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「トリガー (アニメ制作会社)」の版間の差分

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| 社名 = 株式会社トリガー
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| 本社郵便番号 =
|本社郵便番号 = 165-0026
|本社所在地 = [[東京都]][[中野区]][[新井 (中野区)|新井]]2丁目6番13号<ref>{{Cite web|url=https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/henkorireki-johoto.html?selHouzinNo=3011301017935|title=株式会社トリガーの情報|website=法人番号公表サイト|publisher国税庁=|accessdate=2023-04-28}}</ref>
| 本店郵便番号 =
|本社緯度度 = 35|本社緯度分 = 42|本社緯度秒 = 41.3|本社N(北緯)及びS(南緯) = N
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| 業種 = 情報・通信業
|業種 = 情報・通信業
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| 事業内容 = アニメーションの企画・制作
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| 代表者 = [[大塚雅彦]](代表取締役社長)<br />[[宇佐義大]](代表取締役副社長)
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'''株式会社トリガー'''({{Lang-en-short|TRIGGER Inc.}})は、[[日本]]の[[アニメ制作会社]]。株式会社[[ウルトラスーパーピクチャーズ]]の子会社。
'''株式会社トリガー'''({{Lang-en-short|TRIGGER Inc.}})は、[[日本]]の[[アニメ制作会社]]。[[ウルトラスーパーピクチャーズ|株式会社ウルトラスーパーピクチャーズ]]の子会社。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
2011年8月22日、アニメ制作会社[[ガイナックス]]に所属していた[[アニメーション]][[演出家]]の[[大塚雅彦]]と[[今石洋之]]、[[制作プロデューサー]]の[[舛本和也]]の3人により設立された<ref>{{Cite web|url=https://www.famitsu.com/news/201905/24176507.html |author= |title=アニメスタジオ"TRIGGER"。『グレンラガン』『キルラキル』を生み出した、その成り立ちと作品を語る――舛本和也氏×若林広海氏対談 |website= [[ファミ通]]|publisher= [[KADOKAWA]] |date=2019-05-24 |accessdate= 2023-03-04}}</ref><ref name="exp-d10771">{{cite web|url=https://exp-d.com/interview/10771/ |author=須藤輝 |title=作り手の熱量の"渦"から、良いアニメは生まれる。 TRIGGER代表・大塚雅彦インタビュー |date=2021-09-15 |accessdate= 2023-03-05|website= XD(クロスディー)|publisher= 株式会社プレイド}}</ref>。ガイナックスの制作チームが会社として独立する形であった<ref>{{cite web|url=http://www.animeanime.biz/all/111081/ |author= |title=新アニメスタジオ トリガー設立 大塚、今石、舛本3氏らで |date=2011-10-08 |accessdate= 2023-03-05|website=アニメ!アニメ!|publisher= [[イード (企業)|イード]] |archiveurl= https://web.archive.org/web/20111008193056/http://www.animeanime.biz/all/111081/|archivedate=2011-10-08}}</ref>。また設立と同時に、同年に組織された持株会社「ウルトラスーパーピクチャーズ」にも[[グループ企業]]として名を連ねている<ref name="cgworld201603">{{cite web|url=https://cgworld.jp/feature/201603-hachitai-trigger.html |author=真狩祐志 |title=トリガー 福岡スタジオが始動。取締役/アニメーションプロデューサーの舛本和也氏が記念講演を開催 |date= 2016-03-22|accessdate= 2023-03-05|website=[[CGWORLD]]|publisher=株式会社ボーンデジタル}}</ref>{{Refnest|group="注"|スタジオ設立前よりその構想を聞かされ、最終的に各グループ企業の自主性を重んじる方針が決め手となって参加を決定した。}}。
アニメ制作会社・[[ガイナックス]]に所属していたアニメーション演出家の[[大塚雅彦]]と[[今石洋之]]、制作プロデューサーの舛本和也の3人が2011年8月22日に設立した。社名は「作品が[[弾丸]]だとしたら、それを打ち出す引き金でありたい」<ref>アニメスタイル編集部 『月刊アニメスタイル』第6号、スタイル、2012年、110頁。</ref>との想いで名付けた。スタジオ設立前より持株会社「[[ウルトラスーパーピクチャーズ]]」の構想を聞かされ、最終的に各グループ企業の自主性を重んじる方針が決め手となり、設立時よりグループ企業として参加している。本社の他、[[福岡県]][[博多区]]に福岡スタジオを構える。


社名は「作品が[[弾丸]]だとしたら、それを打ち出す引き金でありたい」<ref>アニメスタイル編集部 『月刊アニメスタイル』第6号、スタイル、2012年、110頁。</ref>との想いで名付けた。
『[[キルラキル]]』や『[[リトルウィッチアカデミア]]』などの[[オリジナルアニメ]]を得意としているが、『[[異能バトルは日常系のなかで]]』で初めて原作付きの作品を制作した。

設立のきっかけは「これから今石作品をどうするか」というものだった<ref name="animeanime40902">{{cite web|url=https://animeanime.jp/article/2018/10/19/40902.html |author=藤津亮太 |title=「世界が注目するアニメ制作スタジオが切り開く未来」Vol.3 TRIGGER (1) |date=2018-10-19 |accessdate= 2023-03-05|website=アニメ!アニメ!|publisher= [[イード (企業)|イード]]}}</ref>。また当時すでにアニメ制作は[[セルアニメ]]から[[デジタルアニメ]]へと転換し、[[ネット配信]]が本格化し始めるというアニメーションの在り方が変わってきている時期であり、ビジネスやスタッフの育成、ファンとの接し方という点で新しいことをやるには新しい場所の方がいいのではないかという考えもあった<ref name="animeanime40902"/>。

設立当初、代表取締役社長の大塚はまず「5年続くこと」を目標にし、5周年を迎えた際は「10年続くこと」を目標にしていたという<ref name="exp-d10787">{{cite web|url=https://exp-d.com/interview/10787/ |author=須藤輝 |title=アニメの、次の半世紀のために。 TRIGGER代表・大塚雅彦の矜持 |date=2021-09-16 |accessdate= 2023-03-05|website= XD(クロスディー)|publisher= 株式会社プレイド}}</ref>。会社の展望については10年単位に分け、成長期・安定期・改革期の30年で見通しを立てている<ref name="cgworld201603"/>。最初の10年は自分たちが原作権を持つものを作り続ける成長期、2021年からの10年は作ったコンテンツや育った人材とそれらのノウハウを効率よく用いて人材育成と作品制作をコンスタントに行う安定期、そして2031年からは次世代のスタッフがTRIGGERの最前線に立って作品を生み出していく改革期と位置付けている<ref name="cgworld201603"/>。

2013年、スタジオの立ち上げ後初となるオリジナルのテレビアニメ作品『[[キルラキル]]』を制作<ref name="exp-d10771"/>。その後も『[[リトルウィッチアカデミア]]』『[[キズナイーバー]]』や『[[宇宙パトロールルル子]]』など、基本的に自社オリジナル作品を展開している<ref name="cgworld201603"/>。

2016年1月19日、[[福岡県]][[博多区]]に福岡スタジオを開設<ref name="cgworld201603"/>{{Refnest|group="注"|福岡スタジオの新設は、トリガーの設立当初から考えられていた。}}。それまであまり手掛けてこなかった原作付き作品を受注できる体制作りを行うため、専門性に優れた職人気質のスタッフを多く集める東京スタジオに対し、福岡スタジオでは当初から作画を含めた全行程をデジタル化することでスタッフの間口を広げている<ref name="exp-d10787"/>。

2021年、[[スター・ウォーズシリーズ]]をもとに日本のアニメスタジオが制作した[[アンソロジー]]『[[スター・ウォーズ: ビジョンズ]]』で「THE TWINS」「The Elder」を担当、[[Disney+]]にてネット配信された<ref name="natalie445157">{{cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/445157 |author= |title=「スター・ウォーズ:ビジョンズ」TRIGGERが手がける2作品の場面カット公開 |date=2021-09-14 |accessdate= 2023-03-05|website= [[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|publisher= 株式会社ナターシャ}}</ref><ref name="animeanime64683">{{cite web|url=https://animeanime.jp/article/2021/10/16/64683.html |author= |title=『The Elder』でアニメ制作業に"一区切りつける"―TRIGGER・大塚雅彦監督インタビュー【スター・ウォーズ:ビジョンズ】 |date=2021-10-16 |accessdate= 2023-03-05|website=アニメ!アニメ!|publisher= [[イード (企業)|イード]]}}</ref>。

2022年、[[ポーランド]]のゲーム会社[[CD Projekt RED]]からのオファーで彼らが開発した[[オープンワールド]][[コンピュータRPG|RPG]]『[[サイバーパンク2077]]』の[[スピンオフ]]アニメ『[[サイバーパンク エッジランナーズ]]』を制作、[[Netflix]]にてネット配信された<ref name="exp-d10787"/>。同作は2023年3月、200を超える国と地域のアニメファンによる約1800万の投票で決まる「[[クランチロール・アニメアワード]]2023」で最高賞である「アニメ・オブ・ザ・イヤー」に輝いた<ref>{{cite web|url=https://www.oricon.co.jp/news/2270341/|title=クランチロール・アニメアワード、アニメ・オブ・ザ・イヤーは『サイバーパンク エッジランナーズ』|date=2023-03-05|accessdate= 2023-03-05|website= ORICON NEWS|publisher= [[オリコン]] }}</ref>。

== 特色 ==
力強くスタイリッシュなキャラクター、パワフルな作画、大胆なカット割りや演出、怒涛のストーリー展開など、作品ごとに監督の色が強く出た個性的な作品群は高い支持を獲得、国内のみならず海外のアニメファンからも注目されるアニメスタジオとして確固たる地位を築いている<ref name="exp-d10771"/><ref name="animeanime40902"/>。代表取締役社長の大塚雅彦が「TRIGGERのカラーは監督のカラー」と話す通り、今石洋之、[[吉成曜]]、[[雨宮哲]]といった監督たちが全力で打ち出す個々の強い個性が作品ごとに反映される<ref name="exp-d10771"/>。監督のカラーが出やすいのは作品の受注体制も関係している<ref name="exp-d10771"/>。主にオリジナル作品を制作するスタジオであるため、[[ゲーム]]や映画、[[特撮作品]]などが原案の仕事を受けても、ストーリー自体は完全オリジナルであり、作品を一から組み立てていく過程で自ずと監督の個性も反映されるからである<ref name="exp-d10771"/>。

「なるべくオリジナル作品を作っていこう」ということは設立時から決まっていた<ref name="animeanime43220">{{cite web|url=https://animeanime.jp/article/2019/02/05/43220.html |author= |title=TRIGGER取締役・舛本和也がオリジナルアニメにこだわる理由とは? 今後の展望も明かす |date=2019-02-05 |accessdate= 2023-03-05|website=アニメ!アニメ!|publisher= [[イード (企業)|イード]]}}</ref>。オリジナルにこだわっているのは、ユニークな監督たちの作りたいものを何とか形にしていくためと、作ったものをマネタイズしていくためであり、「自分たちでブランドを作り、自分たちが持っている原作権から得られる原作料を会社で働いてるスタッフやクリエイターに還元していく」という理念を掲げている<ref name="cgworld201603"/><ref name="animeanime43220"/>。

設立時から海外を意識している。テレビアニメの制作費は、1990年代まではテレビ局から広告費の一部が支払われる方式だったが、2000年代以降は複数の企業が出資する[[製作委員会方式]]に置き換わった<ref name="cgworld201603"/><ref name="exp-d10787"/>。[[ビデオグラム|パッケージ]]([[Blu-ray Disc|Blu-ray]]・[[DVD]])の売り上げで成り立つビジネスモデルだったが、それでも国内だけを意識していれば何とかなっていた<ref name="cgworld201603"/><ref name="exp-d10787"/>。しかし、アニメの視聴方法がテレビの[[地上波放送]]からネット配信に移行し始めたことなどにより、国内だけではスタジオ経営が立ち行かなくなってきた<ref name="cgworld201603"/><ref name="exp-d10787"/>。その一方で、ネット配信のおかげで海外のアニメファンが日本の作品に触れる機会が増大し、日本以外の国でも日本のアニメを求める機運が高まってきた<ref name="cgworld201603"/><ref name="exp-d10787"/>。またガイナックス時代に海外イベントへ参加した経験などで海外に日本アニメのファンが大勢いることも実感していた<ref name="exp-d10771"/>。それらを背景に、初めから海外の顧客を意識した作品作りを行うことにした<ref name="cgworld201603"/>。

人材育成について、大塚はインタビューで「社内で作画を完結させたい」と語り{{Refnest|group="注"|「本音をいえば作画だけでなく、美術や撮影なども社内に置きたいんです」とも語っている。}}、内製でアニメを制作することにこだわって設立当初から力を入れている<ref name="exp-d10771"/>。同じスタッフが継続して参加することで互いの連携や制作意欲が高まったり、監督が求める技術が磨かれていったりするからである<ref name="exp-d10771"/>。スタッフを固定することによって生じる「新しい血が入ってこない」「スタイルまで固定されてしまう」といった懸念よりも、作品を作るたびにリセットされるはずのスタッフの意識や技術を失わずに社内で蓄積できることによって生じる経済的なメリットの方が大きいという<ref name="exp-d10771"/>。また大塚は、「[[宮崎駿]]、[[庵野秀明]]のようなカリスマ、作家性の強い監督のもとに作られたアニメスタジオは後継者問題に悩まされているため、TRIGGERの裏のテーマは次の次の世代までの新たな監督を育てることである」とも語っている<ref>{{Cite web|url = https://www.walkerplus.com/article/204942/|author= |title= 話題のアニメ映画『プロメア』を制作したトリガー社長が来阪! トークイベント&マサラ上映、熱い1日をレポート|website= [[角川マガジンズ#ウォーカープラス|Walkerplus]]|publisher= [[KADOKAWA]] |date=2019-09-13 |accessdate= 2023-03-05}}</ref>。

設立の目的のひとつとして「ファンとのコミュニケーションの促進」を挙げている<ref name="exp-d10771"/>。イベントや自社サイトを通じて制作状況や環境をオープンにするなど、ファンとの距離が近いのはガイナックス時代から意識的にやっていたことだったが、会社として積極的に行っていたものではなかった<ref name="exp-d10771"/><ref name="shirobako02_2">{{cite web|url=https://natalie.mu/comic/pp/shirobako02/page/2 |author= 柳川春香|title=劇場版「SHIROBAKO」特集 P.A.WORKS 堀川憲司×MAPPA 大塚学 (2) |date= 2020-02-13|accessdate= 2023-03-05|website= [[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|publisher= 株式会社ナターシャ}}</ref>。また[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]で全世界とリアルタイムでやり取りができるようになり、ネット配信がどんどん広がって行くことも予想されたので、海外にも目を向けていく必要性も感じていた<ref name="exp-d10771"/><ref name="shirobako02_2"/>。そこでTRIGGER設立を機に、国内外を問わず、そうしたイベントなどにより力を入れることにした<ref name="exp-d10771"/><ref name="animeanime40902"/>。設立以来、北米最大級の[[アニメコンベンション]]「[[ANIME EXPO]]」に毎年参加し、[[コロナ禍]]によってイベントを行うことが難しくなった際も、[[オンライン]]での配信イベントを積極的に行った<ref name="exp-d10771"/>。


== 制作作品 ==
== 制作作品 ==
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|ライトノベル
|ライトノベル
|-
|-
| rowspan="2"|2016年
| rowspan="2" |2016年
| rowspan="2" |4月 - 6月
| rowspan="2" |4月 - 6月
|[[宇宙パトロールルル子]]
|[[宇宙パトロールルル子]]
90行目: 115行目:
|[[SSSS.GRIDMAN]]
|[[SSSS.GRIDMAN]]
|[[雨宮哲]]
|[[雨宮哲]]
|特撮ドラマ
|特撮
| rowspan="4" |
| rowspan="4" |
|-
|-
|2020年
|2020年
|4月 - 6月
|4月 - 6月
| [[BNA ビー・エヌ・エー]]
|[[BNA ビー・エヌ・エー]]
|吉成曜
|吉成曜
|オリジナル
|オリジナル
103行目: 128行目:
|[[SSSS.DYNAZENON]]
|[[SSSS.DYNAZENON]]
|雨宮哲
|雨宮哲
|特撮ドラマ
|特撮
|-
|-
| colspan="2" |時期未発表
| colspan="2" style="text-align:center;"|時期未発表
|[[ダンジョン飯]]
|[[ダンジョン飯]]
|{{TBA}}
|{{TBA}}
141行目: 166行目:
|[[グリッドマン ユニバース]]
|[[グリッドマン ユニバース]]
|雨宮哲
|雨宮哲
|特撮
|
|}
|}


154行目: 179行目:
|インフェルノコップ
|インフェルノコップ
|今石洋之<br />雨宮哲
|今石洋之<br />雨宮哲
|rowspan=2|
| rowspan="2" |
|-
|-
|2013年
|2013年
160行目: 185行目:
|大塚雅彦<br />下連雀蓮
|大塚雅彦<br />下連雀蓮
|-
|-
| rowspan="5"|2015年
| rowspan="5" |2015年
|[[電光超人グリッドマン]] boys invent great hero
|[[電光超人グリッドマン]] boys invent great hero
|雨宮哲
|雨宮哲
178行目: 203行目:
|
|
|-
|-
| rowspan="2"|2021年
| rowspan="2" |2021年
|[[スター・ウォーズ: ビジョンズ]]「The Twins」
|[[スター・ウォーズ: ビジョンズ]]「The Twins」
|今石洋之
|今石洋之
| rowspan="2"|[[Disney+]]より全世界配信
| rowspan="2" |[[Disney+]]より全世界配信
|-
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|スター・ウォーズ: ビジョンズ「The Elder」
|スター・ウォーズ: ビジョンズ「The Elder」
214行目: 239行目:
|開発監修
|開発監修
|-
|-
|[[インディヴィジブル 闇を祓う魂たち]]<ref>{{Citation|title=Indivisible Animated Opening by Studio TRIGGER and Titmouse (FULL VERSION)|url=https://www.youtube.com/watch?v=H08y7_AFygU|accessdate=2021-06-06|language=ja-JP}}</ref>
|[[インディヴィジブル 闇を祓う魂たち]]<ref>{{Citation|title=Indivisible Animated Opening by Studio TRIGGER and Titmouse (FULL VERSION)|url=https://www.youtube.com/watch?v=H08y7_AFygU|accessdate=2021-06-06|language=en}}</ref>
| rowspan="2" |プロモーションアニメーション制作
| rowspan="2" |プロモーションアニメーション制作
|-
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243行目: 268行目:
|各話制作協力
|各話制作協力
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|-
| rowspan="3"|2012年
| rowspan="3" |2012年
|[[ブラック★ロックシューター]]
|[[ブラック★ロックシューター]]
|[[Ordet]]・[[サンジゲン]]
|[[Ordet]]・[[サンジゲン]]
254行目: 279行目:
|[[マギ (漫画)|マギ]]
|[[マギ (漫画)|マギ]]
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|-
| rowspan="4"|2013年
| rowspan="4" |2013年
|[[戦勇。]]
|[[戦勇。]]
|Ordet・[[ライデンフィルム]]
|Ordet・[[ライデンフィルム]]
263行目: 288行目:
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|[[SHORT PEACE]]
|[[SHORT PEACE]]
|[[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]
|[[サンライズ (アニメ制作ブランド)|サンライズ]]
|制作協力
|制作協力
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270行目: 295行目:
|各話制作協力、エンディング制作協力
|各話制作協力、エンディング制作協力
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| rowspan="2"|2014年
| rowspan="2" |2014年
|[[テラフォーマーズ]]
|[[テラフォーマーズ]]
|ライデンフィルム
|ライデンフィルム
299行目: 324行目:
|ファミ通文庫プレ15周年企画プロモーションアニメーション制作
|ファミ通文庫プレ15周年企画プロモーションアニメーション制作
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| rowspan="2"|2014年
| rowspan="2" |2014年
|美少女Mobage モバミちゃん
|美少女Mobage モバミちゃん
| rowspan="3" |プロモーションアニメーション制作
| rowspan="3" |プロモーションアニメーション制作
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2020年6月30日、「元従業員の[[長時間労働]]や[[裁量労働制]]の誤った運用による未払い残業代について元従業員と[[団体交渉]]を行っていました」と公式サイト内にて報告した<ref>{{Cite web|url=http://www.st-trigger.co.jp/news/1300/|title=弊社元従業員との団体交渉について|website=トリガー 公式サイト|accessdate=2021-03-23|date=2020-06-30}}</ref>。
2020年6月30日、「元従業員の[[長時間労働]]や[[裁量労働制]]の誤った運用による未払い残業代について元従業員と[[団体交渉]]を行っていました」と公式サイト内にて報告した<ref>{{Cite web|url=http://www.st-trigger.co.jp/news/1300/|title=弊社元従業員との団体交渉について|website=トリガー 公式サイト|accessdate=2021-03-23|date=2020-06-30}}</ref>。


元従業員は、自身が加入する労働組合「[http://bku.jp/ ブラック企業ユニオン]」を通じて団体交渉を行い、無事解決した。
元従業員は、自身が加入する労働組合「[[総合サポートユニオン#支部組織|ブラック企業ユニオン]]」を通じて団体交渉を行い、無事解決した。


元従業員は、「大変でしたが、無事解決してよかったです。この業界で正しく[[裁量労働制]]が運用されることを願います」と話している。
元従業員は、「大変でしたが、無事解決してよかったです。この業界で正しく[[裁量労働制]]が運用されることを願います」と話している。
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この団体交渉は今回合意に至り、円満解決となった。
この団体交渉は今回合意に至り、円満解決となった。

== 参考文献 ==
* [http://www.animeanime.biz/all/111081/ アニメ!アニメ!ビズ]


== 脚注 ==
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
{{Reflist|group="注"|2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}


== 関連人物 ==
== 関連人物 ==
361行目: 385行目:


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.st-trigger.co.jp/ 公式サイト]
* {{Official website|name=株式会社トリガー}} - 公式ウェブサイト
* [https://trigger.ecq.sc/ TRIGGERオンラインショップ]
* [https://trigger.ecq.sc/ TRIGGERオンラインショップ]
* {{Twitter|trigger_inc|TRIGGER Inc.}}
* {{Twitter|trigger_inc|TRIGGER Inc.}}
375行目: 399行目:
[[Category:ウルトラスーパーピクチャーズ]]
[[Category:ウルトラスーパーピクチャーズ]]
[[Category:日本のアニメスタジオ]]
[[Category:日本のアニメスタジオ]]
[[Category:日本の株式会社]]
[[Category:中野区の企業]]
[[Category:2011年設立の企業]]
[[Category:2011年設立の企業]]

2023年4月28日 (金) 13:27時点における版

株式会社トリガー
TRIGGER Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
165-0026
東京都中野区新井2丁目6番13号[1]
北緯35度42分41.3秒 東経139度39分54.9秒 / 北緯35.711472度 東経139.665250度 / 35.711472; 139.665250座標: 北緯35度42分41.3秒 東経139度39分54.9秒 / 北緯35.711472度 東経139.665250度 / 35.711472; 139.665250
設立 2011年(平成23年)8月22日
業種 情報・通信業
法人番号 3011301017935 ウィキデータを編集
事業内容 アニメーションの企画・制作
代表者
主要株主 株式会社ウルトラスーパーピクチャーズ
関係する人物
外部リンク www.st-trigger.co.jp ウィキデータを編集
テンプレートを表示

株式会社トリガー: TRIGGER Inc.)は、日本アニメ制作会社株式会社ウルトラスーパーピクチャーズの子会社。

歴史

2011年8月22日、アニメ制作会社ガイナックスに所属していたアニメーション演出家大塚雅彦今石洋之制作プロデューサー舛本和也の3人により設立された[2][3]。ガイナックスの制作チームが会社として独立する形であった[4]。また設立と同時に、同年に組織された持株会社「ウルトラスーパーピクチャーズ」にもグループ企業として名を連ねている[5][注 1]

社名は「作品が弾丸だとしたら、それを打ち出す引き金でありたい」[6]との想いで名付けた。

設立のきっかけは「これから今石作品をどうするか」というものだった[7]。また当時すでにアニメ制作はセルアニメからデジタルアニメへと転換し、ネット配信が本格化し始めるというアニメーションの在り方が変わってきている時期であり、ビジネスやスタッフの育成、ファンとの接し方という点で新しいことをやるには新しい場所の方がいいのではないかという考えもあった[7]

設立当初、代表取締役社長の大塚はまず「5年続くこと」を目標にし、5周年を迎えた際は「10年続くこと」を目標にしていたという[8]。会社の展望については10年単位に分け、成長期・安定期・改革期の30年で見通しを立てている[5]。最初の10年は自分たちが原作権を持つものを作り続ける成長期、2021年からの10年は作ったコンテンツや育った人材とそれらのノウハウを効率よく用いて人材育成と作品制作をコンスタントに行う安定期、そして2031年からは次世代のスタッフがTRIGGERの最前線に立って作品を生み出していく改革期と位置付けている[5]

2013年、スタジオの立ち上げ後初となるオリジナルのテレビアニメ作品『キルラキル』を制作[3]。その後も『リトルウィッチアカデミア』『キズナイーバー』や『宇宙パトロールルル子』など、基本的に自社オリジナル作品を展開している[5]

2016年1月19日、福岡県博多区に福岡スタジオを開設[5][注 2]。それまであまり手掛けてこなかった原作付き作品を受注できる体制作りを行うため、専門性に優れた職人気質のスタッフを多く集める東京スタジオに対し、福岡スタジオでは当初から作画を含めた全行程をデジタル化することでスタッフの間口を広げている[8]

2021年、スター・ウォーズシリーズをもとに日本のアニメスタジオが制作したアンソロジースター・ウォーズ: ビジョンズ』で「THE TWINS」「The Elder」を担当、Disney+にてネット配信された[9][10]

2022年、ポーランドのゲーム会社CD Projekt REDからのオファーで彼らが開発したオープンワールドRPGサイバーパンク2077』のスピンオフアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』を制作、Netflixにてネット配信された[8]。同作は2023年3月、200を超える国と地域のアニメファンによる約1800万の投票で決まる「クランチロール・アニメアワード2023」で最高賞である「アニメ・オブ・ザ・イヤー」に輝いた[11]

特色

力強くスタイリッシュなキャラクター、パワフルな作画、大胆なカット割りや演出、怒涛のストーリー展開など、作品ごとに監督の色が強く出た個性的な作品群は高い支持を獲得、国内のみならず海外のアニメファンからも注目されるアニメスタジオとして確固たる地位を築いている[3][7]。代表取締役社長の大塚雅彦が「TRIGGERのカラーは監督のカラー」と話す通り、今石洋之、吉成曜雨宮哲といった監督たちが全力で打ち出す個々の強い個性が作品ごとに反映される[3]。監督のカラーが出やすいのは作品の受注体制も関係している[3]。主にオリジナル作品を制作するスタジオであるため、ゲームや映画、特撮作品などが原案の仕事を受けても、ストーリー自体は完全オリジナルであり、作品を一から組み立てていく過程で自ずと監督の個性も反映されるからである[3]

「なるべくオリジナル作品を作っていこう」ということは設立時から決まっていた[12]。オリジナルにこだわっているのは、ユニークな監督たちの作りたいものを何とか形にしていくためと、作ったものをマネタイズしていくためであり、「自分たちでブランドを作り、自分たちが持っている原作権から得られる原作料を会社で働いてるスタッフやクリエイターに還元していく」という理念を掲げている[5][12]

設立時から海外を意識している。テレビアニメの制作費は、1990年代まではテレビ局から広告費の一部が支払われる方式だったが、2000年代以降は複数の企業が出資する製作委員会方式に置き換わった[5][8]パッケージBlu-rayDVD)の売り上げで成り立つビジネスモデルだったが、それでも国内だけを意識していれば何とかなっていた[5][8]。しかし、アニメの視聴方法がテレビの地上波放送からネット配信に移行し始めたことなどにより、国内だけではスタジオ経営が立ち行かなくなってきた[5][8]。その一方で、ネット配信のおかげで海外のアニメファンが日本の作品に触れる機会が増大し、日本以外の国でも日本のアニメを求める機運が高まってきた[5][8]。またガイナックス時代に海外イベントへ参加した経験などで海外に日本アニメのファンが大勢いることも実感していた[3]。それらを背景に、初めから海外の顧客を意識した作品作りを行うことにした[5]

人材育成について、大塚はインタビューで「社内で作画を完結させたい」と語り[注 3]、内製でアニメを制作することにこだわって設立当初から力を入れている[3]。同じスタッフが継続して参加することで互いの連携や制作意欲が高まったり、監督が求める技術が磨かれていったりするからである[3]。スタッフを固定することによって生じる「新しい血が入ってこない」「スタイルまで固定されてしまう」といった懸念よりも、作品を作るたびにリセットされるはずのスタッフの意識や技術を失わずに社内で蓄積できることによって生じる経済的なメリットの方が大きいという[3]。また大塚は、「宮崎駿庵野秀明のようなカリスマ、作家性の強い監督のもとに作られたアニメスタジオは後継者問題に悩まされているため、TRIGGERの裏のテーマは次の次の世代までの新たな監督を育てることである」とも語っている[13]

設立の目的のひとつとして「ファンとのコミュニケーションの促進」を挙げている[3]。イベントや自社サイトを通じて制作状況や環境をオープンにするなど、ファンとの距離が近いのはガイナックス時代から意識的にやっていたことだったが、会社として積極的に行っていたものではなかった[3][14]。またSNSで全世界とリアルタイムでやり取りができるようになり、ネット配信がどんどん広がって行くことも予想されたので、海外にも目を向けていく必要性も感じていた[3][14]。そこでTRIGGER設立を機に、国内外を問わず、そうしたイベントなどにより力を入れることにした[3][7]。設立以来、北米最大級のアニメコンベンションANIME EXPO」に毎年参加し、コロナ禍によってイベントを行うことが難しくなった際も、オンラインでの配信イベントを積極的に行った[3]

制作作品

テレビアニメ

開始年 放送期間 タイトル 監督
(総監督)
原作 共同制作
2013年 10月 - 2014年3月 キルラキル 今石洋之 オリジナル
2014年 10月 - 12月 異能バトルは日常系のなかで 大塚雅彦
高橋正典
ライトノベル
2016年 4月 - 6月 宇宙パトロールルル子 今石洋之 オリジナル
キズナイーバー 小林寛
2017年 1月 - 6月 リトルウィッチアカデミア 吉成曜
2018年 1月 - 7月 ダーリン・イン・ザ・フランキス 錦織敦史 A-1 PicturesCloverWorks
10月 - 12月 SSSS.GRIDMAN 雨宮哲 特撮
2020年 4月 - 6月 BNA ビー・エヌ・エー 吉成曜 オリジナル
2021年 4月 - 6月 SSSS.DYNAZENON 雨宮哲 特撮
時期未発表 ダンジョン飯 未公表 漫画

劇場アニメ

公開年 公開日 タイトル 監督 原作 備考
2013年 3月2日 リトルウィッチアカデミア 吉成曜 オリジナル アニメミライ2013
2015年 10月9日 リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード
2019年 5月24日 プロメア 今石洋之
2023年 3月24日 グリッドマン ユニバース 雨宮哲 特撮

Webアニメ

配信年 タイトル 監督 備考
2012年 インフェルノコップ 今石洋之
雨宮哲
2013年 ターニングガールズ 大塚雅彦
下連雀蓮
2015年 電光超人グリッドマン boys invent great hero 雨宮哲 日本アニメ(ーター)見本市出品作
共同制作(POWER PLANT No.33、ヒストリー機関):スタジオ・リッカ
POWER PLANT No.33 吉浦康裕
Sex&VIOLENCE with MACHSPEED 今石洋之
ヒストリー機関 吉浦康裕
ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン 雨宮哲
2021年 スター・ウォーズ: ビジョンズ「The Twins」 今石洋之 Disney+より全世界配信
スター・ウォーズ: ビジョンズ「The Elder」 大塚雅彦
2022年 サイバーパンク エッジランナーズ 今石洋之 Netflixオリジナル作品

ゲーム

発売年 タイトル 備考
2012年 PROJECT X ZONE オープニングアニメーション制作
2016年 戦国アスカZERO 新作プロモーションアニメーション制作
2017年 リトルウィッチアカデミア 時の魔法と七不思議 劇中アニメーション制作
2019年 キルラキル ザ・ゲーム -異布- 開発監修
インディヴィジブル 闇を祓う魂たち[15] プロモーションアニメーション制作
シャンティと7人のセイレーン[16]
2020年 アイドリッシュセブン 「Crescent rise」MV制作
2021年 アズールレーン コラボアニメーションPV制作

書籍

  • 『アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本』 (星海社新書) 発売日:2014年5月23日、舛本和也 (著)

制作協力

タイトル 制作元請 備考
2011年 THE IDOLM@STER A-1 Pictures 各話制作協力
2012年 ブラック★ロックシューター Ordetサンジゲン 制作協力
ソードアート・オンライン A-1 Pictures 各話制作協力
マギ
2013年 戦勇。 Ordet・ライデンフィルム
ビビッドレッド・オペレーション A-1 Pictures 各話制作協力、オープニング制作協力
SHORT PEACE サンライズ 制作協力
夜桜四重奏 〜ハナノウタ〜 タツノコプロ 各話制作協力、エンディング制作協力
2014年 テラフォーマーズ ライデンフィルム 各話制作協力
ブラック・ダイナマイト カートゥーン ネットワーク・スタジオ、N-BOMB SQUAD、MOIアニメーション シーズン2オープニング
2015年 ハッカドール THE あにめ〜しょん クリエイターズインパック 制作協力
2021年 シン・エヴァンゲリオン劇場版 カラー

その他

タイトル 備考
2013年 四百二十連敗ガール ファミ通文庫プレ15周年企画プロモーションアニメーション制作
2014年 美少女Mobage モバミちゃん プロモーションアニメーション制作
ハッカドール
2015年 イロドリミドリ
2019年 ダンジョン飯 アニメーションCM
2021年 グリッドナイトファイト 協力

不祥事

2016年のWeb限定CM公開停止問題

2016年にトリガーが制作し、8月2日にYouTubeで公開したキリンの缶入りチューハイ氷結」のプロモーション動画について、アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)と主婦連合会は、発売販売元のキリンへ動画の非公開を求める要望書を提出した。内容上拘束するものではないものの、未成年が視聴することも勘案してほしい旨をキリンが汲み取り非公開化した。 一方で、翌2017年1月16日にアニメファンらは再公開を求め、change.orgにて署名を集める活動を始めた[17]

なお、同サイトによると2017年1月19日現在で2672名の署名を集めている。

長時間労働問題

2020年6月30日、「元従業員の長時間労働裁量労働制の誤った運用による未払い残業代について元従業員と団体交渉を行っていました」と公式サイト内にて報告した[18]

元従業員は、自身が加入する労働組合「ブラック企業ユニオン」を通じて団体交渉を行い、無事解決した。

元従業員は、「大変でしたが、無事解決してよかったです。この業界で正しく裁量労働制が運用されることを願います」と話している。

株式会社トリガーは「弊社は今後も労働条件の改善に努めていきます。」と話している。

この団体交渉は今回合意に至り、円満解決となった。

脚注

注釈

  1. ^ スタジオ設立前よりその構想を聞かされ、最終的に各グループ企業の自主性を重んじる方針が決め手となって参加を決定した。
  2. ^ 福岡スタジオの新設は、トリガーの設立当初から考えられていた。
  3. ^ 「本音をいえば作画だけでなく、美術や撮影なども社内に置きたいんです」とも語っている。

出典

  1. ^ 株式会社トリガーの情報”. 法人番号公表サイト. 2023年4月28日閲覧。
  2. ^ アニメスタジオ"TRIGGER"。『グレンラガン』『キルラキル』を生み出した、その成り立ちと作品を語る――舛本和也氏×若林広海氏対談”. ファミ通. KADOKAWA (2019年5月24日). 2023年3月4日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 須藤輝 (2021年9月15日). “作り手の熱量の"渦"から、良いアニメは生まれる。 TRIGGER代表・大塚雅彦インタビュー”. XD(クロスディー). 株式会社プレイド. 2023年3月5日閲覧。
  4. ^ 新アニメスタジオ トリガー設立 大塚、今石、舛本3氏らで”. アニメ!アニメ!. イード (2011年10月8日). 2011年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月5日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k 真狩祐志 (2016年3月22日). “トリガー 福岡スタジオが始動。取締役/アニメーションプロデューサーの舛本和也氏が記念講演を開催”. CGWORLD. 株式会社ボーンデジタル. 2023年3月5日閲覧。
  6. ^ アニメスタイル編集部 『月刊アニメスタイル』第6号、スタイル、2012年、110頁。
  7. ^ a b c d 藤津亮太 (2018年10月19日). “「世界が注目するアニメ制作スタジオが切り開く未来」Vol.3 TRIGGER (1)”. アニメ!アニメ!. イード. 2023年3月5日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g 須藤輝 (2021年9月16日). “アニメの、次の半世紀のために。 TRIGGER代表・大塚雅彦の矜持”. XD(クロスディー). 株式会社プレイド. 2023年3月5日閲覧。
  9. ^ 「スター・ウォーズ:ビジョンズ」TRIGGERが手がける2作品の場面カット公開”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2021年9月14日). 2023年3月5日閲覧。
  10. ^ 『The Elder』でアニメ制作業に"一区切りつける"―TRIGGER・大塚雅彦監督インタビュー【スター・ウォーズ:ビジョンズ】”. アニメ!アニメ!. イード (2021年10月16日). 2023年3月5日閲覧。
  11. ^ クランチロール・アニメアワード、アニメ・オブ・ザ・イヤーは『サイバーパンク エッジランナーズ』”. ORICON NEWS. オリコン (2023年3月5日). 2023年3月5日閲覧。
  12. ^ a b TRIGGER取締役・舛本和也がオリジナルアニメにこだわる理由とは? 今後の展望も明かす”. アニメ!アニメ!. イード (2019年2月5日). 2023年3月5日閲覧。
  13. ^ 話題のアニメ映画『プロメア』を制作したトリガー社長が来阪! トークイベント&マサラ上映、熱い1日をレポート”. Walkerplus. KADOKAWA (2019年9月13日). 2023年3月5日閲覧。
  14. ^ a b 柳川春香 (2020年2月13日). “劇場版「SHIROBAKO」特集 P.A.WORKS 堀川憲司×MAPPA 大塚学 (2)”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ. 2023年3月5日閲覧。
  15. ^ (英語) Indivisible Animated Opening by Studio TRIGGER and Titmouse (FULL VERSION), https://www.youtube.com/watch?v=H08y7_AFygU 2021年6月6日閲覧。 
  16. ^ (日本語) Shantae 5 - Studio TRIGGER Opening Animation, https://www.youtube.com/watch?v=U0WdUsip1is 2021年6月6日閲覧。 
  17. ^ 「キリン 氷結」アニメCM中止が波紋 「復活」署名はじまるJ-CASTニュース 2017年1月19日
  18. ^ 弊社元従業員との団体交渉について”. トリガー 公式サイト (2020年6月30日). 2021年3月23日閲覧。

関連人物

関連項目

外部リンク