]]は、リブロポートが発売した。トレヴィルの書籍には、古書価として高値で取引される美術書が複数あるほか、[[中公文庫]]、[[ちくま学芸文庫]]、[[河出書房新社]]などで改訂再刊された書籍もある。トレヴィルの出版事業は、エディシオン・トレヴィル社(東京都[[渋谷区]])が引き継いでいる。 |
セゾングループには、「'''トレヴィル'''」という美術書の出版社([[1985年]]([[昭和]]60年) - 1998年(平成10年))もあった。トレヴィルが刊行する画集など図版本や[[美術書]]は、リブロポートが発売した。トレヴィルの書籍には、古書価として高値で取引される美術書が複数あるほか、[[中公文庫]]、[[ちくま学芸文庫]]、[[河出書房新社]]などで改訂再刊された書籍もある。トレヴィルの出版事業は、エディシオン・トレヴィル社(東京都[[渋谷区]])が引き継いでいる。 |
2023年3月29日 (水) 00:00時点における版
リブロポート | |
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正式名称 | リブロポート |
現況 | 1998年(平成10年)5月消滅。 |
種類 | 消滅した株式会社 |
設立日 | 1980年(昭和55年)4月 |
代表者 | 堤清二 |
本社所在地 | 日本・東京都豊島区東池袋 |
株式会社リブロポートは、東京都にかつて存在した出版社である。
概要
セゾングループの出版社として1980年(昭和55年)4月から1998年(平成10年)5月まで活動した。全国展開の書店チェーン「リブロ」と同系列であった(リブロは、経営母体が変わり縮小されたが、リブロポート閉鎖後も全国各地に店舗がある)。
本社は東京都豊島区東池袋に置かれた。堤清二による肩入れが大きく、堤のもとでの西武百貨店・パルコなどのグループ全体の経営が傾いたことで、セゾンの出版事業は、セゾン美術館(1999年閉館)と併せ、1998年(平成10年)8月に閉鎖された。
評価
リブロポートは美術・写真系関連の出版で顕著な業績を残し、他にも世界史などの人文科学系や社会科学系など複数のジャンルで全850点近くを出版した。大部な作品集に、写真集ではハンス・ベルメール、イリナ・イオネスコ、ヘルムート・ニュートン、ブラッシャイなど、シュルレアリスム・20世紀絵画集では、アンディ・ウォーホル、エゴン・シーレ、ピエール・クロソフスキー、バルテュス、ピエール・モリニエなど、現代日本画集では野又穫、鈴木英人、丸尾末広、山本タカト、正子公也などがある。また、洋画・邦画双方の映画関連書籍も多く出版された。異色なものとして、堤清二が資料を提供し経済史学者由井常彦らに分析させた研究評伝『堤康次郎』[1](編著、1996年(平成8年))がある。
セゾングループには、「トレヴィル」という美術書の出版社(1985年(昭和60年) - 1998年(平成10年))もあった。トレヴィルが刊行する画集など図版本や美術書は、リブロポートが発売した。トレヴィルの書籍には、古書価として高値で取引される美術書が複数あるほか、中公文庫、ちくま学芸文庫、河出書房新社などで改訂再刊された書籍もある。トレヴィルの出版事業は、エディシオン・トレヴィル社(東京都渋谷区)が引き継いでいる。
主なシリーズ出版
- 『冒険の世界史』 - 一部はちくま学芸文庫・中公文庫で再刊
- 『ピナコテーカ・トレヴィル・シリーズ』 - モンス・デジデリオほか全10巻(揃いでの古書は高価)
- 『リブロの絵本』 - 18年間で120点余りを刊行
- 『シリーズ民間日本学者』 - 1986年(昭和61年) - 1995年(平成7年)に、40数点を刊行
- 『社会科学の冒険』 - 24点を刊行
- 『Music today : biannual series for music & arts』- 季刊、現代音楽誌。no.17(1992年(平成4年)) - 『Music today quarterly = 今日の音楽』の後続誌。
脚注
- ^ 由井を編者代表に『セゾンの歴史 変革のダイナミズム』『資料集』『セゾンの発想』計4冊、1991年刊
続編研究『セゾンの挫折と再生』由井常彦・田付茉莉子・伊藤修 共編、山愛書院 2010年刊