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2023年2月12日 (日) 20:49時点における版
ライアン・オニール Ryan O'Neal | |
---|---|
1968年 | |
生年月日 | 1941年4月20日(83歳) |
出生地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス |
職業 | 俳優 |
ジャンル | 映画・テレビドラマ |
配偶者 |
ジョアンナ・ムーア (1963-1967) リー・テイラー=ヤング (1967-1973) |
著名な家族 |
テータム・オニール(娘) グリフィン・オニール(息子) |
主な作品 | |
映画
|
ライアン・オニール(Ryan O'Neal、1941年4月20日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の俳優。左利き。
略歴
生い立ち
作家兼脚本家の父親と元女優の母親の元に生まれる。幼いころは、おもにヨーロッパ諸国や中米を転々としてすごしていたが、アメリカに単身で帰国する。10代半ばの頃、兵学校卒業を機に西ドイツで両親と暮らし始めた。この時期、主にスタントマンとしてTVドラマ中心に仕事を得て、程なく俳優としても注目され始めた。23歳の時に再びアメリカに戻り、1964年スタートのTVシリーズ『ペイトン・プレイス物語』に大役を得て転機となった。以後は映画にも出演するようになり、逞しい肉体と端正な二枚目マスクを武器に落ち着いた演技力を披露する。一気にスターダムに駆け上がった。
「ある愛の詩」と私生活
1960年代を代表する二枚目俳優として活躍の場を見出したオニールだったが、その女性遍歴もキャリアに負けず目を見張るものであった。出世作である『ペイトン・プレイス物語』で共演したバーバラ・パーキンスと浮名を流したのを皮切りに、最初の妻ジョアンナと離婚。1967年には、やはり共演者リー・テイラー=ヤングと再婚したものの、離婚に至っている。こうした私生活のゴシップの間で主演した『ある愛の詩』が大ヒット。公開当時、日本でもテーマ音楽が信号待ちの間に街頭で流れるなど、作品の人気が後押しをしてかオニールの存在は世界にも知られるようになった。
この後は、一転してシリアス路線からコミカルな役柄に活路を見出した他、1973年の『ペーパー・ムーン』では、はじめて娘のテイタムと初共演。彼女はこの作品でアカデミー助演女優賞を受賞している。ちなみにテイタムが演じたアディ役はジョディ・フォスターに引き継がれTVシリーズ化もされた。
この他、1975年には鬼才スタンリー・キューブリック監督が重厚な人間ドラマを演出した大河ドラマ的な異色作『バリー・リンドン』に主演。続く78年には「ある愛の詩」の続編が製作されるなど、1970年代は俳優としては作品にも恵まれ絶頂期にあったが、反面、これに驕るような言動や態度が周囲にも知られる他、多くのトラブルを私生活で巻き起こし対立の火種を生むなど、問題行動も取りざたされた。
慢性白血病に
1980年代、娘の女優としての成長とシンクロするようにオニールのキャリアは下降線を辿り、主演作は急減。中期の代表作と謳われる1987年『タフガイは踊らない』で見せた渋味のある演技は風格を漂わせたが、1990年代に公私のパートナーであったファラ・フォーセットとも破局。そして2001年、体調不良を訴え検査を受けた結果、慢性白血病に冒されていることが判明し、マスメディアに公表[1]。闘病生活に入る。だが、生命力は衰えず、俳優としての活動も続け、2000年代に入ってもTV、映画ともに仕事をこなした。2006年に寛解した[2]。
2001年、SF大作『オデッセイ2001』では久々に主演。そして、2004年には日本でも放送され好評を博しているTVドラマ『デスパレートな妻たち』にも出演するなど、健在ぶりをみせた。
2008〜09年、癌の闘病生活を続けているファラの介護に務めて、介護の模様を描くリアリティー番組も制作されたが、メディアと視聴者、ネットユーザーらはそれはファラの数百万ドルの遺産目当てと冷ややかな評価を与えた。2009年6月25日にファラは死去したが、結局、ファラも結婚はせず、遺産は全額ファラとオニールの間に儲けた三男に贈られた[3]。
2012年には前立腺がんであることが公表された[4]。
家族
父親チャールズ・オニールは作家、母親パトリシアは女優[5]。女優ジョアンナ・ムーア、リー・テイラー=ヤングと相次いで結婚、離婚を繰り返し、1980年から17年間に渡りファラ・フォーセットと同棲した結果、息子のレドモンドを儲けた。最初の妻ジョアンナとの間に娘テイタム・オニールと息子グリフィン・オニール、後妻のリーとの間に息子パトリック・オニール(スポーツ記者)がいる。
2005年に長女テータムが自叙伝を出版し、父親であるライアンによる虐待を告白した。ライアンは否定したが、他の子供たちも証言した。テータムもグリフィンも父親の影響から幼少期にドラッグに手を出し、薬物中毒になった。ファラとの息子も薬物依存で苦しんでいる。[6]
逮捕歴
- 2007年2月4日にはロサンゼルスのマリブの自宅にて息子グリフィンに銃を発砲し、逮捕された[7]。
- ファラ・フォーセットとの子である三男が薬物中毒だったため、グリフィンが縛っていたところ、それを見つけたライアンが怒り、火かき棒でグリフィンに襲いかかった。グリフィンはよけ、彼の臨月になっていた婚約者に当たった。火かき棒をグリフィンに取られたライアンは、銃を彼に向け発砲した。
出演
映画
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1969 | 悪女のたわむれ The Big Bounce |
ジャック・ライアン | |
1970 | 栄光への賭け The Game |
スコット・レイノルズ | |
ある愛の詩 Love Story |
オリバー・バーレット四世 | ||
恐怖の復讐鬼 Love Hate Love |
ラス | テレビ映画 | |
1971 | 夕陽の挽歌 Wild Rovers |
フランク・ポスト | |
1972 | おかしなおかしな大追跡 What's Up, Doc? |
ハワード・バニスター | |
1973 | おかしなおかしな大泥棒 The Thief Who Came to Dinner |
ウェブスター・マッギー | |
ペーパー・ムーン Paper Moon |
モーゼ | ||
1975 | バリー・リンドン Barry Lyndon |
バリー・リンドン | |
1976 | ニッケルオデオン Nickelodeon |
レオ・ハリガン | |
1977 | 遠すぎた橋 A Bridge Too Far |
ギャビン准将 | |
1978 | ザ・ドライバー The Driver |
ザ・ドライバー | |
続・ある愛の詩 Oliver's Story |
オリバー・バレット | ||
1979 | メーン・イベント The Main Event |
エディ・スキャンロン | |
1981 | エメラルド大作戦 Green Ice |
ジョセフ | |
恋のジーンズ大作戦/巨人の女に手を出すな So Fine |
ボビー・ファイン | ||
1982 | パートナーズ Partners |
ベンソン | |
1984 | ペーパー・ファミリー Irreconcilable Differences |
アルバート | |
1985 | ザ・ギャンブラー Fever Pitch |
スティーヴ・タガート | |
1987 | タフガイは踊らない Tough Guys Don't Dance |
ティム・マッデン | |
1989 | ワン・モア・タイム Chances Are |
フィリップ・トレイン | |
ファラ・フォーセット/薔薇の秘密 Small Sacrifices |
ルー・ルイストン | テレビ映画 | |
1992 | たった一度のクリスマス/ある逃亡者との物語 The Man Upstairs |
ムーニー・ポラスキー | テレビ映画 |
1997 | アラン・スミシー・フィルム An Alan Smithee Film: Burn Hollywood Burn |
ジェームズ・エドモンズ | |
1998 | ゼロ・エフェクト Zero Effect |
ジョージ・スターク | |
1999 | エクスタシーをさがして Coming Sonn |
ディック | |
2000 | ザ・リスト/官能の罠 The List |
リチャード・ミラー | |
2001 | オデッセイ2001 Epoch |
アレン | テレビ映画 |
2002 | ニューヨーク最後の日々 People I know |
ケアリー・ローナー | |
2003 | お坊ちゃまはラッパー志望 Malibu's Most Wanted |
ビル |
テレビシリーズ
放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1962-1963 | Empire | タル・ギャレット | 28エピソード |
1964-1969 | ペイトンプレイス物語 Peyton Place |
ロドニー・ハリントン | 458エピソード |
1991 | グッド・スポーツ Good Sports |
ボビー・タネン | 15エピソード |
2003 | miss match ミス・マッチ Miss Match |
ジェロルド・フォックス | 18エピソード |
2005 | デスパレートな妻たち Desperate Housewives |
エピソード | |
2010 | 新ビバリーヒルズ青春白書 90210 |
スペンス・モンゴメリー | 3エピソード |
2007-2017 | BONES Bones |
マックス・キーナン/トビー・コルター神父 | 18エピソード |
脚注
- ^ “Actor O'Neal Has Cancer”. BBC News. (May 3, 2001) 2009年5月26日閲覧。
- ^ Graham, Caroline (October 7, 2006). “Why I Have To Be Strong For Farrah”. Daily Mail (London, UK) 2009年5月25日閲覧. "...a disease now in remission but for which he still takes daily medication..."
- ^ "Ryan O’Neal diagnosed with stage four prostate cancer days after slamming Oprah over reality show" by Joyce Chen, New York Daily News April 15, 2012.
- ^ Notice of O'Neal's cancer, yahoo.com; accessed June 26, 2014.
- ^ Profile, familysearch.org; accessed June 22, 2014
- ^ 連鎖する恐怖 娘の友人と不倫、親子で薬物所持……セレブに見る機能不全家族の実態サイゾー・ウーマン 2013.02.07
- ^ http://www.montereyherald.com/mld/montereyherald/news/16623546.htm
- ^ “ファラ・フォーセットの息子と父親のライアン・オニール、薬物所持の疑いで逮捕!”. シネマトゥデイ (2008年9月18日). 2014年7月30日閲覧。
- ^ “『ペーパー・ムーン』のテイタム・オニール、ドラッグ購入で逮捕!”. シネマトゥデイ (2008年6月3日). 2014年7月30日閲覧。
外部リンク
- ライアン・オニール - allcinema
- ライアン・オニール - KINENOTE
- Ryan O'Neal - IMDb
- Ryan O'Neal (@Ryan_O_Neal) - X(旧Twitter)